恋姫無双〜覇王の弟〜   作:ホークス馬鹿

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44話です。

投稿できました。

ちょっと無理にアレンジしました。

長くなってるので、読みにくかったら、お許しください。

では、どうぞ。


44話

冀州・易

 

 

 

袁紹「おーっほっほっほ!これで河北の四州はこの私のものですわね!白連さんの泣きっ面が目に浮かぶようですわ、おーっほっほっほ!おーっほっほっほ!」

 

文醜「おめでとうございますっ!麗羽様ーっ!」

 

田豊「おめでとうございます、麗羽様!」

 

顔良「これで覇業の第一歩を踏み出せましたね!」

 

袁紹「当然ですわ!あの董卓がいなくなった今、この大陸を統一するのはこの私!大!将!軍!袁本初ですわっ!」

 

しかし、

 

文醜「・・・大将軍?」

 

文醜は理解できなかったので、

 

顔良「ほら。この間の董卓討伐の戦功で、朝廷から新しい官位をもらったでしょ。」

 

顔良が説明した。

 

文醜「ああ、前に何進がやってた・・・」

 

袁紹「何かおっしゃいまして。」

 

文醜「・・・いーえ、何でも。」

 

袁紹「ま、元々袁家は三公を輩出した高貴な家柄ですから、たかが大!将!軍!に格上げされたところで、大した事はありませんけれど。おーっほっほっほ!」

 

文醜「そうですねー。まだ上には相国とかいう・・・」

 

袁紹「猪々子さーん。なーにーかー、おっしゃいまして!!」

 

文醜「べ、別に。」

 

田豊「もぅ・・・。せっかく麗羽様のご機嫌が良いのに、なに余計なこと言ってるのよ。」

 

顔良「それで、次に攻めるのは劉備さんのいる徐州ですか?公孫賛さんもそちらに逃げたみたいですけれど。」

 

田豊「当然ね。まず確実に歩を進めて、最終的に曹操と曹和を・・・」

 

しかし、

 

文醜「・・・は?」

 

袁紹「・・・え?」

 

顔良「え?」

 

袁紹「何を言っていますの、この娘達は。」

 

と言われたのだった。

 

田豊「で、ですが、ここは戦略的にも・・・」

 

文醜「おいおいおい・・・先約とか前略とかなにノリ悪いこと言ってるんだよ、お前らぁ。」

 

袁紹「次に泣かせてさしあげるのは、華琳さんに決まっているでしょう!」

 

顔良「えええええっ!?そんな、無茶ですよー!」

 

田豊「・・・はぁ。」

 

袁紹軍は相変わらず平常運転であった・・・。

 

 

 

 

陳留・玉座の間

 

 

 

 

純「麗羽・・・。」

 

華琳「馬鹿は決断が早すぎるのが厄介ね。敵の情報は。」

 

柳琳「旗印は袁、文、顔。敵の主力は全て揃っているようです。その数、州境におよそ三万・・・。」

 

秋蘭「また、敵の動きは極めて遅く、奇襲などは考えていない様子。むしろ、こちらを挑発しているような印象さえ受けたと、焔耶は言っております。」

 

純「・・・威力偵察か。」

 

華琳「ええ。そうかもしれないわね。」

 

春蘭「で、報告にあった城は焔耶が入っているが、兵はどのくらいいるのだ?三千か?五千か?」

 

すると、

 

柳琳「それが・・・、およそ七百。」

 

そう柳琳が答えると、

 

春蘭「ななひゃくぅ!?」

 

秋蘭「城といっても、州境の監視所と変わらんからな。周囲にはもっと兵のいる街もあるが、一番手薄な所を突かれた。」

 

春蘭「そんなもの、手も足も出んではないか!攻略が始まれば、籠城したところで半日も保たんぞ!そうなれば、焔耶が・・・!」

 

純「桂花、今すぐ動かせる兵士はどのくらいいる?」

 

桂花「はい。半日あれば、城の兵から五千。明日には遠征に出ている季衣と流琉が戻りますから、もう一万。北部の駐留軍をかき集めてさらに一万・・・。計二万五千ほどかと。」

 

華琳「少ないわね。親衛隊を加えればどうなる?」

 

桂花「華琳様!」

 

華琳「非常時に兵だけ遊ばせておいても仕方ないでしょう。どうなの?」

 

桂花「なら、もう三千は・・・。」

 

純「しかし、それでこちらの全戦力を集結させてしまいますと、相手の威力偵察にむざむざ乗る形になります。今後の作戦展開に、大きな支障をもたらしてしまうかと。」

 

稟「はい。純様の仰る通りです。」

 

桂花「はい。私も純様の意見に同意します。」

 

華琳「ふむ・・・。ならば、策は?」

 

桂花「はい。ここは件の城の放棄を提案致します。」

 

桂花「袁紹のことですから、小城とはいえ城を落とせば調子に乗ってもっと大きな城を狙いに来るでしょう。もちろん焔耶には城を脱出してもらい、焔耶を含めて戦力を整え、万全な状態で挑むべきかと。」

 

桂花「数日あれば、さらに三万ほどは集められるはずです。」

 

真桜「調子に乗ってって・・・そんなもんなん?向こうかて、軍師くらいおるんちゃうん?」

 

桂花「確かに向こうには田豊もいるけどね。・・・袁紹がどんな奴か、あなた達も反董卓連合で見たでしょう?調子に乗ったあれが聞くと思う?」

 

真桜「・・・せやな。」

 

桂花「袁紹さえ退ければ、最初の城を取り戻す事は容易です。私の提案する戦の場所は・・・」

 

沙和「え?この城って・・・!」

 

稟「なるほど・・・。」

 

風「・・・。」

 

桂花が目の前の地図で指した場所に、一部は思わず息を呑んだ。

 

柳琳「前に、季衣さんや凪さん達と守った街ですね。」

 

燈「ええ。今この街は、北部の軍の駐留拠点となっているの。ここに兵が五千、周囲の城にもある程度の兵が置いてあるから、守備の兵を残して集めても一万の戦力になるわ。」

 

凪「黃巾の騒ぎから、やっと復興したばかりの街でしょう。それをまた戦火にさらすというのですか・・・?」

 

桂花「その為の兵士と防壁よ。今使わなくてどうするの。」

 

稟「はい。私も桂花と同じ意見です。」

 

凪「華琳様、純様。私情を挟むようで申し訳ないのですが、この策には反対です。」

 

沙和「沙和もなの!」

 

真桜「ウチも、さすがになぁ・・・。」

 

桂花「あんた達、そんな感情論で戦ってちゃ、勝てる戦も勝てなくなるでしょ!戦火にさらされるのが嫌なのは、どこの村や街だって当たり前なんだから。」

 

真桜「そうは言うけれど、復興したばっかりやで!?まだそれも十分やあらへんのに。」

 

すると、

 

柳琳「・・・あの。」

 

柳琳が話しかけてきた。

 

純「どうした、柳琳?」

 

柳琳「いえ、お話中のところ、本当に申し訳ないのですが・・・、焔耶さんからの報告には、まだ続きがありまして。」

 

純「何だ。」

 

柳琳「兵の増援は不要だと。」

 

桂花「そのまま撤退するの?」

 

柳琳「いえ。守り切るそうで。」

 

桂花「はぁぁ!?」

 

真桜「それこそ、なんぼなんでも無茶過ぎひんか?ウチらが秋蘭様と防衛戦したときかて、そないな戦力差はなかったで。」

 

稟「それに城もそこまで丈夫ではなかったはず・・・。焔耶は何を・・・!」

 

純「・・・分かった。ならば増援は送らない。」

 

桂花「純様!?」

 

稟「純様!?」

 

風「・・・。」

 

純「あいつのことだ、何か考えがあっての事だ。秋蘭。」

 

秋蘭「はっ。」

 

純「麗羽達を退けた後、こちらに来るよう焔耶に伝えておけ。皆の前で理由をちゃんと説明してもらう。」

 

華琳「・・・生きていたらの話だけれどね。」

 

秋蘭「・・・御意。」

 

桂花「・・・。」

 

稟「・・・。」

 

純「2人共、聞いているか?」

 

桂花「え・・・あ、はい。かしこまりました。」

 

稟「・・・かしこまりました。」

 

純「お前達も勝手に兵は動かすな。コレは命令だ。・・・守れなかった者は厳罰に処す、良いな。」

 

華琳「皆、分かったわね。解散!」

 

 

 

 

 

苑州・済陰

 

 

 

 

焔耶「三万の大軍団。いなしなければ間違いなく、我らの最後・・・か。」

 

副官A「魏延様。曹和様から返事が来ました。増援は送らない代わりに、後で城に来て皆の前で理由を説明しろ、だそうです。」

 

焔耶「そうか、分かった。相手の性格ならば、この作戦は成功すると思うが・・・。」

 

副官A「し、しかし、もし袁紹が攻めてきたら・・・!」

 

焔耶「その時はその時だ。お前達を逃がし、私はこの城と共に討ち死にする・・・と前なら言っていたかもな。」

 

副官A「では?」

 

焔耶「うむ。私もお前達と共に脱出し、お館の元に戻る。お館の夢を叶えるため、まだ死ねないからな。」

 

そう言って、焔耶は眼下の袁紹軍を泰然としながら見ていたのだった。

 

 

 

 

袁紹軍本陣

 

 

 

 

袁紹「・・・あの、斗詩さん?私、報告を聞き間違えたのではありませんわよね?」

 

顔良「はい。目の前の城は、見張りの兵士くらいしかいないみたいです。多くても、千いかない程度かと。」

 

袁紹「真直さん。確かに私、相手の手薄な所を選べとは言いましたけれど・・・いくらなんでも、少なすぎません?」

 

田豊「えええ、私達の行動範囲内で一番確実に落とせそうな城を選べって言ったの、麗羽様じゃないですかー!」

 

文醜「確実っていっても、千はないぜ、千は。こっちは三万の大軍団なんだぜ?」

 

文醜「もっとこう、十万くらいの兵がこう、どーんといる所とか選べば良かったのに・・・!」

 

田豊「なんでわざわざ戦力差三倍の相手にぶつかりに行くのよ!」

 

文醜「あたいが四万、斗詩が三万倒せば、後は五分五分だろ。」

 

田豊「計算になってないわよ、それ。」

 

文醜「あ、真直が一万倒すか?」

 

田豊「軍師の私に無茶言わないで!」

 

文醜「でも、楽勝な勝負なんて面白くもないだろ。あたいと斗詩の気合と努力と友情で、ものすごい強敵をずがーんと打ち破るのがいいんじゃないか!あ、後愛ね、愛!」

 

顔良「いや・・・もっと平和なのでいいんだけど。」

 

文醜「愛!」

 

顔良「あー、はいはい。はぁ・・・。」

 

袁紹「この辺りの街ではいけませんでしたの?兵力が五千とありますけれど。」

 

田豊「そこは敵が多いからやめようって言ったの麗羽様じゃ・・・」

 

袁紹「・・・?」

 

田豊「ああ・・・、覚えてないんですね。」

 

袁紹「まあいいですわ。そんなしょぼくれた相手なんかちょいちょいっと蹴散らして、華琳さんに私の力を示しておあげなさい。猪々子さん!斗詩さん!」

 

文醜「へーい!」

 

顔良「分かりました。」

 

と言った話があったのだった。

 

 

 

 

 

 

陳留

 

 

 

 

 

春蘭「糧食は後続に持たせろ。我々が持つのは最小限でいい!とにかく、機動力を高めろ!」

 

沙和「騎馬隊を優先なの!歩兵は後からで良いのー!」

 

星「騒がしいと思えば、何をやっているのだ、お前達。」

 

春蘭「星!見て分からんか!出撃の準備だ!」

 

星「分かっているから言っておるのだ。主に禁止されたぞ。」

 

春蘭「ふんっ。袁紹ごときに華琳様と純様の領土を穢されて、黙っていられるものか!華琳様と純様がお許しになっても、この夏侯元譲が許さん!それに、なんとしてでも焔耶を助けねば!」

 

凪「・・・すまない、星。私も春蘭様と同意見なのだ。それに、あの街を戦火にさらす策にも賛成いたしかねる。」

 

真桜「春蘭様!出撃準備、完了したで!」

 

春蘭「よし。先発隊は私が率いる。後続は凪、真桜、沙和。貴様らに任せるぞ。」

 

凪「はっ!」

 

真桜「まかしとき!」

 

沙和「分かったの!」

 

星「待て春蘭!」

 

すると、

 

霞「おいこら!自分ら、何やっとんねん!」

 

霞もやって来た。

 

春蘭「ちっ・・・、星でも厳しいのに、更に厄介になった。」

 

星「霞か。春蘭が焔耶の籠っている城に行くのだ、助太刀を頼む。」

 

霞「・・・ったく。ここもイノシシか!どあほう!」

 

星「全くだ・・・。」

 

春蘭「貴様らも似たようなものではないか!」

 

霞「ウチと星は自制効くぶんまだマシや!星、純を呼んで来ぃ!ここはウチが食い止めるさかい!」

 

星「心配致すな。既に呼んでいる。」

 

霞「そうか・・・。本隊、止まれ!止まれぇいっ!」

 

春蘭「貴様ら・・・!どうしても止める気か!」

 

霞「当たり前や!もしどうしても行くっちゅうんなら・・・」

 

星「我らを倒してからにしろ!!」

 

春蘭「上等だ!ならば・・・、行くぞ!」

 

霞「来ぃ!」

 

星「やれやれ。イノシシを躾けるか・・・。」

 

そう言って、互いに得物を構え、ぶつかった。

 

 

 

 

袁紹軍

 

 

 

 

袁紹軍兵士A「文醜様。兵の配置、完了しました。」

 

文醜「んー。」

 

顔良「面白く無さそうだね、文ちゃん。」

 

文醜「あったり前だろー。ガキとケンカして勝てとか言われて、やる気の出る奴なんかいるもんか。」

 

顔良「もぅ・・・。でも、千かぁ・・・。」

 

文醜「こっちは連れてきた兵のうち、麗羽様の近衛以外を全員突っ込んでるんだぜ?半分で行っても半日もかかんないだろ。」

 

顔良「なんか、本当に弱い者イジメだね・・・。」

 

文醜「頭の良い奴の考える事は、えげつないよなー。あ、斗詩は別な。」

 

顔良「・・・作戦は有効っていうのは分かるんだけどね。」

 

袁紹軍兵士B「伝令です!後方の袁紹様から、攻撃はまだかだそうです。」

 

文醜「うー・・・。」

 

顔良「どうする?文ちゃん。」

 

文醜「うーん・・・。なんか、熱出そう・・・。」

 

顔良「え?この程度で?」

 

文醜「だって、百万くらいいると思ったんだもん。とにかくぶち当たればいいやー、くらいに考えてたら、たったの千だぜ、千。」

 

顔良「いや、百万はいくらなんでも無茶・・・」

 

文醜「んー。千かー。千だよなー。んー。」

 

顔良「しないなら、私が号令かけようか?」

 

文醜「いや・・・よーし、決めた!斗詩、全軍に通達!これより行動を開始するぞっ!」

 

そして、顔良と文醜は行動を開始した。

 

 

 

 

 

陳留

 

 

 

 

その頃、春蘭と霞、そして星が激しい戦いを繰り広げていた。その時、

 

純「お前ら、何をしている!」

 

華琳「春蘭、やめなさい!」

 

華琳と純がやって来た。

 

春蘭「かっ!華琳様っ!純様っ!」

 

純「何でこうなったかは大体察するが、説明しろ。」

 

霞「今ええ所なんやから、邪魔せんといてっ!てええええええいっ!」

 

春蘭「・・・くぅっ!」

 

そして、霞が春蘭の剣を吹き飛ばした。

 

香風「おー。勝負あり。」

 

霞「さて、今度はウチの勝ちやなぁ。春蘭。」

 

星「ふっ。霞に先を越されたか・・・。」

 

霞「堪忍な、星。」

 

春蘭「お、おい、今のは油断して・・・っ!」

 

純「見苦しいぞ、春蘭。」

 

華琳「そうよ、春蘭。」

 

春蘭「うぅ・・・、華琳様と純様まで・・・。」

 

純「で、何をしているんだ。答えろ。」

 

春蘭「い・・・、いかに華琳様と純様の、此度は純様ですが、そのご判断とは言え、今回の件、納得いたしかねます!」

 

春蘭「件の城の指揮官がいくら焔耶であっても、七百で城を守るのは不可能です。袁紹ごときに華琳様と純様の領地を穢されるなど・・・、あってはなりません!」

 

純「それで兵を勝手に動かしたんだな?」

 

春蘭「これも華琳様と純様を思えばこそ!華琳様と純様の御為ならば、この首など惜しくありませぬ!」

 

それを聞いた純は、

 

純「・・・はぁ。姉上、こいつにはもう少し説明しておくべきでした。」

 

華琳「そうね。」

 

と華琳に言った。

 

純「・・・分かった。出撃しろ。」

 

春蘭「純様っ!」

 

星「主!?」

 

霞「おいおいおいおい!それでええんか?」

 

純「ただし、これだけの兵を連れて行くことは許さねー。お前の最精鋭・・・そうだな、三百だけ動かすことを許そう。」

 

霞「さ・・・、三百やて!?」

 

香風「純様ー。」

 

純「ああ、香風も同行したいそうだから、こいつは三百に含まなくて構わねーぞ。少数精鋭で動くなら、数日あれば向こうに着くだろうな。構いませんね、姉上?」

 

華琳「軍に関する全権はあなたが握ってる。あなたに任せるわ。」

 

純「焔耶率いる城の守備隊と合わせれば千になる。これで勝てないようだったら、お前の決死の覚悟で足りないところを埋めてみろ。・・・春蘭、お前なら出来る。」

 

春蘭「はっ!純様の信任に応えるため、存分に暴れて見せます!総員、騎乗っ!」

 

霞「おい、春蘭っ!」

 

星「春蘭っ!」

 

春蘭「腕に覚えのある者だけ私に続け!ただし、城を出る時に三百を越えた者は置いてゆくぞ!出撃!」

 

香風「それじゃ華琳様、純様、行ってきます。」

 

純「ああ。後の事は任せたぞ。」

 

華琳「ええ。任せたわ。」

 

そして、春蘭達は出撃した。

 

星「主、宜しいのですか!?」

 

霞「いくら何でもそりゃひどすぎひん?七百が千になったかて、相手が三万じゃ足しにもならんで。」

 

純「構わねーよ。どうせ春蘭が到着する頃には終わってるから、三百もいれば十分だ。」

 

純「後は・・・、賊退治の話が来てるから、霞と星は、凪達3人を連れてお前が出てくれ。・・・ただし、糧食や矢はちゃんと持って行けよ?」

 

霞「そりゃかまへんけど・・・。」

 

星「主・・・。」

 

純「姉上、話を進めましたが、宜しいですね?」

 

華琳「ええ、構わないわ。軍の事や戦の事は、あなたが握ってるもの。」

 

そして、騒ぎはひとまず収まったのだった。

 

 

 

 

 

その数日後、

 

 

 

 

純「やはりここにいたか、お前達。」

 

そう言って、純は城壁の上の見張り台にいる2人に声をかけた。

 

季衣「あ、純様・・・。」

 

流琉「はい。季衣が寝られないらしくて・・・。」

 

純「・・・そっか。」

 

純(まっ、ここは遠くまでよく見える。春蘭達が戻ってきたら一番に分かる場所だもんな・・・。)

 

季衣「春蘭様、いつ帰ってくるんだろう・・・。」

 

純「もう少しだ。」

 

季衣「あんな無茶な事するなら、僕も連れて行って欲しかったのに・・・春蘭様の馬鹿。」

 

純「お前らは盗賊討伐に出てから、入れ違いになっちゃったからしょーがねーよ。」

 

実際、この2人が戻ってきたときには、既に春蘭は出撃しており、季衣は再出撃を華琳とそこにいる純に求めたが、許さなかったのだった。

 

季衣「それだって分かってますよぅ・・・。でも、純様・・・ダメですよね?」

 

純「駄目だ。出撃は許さん。大丈夫だ、ちゃんと帰ってくるから。春蘭を信じろ。」

 

季衣「はい・・・。」

 

そう言って、季衣は少し涙ぐんでいた。ここに来る間も、桂花の執務室の灯りが点いており、様々な件の十手、二十手先の対応を考えている。もちろん純も、稟と風に任せており、今も稟と風は、その先の対応策を考えている。その時、

 

秋蘭「季衣、流琉。明日は早いのだ、早く寝ておけ。純様も早くお休みになられては。」

 

秋蘭が、華侖と柳琳、そして栄華を連れてやって来た。

 

純「秋蘭か・・・。それとお前らも。寝れねーのか?」

 

流琉「あ、秋蘭様。」

 

華侖「だって、春姉ぇ達、心配っすよ。」

 

栄華「・・・ですわ。いくら香風さんが一緒と言っても、三万対千でしょう?」

 

純「大丈夫だ、心配すんな。」

 

柳琳「お兄様。それはお姉様も同じ事をおっしゃっていましたけど・・・。」

 

栄華「そうですわ、お兄様。いくらなんでも・・・。」

 

秋蘭「・・・姉者は無事に帰ってくるさ。私はそれを言いに来ただけだ。それに、私は純様を信じます。」

 

純「・・・そうか。」

 

すると、

 

季衣「・・・あれっ!?」

 

流琉「ん?どうかしたの?」

 

季衣が何かを見つけた。

 

季衣「ねぇ、みんな!あれ・・・あそこ!」

 

そう言って、季衣が指差す方向には、もうもうと上がる砂煙が見えた。

 

栄華「伝令・・・、ではありませんわね。」

 

柳琳「だいぶ多いですね。・・・五十、いや、百は超えている?旗印は・・・」

 

華侖「えっと・・・、夏侯っす!あれ、春姉ぇっすよ!」

 

純「・・・やはり、戦わずに戻ってきたか。」

 

秋蘭「そうですな。」

 

純「門を開けに行くぞ。春蘭を迎える・・・流琉は姉上をお呼びして来てくれ。」

 

流琉「はいっ!」

 

そして、純達は城門に着いた途端、

 

季衣「春蘭様っ!」

 

華侖「春姉ぇー!」

 

季衣と華侖が、春蘭に飛びついた。

 

春蘭「おお、お前達か・・・。」

 

栄華「香風さん!」

 

香風「純様ー。」

 

純「ああ、お帰り。」

 

春蘭「純様、わざわざのお出迎え、ありがとうございます。」

 

純「ああ、ご苦労だった。」

 

すると、

 

華琳「出迎えご苦労だったわね、春蘭、香風。」

 

華琳が出迎えに現れ、

 

春蘭「はぁ・・・。」

 

純「焔耶も、ご苦労だった。」

 

焔耶「はっ!」

 

焔耶も、その場に元気な姿で現れたのだった。

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