上手く書けたか分かりませんが、どうぞ。
陳倉での勝利から暫くが経った。先の戦で大きな損害を受けた蜀だったが、北郷はまた北伐を再開した。
しかし、焔耶と翠の率いる魏軍が散々に破った。その報告を聞いた純は、
純「そうか、焔耶と翠がやってくれたか・・・。」
と言った。
秋蘭「はい、侵攻してきた蜀軍を返り討ちにしたそうです。」
稟「私の隠密によりますと、今回蜀軍が侵攻した道は隘路が多く行軍の難しい地形でした。にも関わらず蜀軍は軍を二つに分けて挟撃を仕掛けようとしました。」
稟「それを見た焔耶は、蜀軍の作戦は失敗すると読んで、翠と共に前方の蜀軍本隊に全力を傾けました。」
稟「その結果、蜀軍本隊は支えきれず、大崩れしました。」
純「成程・・・。今回の蜀の敗因は、隘路の多い地で挟撃という作戦を取った事と、己の策が成功すると信じ切っていた事だ。」
秋蘭「それはつまり・・・?」
純「うむ。まず挟撃という作戦だが、この作戦は、連携が非常に重要となる。連携を取る相手は自身が非常に信頼している者であり、心を通わせている者でなくてはならない。そして、その作戦を実行する地形は、ある程度行軍が出来る場所でなくてはならない。北郷は、兵と心を通わせておらず、ただの駒としか見ていない。将足る者、兵と心を一つにしなくてはならない。そうしなければ、本当の信頼は生まれないし、勝てる戦も勝てない。」
純「それと、己の策が成功すると信じるのも確かに大事だが、絶対ではない。戦場は、千変万化の生き物だ。盤面の通りまたは兵法通りに上手くいくとは限らない、その時の状況に応じて変えなければならない。それを理解しなければ、どの戦場に行っても同じだ。」
と、純は曹魏全軍の総帥に相応しい雰囲気で言った。それを見た秋蘭と稟は、
秋・稟「「英明です!!」」
と言い、拱手しながらひれ伏したのだった。
それから数日後、焔耶と翠が戦勝報告をしに純の元に来た。
純「よく来たな、焔耶、翠。」
焔耶「ご無沙汰しております、お館。」
翠「久し振りだな、純殿。」
純「久し振りだな。それと、報告は聞き及んでいる。お前達は、侵攻してきた蜀軍を散々に打ち破ったと聞いたぞ。大儀だった、お前達に対蜀戦線を任せて正解だった。」
それを聞いた二人は、
焔耶「ははっ!!ありがたきお言葉!!」
翠「期待に応えれたのなら、何よりだぜ!!」
と嬉しそうな表情をしながら拱手した。それを見た純は満足げに頷き、
純「うむ、引き続き頼むぞ。」
と言ったのだった。
一方蜀の方は、度重なる遠征の度に莫大な税金を取られ、そして兵に駆り出されていき多大な犠牲を払うため、国は大きく疲弊していた。
また、北郷と今引きこもり状態になっている劉備は「皆で笑える世にしよう」、「戦はいけない事」などと常に言っているが、口で言っている事と行動があまりに矛盾しているため、蜀の人々は離れ怨んでいった。
しかし、
北郷「何故だ!?何故なんだ!?正義は俺達なのに!!俺は天の御遣いなのに!!何故勝てないんだ!?何故皆味方してくれないんだ!?」
当の本人は、全く悪いと思っておらず、むしろ自分の行動は間違ってないと思っているのだった。