今回のお話も、いつも通り読みづらいかもしれませんが、お許し下さい。
では、どうぞ。
雪蓮「久し振りね、華琳。」
華琳「ええ、同盟を組んだとき以来ね。」
冥琳「すまない華琳、雪蓮がどうしても行くと聞かなくてな。」
華琳「別に良いわ、気にしてないし。」
雪蓮「ぶーぶー、二人ともひっどーい。」
華琳「それで、何しに魏に来たのかしら?蓮華と思春もいるようだし。」
雪蓮「あなたの弟君に会いに来たのよ、蜀を平定した弟君にね♪」
華琳「・・・そう。それで、蓮華と思春も自分と同時に紹介しようと思った訳ね。」
華琳「でも残念ね。つい二ヶ月前に、純は北方に行ったわ。」
雪蓮「北方?何故北方に行ったのかしら?」
それを聞いた冥琳は、
冥琳「・・・烏桓だな?」
とそう言った。
華琳「そうよ。彼らが北方を攻めてきたから今その討伐に出かけたわ。恐らく、鮮卑らも関わってるやもしれないけど。」
雪蓮「あら、それは残念ね。でも華琳、そこまで心配してないようね。」
華琳「当然よ。だって、私の弟なんだもの。例えどんなことがあっても、烏桓ら北方の異民族を平定出来るわ。」
雪蓮「へえ、余程信頼してるのね。」
冥琳「そうだな。」
すると、
蓮華「華琳、あなたと曹和殿は、昔からそういった信頼関係だったのかしら?」
と蓮華は尋ねた。
華琳「いいえ、私と純は仲が良くなかったわ。むしろ、私が一方的に嫌っていたわ。」
それに対し、華琳はそう言った。
雪蓮「そうなの!?」
冥琳「反董卓連合の時も、今までの情報を聞いても信じ難いな。」
華琳「貴女達から見たらそう見えるでしょうね。でも、本当の事よ。」
蓮華「・・・詳しく聞かせてくれないかしら?」
雪蓮「あっ、私も気になるわ♪」
冥琳「私も気になるな。」
思春「・・・私もです。」
華琳「良いわ。」
そう言って、華琳は過去の純との関係について雪蓮達に話した。
華琳「・・・という事よ。」
雪蓮「・・・そう、そういった事が。」
冥琳「父君の死がきっかけだったとはな。」
華琳「ええ。それ以来、私は純との関係が良くなったわ。けど、秋蘭は別だった。」
雪蓮「夏侯淵が?」
華琳「ええ。あの子、初めての主が純だったのよ。それ以来、純に絶対の忠誠を誓っていたの。」
華琳「それと同時に、純の事を愛していたわ。それもあって、私のせいで純の心に傷を負ったと思い、私に対して・・・」
回想
秋蘭「これまで散々純様の心を傷つけ、辛い思いをさせておいて、今頃許して欲しいなど虫が良すぎます!!私は、純様の命令のみ従います。しかし曹操殿、あなたの命令には従いません!!」
回想終了
華琳「・・・と言われたわ。」
雪蓮「そうなのね・・・。」
冥琳「ふむ・・・。」
蓮華「・・・思春、あなたは夏侯淵の気持ちが分かるかしら?」
思春「はっ、蓮華様は雪蓮様にあのような仕打ちを受けておりませんが、夏侯淵の気持ちは分かります。」
華琳「それにあの時は、秋蘭だけじゃなく、兵の殆どが私に従わなかったのよ。」
雪蓮「そうだったの!?」
冥琳「それは流石にキツいな・・・。」
華琳「ええ。けど、私はそれらを全て受け入れたわ。その上で、純に軍の全てを任せたの。将兵全て純の命令に従うようにね。」
雪蓮「・・・そう。」
冥琳「それで、主要な戦には弟に全ての指揮権を与えていたのか。」
華琳「ええ、そうよ。」
蓮華「・・・凄いわ。」
思春「蓮華様?」
蓮華「そういったのを受け入れて信頼するなんて、普通は出来ないわ。」
華琳「あら、そうでも無いわよ。純は、元々私を差し置いて曹家を継ぐなんて考えなかったもの。」
雪蓮「そうなの?」
華琳「ええ。まだお父様が生きていた時、お父様の誕生日会でこういった事を言ったのよ。」
回想
「「「曹嵩様、誕生日おめでとうございます!!」」」
曹嵩「うむ、皆ありがとう。今日は天気も良く、実に良い日だ。美酒に美味い料理で溢れている。一緒に盛り上がろうではないか!!」
「「「御意!!」」」
曹嵩「さあ、わしと共に、この杯を飲み干そう。」
そして、曹嵩は誕生日会に集まった人と一緒に酒を飲んだ。
曹嵩「後ほど、武将達には弓比べを文官達には賦比べを行う。弓比べのやり方は簡単じゃ。あそこに二つの的がある。百歩以内に矢を放ち、的の中心に命中出来たら良い。その中で、わしが誰が良かったかを決める。賦比べも同様じゃ。」
そう言い、曹嵩は皆と一緒に美味い料理と美酒を楽しんだ。
暫くして、弓比べが始まった。
兵士「「「おう!!おう!!おう!!」」」
これには、回りの兵士達は盛り上げるため声を上げた。
春蘭「はっ!」
まず最初に春蘭から行った。
春蘭「はっ!!」
春蘭自身、弓は剣と比べて得意ではないが、無難に矢を的に当てた。
秋蘭「ふっ!!」
次の秋蘭は、元々得意武器であるため、こともなげに命中させた。
華侖「ほいっす!!」
続く華侖は、二人ほどの腕は無いが、春蘭同様無難に命中させた。
そして、
純「はっ!」
純の番が来て、純は馬を走らせた。
純「はっ!」
その時、純の声を聞いた曹嵩は、身を乗り出した。
家臣A「曹嵩様、曹和様です!二本の弓をつがえています!」
純「はあっ!!」
純は二本の弓を構えた。そして、
純「はあっ!!」
矢を放ち、二本とも的のど真ん中に命中させたのだった。この瞬間、純は弓を掲げて喜びをアピールし、兵士達も大喜びした。
家臣A「矢はどちらもど真ん中に命中しました!!どうやら弓比べの一番は、若君ですね!!」
それを見た家臣は、純の弓の神技に興奮していた。
純「どうだ!!やったぞ、どうだ!!」
その間も、純は当てた喜びを兵士達にアピールしており、兵士達も
兵士A「流石曹和様だー!!」
兵士B「流石俺達の大将だぜ!!」
兵士C「一生ついてきます!!」
自分の事のように喜んでおり、
春蘭「おお!!流石純様だ!!」
秋蘭「ああ、そうだな。」
華侖「流石純兄っすー!!」
春蘭と華侖は大喜びし、秋蘭は普段通りに振る舞っていたが、自身の主の姿に喜んでいたのだった。
曹嵩「中々やるな、流石純だ!!」
家臣A「はい!!」
これには曹嵩も、喜びの表情を浮かべていたのだった。
そして、弓比べが終わり、
曹嵩「此度の弓比べ、一番は純じゃ!!純、前に出よ。」
純「はっ!」
そして、純は曹嵩の前に移動した。
曹嵩「中々の腕だ、流石じゃ。」
純「お褒めに預かり、恐悦至極です、父上。」
曹嵩の言葉に、純は拱手した。
家臣A「曹嵩様、曹和様の武は、他の追随を許しません。」
曹嵩「うむ。純よ、お主は将来何になりたいのじゃ?」
純「俺は将来、衛青と霍去病のような将軍になり、戦場にて功を立て、賊を一掃し、苦しむ民を水火より救う。他には何も望みません。」
曹嵩「つまりは、将来大将軍になりたいのじゃな?」
純「はい!」
曹嵩「では聞こう、如何にして大将軍になれると思う?」
純「功あらば賞し、罪あらば罰す。兵と苦楽を共にし、武器を持ち共に戦い何事にも恐れず!」
この言葉に、
曹嵩「やはり純は大将軍になれる器じゃ!」
家臣A「如何にも!」
純「ありがとうございます!」
曹嵩は非常に嬉しそうに言ったのだった。そして賦比べでは、華琳が圧倒的な才を見せ、曹嵩を大いに喜ばせたのだった。
回想終了
華琳「・・・といった事よ。」
雪蓮「へえ、弟君は衛青と霍去病になりたかったのね。」
冥琳「だが、あの二人に勝るとも劣らぬ将だと私は思うぞ。」
華琳「ふふっ、そうね。それと、お父様があのような誕生日会を開いたのには訳があるわ。」
雪蓮「そうなの?」
冥琳「・・・恐らくだが、華琳と曹和の仲の改善を図ったのでは?」
華琳「そうよ、流石周公謹ね。お父様は、私と純の仲を改善させようとしたのよ。」
雪蓮「そうだったのね・・・。」
華琳「けど、私はこの思いに気付かず、お父様の苦労を無駄にしてしまったわ・・・。」
雪蓮「華琳・・・。」
華琳「けど、今は違うわ。私は純を信じ、純も私を信じている。だから、純にもしもの事があったら、私は命を絶つわ。」
と華琳は真っ直ぐな目でそう言った。これには、雪蓮と冥琳は、魅入ってしまったのだった。
蓮華「やっぱり凄いわ。けど、それに比べて私は・・・」
思春「蓮華様・・・。」
その時、蓮華は純と比べて劣等感を抱いたのであった。