お待たせして大変申し訳ございません。
内容はかなりぐちゃぐちゃですが、どうぞ。
隠密からある知らせを持って来た純は、華琳のいる玉座の間に行った。
純「姉上、宜しいですか?」
しかし、そこにいたのは華琳だけでは無く、桂花もいた。しかも、情事をしている真っ最中であった。
華琳「純、どうしたの?」
桂花「んぁ、華琳、様ぁ・・・。」
桂花「純様?・・・って、純様ぁ!?」
純「姉上、お取り込み中大変申し訳ございません。報告があります。」
華琳「良いわよ。桂花も、ちゃんと聞いておくのよ。」
桂花「ふぁい・・・。」
純「劉備と天の御遣いが戦の準備をしているとの情報が入りました。狙いは十中八九、こちらだと思います。姉上の思う壺ですね。」
華琳「そうね。あの二人の力は認めるわ。何せ、益州の劉璋の信を得たのだから。けど、やり方は容認できないわ。恐らく向こうもそうでしょう。」
純「はい、昔日の恩を忘れこちらの留守を狙って俺と姉上の首を獲りに来るでしょうね。その証拠に、隠密からの情報では、今回の戦は復讐と唱えておりますから。」
華琳「復讐?何を復讐するのかしら?」
純「それは俺もよく分かりません。天の御遣いが特にそう仰っておりますので。」
華琳「どうしようもないわね。しかし、とんでもない買い物をしたものだわ。」
その時、
桂花「徐州の時、見捨てておけば・・・。」
と桂花がそう言った。
華琳「それを悔いても仕方が無いわ。・・・さて、純。あの城の改修はどうかしら?」
純「既に完成しております。しかも、向こうには偽の設計図を奪わせました。間違いなくそこに来るかと。」
華琳「なら良いわ、潰すわよ。純、準備しなさい。」
純「既に焔耶と風に命じて準備を進めております。」
華琳「ふふっ、流石ね。」
純「いえ。ではこれにて。」
そう言って、純は玉座を後にした。
華琳「桂花、準備を。」
桂花「御意!」
そして、華琳も準備を始めたのだった。その後、劉備達は純が改修した出城に向かっているとの情報が入り、華琳と純らは兵を率いてその出城に入ったのであった。
劉備軍
劉備「そう。曹操さんと曹和さんは近くの出城に移ったんだね。」
関羽「はい。そちらに手持ちの戦力を集中させているようです。」
劉備「そっか・・・。ご主人様、本当に曹操さんと曹和さんと戦わなくちゃいけないの・・・?」
北郷「ああ、俺達を散々こけにしたんだ。ここで討ち取らなきゃ、いつ討ち取るんだ。それに桃香だって、魏延にぼろくそに言われたじゃないか。」
関羽「しかしご主人様、あの場に私もいましたが、あの一件は桃香様に非がありました。魏延殿の発言も口が過ぎたかもしれませんが、魏延殿が全て間違っている訳ではありません。」
北郷「・・・何が言いたい、愛紗?」
関羽「魏延殿の言っていた事は、一人の意見として間違っていないと言っているのです。ご主人様、此度の出陣は我らに大義がありません。ましてや徐州での恩を仇で返すなど、不義の極みです!これでは、我らの理想とはかけ離れております!!」
すると、
北郷「愛紗!!お前は一体どっちの味方なんだ!!お前まで俺に意見するのか!!」
北郷はそう関羽に怒鳴ったのだった。
関羽「ご、ご主人様!!私はそういう意味で言ったわけじゃ・・・!!」
北郷「俺は天の御遣いなんだぞ!!俺の言っている事は全て正しいんだ!!俺に絶対逆らうな!!」
関羽「ご主人様!!桃香様も何か言って下さい!!」
しかし、
劉備「でも、力で従わせる曹操さんと曹和さんは絶対間違ってると思うし・・・。」
と劉備はそう答えたのだった。
関羽「桃香様!!」
その時、
張飛「愛紗、もう止めるのだ・・・!!もう桃香お姉ちゃんとお兄ちゃんに何言っても無駄なのだ!!今諷陵で留守番している朱里の二の舞になるのだ!!」
鳳統「愛紗さん・・・!!鈴々ちゃんの言う通りです!!堪えて下さい!!」
張飛と鳳統が関羽を止めたのだった。
関羽「鈴々・・・!!雛里・・・!!」
関羽(私はどうすれば・・・!!)
これには、関羽は黙らざるを得なかったのであった。
出城
華琳「上手く嵌まったわね。」
純「はい、そのようですね。」
華琳「まず私が相手をするけど、その後は全てあなたに任せるわよ。」
純「了解しました。俺も付き合いますが、劉備の言動にムキにならないように。」
華琳「ええ、分かったわ。」
純「俺の不安はそこだけですよ。」
純は華琳が必要以上に熱くなり、冷静さを欠く事が無いよう釘を刺したのだった。そして、華琳と純は城外に布陣した。
華琳「よく来たわね、劉備。ちゃんと私達の寝首を掻きに来たところは褒めてあげる。・・・ようやくこの時代の流儀が理解できたようね?」
劉備「曹操さん、曹操さんのやり方は、間違ってます!隣にいる曹和さんもです!」
華琳「・・・何を言うかと思えば。」
純「・・・。」
劉備「そうやって、力で国を侵略して、人を沢山殺して・・・」
劉備「それで本当の平和が来ると思ってるんですか?」
華琳「本当の平和・・・ねえ。」
純「・・・。」
劉備「そんな、力が物を言う時代は・・・黃巾党のあの時に終わらせるべきだったんです!」
華琳「なら、どうして貴方は反董卓連合に参加したの?あれこそ、袁紹達諸侯が力で董卓をねじ伏せようとした・・・ただの茶番劇だったじゃない。」
劉備「それは都の人達が困っていたからです!」
華琳「都の民に炊き出しをしたいだけなら、別に軍を率いる必要はなかったでしょう。それこそ、自分達だけで都に行けば良かったのよ。」
劉備「けど、それだけじゃ・・・意味が無いはずです!もっと根本的を何とかしないと!だから私達は、連合に参加して・・・」
華琳「それこそ、あなたの嫌いな武力を使ってね。」
劉備「・・・っ!」
華琳「官は腐り、朝廷も力を失っている。けれど、無駄なものは常にそこにあるの。それを正し、打ち壊すためには・・・名と力が必要なのよ。」
華琳「今、あなたが背負っているような・・・強く大きな力と、勇名がね。」
劉備「私の背中にあるのは、力なんかじゃない。志を同じくした・・・仲間です。」
華琳「同じ事よ。志を貫くためには力が必要。その力で全ての不条理と戦い、打ち壊し、その残ったものからでなければ平和は生まれないわ。」
劉備「違います!ちゃんと話し合えば、戦わなくたって理解し合う事は出来るんです!」
純(じゃあ何でコイツは兵を率いてここに来てんだよ・・・。)
華琳「ならばあなたはどうして今、ここにいる?」
劉備「え・・・。」
華琳「話し合えば理解し合えると言うのなら、何故兵を率いてここに来ているのかしら?」
華琳「連合の時でも、虎牢関や汜水関に使者を送ろうとは言わなかったわよね。」
劉備「・・・っ!」
華琳「私達が先に攻め入ると言っていたから、話す必要は無いと見たのでしょう?」
劉備「そ、それは・・・。」
華琳「力とはそういうものよ。相手が拳を握っていれば、怖くなって殴り返そうと思ってしまう。」
華琳「殴られるかも、殴られるだろう、そして・・・殴られる前に、殴ってしまえ・・・とね。」
華琳「だから、私達は先に拳を示すの。殴って、殴って、殴り抜いて・・・降った相手を、私達は慈しむわ。私達に従えば、もう殴られることは無いと教え込むの。」
劉備「そんな、無茶苦茶な・・・!そこまでずっと戦い続ける気ですか!」
華琳「そうよ。」
劉備「!」
華琳「話し合いで妥協できる程度の理想など、理想とは言わない。・・・城の一つもくれれば良いとか、貴方の理想の片手間で済ませられる条件だったのでしょう。」
劉備「そ、それは・・・!」
純(あいつらも軍を動かしているというのに、何故自分達が正しいと言い切れるんだ。俺はああいう輩は苦手だ。何せ、自分達が絶対に正しいと思い込んでいるからな・・・。理想を抱くのは否定しないが、矛盾も理解しねーと。)
華琳「けれど、私達の理想は貴方の片手間で済まないわよ。私達はどうあれ、貴方を叩き潰す。貴方の大嫌いな、力と兵と命をぶつけて・・・。」
華琳「あなたが正しいと思うなら、今こそ私達を叩き潰しなさい。その時は、私達は貴方の前に膝を折る事でしょう。首を取るなり貴方の理想に従わせるなり、好きにすれば良い。尤も、天の御遣いは前者かもしれないけど。」
劉備「この兵力差で・・・曹操さんは本当に勝てると思ってるんですか?」
華琳「ふっ・・・負ける戦はしない主義よ。それに、私には最も信頼している弟がいるしね。」
劉備「曹操さん、曹和さん。もしここで降参してくれたら・・・貴方達の国は、貴方達に任せても良い、そう思っているんです。だから・・・降参して下さい。」
純(何言ってんだコイツ・・・?)
華琳「・・・あらあら。平和が一番と言いながら、兵力を盾にこちらを恫喝するつもり?」
劉備「そ、そういうワケじゃ・・・っ!」
華琳「力ずくなのは嫌いじゃないわよ。・・・けれど、そんな話は私達に膝を折らせてからにしなさい。」
劉備「どうしても・・・戦わないとダメですか?」
華琳「当然でしょう。私達が納得しないもの。そうしなければ、私達は明日にでも貴方を裏切って、全力で貴方の城だけでなく、益州全域に攻め入るわよ。それでも良いのなら、貴方のしたいようになさい。」
劉備「・・・分かりました。戦いたくはないけれど、私は貴方達を叩き潰します。それで・・・納得してくれるんですよね?」
華琳「ええ、それで良いわ。純、行くわよ。」
純「はっ。」
舌戦は終わり、曹操軍と劉備軍は激突した。華琳は少数ながら巧妙に立ち回り善戦したが、圧倒的数の前に撤退し、純はその援護に移ったのだった。
純「自棄になるのを心配したのですが、大丈夫でしたな。」
華琳「あれだけ釘を刺されたら、大人しくするわよ。それより、後は任せたわ。」
純「お任せ下さい。姉上は急いで戻り、皆を集めて下さい。」
華琳「分かったわ。でも本当に貴方と焔耶、そして風だけで良いの?」
純「この城に五千の兵がいれば最低四ヶ月は持ちます。安心して下さい。」
華琳「・・・分かったわ。すぐ戻ってくるから、それまでに持ち堪えなさい。」
そう言って、華琳は急いで撤退したのだった。
劉備軍は、華琳の軍を撤退させた勢いで、出城に迫ったのだった。
北郷「この兵力差で俺達に勝てると思っているのか、アイツは!!ゼッテー殺してやる!!幸いにも、この城の設計図は手に入れている。これでアイツは終わりだ!!」
劉備「そうだね。ここで倒せば、この国の民は全て救われる・・・。」
その際北郷と劉備は、憎しみで曇った目をしていたのだった。