調べてみたらいいキャラしてますね。是非ともクラウディと絡ませたい。
なんか予想以上に評価貰ってびっくりしてます。
これが噂のうまぴょい効果か……。
私が彼女――メジロクラウディと知り合ったのは、まだ5歳の頃かしら。
家の集まりの場に連れてこられた彼女は、初めて会ったばかりの私に沢山話しかけてきました。
「ねぇねぇ、あなたの名前はなんて言うの?」
「近いですわ。私の名はメジロマックイーンですわ」
「マックイーンちゃんか! いい名前だね!」
「ありがとうございます。あなたのお名前は? あと近いです」
「私はね、メジロクラウディ!」
「そうですか。近いで「ねぇねぇ! 一緒に遊ぼう!」分かりましたから、ちか「早く早く!」いや、あの、慌てすぎです。引っ張らないでください。それとちか「何して遊ぶ?」………………ち「鬼ごっこしようよ!」」……分かりましたわ」
それからあの子は、家が近かったのもあって、良く遊ぶ仲となりました。
あの頃の私にとって、同年代がライアンくらいしかいなかったからか、あの子のことを『クゥ』と愛称で呼び、彼女は私を『マックイーンお姉さま』と呼び合うくらいにはすぐに打ち解けることが出来ました。
そして私たちは成長し、クゥと身長差が広がって来た頃になると、私は家での稽古や勉学、基礎体力を作るための運動と忙しくなり、遊ぶ時間も目に見えて減りました。
それでもあの子は私と遊ぼうと、家をよく訪ねてきました。
たまに私と一緒に勉強をすることもあり、物覚えの悪さから家庭教師の方を困らせていたのは良い思い出です。
しかし彼女が努力をしていなかったかといえばそうでもなくむしろ努力に関しては私に引けを取らないほどの熱意を持って取り組んでいらっしゃいました勉強に集中している時の横顔もまた凛々しくて思わず見とれてしまいそうなほどですのなのに昔の私は何を思ったのか勉学に集中するばかりでその横顔を見ようとしなかったのですまったくなにをしていたのでしょうかあのような顔を一眼レフを使って観賞用実用用布教用に永久保存版として……え? 話し過ぎ?
……コホン。
まあとにかく、それだけクゥの存在は大きかったのです。
ライアンは意外にも自分から引っ張ることは少なかったですからね。
もし彼女と会わなければ、私はきっとメジロ家の使命を果たすことだけを考えていたでしょう。
ですが、彼女の存在が、私に広い視野を持つことを教えてくれた。
彼女が私を成長させてくれた。
それだけは、誰にも否定などさせません。
話が逸れましたわね。
まぁ、そんなこんなで彼女との付き合いは続いていき、このまま彼女と一緒にレースの舞台に立つのだろうなと、そう考えていました。
しかし、それはあっさりと砕かれてしまいました。
ある時から、クゥが遊びに来なくなったのです。
最低でも週に一日は来るというのに、急にパタリと来なくなったのです。
私は怖くなりました。
もし、あの子が私のことを忘れていたら、嫌いになっていたら、どうでもいいと思われていたら……そう思うと居ても立ってもいられず、クゥの家へ向かいました。
出迎えて下さったクゥのご両親の話では、最後に家に遊びに来た日から、急に部屋に閉じこもり気味になったらしい。
そういえば、お手洗いに立った際にいつもよりも5分以上長かったです。
クゥは何でもないと言っていましたが、あの時に何かあったのではないかと考えた私はすぐに家に戻り使用人の方々に聞いて回りました。
本当ならクゥの近くにいたかったですが、閉じこもっている以上、御両親の方が安心できる部分も多かったでしょうし。悔しいことこの上ないですが。
使用人たちから聞いた話を纏めると、どうやらクゥはお手洗いに行った後、現当主、つまりお祖母様と何かを話していたらしいです。
あの厳格なお祖母様が、ただの世間話をしていたとは思えず、ライアンを連れ添ってお祖母様に直接話を聞きに行きました。
門前払いを喰らうかと思っていましたが、意外とすんなりお祖母様とお話しすることが出来ました。
ですが、聞けた内容は、私にとって憤慨ものでした。
「クラウディには、走りの才能は有りません」
「何も知らないままでは、彼女はあなたたちと同じく、レースへの道に惹かれるでしょう」
「しかし、夢のみしか持たなければ、いつか現実という壁にぶつかります」
「故に、私はクラウディに伝えました」
「あなた達からも、彼女に言っておきなさい」
これで終わりだとでもいうように黙りこくったお祖母様に、私は我慢が出来ませんでした。
「それが……それがクゥに、あの元気で明るい子に、身内に掛ける言葉ですか!!」
「マックイーン!」
激高する感情そのままに、私はお祖母様に掴みかかろうとしました。
幸い、手を出す前にライアンに羽交い絞めにされ、使用人たちによって取り押さえられましたが、それでも暴れる私に、お祖母様はこうおっしゃいました。
「あなたも、気づいていたのでしょう? ならば、教えてあげることも、また友の役目です」
その言葉に、私は冷水を頭からぶっかけられたかのように冷静になっていきました。
認めたくないのに、認めてはいけないのに、それが悔しくて、私はあの時ほど自分を恨んだ事はありません。
その後、何故かお祖母様は授業料や入学費などを本家が負担する代わりに、クゥに私たちも入学予定だったトレセン学園に入るようにおっしゃられました。
どういう理由かはわかりませんでしたが、これでクゥもこれを了承し、彼女とまた一緒にいられるんだと嬉しく思いました。
トレセン学園に入学してからは周囲の状況を整えることに忙しく、クゥとは会うことすら難しかったですが、今のトレーナーさんと専属トレーナー契約を結び、身の回りが落ち着いたためにやっとクゥに会えるようになりました。
会いたくて、会いたくて、その気持ちを抑えきれず駆け足気味でクゥの元へと向かった私が見たのは、先ほどクゥが走っていた選抜レースの結果が掛かれた掲示板――
――それを絶望の表情で見るクゥの姿でした。
『クラウディには、走りの才能は有りません』
今すぐにでもぽっきりと折れそうだと感じたクゥの立ち尽くす姿に、お祖母様が言ったあの言葉が頭を過ぎりました。
けれども、やはり認めることは出来なくて、私は彼女の名を呼びました。
その言葉が聞こえたのか、クゥはゆっくりとこちらを向き歩いてきました。
それに安堵し、今にも倒れそうな彼女を支えようと手を伸ばして――――――
私に一度も視線を向けることなく、それどころか気にしたような素振りも見せず、彼女はただ歩いていくだけでした。
愚かにもそこで、やっと私は気づいたのです。
私は致命的な何かを、もはやほとんど取り返しのつかないぐらいに間違えていたのではないかと……。
お祖母様
多分、ウマ娘界で一番勘違いされてる人。
この作品でも例に漏れず、しっかりと勘違いされていく予定。
ただし気を付けてもらいたいのは、”勘違い”だということ。
今話の言葉足らず集。
「(レースとは走るウマ娘だけで作られている訳ではないことを)何も知らないままでは、彼女はあなたたちと同じく、(危険なほど妄信的に)レースへの道に惹かれるでしょう」
「しかし、(純粋な)夢のみしか持たなければ、いつか現実(の非常さ)という壁にぶつかります」
「故に、私はクラウディに(もっといろんなことを知りなさいと)伝えました」(クラウディは初手のショックで聞いてない)
「あなた達からも、(どんな時があっても友達だと、必ず助けると)彼女に言っておきなさい」
「あなたも、(彼女の脆さに)気づいていたのでしょう? ならば、(彼女が目指せるのはターフを駆けるウマ娘だけではないことを)教えてあげることも、また友の役目です」
お祖母様ぇ……。
強引過ぎたか……?
でも、たしかお祖母様もウマ娘(娘っていう年じゃないだろうけど)だろうから、マックイーン達の何倍も生きているからこそ、そういう現実というのにも詳しいんだろうなとは思う。
ライスのトレーナーはどうするか
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おはなさん
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オリトレーナー