タマモクロスが実装されるだなんてウソに決まってる。
みんな俺を騙そうとしてるんだ。
そうだ、まだ宝塚だから六月のはずなんだ。
……長くなってしまったので分割です。
宝塚記念。
出走資格がファン投票によって決まるグランプリレースだ。
それ即ち、大前提として『人気』が求められるということであり、他レースよりも明確にファンの期待を背負っての出走になるということ。
強いから、展開が劇的だから、見た目や走りが好みだから。
投じられた票に込められた想いは千差万別なれど、そこに一切の嘘はない。
勝利予想の倍率とは一味違うプレッシャーがウマ娘たちには降り注ぐのだ。
だから、あんなにも気合が入っているのだろうと、阪神レース場に集ったファンたちは考えた。
或いは、期待薄ながらも一縷の望みを懸けて投票されていた、ある"古豪"への対抗意識を燃やしているのか。
気炎万丈といった様子でターフに佇み、険しい目つきをしているトウカイテイオーの事がそんな風に見えたのだ。
その考えは的外れでもないが、正鵠を射ているとも言い難かった。
確かに気合は入っている。確かに対抗意識を燃やしている。
だが、そこにスポーツマンらしい爽やかさがあるかと問われれば首を傾げざるを得ないし、少なくともファンの想いとかは欠片も頭にはなかった。
■
ドロドロのタールに火を付けたかのように、トウカイテイオーの心と瞳は燃えていた。
この、いままでに感じたことのない感情はなんだろうか。
二冠を獲ったときの達成感とも違う。
骨折と契約解消による絶望とも違う。
新しいパートナーと出会えた幸福感とも違う。
これは怒りだ。
沸々と尽きることなく湧いてくる怒りという名の薪が絶えず焚べられて、心を燃やしている。
しかし、怒りという感情を抱くこと自体はいまの自分にとって珍しいことではない。
この一年程の間、理由は様々だがしょっちゅう怒っている自覚がある。
例えば、なにも知らず口出しをしてくる外野の連中にとか。
例えば、微妙にレディに対する扱いを心得ていないトレーナーに対してとか。
であれば、なにを『新鮮』だと感じているのか。
どいつもこいつも、トレーナーに手を出そうとしていることであろう。
仕事を任せたい?
先頭で走るとこを魅せる??
雨の中で身を寄せ合って相合傘????????
あばずr……ごほん。節操なし共め。
巻き込むなら自分のトレーナーにしろ。こっちにちょっかいを掛けてくるな。
特に相合傘。そんなのボクだって一度もしたことないんだぞ。
ぽっと出の雨に濡れるのが趣味な変人に先を越されるだなんて、一生の不覚だ。
思い出すだけで腸が煮えくり返る。
ボクはただトレーナーとのんびり充実した現役生活を送ることができればそれでよかったのに。
得難い好敵手も熱いレースも、あれば嬉しい
望んでもいない横槍ばかりが入ってくる。
ああ、そうだ。
恋はダービー。
即ち人生でたった一度しかない晴れ舞台。
別の
故に負けられない。奪取などさせてはならない。
ここは競争社会。敗者は涙を呑んで立ち去るしかないのだ。
「なんだか荒れてますなぁ。良ければ相談に乗ろっか? お安くしておきますよ」
人好きのする笑顔で『ワタシ、悪人ジャナイヨ。相談ノルヨ』と声を掛けてきたウマ娘は、数少ない真っ当な好敵手であり、ある意味では一番真っ当ではない手合いだった。
「……なんだか調子良さそうだね。グチャグチャに叩き潰すって言ったの忘れちゃった?」
自分の心を圧し折りたいと、中々にアブノーマルな宣言をしてきたウマ娘に剣吞な眼差しを向ける。
「それがですね、今のネイチャさんは調子が鰻登りでして。耐久性も低反発素材並みなので簡単には潰せないんですよ」
等身大低反発ナイスネイチャ……なるほど、ニッチな需要はありそうだ。
「まぁ、今日はお試しのつもりだからさ。想定外の相手も出てきたことだし、お互いに力を合わせて偉大な先輩に一泡吹かせるとしましょうよ」
パチリとウィンクをしながらナイスネイチャが指した先には、今日の事前投票で一番人気を獲得したウマ娘がいた。
柔らかい笑顔に欠片も緊張した様子のない自然体。
赤の勝負服を纏い、長髪を靡かせながらマルゼンスキーは観客席に手を振っている。
「松永久秀に背中は任せてくださいって言われて、はい任せますって言うやつがいると思う?」
ニコリと笑顔を浮かべて、トウカイテイオーはだいぶ失礼な返答をした。
「ちょちょい、だーれが爆弾ウマ娘ですか。……ちなみにマルゼンさんが出てきたのってテイオーが絡んでるの?」
ナイスネイチャと南坂も頭を悩ませて考えてみたが、偶然出走する気分になったとは考えづらいというのが結論だった。
そして、ここ最近噂されるようになったルドルフとテイオーの不仲説。
点と点が繋がって線になったと言うには情報が歯抜けているが、他にそれらしい要因も思い当たらない。
「絡んではいるけど、絡んで来たのは向こうからだよ。忌々しい」
何処とは明言しないが、マルゼンスキーのある一点を凝視しながら唸るトウカイテイオーを見て、ナイスネイチャは愉快そうに笑う。
「アタシのことを松永久秀って言ったけどさ、それでもここは手を組んだ方がいいんじゃない?」
『だってそうしないと、アタシとマルゼンさんで挟み撃ちにしちゃうよ』と、浮かべていた笑みをさらに深いものに変えてナイスネイチャは言った。
「アタシが松永久秀。テイオーは織田信長。マルゼンさんは……朝倉?と考えましょうよ」
どの配役も碌な最期じゃないなと思いながら、テイオーは変わらない答えを返す。
「戦国時代ごっこならグラスワンダーとやってよ。ボクは全員叩き潰すつもりしかないから。というかそれ、最後は裏切りますって言ってるよね?」
つっけんどんな態度で会話を終わらせてゲートへと向かっていくテイオーを見ながら、ナイスネイチャは軽く息を吐く。
「……んー、どうしたものかな。ま、誰にちょっかい掛けるかはその時に決めますか」
そんなやり取りを経て、宝塚記念は始まった。
■
『票に託されたファンの夢。思いを力にかえて走るグランプリ・宝塚記念。十五人のウマ娘がゲートに入って体勢整いました。……スタートです』
『まずは先行争いですね。誰が先頭に立つでしょうか』
逃げを得手とするウマ娘は三人。マルゼンスキー、メジロパーマー、ダイタクヘリオスだ。
先行策を採るウマ娘も多く、序盤のポジション争いが勝敗に大きく影響すると予想された。
そして、レースは大方の予想通りマルゼンスキーがハナに立って始まった。
そこにバカ逃げコンビ――パーマーとヘリオス――が続き、トウカイテイオーが後を追う展開。
先行策のウマ娘の中でトウカイテイオーが一番前に出たことだけが、珍しいと言える状況だった。
このポジションが形成されるまでの数秒で散った火花は三つ。
その全てがナイスネイチャによる逃げウマ娘へのけん制行動だ。
見事に内枠一番を勝ち取り、惚れ惚れするようなスタートダッシュを決めてしっかりと外側へとヨレた。
信頼と安定の初手妨害である。
初見だった三枠三番のダイタクヘリオスは『うぇっ、ちょ!?』と奇声を上げ、半ば予想していたメジロパーマーは『まただよ』と顔を嫌そうに顰める。
向けられる非難するような視線を鋼の意思で完全スルーして、ナイスネイチャは最も妨害したい相手であるマルゼンスキーの反応を確認した。
ここで得られる結果は重要だ。シニア級のさらに先にいるウマ娘にどこまで通じるのか。それによって次のグランプリの組み立て方も変わる。
――結果は、歯牙にもかけられないであった。
マルゼンスキーと枠が離れすぎていたのもあるが、特に気にするでもなく直進し、ナイスネイチャより前に出てから内に入る。
『ありゃ、この程度じゃ気にも留めてもらえませんか』とナイスネイチャはマルゼンスキーを見やり『気合が入ってて可愛いわね』とマルゼンスキーが目線を返す。
そんなやり取りを経て序盤のポジションが決まった宝塚記念。
マルゼンスキーはこう考えていた。
ハナを取れた時点で自分の勝ちは揺るがないだろうと。
トウカイテイオーはこう考えていた。
最後にブチ抜けばいいだけだろうと。
両者共に自己の強さに絶対の自信を持っているからこその思考であり――。
この時点では、シンボリルドルフの予想通りマルゼンスキーの勝利は決定的だった。
そして、ナイスネイチャはこう考えていた。
これで仕込みは万全だと。
そもそも、マルゼンスキーの強さとはなにか。
あるヒトは言う。載せているエンジンが違うと。
あるヒトは言う。筋肉や心肺の質が他とは比べ物にならないと。
あるヒトは言う。純粋な肉体のスペックが飛び抜けていると。
表現の違いはあるものの、誰もが身体の出来からして他より優れていると述べているのだ。
それ以外に挙げられるほど特徴的な何かが見当たらないと言ってもいいかもしれない。
だが、マルゼンスキーと他のウマ娘の身体能力に明確な差異があるのかと言うと、具体的なものは何もない。
筋力も心肺機能も反射神経も柔軟性も、優れてはいるが隔絶しているとは言い難い。
非常に高い総合値であるが、ここまで他を圧する理由足り得るのか。
マルゼンスキーと他のウマ娘の差を目視できるものなんて、レースの結果くらいしかないのだ。
ならば、なぜマルゼンスキーは強いのか。
その理屈をターフを駆けるウマ娘達は実感していた。
ターフを強く踏みしめ蹴り上げた脚で速度が上がった。
風を切るように振られた腕で速度が上がった。
スピードに乗るかのように前に傾けた姿勢で速度が上がった。
一挙手一投足の全てがスピードの上昇に繋がっていくのが見て取れた。
カチリと噛み合った歯車のように、一つの動きに連動して全てが回っていく。
踏み込んで、風を切って、また踏み込んで。
単純に、しかし終わることなく繰り返される挙動は一つ前よりも確実に速く。
運動エネルギーという名のバトンを欠片も損なうことなく自分の中でサイクルしていく。
誰よりもシンプルに。誰よりも効率的に。
人生の多くを走ることに費やし、その最高峰であるトレセン学園に入学してきたウマ娘たち。
学び、鍛え、改善を続けてきた彼女たちをして、その走りは魅入られずにはいられないものだった。
勝たねばならない相手であるはずなのに。
今は勝負の場であって、教えを請う場ではないはずなのに。
あまりにも綺麗でお手本のような走りに、自分の走りが乱れそうなほどの衝撃を受けるウマ娘すらいる中でマルゼンスキーはさらにスピードを上げていく。
端的に言って、マルゼンスキーは日本レース史上で最も走るのが上手なウマ娘だった。
マルゼンスキーに勝つ方法は基本的に二択しかないと言われている。
長距離レースでスタミナ切れを狙うか本調子を出させずに序盤で沈めるかだ。
前者はそもそも長距離レースに出走すること自体が稀であり、対戦相手の側から操作できる要素がない。
後者はドリームトロフィー・リーグでシンボリルドルフやグラスワンダーが実行してみせたことがあるらしいのだが、具体的な手法は明かされていない。
だがそれでも、このまま好き勝手にマルゼンスキーを走らせては勝てないと全員が予感した。
ローギアから徐々に上がっていくマルゼンスキーのスピードは、中盤の時点でも並みのウマ娘では追い縋れないレベルに至っている。
それでいて上昇が止まる様子はなく、トップスピードが何処なのかまるで見えてこない。
バカ逃げコンビすら終始追うことを強要される展開の中、トウカイテイオーもまた全力疾走していた。
優れた勝負勘とレースセンスがとっくに分水嶺に入っていると告げたから。
……それでも、すでに手遅れであるという感覚もあったが。
実際、マルゼンスキーとトウカイテイオーが出せる最高速度に差はほとんどなかった。
問題は二千二百という距離でマルゼンスキーのスタミナが尽きる可能性がないことだ。
最高速に差がなくスタミナも尽きないのであれば、単純にスパート時点でどちらが前に居たかで勝敗が決まる。
そして、戦略や駆け引きの要素を削ぎ落とした勝負に於いて逃げウマ娘は滅法強い。
(やっぱり、こうなるわよね……)
マルゼンスキーは内心で独り
逃げたマルゼンスキーを終盤で追い抜くことが困難だなんてレース映像を見れば誰だって分かることだ。
それでも実際に走ってみるまでは勘違いしてしまうのだ。駆け引きは通用すると。
甘い考えだし、マルゼンスキーに対して用いる策としては下の下と言える。
最初から自身を追い抜かすことを目的としていたバカ逃げコンビの逆噴射が始まった以上、もう誰も追いつけない。
だが、それでいい。
最初から『こんな理不尽なレースを仕掛けてくる輩もいるぞ』と教えるために出走したのだ。
それを次に活かして"皇帝"との勝負に繋げてくれれば問題はないのだ。
トウカイテイオー以外のウマ娘に取っては、完全にとばっちりでしかないので多少は申し訳なくもあったが。
そう考え、マルゼンスキーは勝敗を決定づけるために『領域』へ入る準備をした。
本来であれば『領域』とは意図して入れるようなモノではない。
だがマルゼンスキーにとっての
ただ、レースの楽しみ方を変えるだけのことなのだ。
誰かと競い合い、一緒に走ることを楽しむツーリングのようなレースから。
競争相手も観客も一切気にせず、ひたすらにかっ飛ばすことだけを楽しむレースへ。
スイッチを切り替えるような気軽さで、後ろを走るウマ娘たちを意識の外に置く。
ただそれだけでマルゼンスキーは『領域』に至る。
本人としては、どちらのレースも楽しいことには違いない。
しかし、速さだけを追求するのなら周りはなくてもいい。
それでも折角久しぶりにトゥインクル・シリーズに戻ってきたのだからと、最後にもう一度だけ一緒に走る娘達に意識を向けることにした。
うんうん、テイオーちゃんは速いわね。あれで成長途中なんだもの。何時かは得意な展開に持ち込んでも勝てなくなっちゃうかも。
その後ろから来てる娘達はバテちゃってるけど良い逃げっぷりだったわね。最初の妨害に余計な意識を割かれなければもっと良い勝負が出来たかな。
さらに後ろを走る娘達も必死に頑張る姿には花丸をあげたい。
共に走った十三人のウマ娘全員が素敵な娘達だと、本心から思った。
一頻り後方へと思いを馳せ、マルゼンスキーは改めて『領域』へと入ろうとした。
速く走る以外の全てを頭の中から消していく。
そうしてエンジンがフルスロットルになろうかという瞬間。
ある事実に思い至った。
あれ、今日一緒に走った娘達って
――悪意とは、常に大っぴらに見せておくものではない。
――駆け引きとは、全ての手札を最初から開帳して行うものでは断じてない。
確かに、マルゼンスキーを相手にラストスパートで追い抜けばいいなんてのは甘い考えだ。
だがトゥインクル・シリーズ程度、何時も通りに走れば自分が勝つだなんて考えもまた激甘だ。
マルゼンスキーはそれを思い知ることになった。
■
ナイスネイチャはずっと考えていた。
いや『領域』ってなによと。
トウカイテイオーとの併走でオグリキャップが見せた驚異的な末脚。
"怪物"と呼ぶに相応しい威圧感と怖い表情。
あれがそうなんだろうと理解はできる。
しかし、実体験が伴わなわければ、なんか凄いということ以外に感想が浮かばない。
だが、『領域』とは原理不明な超能力などではない筈だ。
理屈があって起きるのなら、理屈で以て妨げることもまた可能。
その方法を模索することが、己が天才たちを打ち倒すための光明になるかもしれない。
自分も『領域』へと至ればいいと考えないのが弱みでもあり、至れないなら勝ち目がないなと諦めないことが、いまのナイスネイチャの強さだった。
(オグリ先輩のを実際に見れたのは有難いなー。あ、これは今から入るなって分かるもん)
序盤に逃げウマ娘をけん制して以降、ひっそりと存在感を消して集団に埋もれていたナイスネイチャはマルゼンスキーの変化をずっと注視していた。
徐々にギアを上げていくスポーツカーの如き走りをしながらも、マルゼンスキーは後方へとしっかり意識を伸ばしている。
強いウマ娘というのは往々にして広い視野を持って全体を俯瞰しながら走っているものだ。
仕掛けどころを誤れば勘付かれる。
(『領域』ってのは要するに超集中状態のことで、誰だって茶々入れられたくはないんですよね)
チャンスは一回こっきり。
狙うのは『領域』に入る瞬間。
大袈裟なことはなにもしなくていい。
例えばバッターボックスに入った打者やサーブを打つテニス選手に紙屑を投げて当たったなら、やはり集中は途切れる。
そして、どんなささやかな事象で集中が途切れたのだとしても、再度組み立てる労力と相関したりしない。
もはやレースの勝敗が決したといってよい終盤。
マルゼンスキーが発する雰囲気が明らかに変化していくのを感じながら、ナイスネイチャは自身の呼吸すら最小限に抑えた。
(アタシは今だけは存在感なしのモブウマ娘。路傍の石ころ。日常の代わり映えしない背景)
微妙に心を自傷しながら、マルゼンスキーに感知されないよう気配を薄くしていく。
全てはただ一刺しのために。
(まぁ、恨まないでくださいよ。別に大クラッシュさせたい訳じゃないんで)
レースが始まる前は、どう動こうか悩んでいたのだ。
どうせマルゼンスキーは有馬記念には出てこないのだ。
だったら、無敵のフィールドギミックみたいな物だと割り切って、当たる可能性のあるウマ娘たちの情報収集と本番のレースを使った豪勢な練習とするか。
それが一番効率がいいだろうなと思っていた。
それが実際に始まってみれば、徹頭徹尾マルゼンスキーを沈ませることに注力していた。
スタート時のけん制も邪魔できると思って実行した訳ではない。
序盤に目線を交わした相手の存在を完全に失念し、ラストスパートを妨害されたなら落差が大きくなる。
その終盤に仕掛ける一手をより効果的にするための仕込みだった。
(まさかここまで執着してるとは。自分でもちょっとどうかと思っちゃいますなー)
なぜそうしたのかと問われれば、トウカイテイオーが自分以外に負けるのを見たくないからとしか言えない。
すでにメジロマックイーンに負けてはいるのだが、それはそれ、これはこれ。
いきなりドリームトロフィーから降りてきたウマ娘に掻っ攫われるのは業腹だ。
だから、全力で邪魔してやるのだ。
(ほんのちょっと、一瞬だけブレーキを踏んでくれればそれでいいんで)
後方に伸ばされていた意識が折り畳まれ、マルゼンスキーの踏み込みがひと際強くなったのを見逃さず、ナイスネイチャは切り札を切った。
(名付けて『領域壊し』……なんちゃって)
心を燃やせ(邪)
マルゼンスキー:かけっこ最強ウマ娘。勝つ方法は種目をかけっこ以外に変える。
なんでテイオーの視点ないの?と思われた読者様。頭の中が沸騰してて『潰す』以外の思考がほぼないからです。