投稿できました。
後半は、主人公と翠の出会いを書きました。
少しぐちゃぐちゃな内容になっておりますが、お許し下さい(土下座)
では、どうぞ。
洛陽
あの激しい戦いから一夜明けて、華琳は兵を城内に入れて、道路や倒壊した建物を片付けさせ始めていた。本当は勝手にこういったことを行ってはいけないのだが、純同様、古い知り合いがおり、既に許可が下りていた。本当は使いたくはなかったが、非常時であったため、やむを得なかったのである。その時、
袁術「あーっ!いたのじゃ麗羽姉様!」
袁紹「見つけましたわっ!華琳さん!」
華琳「・・・またうるさいのが。」
袁紹と袁術がやって来た。
季衣「あ、いっちー!元気ー?」
文醜「おー。きょっちーも流琉も元気そうで何よりだ。」
顔良「こんにちは。」
袁紹「この工事は何ですの!また私達に無断で・・・!」
華琳「大長秋から許可はいただいてあるわよ。問題があるようなら、確認して貰っても構わないけれど?」
その発言に、
袁紹「な・・・っ!大長秋・・・!?」
袁紹は驚いたが、
袁紹「ま、真直さん。確認なさい。その書類、偽物ではなくて?」
脇に控えている田豊に命令し、書類を持っている燈から受け取り、確認をさせると、
田豊「・・・いえ。間違いなく本物です。この通り、大長秋の璽印もしっかりと。」
本物であった。
袁術「なんでおぬしのような奴が大長秋と繋がりを持っておるのじゃ!」
華琳「私と純の祖父が何代か前の大長秋だったのよ。」
袁術「ずるいのじゃ!それを言うたら、妾達とて三公を輩出した名門袁家の出身じゃぞ!」
華琳「あらそう。なら、今の三公に許可を取っておけば良かったのではなくて?」
袁紹「く~・・・っ!点数稼ぎも良いところですわ!」
華琳「私は必要なことをしているまでよ。文句を言われる筋合いはないわ。純も同じ事を言うわよ。」
その横で、
文醜「大中小って何だ?斗詩。」
顔良「・・・ええっと、確か・・・」
燈「大長秋。皇后府を取り仕切る宦官の最高位よ。華琳様と純様のお爺様は、以前その地位にあったの。」
文・季「「・・・ふぅん。」」
顔良「分かってないふぅんだね、二人とも・・・。」
燈「今は天子様も相国以下の官職も軒並み不在だから・・・、都の事を取り仕切っているのは、健在なあの辺りの方々になるようね。」
季衣「・・・とりあえず、凄く偉いって事だけは分かったよ。」
文醜「だな。それだけ分かりゃ充分だ。」
顔良「いいんだ・・・。」
といった話をしていた。
袁紹「ええい、猪々子さん、斗詩さん、真直さん!こんな所にいる場合ではありませんわっ!行きますわよっ!」
袁術「木を見て瓶なのじゃ!」
文醜「ひゃ、ちょっと、麗羽様ー!」
顔良「きゃーっ!引っ張らないでー!」
田豊「そもそもどこに行くんですか!まずそれを決めないと!」
袁紹「走りながらお決めなさい!」
田豊「いくらなんでも無茶言わないで下さいよーっ!麗羽様ーっ!」
そして、袁紹達はそのままその場を後にしたのであった。
そして、ある程度街を回っていると、
春蘭「ここにいらっしゃいましたか。華琳様。」
春蘭がやって来た。
季衣「あ、春蘭様!」
華琳「言われた通り、ちゃんと季衣と流琉を連れている文句はないでしょう?」
春蘭「それは構いません。それと、華琳様に会わせたい輩がおります。」
そう言って春蘭は、
霞「・・・どもー。」
霞を華琳の前に出した。
華琳「・・・そう。見事役目を果たしたわね。そう言えば、純はどうしたの?呂布を相手にしたと聞いたけど。」
すると、
春蘭「それが・・・。」
春蘭の顔が曇ったのであった。それを見た華琳は、
華琳「まさか・・・。」
華琳「・・・冗談、でしょう?」
最悪のことを考えた。
春蘭「私も後で聞いたのですが、秋蘭によると、呂布との一騎打ちは制したのですが、その最中に怪我をしてしまい、今は意識不明の重体で・・・あっ!」
華琳「っ!」
すると、意識不明と聞くや、華琳はその場を走ったのだ。
春蘭「華琳様!純様は本陣の救護所におります!今は秋蘭と稟が傍に!」
華琳「わかったわ!」
そして、華琳の背中はあっという間に見えなくなってしまったのであった。
春蘭「お前達も、よく我慢したな。」
春蘭は、季衣と流琉にそう言った。その声を聞いた季衣と流琉は、涙ぐみながら頷いた。
季衣「流琉、後で皆で純様のお見舞いに行こう。」
流琉「・・・うん。」
霞「そんなにあかんのか・・・?」
春蘭「ああ。秋蘭に聞いたが、一騎打ちの最中に流れ矢が飛んできて、それが純様の左目に刺さったのだ。医者によると、血を失いすぎたため意識がないらしく、仮に助かっても、左目は純様自ら抜き取ったからもう・・・。」
霞「・・・そうか。すまんな、辛いのに・・・。」
春蘭「いいんだ。今一番辛いのは秋蘭だ。何せ秋蘭は、幼い頃から純様しか見ていなかったからな・・・。」
そう言い、その場には沈黙が支配したのであった。
曹操軍本陣・救護所
救護所では、重い空気が支配していた。すると、
沙和「あ、華琳様・・・。」
柳琳「お姉様・・・。」
華琳「あなた達、純はどこ!」
華琳が息を切らしながらやって来た。
柳琳「はい。お兄様はあちらの天幕に・・・お姉様!」
すると、華琳は柳琳の声を最後まで聞く前に、
華琳「純っ!」
純のいる天幕に入った。そこには、
秋蘭「華琳様・・・。」
稟「曹操殿・・・。」
秋蘭と目を赤く腫らした稟がおり、その寝台には、純が眠っていた。そしてその両手には、秋蘭と稟の手が互いに握っていたのであった。
華琳「秋蘭、純の目・・・。」
華琳のその問いに、
秋蘭「呂布との一騎打ちの最中に、流れ矢に当たりました・・・。」
秋蘭は努めて冷静に話した。
華琳「そう。流れ矢に当たって・・・。」
秋蘭「医者の話によると、矢が刺さった後も無理に戦ったため、その分血を多く失いすぎたと。それと、矢を眼と共に抜いてしまったため、もう左目は無理だと・・・。」
それを聞いた華琳は、
華琳「・・・そう。」
と返した。
秋蘭「純様の部隊は今は焔耶を筆頭に、風と凪、そして真桜と星が何とか纏めております。」
華琳「・・・そう。分かったわ。純の事、あなた達に任せるわ。」
そう言い、華琳はその場を後にしようとした。
稟「・・・何ですかそれは?曹操殿!あなたは純様のことを、弟のことが心配ではないのですか!あなたはそんなに冷たい人なのですか!」
すると、華琳が淡々と話している姿に、稟は涙を流しながら怒鳴ったのであった。それを聞いた華琳は、
華琳「心配に決まってるでしょう!」
稟「っ!!」
稟に対し、そう怒鳴ったのであった。
華琳「心配に決まってるでしょう!純は、私が一番信頼する弟でもあるし、一番大切な弟でもあるのよ!もしもの事があったら、私は半身を失ったのと同じよ!心配しないわけないでしょう!」
と言ったのであった。
稟「・・・申し訳ございませんでした。」
華琳「良いのよ。怒鳴ってごめんなさい。あなたも純の事、愛してるのね。」
稟「・・・はい。」
華琳「なら、純の事、自身の主のことを信じなさい。」
そう言って、華琳は救護所を後にした。それから、孫策も純の見舞いに来たりもした。そして、
馬超「すまんが、曹和殿の見舞いに参った。」
馬超も見舞いに来た。
秋蘭「馬超・・・。」
馬超「声を掛けなくてすまなかったが久し振りだな、夏侯淵。あの時以来か・・・。」
秋蘭「ああ・・・。」
そして、馬超は純の寝てる顔を見て、昔を思い出していた。
回想
馬超「これが都か・・・。デケーな・・・!!」
今から数年前、馬超は武者修行の旅に出ており、その際都に来ていた。その時、あまりの都の大きさに、馬超は驚いていたのであった。そして、洛陽の北部辺りで、
馬超「さてと、これからどうしよっかなぁ・・・。宿でも取るか・・・。」
と言っていると、
市民A「た、大変だー!」
と言った声が聞こえた。
馬超「何だ?」
その声に向かって行くと、人だかりが出来ており、その様子を見ると、
賊A「おらおら、どきやがれぇ!!」
中央で、賊が剣を振り回して暴れていたのであった。その様子を見ていた馬超は、
馬超「市民に剣を向けるな!!」
そう言って、槍を賊に向けたのであった。
賊A「ああ?誰だてめえ・・・?」
馬超「貴様などに名乗る名などない!!」
そう言って、馬超は槍を繰り出したが、まだ槍を握っての実戦経験が殆どなかったため、賊にあっさりやられてしまったのであった。
馬超「く、くそ・・・!!」
賊A「死ねー!!」
そう言って、馬超に剣を振り下ろそうとした。
馬超「!!」
その時、
ズバッ!!
後ろから純が現れ、賊の剣を切り裂いたのであった。そして、
純「貴様、ここがどこか分かっててこのような狼藉を働いているのか?」
そう言いながら、太刀を賊に向けたのであった。すると、
賊「あ・・・、あ・・・。」
賊は恐怖のあまり、座り込んでしまい、漏らしてしまったのであった。
純「捕らえろ!!」
北部都尉兵士A「はっ!!」
そして、その賊は、連行されたのであった。その際、
馬超「すまない。あたしは馬騰の・・・うわっ!!」
馬超は、純にお礼を言おうとしたが、腰が抜けてしまい、尻餅をついてしまった。すると、
純「大丈夫か?」
純に助けられたのであった。
馬超「ああ。すまない。」
その時純は、
純「実戦は初めてか?」
馬超に尋ねた。
馬超「あ、ああ。恥ずかしながらな・・・。」
と馬超は悔しそうな表情を浮かべながら述べた。
純「そっか・・・。でも、良い槍だし、まだ未熟だが、将来お前強くなると思うぞ。」
馬超「そ、そっか・・・。」
純「ああ。だから、頑張れよ。」
その時、
秋蘭「純様。」
秋蘭が純を呼んだ。
純「ああ。じゃあな。ええっと・・・。」
馬超「あたしは馬超だ。」
純「そっか・・・。俺は曹和。じゃあな。」
秋蘭「私は夏侯淵だ。ではな、馬超。」
そう言って、純と秋蘭はその場を後にした。すると、
市民B「流石曹和様だなー!!」
市民C「ああ。姉の曹操様同様、いつも俺達の事を考えてくれてる!!」
市民D「それに、曹和様は俺達には気さくに接してくれるしな!!」
市民E「加えてあの端正な顔立ち・・・!!素敵だわ・・・!!」
市民F「それを言うならいつも曹和様のお隣にいる夏侯淵様も素敵よね!!あの凜々しいお姿はいつ見ても良いわ・・・!!」
市民G「ええ!!曹和様と夏侯淵様、あのお二人が並ぶと本当に絵になるわ・・・!!」
市民H「いつも一緒で仲が良いし、お似合いよね~!!」
市民達はそれぞれ純と秋蘭の事を褒めていたのであった。それを聞いていた馬超は、
馬超(あれが噂の曹子元・・・。決めた!!あたしはあの人を目標に強い武人になってみせる・・・!!)
心の中でそう決意したのであった。
回想終了
馬超(あれから数年・・・。曹和殿に追い付いたか分からんが、あたしも強くなった・・・。あたしにとって、あんたは目標でもあるんだ。だから曹和殿、早く良くなってくれ・・・。)
そう思いながら、馬超は純の事を見ていたのであった。