恋姫無双〜覇王の弟〜   作:ホークス馬鹿

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70話です。

少し強引に纏めたので、おかしなところもあると思いますが、ご都合主義という事でお許し下さい(土下座)

では、どうぞ。


70話

翌日、純達率いる魏軍は、成都を攻める準備をした。

 

稟「純様。」

 

純「ああ、星と霞は左翼、凪と真桜、そして沙和は右翼へ回れ。」

 

星「はっ!!」

 

霞「了解や!!」

 

凪「はっ!!」

 

真桜「了解や!!」

 

沙和「はいなのー!!」

 

純「俺と秋蘭、焔耶と翠に桔梗は共に中央突破だ。」

 

秋蘭「はっ!!」

 

焔耶「御意!!」

 

翠「腕が鳴るぜ!!」

 

桔梗「了解した!!」

 

稟「それと純様、劉備と北郷は劉璋から蜀を奪い、四度も戦を起こし敗北した影響で、まだ人心を心服させておりません。二人に不満を持つ民を扇動し、内側から門を開けさせましょう。」

 

純「良い策だ。稟、直ちにやれ。」

 

稟「はっ!!」

 

純「皆、よく聞け!!長く続く乱世に、楔を打ち込む!!蜀を滅ぼし、新たな泰平の世を作る!!」

 

純「その為に、今ここで蜀の明日を断つ!!皆、己の全てを賭け、奮励努力せよ!!」

 

魏軍兵士「「「おおーっ!!」」」

 

そして、馬上で太刀を抜き、

 

純「掛かれー!!」

 

そう命じた。純の命令で、左翼と右翼の隊が一斉に突撃した。最初は成都の蜀軍も必死に防戦し、左翼と右翼の軍勢を近づけさせなかった。

戦いは一進一退の攻防だったが、純は稟から提案された策を実行した。

その結果、策は上手く嵌まり、成都の中で民の暴動が発生し、蜀軍に襲いかかったのだった。

蜀軍は困惑し、諸葛亮や鳳統が暴動を抑えようとしているが、暴動の規模が大きく抑えることが出来ず、遂に成都の城門が開かれた。

 

秋蘭「純様!」

 

純「よし!なだれ込め!蜀軍の兵は民の暴動にも対処せねばならぬ身だ!その隙に打ち破れ!」

 

その一言で、純の率いる中央部隊は一斉に成都に突撃した。勢いのまま敵軍を打ち砕き、

 

純「ふっ!」

 

蜀軍兵士A「うわーっ!!」

 

純「はっ!」

 

蜀軍兵士B「ぎゃーっ!!」

 

純は最前線で太刀を振るい敵を切り伏せていき、

 

秋蘭「ふっ!」

 

蜀軍兵士C「うっ!!」

 

秋蘭「はっ!」

 

蜀軍兵士D「がっ!!」

 

秋蘭は餓狼爪で敵を射抜き、

 

焔耶「はあーっ!」

 

蜀軍兵士E「グハッ!!」

 

焔耶「おりゃーっ!」

 

蜀軍兵士F「ぎゃーっ!!」

 

焔耶も鈍砕骨で敵を潰し、

 

桔梗「はっ!」

 

蜀軍兵士G「うわーっ!!」

 

桔梗「はあっ!」

 

蜀軍兵士H「グハッ!!」

 

桔梗は豪天砲で敵を吹き飛ばしていった。

 

純「劉備と北郷だ!!あの二人の首を取れ!!」

 

魏軍兵士「「「おおーっ!!」」」

 

蜀軍は、どんどん追い詰められていった。

一方、張飛は牢の中を走って行き、ある部屋に辿り着いた。

 

張飛「迎えに来たのだ、愛紗!」

 

それは、関羽が入っている牢だった。そして、関羽を出したのだが、関羽の言葉に驚いてしまった。

 

張飛「本気なのか、愛紗!?」

 

関羽「ああ、私は本気だ。」

 

張飛「けど愛紗、もう蜀は・・・」

 

関羽「そうだな、もう蜀は終わったも同然だ。」

 

張飛「だったらなんでなのだ!?愛紗だったら降参しても命は取られなくて済むのだ!」

 

関羽「そこまでだ、鈴々。お前の気持ちは嬉しい。けど私は、この蜀の武人なのだ。」

 

関羽「私はこの国と共にする義務がある。」

 

それを聞いた張飛は、

 

張飛「愛紗、まさか・・・。」

 

何をするのか察したのだった。そして、髪を結い、圓月刀を持った関羽は、

 

関羽「行くぞ、鈴々。」

 

鈴々「・・・うん。」

 

そう言ったのだった。

その頃城内では、純が一人大暴れしており、

 

蜀軍兵士I「う、うわーっ!!魏の軍神には勝てねー!!」

 

蜀軍兵士J「ば、バケモノだー!!コイツは千でも万の兵相手でも勝てねー!!逃げろーっ!!」

 

純の周りには、蜀の兵の死体で溢れていた。その勢いでどんどん奥へ進んで行くと、

 

純「・・・関羽か。」

 

そこに関羽が現れた。すると、

 

魏軍兵士A「うわーっ!!」

 

一人の魏の兵士が倒れたのでそこを見ると、

 

張飛「来い!鈴々が相手するのだ!」

 

張飛が魏の兵士を引き付けていたのだった。

 

純「・・・どくつもりはねーよーだな?」

 

関羽「・・・はい、覚悟を!」

 

そう言い、関羽は圓月刀を構えた。それを見た純も、

 

純「・・・。」

 

太刀を構えた。

 

関羽(何て覇気だ・・・!並の将だったら、呑み込まれてもおかしくない・・・!)

 

そして、

 

関羽「はーっ!」

 

まず最初に関羽が先制攻撃をした。それを見た純は、

 

純「ふっ!」

 

受け止めつついなし、太刀を振るった。

 

関羽「はっ!」

 

それを見た関羽は、何とか受け止めたのだが、

 

関羽(くっ・・・流石曹和殿だ・・・!!軍神の異名も伊達じゃない!!)

 

と実力の差を痛感していた。一方の純も

 

純(あの時から成長したようだな・・・。)

 

関羽の成長を実感していたのだが、

 

純(だが、まだまだ俺には及ばねーな!!)

 

と感じ、

 

純「はあっ!!」

 

更に猛攻を仕掛けた。

 

ガギン!ガギン!ガギン!

 

関羽「くぅぅっ!!」

 

これには、関羽は完全に防戦一方となった。そして、一旦距離を取って離れた。

 

関羽「はあ、はあ、はあ。」

 

純「どうした、関羽?この程度か?」

 

関羽「くぅっ!!」

 

その時、

 

魏軍兵士「「「おおーっ!!」」」

 

星「皆、あと一息だ!!」

 

霞「まだまだ暴れるでー!!」

 

魏軍がどんどん増えていった。それを見た張飛は、

 

張飛「愛紗!」

 

関羽を呼んだ。それを聞いた関羽は頷き、奥へと戻っていった。

 

純「待て!」

 

それを追った純だが、

 

張飛「鈴々が時間を稼ぐのだ!!」

 

張飛が足止めをしたのだった。

一方関羽は、劉備と北郷がいる部屋に向かった。その劉備と北郷は、

 

劉備「ねえご主人様、今私達の軍はどうなってるのかな?」

 

北郷「何とかなってると思うよ。こんな状況、気合と忠誠心、そして信念でどうにかなるよ。」

 

劉備「そうだよね。さあ、飲もう!」

 

北郷「ああ、そうだな!これは勝利の美酒だ!」

 

完全に現実から目を背け、二人一緒に酒を飲んでいた。するとそこへ関羽が参った。

 

北郷「愛紗か・・・。」

 

劉備「愛紗ちゃん、敵は全滅出来たの?」

 

それを見た二人は、関羽に尋ねた。

 

関羽「遺憾ながら、私達の敗北です。」

 

それに対し、関羽は敗北である事を二人に伝えた。しかし、

 

北郷「何?馬鹿な事を言うな!!」

 

劉備「そうだよ愛紗ちゃん、嘘ついちゃ駄目だよ!!」

 

北郷「刺し違えてでも何とかしろ!!一人につき一人刺し違えるか、気合と忠誠心、そして信念があれば、最後には勝利するんだ!!」

 

と二人はそう言う始末だった。

 

関羽「我が軍はほぼ全滅。最早戦況を、覆すのは不可能でしょう。」

 

それに対し、関羽はハッキリとそう言った。それを見た劉備と北郷は、改めて本当だと気付き、

 

北郷「だったらすぐ逃げるぞ!!」

 

劉備「そ、そうだね!!早く逃げよう!!」

 

逃げようとした。

 

関羽「どこへお逃げになるのですか?もう完全に取り囲まれ、逃げる事は叶いません。」

 

関羽「敵に捕らえられれば、磔の上に晒し首。その様な死に様は、お二人は嫌でございましょう。」

 

関羽「潔く自ら命を絶つのが宜しいかと。」

 

関羽「僭越ながら、お二人は私が介錯を務めさせていただきます。」

 

と関羽は立ち上がって言った。

一方純の方は、

 

純「ふっ!」

 

張飛「くぅっ!!やっぱり強いのだ!!」

 

張飛を圧倒していた。するとそこへ、

 

星「はあっ!!」

 

星が参戦した。そして、

 

星「主!ここは私が!」

 

星が引き受けると言った。

 

純「頼むぞ!」

 

それを見た純は、奥へ進んだ。

 

張飛「待つのだ!」

 

星「お前の相手は私だ!」

 

張飛が追おうとしたが、星に止められてしまったのだった。

一方の関羽達は、

 

北郷「い、嫌だ!!嫌だ!!」

 

劉備「嫌だ!!嫌だよ!!」

 

北郷「まだ死にたくない!!俺達は悪くない!!」

 

劉備「そうだよ!!悪いのはあの人達だよ!!何で私達が負けて死ななくちゃいけないの!?」

 

北郷「俺は天の御遣いなんだ!!俺は全て正しいんだ!!」

 

劉備「そうだよ!!ご主人様がこの世界の全てなんだよ!!酷いよ愛紗ちゃん!!」

 

そう言って、北郷と劉備は段々壁際に追い詰められてしまった。

 

関羽「これまで散々民を大地を苦しめてきたのです!!その罪を認め、潔く果てるべきです!!」

 

北郷「嫌だ!!嫌だ!!俺は何も悪くない!!俺は正しいんだ!!」

 

劉備「そうだよ!!愛紗ちゃん最低だよ!!」

 

関羽「ならば、私自らお二人をお送りすることで、最後の務めとさせていただきます!!」

 

そう言って、関羽は圓月刀を振り上げた。

 

北・劉「「ひぃっ!!」」

 

その時、

 

ガシッ

 

関羽「!?」

 

誰かに止められたので振り返ると、

 

関羽「曹和殿!?」

 

北・劉「「!?」」

 

純が圓月刀を握っていた。

 

純「関羽、お前が全ての罪を背負う必要はねーよ。」

 

関羽「えっ!?」

 

純「確かに今までこいつらのした事は許される事ではない。しかし、お前達の兵を殺し、その家族を苦しめたのは俺だ。」

 

純「だから、お前が背負おうとしている罪は全て俺が背負う。お前が苦しむ必要は無い。」

 

関羽「しかし・・・!!」

 

すると、

 

純「もう良いんだ、よく頑張ったな。」

 

と純は関羽の頭を優しく撫でて言った。

 

関羽「・・・ぐす・・・っ・・・はい!!」

 

すると、関羽は涙ぐみながら返事をし、後ろに下がったのだった。

 

純「さて・・・何か言い残す事はあるか、お前ら?」

 

そして、純は太刀を振り上げそう言った。

 

北郷「曹和・・・お前だけは・・・お前だけは、俺が殺す・・・!」

 

劉備「あなたに殺された兵士と皆の憎しみを知れっ!!」

 

北郷「お前と曹操が理想のために踏み躙ってきた者達と天の御遣いであるこの俺に頭を下げて詫びながら死んでゆけ・・・!!」

 

と北郷と劉備は憎しみの目を込めて純にそう言った。

 

純「呆れたな・・・この期に及んでまだそんな事を・・・。」

 

純「さらばだ、妄執の王と天を詐称する者よ。乱世でなく泰平の世に生まれていれば、名君としての幸福な生があったかもな。」

 

そして、

 

北・劉「「・・・地獄に落ちろ、曹和。」」

 

最期に二人はそう言い遺して、

 

ザシュッ

 

純に斬り捨てられたのだった。

 

純「蜀を支配していた、劉備と北郷は死んだ。戦は終わりだ。関羽、それで良いな?」

 

関羽「はい、それで構いません。」

 

すると、純は関羽に対して、

 

純「関羽、後を追って死ぬのは俺が許さねーぞ。」

 

そう言った。それに関羽は図星だったのか、

 

関羽「!!」

 

目を見開いたのだった。

 

純「確かに、お前はあの二人の暴走を止めることは出来なかった。臣下としての責任は大きい。しかし、お前は二人と違って、しっかり罪から目を背けず、それと向き合ってきたんだ。だから、お前が死ぬ必要は無い。」

 

純「生きろ。生きて、この大陸のために力を貸してくれないか?」

 

そう言って、純は関羽を真っ直ぐ見つめそう言った。それを見た関羽は目を閉じ考えた。

そして、目を開け、

 

愛紗「姓は関、名は羽、字は雲長、真名は愛紗です!何卒、よろしくお願いします!!」

 

圓月刀を置き、跪き、拱手した。

 

純「そうか、分かった。俺の真名は純だ。よろしく頼むぞ、愛紗。」

 

愛紗「はっ!!」

 

純「さて、戦が終わったことを皆に伝えるぞ。」

 

愛紗「はっ!!」

 

そう言って、北郷と劉備の首を取ってその場を後にした。そして、魏と蜀の兵士が戦っている場に行き、

 

純「劉備と北郷は死んだ!!戦は終わった!!この戦、我ら魏の勝利だー!!」

 

と首を掲げて言った。それを見た魏の兵士は、

 

魏軍兵士「「「おおーっ!!」」」

 

勝利の雄叫びを上げたのだった。

 

秋蘭「純様・・・!!」

 

星「主・・・!!」

 

霞「おっしゃー!!流石純やーっ!!」

 

凪「うおーっ!!」

 

真桜「流石大将やーっ!!」

 

沙和「やったのー!!」

 

焔耶「お館ー!!」

 

翠「流石純殿だぜー!!」

 

桔梗「お館様・・・!!劉璋様、見ておられますか・・・?これで益州は、安らかになりますぞ!!」

 

秋蘭達もそれぞれ喜びの雄叫びを上げたりなどそれぞれ嬉しさを表現した。

 

張飛「愛紗・・・。」

 

諸葛亮「愛紗さん・・・。」

 

鳳統「愛紗さん・・・。」

 

愛紗「お前達、大丈夫だ・・・。これからの世を作るため、共に頑張ろう。」

 

愛紗はそう言って、張飛達を励ました。

そしてこの日を以て、蜀は完全に滅んだのであった。

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