恋姫無双〜覇王の弟〜   作:ホークス馬鹿

37 / 83
35話です。

投稿できました。

後半は、主人公と翠の出会いを書きました。

少しぐちゃぐちゃな内容になっておりますが、お許し下さい(土下座)

では、どうぞ。


35話

洛陽

 

 

 

 

あの激しい戦いから一夜明けて、華琳は兵を城内に入れて、道路や倒壊した建物を片付けさせ始めていた。本当は勝手にこういったことを行ってはいけないのだが、純同様、古い知り合いがおり、既に許可が下りていた。本当は使いたくはなかったが、非常時であったため、やむを得なかったのである。その時、

 

袁術「あーっ!いたのじゃ麗羽姉様!」

 

袁紹「見つけましたわっ!華琳さん!」

 

華琳「・・・またうるさいのが。」

 

袁紹と袁術がやって来た。

 

季衣「あ、いっちー!元気ー?」

 

文醜「おー。きょっちーも流琉も元気そうで何よりだ。」

 

顔良「こんにちは。」

 

袁紹「この工事は何ですの!また私達に無断で・・・!」

 

華琳「大長秋から許可はいただいてあるわよ。問題があるようなら、確認して貰っても構わないけれど?」

 

その発言に、

 

袁紹「な・・・っ!大長秋・・・!?」

 

袁紹は驚いたが、

 

袁紹「ま、真直さん。確認なさい。その書類、偽物ではなくて?」

 

脇に控えている田豊に命令し、書類を持っている燈から受け取り、確認をさせると、

 

田豊「・・・いえ。間違いなく本物です。この通り、大長秋の璽印もしっかりと。」

 

本物であった。

 

袁術「なんでおぬしのような奴が大長秋と繋がりを持っておるのじゃ!」

 

華琳「私と純の祖父が何代か前の大長秋だったのよ。」

 

袁術「ずるいのじゃ!それを言うたら、妾達とて三公を輩出した名門袁家の出身じゃぞ!」

 

華琳「あらそう。なら、今の三公に許可を取っておけば良かったのではなくて?」

 

袁紹「く~・・・っ!点数稼ぎも良いところですわ!」

 

華琳「私は必要なことをしているまでよ。文句を言われる筋合いはないわ。純も同じ事を言うわよ。」

 

その横で、

 

文醜「大中小って何だ?斗詩。」

 

顔良「・・・ええっと、確か・・・」

 

燈「大長秋。皇后府を取り仕切る宦官の最高位よ。華琳様と純様のお爺様は、以前その地位にあったの。」

 

文・季「「・・・ふぅん。」」

 

顔良「分かってないふぅんだね、二人とも・・・。」

 

燈「今は天子様も相国以下の官職も軒並み不在だから・・・、都の事を取り仕切っているのは、健在なあの辺りの方々になるようね。」

 

季衣「・・・とりあえず、凄く偉いって事だけは分かったよ。」

 

文醜「だな。それだけ分かりゃ充分だ。」

 

顔良「いいんだ・・・。」

 

といった話をしていた。

 

袁紹「ええい、猪々子さん、斗詩さん、真直さん!こんな所にいる場合ではありませんわっ!行きますわよっ!」

 

袁術「木を見て瓶なのじゃ!」

 

文醜「ひゃ、ちょっと、麗羽様ー!」

 

顔良「きゃーっ!引っ張らないでー!」

 

田豊「そもそもどこに行くんですか!まずそれを決めないと!」

 

袁紹「走りながらお決めなさい!」

 

田豊「いくらなんでも無茶言わないで下さいよーっ!麗羽様ーっ!」

 

そして、袁紹達はそのままその場を後にしたのであった。

 

 

 

 

 

そして、ある程度街を回っていると、

 

春蘭「ここにいらっしゃいましたか。華琳様。」

 

春蘭がやって来た。

 

季衣「あ、春蘭様!」

 

華琳「言われた通り、ちゃんと季衣と流琉を連れている文句はないでしょう?」

 

春蘭「それは構いません。それと、華琳様に会わせたい輩がおります。」

 

そう言って春蘭は、

 

霞「・・・どもー。」

 

霞を華琳の前に出した。

 

華琳「・・・そう。見事役目を果たしたわね。そう言えば、純はどうしたの?呂布を相手にしたと聞いたけど。」

 

すると、

 

春蘭「それが・・・。」

 

春蘭の顔が曇ったのであった。それを見た華琳は、

 

華琳「まさか・・・。」

 

華琳「・・・冗談、でしょう?」

 

最悪のことを考えた。

 

春蘭「私も後で聞いたのですが、秋蘭によると、呂布との一騎打ちは制したのですが、その最中に怪我をしてしまい、今は意識不明の重体で・・・あっ!」

 

華琳「っ!」

 

すると、意識不明と聞くや、華琳はその場を走ったのだ。

 

春蘭「華琳様!純様は本陣の救護所におります!今は秋蘭と稟が傍に!」

 

華琳「わかったわ!」

 

そして、華琳の背中はあっという間に見えなくなってしまったのであった。

 

春蘭「お前達も、よく我慢したな。」

 

春蘭は、季衣と流琉にそう言った。その声を聞いた季衣と流琉は、涙ぐみながら頷いた。

 

季衣「流琉、後で皆で純様のお見舞いに行こう。」

 

流琉「・・・うん。」

 

霞「そんなにあかんのか・・・?」

 

春蘭「ああ。秋蘭に聞いたが、一騎打ちの最中に流れ矢が飛んできて、それが純様の左目に刺さったのだ。医者によると、血を失いすぎたため意識がないらしく、仮に助かっても、左目は純様自ら抜き取ったからもう・・・。」

 

霞「・・・そうか。すまんな、辛いのに・・・。」

 

春蘭「いいんだ。今一番辛いのは秋蘭だ。何せ秋蘭は、幼い頃から純様しか見ていなかったからな・・・。」

 

そう言い、その場には沈黙が支配したのであった。

 

 

 

 

 

 

曹操軍本陣・救護所

 

 

 

 

 

 

救護所では、重い空気が支配していた。すると、

 

沙和「あ、華琳様・・・。」

 

柳琳「お姉様・・・。」

 

華琳「あなた達、純はどこ!」

 

華琳が息を切らしながらやって来た。

 

柳琳「はい。お兄様はあちらの天幕に・・・お姉様!」

 

すると、華琳は柳琳の声を最後まで聞く前に、

 

華琳「純っ!」

 

純のいる天幕に入った。そこには、

 

秋蘭「華琳様・・・。」

 

稟「曹操殿・・・。」

 

秋蘭と目を赤く腫らした稟がおり、その寝台には、純が眠っていた。そしてその両手には、秋蘭と稟の手が互いに握っていたのであった。

 

華琳「秋蘭、純の目・・・。」

 

華琳のその問いに、

 

秋蘭「呂布との一騎打ちの最中に、流れ矢に当たりました・・・。」

 

秋蘭は努めて冷静に話した。

 

華琳「そう。流れ矢に当たって・・・。」

 

秋蘭「医者の話によると、矢が刺さった後も無理に戦ったため、その分血を多く失いすぎたと。それと、矢を眼と共に抜いてしまったため、もう左目は無理だと・・・。」

 

それを聞いた華琳は、

 

華琳「・・・そう。」

 

と返した。

 

秋蘭「純様の部隊は今は焔耶を筆頭に、風と凪、そして真桜と星が何とか纏めております。」

 

華琳「・・・そう。分かったわ。純の事、あなた達に任せるわ。」

 

そう言い、華琳はその場を後にしようとした。

 

稟「・・・何ですかそれは?曹操殿!あなたは純様のことを、弟のことが心配ではないのですか!あなたはそんなに冷たい人なのですか!」

 

すると、華琳が淡々と話している姿に、稟は涙を流しながら怒鳴ったのであった。それを聞いた華琳は、

 

華琳「心配に決まってるでしょう!」

 

稟「っ!!」

 

稟に対し、そう怒鳴ったのであった。

 

華琳「心配に決まってるでしょう!純は、私が一番信頼する弟でもあるし、一番大切な弟でもあるのよ!もしもの事があったら、私は半身を失ったのと同じよ!心配しないわけないでしょう!」

 

と言ったのであった。

 

稟「・・・申し訳ございませんでした。」

 

華琳「良いのよ。怒鳴ってごめんなさい。あなたも純の事、愛してるのね。」

 

稟「・・・はい。」

 

華琳「なら、純の事、自身の主のことを信じなさい。」

 

そう言って、華琳は救護所を後にした。それから、孫策も純の見舞いに来たりもした。そして、

 

馬超「すまんが、曹和殿の見舞いに参った。」

 

馬超も見舞いに来た。

 

秋蘭「馬超・・・。」

 

馬超「声を掛けなくてすまなかったが久し振りだな、夏侯淵。あの時以来か・・・。」

 

秋蘭「ああ・・・。」

 

そして、馬超は純の寝てる顔を見て、昔を思い出していた。

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

馬超「これが都か・・・。デケーな・・・!!」

 

今から数年前、馬超は武者修行の旅に出ており、その際都に来ていた。その時、あまりの都の大きさに、馬超は驚いていたのであった。そして、洛陽の北部辺りで、

 

馬超「さてと、これからどうしよっかなぁ・・・。宿でも取るか・・・。」

 

と言っていると、

 

市民A「た、大変だー!」

 

と言った声が聞こえた。

 

馬超「何だ?」

 

その声に向かって行くと、人だかりが出来ており、その様子を見ると、

 

賊A「おらおら、どきやがれぇ!!」

 

中央で、賊が剣を振り回して暴れていたのであった。その様子を見ていた馬超は、

 

馬超「市民に剣を向けるな!!」

 

そう言って、槍を賊に向けたのであった。

 

賊A「ああ?誰だてめえ・・・?」

 

馬超「貴様などに名乗る名などない!!」

 

そう言って、馬超は槍を繰り出したが、まだ槍を握っての実戦経験が殆どなかったため、賊にあっさりやられてしまったのであった。

 

馬超「く、くそ・・・!!」

 

賊A「死ねー!!」

 

そう言って、馬超に剣を振り下ろそうとした。

 

馬超「!!」

 

その時、

 

ズバッ!!

 

後ろから純が現れ、賊の剣を切り裂いたのであった。そして、

 

純「貴様、ここがどこか分かっててこのような狼藉を働いているのか?」

 

そう言いながら、太刀を賊に向けたのであった。すると、

 

賊「あ・・・、あ・・・。」

 

賊は恐怖のあまり、座り込んでしまい、漏らしてしまったのであった。

 

純「捕らえろ!!」

 

北部都尉兵士A「はっ!!」

 

そして、その賊は、連行されたのであった。その際、

 

馬超「すまない。あたしは馬騰の・・・うわっ!!」

 

馬超は、純にお礼を言おうとしたが、腰が抜けてしまい、尻餅をついてしまった。すると、

 

純「大丈夫か?」

 

純に助けられたのであった。

 

馬超「ああ。すまない。」

 

その時純は、

 

純「実戦は初めてか?」

 

馬超に尋ねた。

 

馬超「あ、ああ。恥ずかしながらな・・・。」

 

と馬超は悔しそうな表情を浮かべながら述べた。

 

純「そっか・・・。でも、良い槍だし、まだ未熟だが、将来お前強くなると思うぞ。」

 

馬超「そ、そっか・・・。」

 

純「ああ。だから、頑張れよ。」

 

その時、

 

秋蘭「純様。」

 

秋蘭が純を呼んだ。

 

純「ああ。じゃあな。ええっと・・・。」

 

馬超「あたしは馬超だ。」

 

純「そっか・・・。俺は曹和。じゃあな。」

 

秋蘭「私は夏侯淵だ。ではな、馬超。」

 

そう言って、純と秋蘭はその場を後にした。すると、

 

市民B「流石曹和様だなー!!」

 

市民C「ああ。姉の曹操様同様、いつも俺達の事を考えてくれてる!!」

 

市民D「それに、曹和様は俺達には気さくに接してくれるしな!!」

 

市民E「加えてあの端正な顔立ち・・・!!素敵だわ・・・!!」

 

市民F「それを言うならいつも曹和様のお隣にいる夏侯淵様も素敵よね!!あの凜々しいお姿はいつ見ても良いわ・・・!!」

 

市民G「ええ!!曹和様と夏侯淵様、あのお二人が並ぶと本当に絵になるわ・・・!!」

 

市民H「いつも一緒で仲が良いし、お似合いよね~!!」

 

市民達はそれぞれ純と秋蘭の事を褒めていたのであった。それを聞いていた馬超は、

 

馬超(あれが噂の曹子元・・・。決めた!!あたしはあの人を目標に強い武人になってみせる・・・!!)

 

心の中でそう決意したのであった。

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

馬超(あれから数年・・・。曹和殿に追い付いたか分からんが、あたしも強くなった・・・。あたしにとって、あんたは目標でもあるんだ。だから曹和殿、早く良くなってくれ・・・。)

 

そう思いながら、馬超は純の事を見ていたのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。