恋姫無双〜覇王の弟〜   作:ホークス馬鹿

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41話です。

投稿できました。

今回は焔耶メインです。焔耶って、意外と可愛いですね。

意外とって、失礼か(笑)

焔耶の可愛い一面を書けたか分かりませんが、どうぞ。




41話

焔耶「・・・はぁ。」

 

城の上で、焔耶は1人溜息をついていた。

 

焔耶「たまの余暇に、何をしているのだろうか?私は。」

 

彼女は、ある悩みを抱えていた。それは、自身の主でもある、純の事である。最初は、憧れの人の下に仕える時、歓喜の声を心の中で上げた。その時は、自身の武をこの人に全てを捧げようとし、日々の鍛錬に勤しんだ。苦手な兵法も必死に勉強し、今や曹和隊の指揮の一部を任せられるほどになり、あの春蘭とも一騎打ちで互角に渡り合えるほどに成長した。

そして、彼を間近で見て、その思いは敬意だけでなく、次第に愛も加わっていき、彼を目で追うようになっていった。しかし、

 

焔耶(お館には、既に秋蘭様がいる。それに稟も。まだ他にもいるかもしれないが、そのどれもが私とは違って、綺麗で凜々しい方ばかりだ。私が入り込む隙などありはしない・・・。)

 

と思い、諦めようと思っていた。けど、

 

焔耶(でも、駄目なのだ。どうしても、お館を目で追ってしまう。諦めなきゃならないのに。胸が苦しい。私はどうすれば・・・。)

 

と思い、

 

焔耶「はぁ・・・。」

 

また溜息をついた。するとそこへ、

 

星「おや、焔耶。こんな所で何をやっているのだ、お前は。」

 

焔耶「っ、星・・・。」

 

星が酒を片手に現れた。

 

星「このような場所で、酒を飲むでもなく風に吹かれて何をしている。」

 

焔耶「昼から酒などを食らっているのは、お前か霞だけだ。」

 

星「私なりの楽しみ方だ。恐らく霞も。たまの休みに、時間を持て余す哀れな者よりよほどマシだろう。」

 

焔耶「全く・・・。」

 

星「ふふ。・・・それで焔耶、何を悩んでいる。」

 

と、星は焔耶に言った。

 

焔耶「・・・別に悩んではいない。」

 

と言われたのだが、

 

星「主が気にしておったぞ。」

 

と切り出すと、

 

焔耶「な・・・!?」

 

分かりやすく、顔を真っ赤にして驚いたのであった。

 

星「おや、やはり主の事か。」

 

焔耶「何故、お館が・・・貴様!?私の何を知っているっ。」

 

星「朝から晩まで溜息ばかりでは、主でなくても気にするというものよ。」

 

焔耶「・・・お館は何と?」

 

しかし、星は酒を飲んでおり、話さなかった。それを見た焔耶は、

 

星「なんと余裕のない。酔っ払いをそのような武器で脅すとは、魏文長の名が泣くぞ。」

 

鈍砕骨を星に向けた。

 

焔耶「お前が、からかうようなことばかり言うからだっ!!」

 

星「主と秋蘭が情を交わしているため、苦しいのか。」

 

すると、

 

焔耶「な・・・!?」

 

また焔耶の顔が真っ赤になった。

 

焔耶「何故星がそれを知っている。」

 

星「そんなの、あのように仲睦まじい姿を見れば、誰だって分かるさ。稟も、主の事を好いており、情を交わしておるしな。」

 

焔耶「・・・。」

 

星「おや、泣くのか?」

 

焔耶「誰が泣くか!!」

 

星「泣くくらいの可愛げがあれば良いものを・・・。そうやって強がる。」

 

焔耶「・・・っ!?お、お前っ。」

 

星「主は本当に気にしておった。あの方は、本当に部下思いのお方だ。」

 

焔耶「・・・お館はそういうお方だ。私達臣下だけでなく、一兵卒のことも大事にしておられる。」

 

星「そういう一面を見て、お主の女をこじ開けたか。」

 

すると、焔耶はまた鈍砕骨を星に向けた。

 

星「照れ隠しにも可愛げがない・・・。私でなければ、仰け反っているところだ。」

 

焔耶「・・・。」

 

星「・・・まあ良い。そんなに深く考えなくても良いと思うぞ。主なら、お主の思いを受け取ってくれる。」

 

焔耶「・・・そうだろうか。」

 

星「そうとも。少なくとも、私の目に映る主は、秋蘭や稟だけでなく、お主の事も好いておるぞ。」

 

焔耶「・・・そうか。ここで私が躊躇ったら、意味がない。お館の思いを裏切るのと同じ。今からお館の元へ向かう。済まんな、星。」

 

星「何、共に戦う仲間のそんな姿を見てはおれんと思ったからな。」

 

焔耶「ふっ、感謝する。」

 

そう言って、焔耶はその場を後にした。そして、焔耶は純の部屋の前に立ち、

 

焔耶「お館、焔耶です。入っても宜しいでしょうか?」

 

すると、

 

純「焔耶か。入れ。」

 

という声が聞こえたので、

 

焔耶「失礼します!」

 

と言い、部屋に入った。

 

純「それで、俺に何のようだ?」

 

焔耶「えっと、そのですね・・・。」

 

その姿は、いつもの焔耶にしては珍しくしおらしかった。

 

焔耶「お館は、秋蘭様と稟をどう思っていますか?」

 

純「好きだよ。俺にとって、かけがえのない存在だ。」

 

焔耶「・・・。」

 

純「けど、最近もう1人決してなくしちゃいけない人を見つけたんだ。」

 

焔耶「・・・それは一体・・・。」

 

純「お前だ、焔耶。」

 

焔耶「っ!!。」

 

純「俺、お前のことも好きなんだ。一臣下としてだけでなく、1人の女として。」

 

すると、焔耶の目から大粒の涙が零れ落ちた。

 

焔耶「お館、それは本当ですか・・・。本当に・・・。」

 

純「ああ。嘘でもない。お前のことも好きだ。」

 

焔耶「お館っ!!」

 

焔耶は、純の胸に飛び込み、胸に顔を埋めた。

 

焔耶「ずっと、我慢してたんです。」

 

純「?」

 

焔耶「お館には、秋蘭様と稟がいる。私はあの2人とは違って、綺麗で凜々しくもなく無骨者だ。だから、諦めようと思っていました。けど、そう思えば思うほど、お館への気持ちがどんどん強くなってしまい、どうすれば良いのか分からなくなってしまいました。」

 

すると、

 

純「お前は無骨者なんかじゃねーよ。」

 

と言った。

 

焔耶「えっ?」

 

純「焔耶は無骨者なんかじゃねー。焔耶は、俺には勿体ないくらいの魅力を持った女子だ。だから、そう自分を卑下すんなよ。俺が辛い。」

 

そう言い、純は焔耶の背中に腕を回して、強く抱き締めた。

 

焔耶「本当に、私みたいな女でも・・・?」

 

純「二度も言わせるな。俺は見た目で判断しねーし、焔耶が俺を好きだって言ってくれた事が本当に嬉しかった。」

 

焔耶「はい・・・。」

 

純の言葉が恥ずかしかったのか、焔耶は顔を真っ赤にしたのだが、それが嬉しそうにはにかむように笑った。そして、

 

純「焔耶・・・。ん・・・っ。」

 

焔耶「お館・・・。ん・・・っ。」

 

2人は静かに唇を合わせ、寝台に倒れ込んだのだった。

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