一人のプレイヤーがアインズ・ウール・ゴウンを変える 作:仁611
西暦2126年に日本のメーカーが発売したDMMORPG。
種族は数百種を揃え、職業は二千を超えつつも自由に取得可能、個人の技量を持って自由にカスタマイズできる外装、北欧神話を下敷きにした九つの広大なマップなど、同種のゲームと比較しても圧倒的な自由度の高さを持ち、国内最高峰といえる爆発的な人気を博した。
このゲームの総人口とも言える、登録者数13億8000万人以上とも言われた。俺はそんなユグドラシルの10億番目のユーザーだったらしいが、10億の殆どのユーザーが開始から1年以内に登録した者達だった様で、10億番目と言うのは正に偶然だ。
このゲームの
ゲームに登場する種族が数百を超える中、大まかな分類分けとして人種と異形種で分けられている。【人種】人間・亜人(エルフ・ドワーフ・小人)【異形種】悪魔・魔物・天使・堕天使・妖怪・霊物・妖精・亜神etcと言った大雑把なものだが、そんな大区分に分類し得ない存在がユグドラシルに1ユーザーだけ存在した。
『ハイヒューマン』
人種と神の子と言う設定がされた、ゼウスの因子を受け継ぐ初期から上位種族の種族レベルだ。ハイヒューマンは上位に向かって半神・(カルマ値[善・邪])神・大神・創造神と上がって行く。職業構成に至ってはスタート時点がチートと言え、戦士だったら騎士から始まったり、魔法使いが大魔法使いなどと言った反則種なのだ。
俺がユグドラシルを始めたのは、孤児院が同じで幼少からずっとそばに居た鈴木悟からの猛プッシュが原因だった。彼が初めて2週間後にユグドラシルを初めて、仕事の休みが合わないながらもほぼ毎日一緒にプレイをしていた。
とある日俺が残業が原因で悟のみ先行してゲームをしていたら、異形種だった彼は人種のプレイヤーによってPKに会うが、『たっち・みー』と呼ばれる異形種の中でも飛び抜けたユーザーに助けらた。
その後は『ナイン・オウン・ゴール』だった彼に誘われてギルドに加入する事となり、それより時を経て俺も加入した後に多くのメンバーが増えた頃に『アインズ・ウール・ゴウン』が設立されたのだ。
ギルドのホームとなったナザリック地下大墳墓は始め、1階層から8階層までしか無く、ギルドメンバーの努力によって多くの資源と莫大なユグドラシル金貨で10階層まで拡大したのだが、ユグドラシルが開始して12年経った最後の日、俺『フレイ』がチャージしたままだった課金ポイントによって11階層まで作られていた。
最終日まで悟と一緒にナザリックを維持する事が出来、最終日に合わせて有給をねじ込んだ俺は一人せっせと11階層を弄り倒していた。最終日と言う事もあって必要なアイテムなどの資源は、ありとあらゆる街で個人所有の全アイテムで10金貨とかで売られており、内容を見ずに買い漁って悟がログインするのをひたすら待ち続けた。
そんな中、ユグドラシルでの出来事をついつい振り返ってしまう。悟とたっちさんに加えペペロンチーノにぶくぶく茶釜さん…。俺達が築き上げて来た全てに思い出が詰まっている、悟はきっとユグドラシルが拠り所だった分俺より喪失感が大きいだろうな。
ピコン[モモンガin]
俺が玉座の間で11階層の設定を色々弄っていると、悟がナザリック内に入った事を知らせるアイコンが設定画面の端に表示された。俺が居ることを知らない悟だが、奴はマメな性格だからこそギルドメンバーのログインを必ず確認するだろ。
悟が玉座の間に転移してくる前に俺はとあるイタズラを思い付き、直ぐそばで控えるアルベドへ目を向けた。守護者統括の任に就いている設定のアルベドは、創造主であるタブラさんが悟の好みを俺に聞いて作成された悟の嫁候補だ。
アルベドの文言には『ビッチ』などと言う設定があったが、『モモンガを愛してる』へと変更する。所々タブラさんのイタズラが垣間見える超長文の設定を見ながら、悟的にちょっと過激過ぎる為少しだけ弄らせてもらった。簡単に説明するなら『ちょっと積極的な優しいお姉さん』と言った感じだろう、何故か俺を『兄』の様にタブラさんを『親』の様に設定されてるが気にしない…。
そうこうしていると、おそらく悟が廊下の先に転移して来た事が分かると、大きな扉の前に控えるメイドが扉を開けた。即座にアルベドの設定を決定して、11階層の最終チェックをプログラム任せで行った。
「あれ?もう来てたの?」
「ああ悟は「モモンガです」モモンガは珍しく定時上がりか?」
「当然——最後…だからね」
「そうだな——そう言う俺は有給だがな」
「はぁ!ズルくない?俺にも言ってくれたら死ぬ気で合わせたのに」
「死ぬ気で合わせるから言わなかった——モモンガは既に充分無理してるだろ」
「イヤイヤ!聖夜「フレイ」ふ、フレイだって有給なんて就職してから一度も取って無いじゃん」
「リアルの話は辞めないか?折角のユグドラシルだ」
「そう…だよなぁ、そう言えばさっきまで何してたんだよ」
「ああ、11階層の設定」
「11階層!?聞いてないけど!」
「今日作ったからな——課金ポイントの余りを使って11階層『天界の楽園』を創った」
「み…見たい!」
「ああ、是非見てくれ」
俺は、玉座に設定した特殊なギミックを操作して隠し通路が出現すると、その先へと俺に続いて悟も嬉しそうに付いてきた。
視界いっぱいに広がる神話の世界『オリンポス』の景色達、デフォルトで桜に似た花弁が舞い、最奥には50mはある宮殿と周囲に広がるオリンポス神を彷彿させる施設——
【ジュピター】ゼウス
最奥の神殿で、雷の槍が祭壇には刺さっており他に建造物と違い空中に浮いた場所に存在する。階段そのものも浮いた状態で、発電と天候操作が可能な施設。
【ジュノー】ヘラ
教会の様な見た目で、ジュピターに向かう入り口はこの施設を経由しない限り向かえない。婚姻を結ぶ場所であり、女性の出産や女性特有の物が自動生産される施設。
【ミネルヴァ】アテネ
一番手前にあり全ての施設を守る様に建設された要塞で、パソコンの様な物でナザリックの軍略や防衛を担う事が出来る。2126年までの全ての軍略や戦略が図書館の様に保存されている。
【アポロ】アポロン
右の最奥にあり、病院の様な医療に関する全てが存在している。またYESかNOで予言が出来る占いの館でもあり、壁には絵画や楽器と言った神に因んだ物が多くある。
【ヴィーナス】アフロディーテ
中央に存在するコスメや美容に関する施設で、デートにも使えそうな綺麗な景色が広がる水上都市。
【マーズ】アレス
ミネルヴァの後ろにある軍隊を一斉転移可能なポータルがあり、軍の訓練に必要な模倣戦闘訓練が可能な施設。
【ダイアナ】アルテミス
左の最奥にあり、森林が鬱蒼と茂る場所で鹿・猪・山羊・羊・狼などが野生として共生している。森の中には『乙女の泉』と呼ばれる場所があり、純潔を取り戻せる不思議な施設。
【セレナ】デメテル
左のダイアナの隣にあり、広大過ぎる農耕地で永遠に作物が実り枯れる事の無い恵の施設。新たに耕し植えた植物は必ずその土地に根付き繁殖する。
【バルカン】ヘファイストス
右のアポロの隣にあり、工業や鍛冶などの産業を自動生産するの施設であり、解析や研究の行える場所となっている。
【マーキュリー】ヘルメス
右斜めの位置にあり、どんな場所でも手紙を送るポータルが存在しており、世界全ての乗り物がこの場所には存在する。
【ネプチューン】ポセイドン
左斜めに位置し、水平線が見える海と海中都市『アトランティス』が存在する施設。海産物・塩などの水産資源の全てがあり、そこに存在する海で溺れる事は絶対に無い。
【ヴェスタ】ヘスティア
上空に浮かぶ蒼焔で、ナザリックの者達の繁栄を見守りジュピターの神殿に備えられたかまどの火は全てこれに含まれる。ジュピターから火を分け与えられた家庭には愛と絆がもたらされる。
【バッカス】ディオニュソス
中央の奥にあり、BARの様な建物で世界全ての酒がドリンクバーの様に無限に湧き出る施設。
【プルート】ハデス
ジュピターの真下で地中にあり、ジュノーの教会からしか向かえない地獄の牢獄を模した施設。肉体の活動を停止させ、魂だけを永遠に苦しめる監獄。
【プロセルピナ】ペルセポネ
ジュノーの教会に置かれた『聖典』、季節を操り芽吹きを与える白紙の本。自身の血をインクに季節や芽吹きを願う内容を書く事で実行される。実行された後は必ず白紙へと戻り『乙女』を体現する様に誰にも汚されない本。
「こ、ここってなんかオーバーロードには不似合いな場所だな」
「まあ見た目だけは仕方ないな——施設はかなり手が入っているから1日では周りきれないかもな」
「ええ〜じゃあなんでもっと早く作ってくれなかったん?」
「データなんかをメンバーに貰ってたが——ギルメンを呼び寄せる口実として、今日をお披露目会にしたんだよ」
ピコン[ペペロンチーノin]
ピコン[ぶくぶく茶釜in]
ピコン[ぷにっと萌えin]
ピコン[ウルベルト・アレイン・オードルin]
ピコン[やまいこin]
ピコン[たっち・みーin]
ピコン[ホワイトプリムin]
「え!?」
「ああ、もう22時が来るんだな?」
「どう言う事?俺が一斉送信したメールでは時間指定無いけど」
「俺が指定したんだよ」
「……」
「——お前リアルで泣いてんだろ?」
「う、うるさい!」
「向かえに行くぞ〜」
俺達は玉座の間に上がって行き、そこに待ち構えていたギルメン達の姿に悟は涙マークを連打していた。そんな悟にたっちさんがギルド維持のお礼を言うと、皆んな一緒に感謝を述べて来た。皆それぞれ事情があってログイン出来なくなったりした人が殆どだろう、後はヘロヘロさんぐらいが23時に来そうだな…。
皆んなと一緒に11階層へと下って行き、壮観な景色と真新しさに見入ってかなり話に花が咲いていた。
ピコン[ヘロヘロin]
ピコン[タブラ・スマラグディナin]
俺が2人を向かえに行き、総勢11名のナザリックは久し振りの賑わいを見せていた。もうすぐ終了が近いと言う所で、たっちさんは家族に呼ばれている様でログアウトすると、出張先からinするやまいこさんと明日の仕事が早いホワイトプリムさんが一緒にログアウトして行った。ヘロヘロさんに至っては寝落ちしたらしく、動かないスライムだけが残されて反応しなくなった…。
それでも悟にとって多くの者が訪れ、最後までペロチ(ペペロンチーノ)ぶく茶(ぶくぶく茶釜)さんぷにっと(ぷにっと萌え)さんにウルベルトさんが残ってくれた。
モモンガ
「それにしても、皆さんとこうして話すのはやっぱり楽しいですね」
ぷにっと
「そうですね、私は普段人と話すのは学生ばかりですしね」
ペロチ
「ええ〜若い子ウェイウェイできるじゃん?」
ぶく茶
「黙れ!」
フレイ
「ぶく茶さん、ペロチに対して流石に理不尽だろ?」
ぶく茶
「姉の物は姉の物、弟の物は全部姉の物!」
ウルベルト
「はっはっはっ、会う変わらずだなこの姉弟は——それにしても1日でここまでの階層を創るとわな」
フレイ
「まあ——もともとプログラムはヘロヘロさんに貰ってましたし、景観の参考ビジュアルとかはプリム(ホワイトプリム)さんやタブラさんに貰ってましたからね」
モモンガ
「自分も聞いてなかったんですよ!今日来て初めて知りましたから」
ぶく茶&ペロチ
「「時間だ!」」
かなり語り過ぎたせいで既に5分を切っていた様で、俺が予め玉座の間に守護者や
悟のユグドラシル最期の言葉とも言える号令を叫ぶと、俺達も復唱してほーるにこだました。
モモンガ
「アインズ・ウール・ゴウン万歳」
俺達
「「『アインズ・ウール・ゴウン万歳』」」
そう叫ぶび目を閉じていると、玉座の間が震えるほどの声量で「アインズ・ウール・ゴウン万歳が復唱された…。俺達プレイヤー側は硬直してしまったが、復唱したのはNPC達であり守護者や戦闘メイドであるプログラム制御のAIだ——簡易的な条件下しか反応しないはずのNPCが豊かな様子と無いはずの音声…。
モモンガ
『ど、どう言う事だ!?』
ぷにっと
『変だな——AIにここまでは…』
ウルベルト
『ああ、まず話すのは了承の返礼時のみ…』
ぶく茶
『まっマーレがモジモジしてるよ!』
ペロチ
『姉貴はいつも通りと——シャ、シャルティアが可愛い!?』
フレイ
『はぁ——冷静に考えて時間が過ぎても強制ログアウトしない事は異常事態だろう。コンソールは開けない上に匂いや体温を感じる時点で異常だな』
ぷにっと
『異世界転移、もしくはユグドラシルキャラへの憑依』
モモンガ&ウルベルト
『『マジ(か)で』』
ぶく茶
『そろそろ反応しないと守護者達が困惑してるよ?』
フレイ&ぷにっと
『『そう(ですね)だな』』
ペロチ
『んじゃ!ギルマス』
モモンガ
『ええ〜丸投げですか?』
ウルベルト
『号令は俺がしよう』
ウルベルト
「我が子達よ、傾注せよ!我等がギルドマスターより話がある」
(((うわぁ〜ぶん投げた)))
モモンガ
「我等は今不測の事態に遭遇している。我等は常時感じていた世界の力(運営)が感じられぬ…ナザリックに何か得体の知れない何かが起きているのは間違いない——セバスはプレアデスで索敵に優れた者を選び地上を探索しろ。戦闘は避け、意思疎通が可能であれば交渉しナザリックへ誘致しろ——各階層守護者は自身の階層に赴き、異変が無いかを調べ報告しろ、守護者統括アルベドは防衛システムの異常、連絡網の確認を進めろ——所要時間は1時間、6階層の闘技場に階層守護者とプレアデス達は集合しろ!それでは各自行動せよ」
ぷにっと
『流石ですね』
ペロチ&ぶく茶
『『よっギルマス!』』
ウルベルト
『魔王に相応しい風格だな』
周囲が悟を褒めているが、悟は昔から表面を取り繕うのは得意だが実際は羞恥やプレッシャーに胃を痛めているだろうな。全NPCが退席してからは皆んなで現状を確認する事に——ばらけて動くには危険が伴われる為悟の個人部屋で会議を行った。
《確認内容》
①アイテムストレージ使用
②パッシブスキル・アクティブスキル
③個々の肉体変化
④リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンのテスト
⑤
⑥アバター設定テキストが現実化した差異
⑦整理現象の有無や飲食
《確認必須科目》
①魔法や戦闘の実施
②NPC反逆の可能性
③周辺域の情報
④ゲーム時に無かった設定外の詳細情報
⑤ギルド運営の資金調達
※食費に関しては11階層と言うチートで賄う
モモンガ
「ではNPCの謀反が無いことを祈りましょう!」
ぷにっと
「玉座の間での感じを見ると大丈夫な気もしますが…」
フレイ
「万が一の際は宝物庫に転移だな」
ペロチ
「え?なんで宝物庫?」
ペロチ以外全員
「「「はぁ〜」」」
ぶく茶
「あんたねぇ〜」
ウルベルト
「あそこはギルメン以外だとパンドラ以外は来られない——最悪パンドラが裏切っても我々全員なら余裕だからだ」
そうやってペロチの能天気と、姉弟の口喧嘩を聴きながら6階層にある闘技場へと向かった。転移をすると、アウラとマーレが闘技場の貴賓席を見回っており、気付くと直ぐにアウラがビル6階程の高さから飛び降りて来た。マーレに至っては怖くてビクビクしている様だが、アウラに急かされ屁っ放り腰ながら飛び降り駆けて来た。
マーレ
「お、お待たせしました」
アウラ
「申し訳在りませんモモンガ様フレイ様ウルベルト様ペペロンチーノ様…ぶくぶく茶釜様——」
そこからはアウラもマーレもぶく茶さんに会えた事が嬉しくて大泣きし始め、途中でシャルティアが転移門を使い現れてからは更にカオスになってしまった…。
アウラとマーレはぶく茶さんに抱きつき、シャルティアはペロチさんに抱きついて大泣き——ウルベルトさんの横には涙目のデミウルゴスが佇み、悟がそれをを幸せそうに眺めている。アルベドもそんなモモンガを見ながら俺に「モモンガ様が嬉しそうで良かったです」と話し掛けて来た。設定上俺がアルベドにとって心情的には兄と言うのはこういう事かと実感したのだ。
セバスが最後にやってくると、ぷにっとさんの伝言が頭に響いて皆が気持ちを切り替える。我々はギルドマスターのモモンガを最後尾、隣に副ギルドマスターの俺——残りのギルメンをハの字に陣形を取った感じでNPCと『忠誠の儀』を行った。
一言で言うと、カオスの巣窟だった。
悟がNPCにギルメンがどの様な存在か聞いたのが始まりで、狂信者の集いかと言う内容に【絶望のオーラⅤ】※モモンガ【醜悪なオーラⅤ】※ウルベルト【翼王の波動Ⅴ】※ペペロンチーノ【無形の拒絶Ⅴ】※ぶくぶく茶釜【大地の憤怒Ⅴ】※ぷにっと萌え【神威の波動Ⅴ】※フレイと言う順番で発したのだ。
ウルベルトさんは悟に便乗して、ペロチとぶく茶さんは面白がって解放すると渋々ぷにっとさんがスキルを発動、俺に関しては全員やらないと駄目な状況が出来上がって仕方なく…。
NPC達は冷や汗をかいていたが強者の威厳は保たれた様だ——解散してからもNPC達は残っていたようだが気にしても仕方なく、再び悟の個人部屋へと向かった。
余談ではあるが、【神威の波動Ⅴ】の上に【否定の波動EX】と言うテキスト上かなり野蛮なオーラ系スキルがあったが、仲間に使う様な内容では無かったので使わなかった。
モモンガ
「あれは何?俺が最愛の方って何!おい!?聖夜「リアル名」あっうん、って違う!」
ぷにっと
「まあまあ、モモンガさんの戸惑いは分かりますが」
フレイ
「こんな事になるなんて思ってないから『ビッチ』の部分とかを変えて『モモンガを愛してる』にした——お姉さん系に改変してるしモモンガのドストライクだろ?」
ペロチ
「羨ましい!おっ俺はシャルティアと「ベシッ!」ぐへらッ」
ぶく茶
「腐れ弟は放って置いて、今後どうするかだよね」
ぷにっと
「そうですね…。ギルドの完全掌握・周辺情報の調査ですね」
フレイ&モモンガ
「「ああ(ええ)」」
各々で必要な役回りを決め、総括モモンガ・総人事フレイ・情報統括ぷにっと・モモンガ護衛ぶく茶・情報取集ペロチ・モモンガサポートウルベルトに決定した。ウルベルトさんがサポートなのは悟の精神的負担を減らす為に考えたものだ。
大きな行動はギルド会議で決め、緊急案件は悟か俺が即決する事も踏まえた内容が会議で決まった。今この場合にいるメンバーが波長的に問題無いのが唯一の救いかもしれない。
各自直ぐに行動に移り、未知の場所である事がセバスの話しにあった周囲が草原だと言う言から、戦闘系スキルや魔法の確認を先に済ませてから、俺とぷにっとさんでNPCと全て会話して行き情報を集め、モモンガとウルベルトさんでナザリックの現状の書類に目を通しながら細かい指示を出す。残りのメンバーであるぶく茶さん達は、マーレとデミウルゴスのナザリック隠蔽をサポートしていた。
話し合いで上がったが、11階層が未知過ぎてアルベドがどう活かせばいいか分からないので、少しずつ実験しながら防衛の機能に組み込む事になった。
この世界に転移してから既に10時間以上が経過したが、睡眠が全員不要だが寝ることは一応出来る様だ。食事に関しては俺とペロチにぶく茶さんとウルベルトさんが可能だが、絶対必要なのはペロチだけだと分かった。
その日の夜中に悟から伝言が来た時は驚いたが、ナザリックの外に広がる夜空は本当に綺麗だった。自室に戻って気付いたが、俺の部屋の内装は世界樹が植えてあるエルフが好きそうな自然豊かな空気の美味い場所になっていた。ゲーム時代ではただの映像だった内容が、今では木の上にあるベットの木の香りすら感じる——世界樹の設定テキストに妖精が好むとあったお陰か、周囲には光に羽がある存在が無数に飛んでいる。集中する事で妖精の姿が正確に捉えられ、全ての妖精は女の子だと分かった…。
眠るでもなくベットで横になっていたが、ユグドラシル最後の数時間前に買った大量のアイテムを思い出し、素材アイテム以外を並べて行く事にしたが…。
武具やアイテムにおける等級は
《二十と呼ばれるワールドアイテム》
世界(システム)改変の上位アイテムで『星に願いを』の魔法では絶対に叶わない望みを最大限叶える。
初期は棍棒レベルの攻撃力だが、攻撃力が討伐数によって上がって行く究極成長武器。また、外装は持ち主の主武装に自動変化する。
世界(システム)改変の下位アイテムで『星に願いを』の魔法では絶対に叶わない望みを可能な範囲で叶える。
《通常ワールドアイテム》
七色鉱を大量に消費して完成する究極素材、アインズ・ウール・ゴウンのガルガンチュアに使用した素材。
これらの世界級アイテム以外にも多くの神器級・伝説級がゴロゴロあるようで、スクロールにポーションと言った消費アイテムは最早数えられない量になっている。当然元々俺個人が持っている神器級アイテムが2個あるのだが、1個は悟が持つ通称モモンガ玉と似た固有名が付いた『ゴッド・オブ・フレイ』と命名された羽衣の様な壊れアイテムで、もう一つは『天上の意思』と呼ばれるゴッド系職業がプラス1ずつする俺の為にある様な世界級アイテムだ。
【ゴッド・オブ・フレイ】
ゼウスの雷を纏う刀で、攻撃毎に雷撃が付随され2倍の攻撃力になる上に、雷と風(雷神・天空神)系魔法は威力に関係無く全て完全耐性を備え、ドロップした場合触れた相手を即死させた上で所有者『フレイ』の元へと帰属する。
【天上の意思】
女性使用時は羽衣として見え、男性使用時は不可視化する世界級アイテムであり、ゴッド系職業一つにつき1レベルずつ付随する形で付与される。ハイヒューマン・半神・善神・大神・創造神(カルマ500〜−500)の5つゴッド系職業がある為、Lv.105と言う壊れレベルになっている。
これらの世界級アイテムのお陰で俺は、ワールドチャンピオンの頂点を意味するワールドルーラーと呼ばれる職業がLv.105の上に15プラスされ、総レベルは120のユグドラシル最強の名誉を得ていた。
それだと言うのに、更に世界級アイテムが追加された事で俺の強さは一人でアインズ・ウール・ゴウンを落とせそうな勢いだった。俺の
翌朝、買い漁った中にあった【人化の指輪】(※人種に変容し、実際に人種と同じになるが異形種職をOFF状態にする)8個の内1個以外は悟・ウルベルト・ぷにっと・ペロチ・ぶく茶に渡して、余りは悟が保有する事になった。因みに【人化の指輪】は神器級の装備に当たる為、通常はこんな数を手に入れる事は出来ない代物だ。
指輪をはめた皆を見ると、ウルベルトさんとぷにっとさんは普通の日本人顔のおっさんで、ぶく茶さんは意外ななでしこ美人でペロチは最早『なぜ』と思える美青年だった…。
悟を含めた男性(ペロチ以外)は「は?」と言ってしまったが、それは指輪をはめるとリアルの見た目になるからだ。俺も一応せがまれはめたが、ペロチは舌打ちするし、ぶく茶さんは目をキラキラさせてプロポーズの「私の味噌汁を毎日食べて下さい」と冗談を言ってきた。
悟曰く、世の中の男性が嫌う『爽やかイケメンの集大成』が俺らしいのだとか、俺としては悟とこうやって冒険してる方が好きだから全ほど気にしていない。
指輪を渡した後は、ナザリックにある大食堂へと朝食を食べに行ったのだが、プレアデスやメイドは大混乱を起こす始末で魔王ロールの悟が宥めて皆と食事を楽しんだ。
先日に行った調査やナザリックの統制は終わり、今後の為にも周辺地域の情報収集へと入ったが、マジックアイテム【遠隔視の鏡】で半径20キロを調査し、周辺国家や都市の調査を索敵特化でアルベドの姉であるニグレドに頼み、周辺にある人家に我々が浸透するつもりだった…。
悟がぷにっとさんと一緒に【遠隔視の鏡】をああだこうだと操作していたが、俺の「タッチパネル方式では?」と言う一言で即座に操作が可能となった。数分程で人家を見つけたが、中世欧米風の民家周辺では虐殺が行われていた…。
直ぐ様俺は誰に伝えるでも無く
飛び出した場所は、娘達を守るため騎士に抵抗する父親と母親の目の前で、父親が刺される寸前に騎士の首は飛んだ——後ろの転移門から現れた現れたセバスに厳命を発し、危険な者から救う様にと指揮官は絶対に殺すなと言い放った。
腕を切られた母親らしき人と、脇腹を切られた父親に第十位階の
俺が殺した4名の騎士以外は、セバスも重傷で留めているようだったが、40名近い騎士のうち残り6名しか己の足で立っていなかった。更に指揮官らしき男の叫び声が余りにも屑過ぎて思わず殺してしまうところだったが、両足切断と止血のみで留めた。
フレイ
「悪いが村人達で瀕死の騎士から武器を回収しておいてくれ、万が一があっては助けた甲斐がないからな——セバスは死んだ騎士を民家の裏側へ集めて置いてくれ」
セバス
「畏まりました」
少しずつ村人が落ち着き始めた頃、ぷにっとさんから伝言が飛んで来たのだが、今更人数が増えて村人を怖がらせるのは得策では無いと言う事で、情報収集を一任されたのとこの村を足掛かりに調査を展開する事になった。
怯えきっていた村人達も、丁寧な対応のセバスや粗暴に見えない俺の容姿に安心したようで、村長らしき年配の男性が話し掛けて来た。
村長
「助けて頂きありがとうございます!どの様にお伝えしても村人全員が助かった感謝は尽くせません——出来うる限りのお礼だけでもさせて頂けませんか?」
フレイ
「その気持ちだけで十分と言いたいが、我々は別の場所で魔力が暴走した事でここの近くに飛ばされて来た…。偶然でも見かけた以上は助けたいと思って助けただけだが、出来ればこの辺りの常識を教えて貰えないか?」
村長
「その様な事で良ければ、分かる範囲でお話しさせて頂きます」
フレイ
「感謝します。セバス、一応村人達の側に居てやってくれ」
セバス
「もちろんでございます」
村長に追て行き、村長宅でここらの地理に貨幣と言った一般常識を収集していく。現在位置はリ・エスティーゼ王国東方の辺境、カルネ村と言う場所らしいが、更に東にはバハルス帝国があり南にはスレイン法国と言う人間至上主義国家があるらしい、カルネ村の北の森はドブの大森林と呼ばれ、大賢者などと呼ばれる魔獣が居るお陰で魔物が滅多に森から出てこないとか——バハルス帝国とリ・エスティーぜ王国は毎年の様に戦争を行い、徴兵令が原因で村の若い男性が極端に少ないらしい。
貨幣に関してはユグドラシル金貨ではなく、湾曲した貨幣の様で白金貨・金貨・銀貨・銅貨があるとかで、銅貨10枚で銀貨1枚で銀貨10枚が金貨1枚らしく、金貨100枚が白金貨1枚分に当たるらしいのだ…。銅貨一枚で黒パンが1個買え、小麦1キロで銀貨1枚と言う事なので、貨幣価値は銅貨が日本円で100円の価値ぐらいなのだと予想し、銅貨以下が無い為1枚に満たす様に商品は街で売られている見たいだ。
村をおそった騎士達の甲冑は、村長が言うにはバハルス帝国の紋章が刻印されているらしいが、バハルス帝国は専業騎士らしいので村人を虐殺する様な使命を帯びて行動するには不向きだし、毎年戦争を行う国家がちまちま村人を虐殺するメリットは自国民の心象を考えた場合デメリットが上回る——バハルス帝国だった場所、甲冑を偽装して王国の生産性を低下させるなら、穀倉地帯を焼き払って民を残す方が圧倒的に国益になる。
——偽装一択
そう考えていると村長宅の扉がノックされ、セバスが周辺に接近する武装の一団が居ると報告を受けると、村長に村人を村長宅に匿ってセバスに守らせ、俺と村長で対応する事になった。周辺を索敵すると、隠密特化の戦闘メイドやバードマンのペロチが上空で待機してる事が分かった。加えて全部の死体と捕虜半数がナザリックに送られ、武装集団は周辺の村々の生き残りを避難させていた事がニグレドの報告で上がって来た。
リ・エスティーゼ王国の騎士だろう集団が到着すると、明らかに貴族っぽい俺を見るなり馬から降りる。一応なのか指揮官らしき男に合わせ他も馬から降りたのだった。
指揮官
「其方はここの村長だろうか?」
村長
「ええ、私が村長ですが——貴方様は…」
ガゼフ(指揮官)
「これは失礼した。私はリ・エスティーゼ王国騎士団長のガゼフ・ストロノーフと申す者です…この辺りの村々が何者かに襲われていると情報があり、救援に駆けつけました——因みに其方の方は?」
フレイ
「私はフレイと申します——偶然襲われていた村を助けただけの旅の者です」
村長
「この方と、お連れの方が居なければ村は全滅もあり得ました!」
村長は俺達が居なければ死んでいたかも知れない思いが漏れ、騎士団長のガゼフに鬼気迫る思いで言葉を伝えた。騎士団長と言う立場があるにも関わらず、俺が貴族では無いと知った上でも礼節を持ち真摯に村を救った事に御礼を述べた。
その後は俺を含めた3人で村長宅へ向かい、急に来た騎士を信用出来ない村人の為にセバスを残し情報交換を行った。村長が体験した客観的事実と、俺が感じたバハルス帝国の甲冑を着た暴漢の本質を予想した内容を添えた情報で…。
ガゼフが言うには、俺の偽装と言う考察は非常に可能性が高いが決定的な証拠が無いのだが、偽装だった場合王国の騎士団長を誘い込む罠である可能性を示唆した。
村長したら先程の内容が事実なら、王国の貴族に内通者が存在した上に辺境の村人は生贄として無碍に殺される事が織り込み済みだった事を考え、苦虫を噛み潰したような顔で俯いていた。
そんな時に、既に俺には情報があった内容だがガゼフの部下が敵襲の報を知らせに来た。その後の展開など容易に想像出来たが、この世界の専業戦士がどの程度か知る為、【身代わり人形】をガゼフに手渡し「雇われないか」と言う言葉を拒否した。
そんな感じの俺にすら、敵は惹き付けるが万が一の為再び村人を護って欲しいと依頼して来た。快諾の返事をすると、後顧の憂い無しと言ってガゼフは死地へと向かって行った。
そこまでのやり取りを見ていた村長は、再び助けてもらう俺に深く御礼を言うと共に、再びの戦闘で村人が助かるのか不安そうに聞いて来た——俺達が居ますから必ず…そう言った俺の言葉に少し硬いが笑顔を見せた。
フレイ
『モモンガ〜不可知化で側に居るから分かるだろうが、戦闘を見ながら臨機応変に頼むな?』
モモンガ
『勿論既に包囲網は半数を拉致してるし、彼等の戦闘データは貴重だけどあれが王国最強は…』
ぷにっと
『そうですね。ずっと側で見てましたが装備は下級な上にレベルは恐らく30無いでしょうね…。魔法特化の者でも素手で即死です』
モモンガ
『そろそろ戦闘が始まります』
フレイ
「村長は村人と一緒に村長宅に居てください、一箇所の方が守りやすいですから」
村長
「わっ分かりました」
俺は村長宅の屋根に登り、隣にいる悟・ウルベルト・ぷにっと・ぶく茶と一緒に遠隔視の鏡で様子を伺っている。上空100m程の位置を飛ぶペロチは、バレない範囲で敵の攻撃を妨害している。
ガゼフ率いる騎士団は、スレイン法国と呼ばれる自己中国家の特殊工作部隊らしい、六色聖典と名付けられた法国暗部の軍隊と戦闘が始まった。スレイン法国の部隊編成は全ての兵士が魔法詠唱者らしく、ガゼフ達騎士のみの編成では距離の観点からかなり不利だ。魔法詠唱者が召喚したモノが、ユグドラシルにも存在する天使と同じ姿が見えた事で、我々はここの世界に階位魔法の概念が存在すると即時に理解した上、他にもユグドラシルのプレイヤーが存在する可能性を予想したのだった。
ガゼフ部隊が瀕死になるのは直ぐに訪れ、入れ替わりに我々アインズ・ウール・ゴウンが出陣した。
ガゼフを治癒してから向かった俺だが、既に彼等が召喚出来る最高位の
【魔封じの水晶】に封じているぐらいだから熾天使クラスだと身構えた一同、
パリッ[攻性防壁《神の権能》発動]
俺は再び驚いたが——攻性防壁(対探知系魔法の自動迎撃システム)が自動迎撃してしまい、【神の権能】と呼ばれる超位魔法が発動した事で、恐らくニグンを監視していたスレイン法国は万単位で死傷者を出したかも知れない。
俺の【神の権能】は、自動で戦乙女と呼ばれる九体の最上位天使Lv90を探知先に送り届け、その先で戦乙女が第十位階魔法
問題は悟・ぷにっと・ウルベルトと言った特化型魔法詠唱者の攻性防壁も同時に発動した——悟はエクスプロージョンでぷにっとさんは確か混沌とした植物が一定エリア生物を殲滅、そして瞬間的な威力ではたっちさんに並ぶウルベルトさんの何かしらの第十位階魔法が発動してしまった…。
法国が滅亡していない事を祈るしか無いが、上が無能な烏合の集だと国民にもしわ寄せが行くことになるな。どの程度の範囲が影響したかニグレドに調査依頼を飛ばし、天使系召喚に絶対的優位な【神威の波動Ⅴ】を天使に向けると、主天使は俺への敵対命令を承諾出来ずに自害を行なって消えて無くなった…。
ニグン達は膝をつき、何が起こったのかも理解出来ないまま戦闘は終わってしまった。その後の処理を全て悟に投げて、数名の魔法詠唱者の死体だけガゼフ用に村へと持ち帰った。勿論ニグン達は死体も残らなかったと言うつもりで、ナザリックへとウルベルトさんが連れ帰ったのだった。
カルネ村事件はその後収束し、村人は助かったが家屋に畑の多くを失った…。ガゼフに村に復興支援の可能性を聞いたが、ガゼフと国王はそうしたいが反王派の貴族によって叶わない可能性が高かいらしい。それを聞いた俺達アインズ・ウール・ゴウンは、ガゼフが必ず恩には報いると言って首都へと帰還したのち、村長を始めとした村への支援や技術提供を申し出た。
恩人と言う好感度上昇バフが効いた上、王国の屑貴族と言うデバフの好感度差が大きく、彼等村人達は我々自身も地域に根付く足掛かりになると言ったお陰で二つ返事を貰った。
我々がアインズ・ウール・ゴウンと言う集団だと説明したが、俺とセバスの好感度が高いお陰で不信感は生まれず事無きを得た。
一旦ナザリックに帰還する旨を村長に伝え、マジックアイテムの拠点作成系アイテム【グリーンシークレットハウス】を村の一角に展開した場所に
因みに余談だが、拠点作成系アイテムはストレージに40個以上存在しており、小型(二階建一軒家サイズ)30個以上・中型(貴族伯爵家サイズ)10個程・大型(大型ショッピングモールサイズ)1個が存在する。今回カルネ村に設置したのは当然小型の拠点作成系アイテムた。
帰還後はそれはもう、アルベドは泣きながら心配するしギルメンから説教を長時間食らったが、判断基準の明確性を説明した事でどうにか皆んなに納得してもらった。緊急時の判断は早い方が当然得るものは多くなるし、【遠隔視の鏡】で目に映った騎士の動きや体幹の使い方で強さを計ったつもりだ、近くで見ていたNPCのセバスが歪めた一瞬の表情もかみした天秤で村を救うのが最善だと判断した。
セバス自身も、村人を救えた事を嬉しそうに僅かばかり頬の筋肉が弛緩していたのも視界に捉えていた。NPCに気を遣い過ぎるのも駄目だが、最善(ナザリックの利益・世界倫理の善悪・危険へのリスクヘッジ・全ての損益分岐の解析)がNPCに与える尊敬と言う相乗効果を生むなら即実行すべきだ——ナザリックの利益(情報・貨幣・名誉)世界倫理の善悪(戦争◯虐殺×支援◯調略◯経済鑑賞◯)危険へのリスクヘッジ(ナザリックの戦力や個人の戦力で勝率を出120%)と言う全てが損益で見た場合で今後も実行を決めて行くように会議で話したのだ。
是即ち『悪の美学』
アインズ・ウール・ゴウンの活動理念とも言える。殺戮や恐怖政治など我々の美学から掛け離れた行いだと後にアルベドからデミウルゴス達守護者にも伝わった。
人間蔑視の異形種である我々にとって、人種は大多数が蟻や周囲を飛ぶ虫…。虫を脅したり脅迫するなど器が小さいのだと悪魔であるデミウルゴスは天啓を受けたのだった。
史実とは違うアインズ・ウール・ゴウンの歩みが、とある一人のプレイヤーによって引き起こされ、確実に向かう未来は変化の渦へと向かって行ったのだ。