恋姫無双〜覇王の弟〜   作:ホークス馬鹿

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45話です。

投稿できました。

では、どうぞ。


45話

苑州・東都

 

 

 

 

袁紹「おーっほっほっほ!やはり、こちらの方が私らしいですわ!おーっほっほっほ!」

 

文醜「ですよねー!七百の城を三万で落とすとか、あたいや麗羽様っぽくないですもん!」

 

袁紹「ええ!この大軍団でたった千を蹴散らすなど、この大!将!軍!袁本初にしては、あまりに大人げない行為でしたわ。」

 

田豊「全くもぅ・・・どうして私の言うことを聞かずに、こういう思いつきみたいな作戦行動ばっかり・・・。」

 

顔良「まぁまぁ、真直ちゃんも落ち着いて・・・。」

 

田豊「それに、五千の兵がいる駐屯地を攻めるとか、これもう威力偵察じゃなくって、普通に侵攻じゃないですかー!」

 

袁紹「別にどちらでも構いませんわ。どうせ華琳さんと事を構えるなら、陥とすのでしょう?」

 

田豊「それは陥としますとも。陥としますけど、それまでには補給の段取りとか諸侯との調整とか色々ですね・・・政治的なあれやこれやがですね・・・。」

 

文醜「まあいいじゃんか。七百の城を潰しても大人げないって言われるだけだし。だったら、五千の城とがっつり戦った方がそれっぽいじゃん。」

 

袁紹「そうですわ。私の覇道の第一歩となる戦は、せめてこの程度の規模はありませんと!斗詩さんもそう思いますわよね?」

 

顔良「あ、あはは・・・、それはまあ。」

 

田豊「・・・うぅ、もう敵の領地内の調査が出来たと思うしかないわね。斗詩、周辺の地域調査はどう?」

 

顔良「うん。そっちはちゃんと終わってるよ。ここに来るまでの地形も、兵を出して調べさせてる。」

 

田豊「ホント、アンタだけが頼りだわ。・・・城攻めが無事に終われば良いんだけど。」

 

顔良「とりあえず、敵の兵も五千か六千くらいだから、応援が来るまでに何とかなるんじゃないかなぁ。」

 

袁紹「そうですわ!次の作戦は、素早さが命ですわよ!日が昇ったらばーっと仕掛けて、一気に陥としてしまいなさい、猪々子さん!」

 

文醜「もちろんです!あたいと斗詩にかかりゃ、あんな城なんてちょちょいのちょいですよ!」

 

袁紹「まあまあ、なんて頼もしいお答えですの!これで今度こそ、あのクルクル小娘に吠え面をかかせてやれますわ!そして、私は純さんと・・・、おーっほっほっほ!おーっほっほっほ!」

 

その時、

 

袁紹軍兵士A「袁紹様っ!ご報告です!」

 

袁紹「・・・何ですの、せっかく良い気分でしたのに。」

 

袁紹軍兵士A「敵軍の奇襲です!」

 

袁紹「なぁぁぁぁあんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

奇襲を受けたという報告が来たのだった。

 

顔良「どこの部隊!?向こうの守備隊が出て来たの?」

 

袁紹軍兵士A「それが・・・敵の旗は、張と趙!」

 

田豊「張と趙って、まさか張文遠と趙子竜!?何でこんな所にあの張遼と趙雲が!」

 

 

 

 

一方、霞と星達は、

 

 

 

 

霞「袁紹に遠慮はいらへんで!」

 

星「総員、突撃ぃぃぃっ!」

 

凪「我らの街を狙う薄汚い盗賊共を、華琳様と純様の領地から追い払うのだ!攻撃、攻撃ぃっ!」

 

真桜「どうせこっちは少数や!思いっきり引っかき回して、後は混乱に任せるだけでええ!終わったらとっととずらかるで!」

 

沙和「・・・お姉様ぁ、星ちゃーん。なんか、沙和達の方が盗賊みたいなの。」

 

霞「考えたら負けやで、沙和!」

 

星「霞の言う通りだ、沙和!皆の者!朝日が昇るまでには撤退するぞ!行けーっ!!」

 

こうして、袁紹の三万の兵を撃退したのであった。

 

 

 

 

 

陳留・玉座の間

 

 

 

 

 

真夜中の緊急会議でありながら、城にいた主要メンバーの全員が、予定時間に集まった。形はどうあれ、焔耶はもちろん、春蘭達の事も心配してたのだ。

 

純「・・・さて、説明して貰おうか、焔耶。何故あの状況で、増援がいらないと言ったのか。」

 

焔耶「はっ。相手は三万の袁紹軍でしたが、前線指揮官の文醜は、情報によると派手な戦が好みですから、たった七百の城など相手にしないだろうと思ったのです。」

 

春蘭「・・・ふむ。」

 

焔耶「・・・ただし、ここで華琳殿かお館がもし増援を送ったら、向こうもケンカを売られたと思ってしまいます。」

 

焔耶「袁紹達の性格だと、特に華琳殿から売られたケンカは絶対買ってしまいます。・・・そしたら我らは全滅し、城も半日は保ちません。」

 

桂花「なるほど・・・。袁紹と文醜の性格をよく調べていたようね。」

 

稟「けれど、向こうにも軍師の田豊がいたはずです。」

 

風「それに~、抑え役の顔良もですね~。」

 

焔耶「あの2人が、軍師や抑え役の言葉をちゃんと聞くとも思えませんが、特に今回は絶対に負けない戦でしたし、油断を油断とも思わなかったのではないでしょうか?」

 

華琳「・・・分かった?春蘭。」

 

春蘭「はぁ。だが、焔耶・・・。もし袁紹が七百の手勢を与しやすしと見て、総攻撃を仕掛けてきたらどうしていたのだ?」

 

焔耶「もしそういう事態になれば、七百の兵を逃がし、私は城と共に討ち死にするつもりでした。」

 

春蘭「なっ・・・!?」

 

その発言に、春蘭はもちろん、華琳と純以外の他の皆は絶句したのだった。

 

焔耶「・・・と、以前の私ならそう思っていました。」

 

秋蘭「・・・今は違うのか?」

 

焔耶「はっ。城に火を放ち、皆でこの城を脱出しようと考えてました。七百の兵ならそれも十分可能ですから。それに、私の命は、既にお館に捧げております。お館の夢を叶えるため、私はまだ死ねませんので。」

 

その発言に、

 

純(焔耶・・・、随分成長したな・・・。)

 

と純はそう思った。

 

春蘭「下手に数が増えると、逆に動きが取れないと?」

 

焔耶「三千の兵では上手くいかなかったと思います。」

 

純「・・・どちらにせよ、春蘭の増援は必要なかったということだ。」

 

華琳「ええ、そうね。」

 

春蘭「ならば、どうして行かせたのですか。それに香風まで。」

 

純「念のためにな。それに、元々は香風に任せるつもりだったけど、二人いても問題ねーだろ。」

 

春蘭「・・・むぅ。それでは完全に子供の使いではありませんか。」

 

純「行きたいと言ったのはお前だぞ、春蘭。」

 

その時、

 

柳琳「お姉様、お兄様。いま霞さんと星さんから早馬の連絡が入りました。焔耶さんの城から駐屯地に移動中の袁紹軍を捕捉、本日の早暁にも奇襲を掛けるとのことです。」

 

霞からの知らせが来たのであった。

 

純「分かった。」

 

華琳「ふふ。盗賊って、やはりそういうことだったのね。」

 

純「威力偵察ですから、ちゃんと一当てはさせました。感謝はされても、恨まれる筋合いはありませんよ。」

 

華琳「ええ。あなたの言う通りね。」

 

純「霞や星、凪達のことだから、そちらの奇襲の心配はないだろう。お前も見事な指揮だったな、焔耶。」

 

焔耶「いえ。追撃の兵を出して下さって、ありがとうございました。」

 

純「今後ともよろしく頼むぞ。」

 

焔耶「はっ!」

 

そう言って、焔耶は拱手した。それを見ていた桂花は、

 

桂花「・・・どこかの脳筋も見習って欲しいわ。」

 

春蘭「おい桂花、それは私の事を言っているのか?」

 

桂花「別にあんたなんて一言も言ってないのだけど。」

 

春蘭「貴様ーっ!!」

 

そんなことを言って春蘭を怒らせたのだった。

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