右手が見せるモノ   作:除外音

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初投稿です。最後まで読んで頂くと幸いです。
読んでくれた人に幸あれ!
(因みに学生なので不定期になるかもしれませぬ。週に一度は必ず出したいと思います。)


第一話 右手!

〜6月12日 午後4時30分〜

 

僕の名前は沢木 健太郎。高校一年生で、

ただのいじられキャラとして普通に生きてきた。

そう、普通に。でも突如として普通というものは終わりを告げた。学校からの自転車での帰宅中に、交通事故にあったのだ。まあ、今まで生きてきて何度も事故は起きたし、今回もすぐに立て直して帰ろうと思っていたのだが…

()()()!!」

妙に右手が熱かったのだ。痛いのではなく熱かったのだ。

そして立ち上がるのが遅れてしまった。

今日は午後から大雨だったので下がよく見えなかったのだろうか、車が僕の右手を手首から引いていってしまった。その時の痛みは僕を失神させてしまうには十分な痛みだった。

 

 

 

 

〜同日 午後10時30分〜

瞼がゆっくり開く。ここは…?見知らぬ天井、ベッドにいて、色々な管に繋がれている…   !?

「よく生きていたな!」 「良かったわ…」

いつもは厳しい両親が涙ながら話しかけてくる。なんというか恥ずかしかった。

「へっくしょん!」頭の中の霧が晴れていくに連れ、今の自分が置かれている状況が理解できてきた。くしゃみをしたのは鼻にも管が入っていたからだ。とりあえず、体を動かそうと思ったので体を起こそうとしてみたのだが…

 

「大丈夫か?無理に体を動かさない方が…」

「いいって。あれ」

 

右手がない…?なぜ!?。 あ、車に引かれてたんだっけ…

 

「……、ちょっと一人にして欲しいです。」

「……分かった。なにかあったら呼べよ。

         扉の前にいるからな。」

 

はあ…これからどうすればいいんだ。俺は右利きだぞ!これじゃ飯も食えねえじゃねえかこんちくしょう!

 

と、心の中で弱音をぶちまける。よし、これである程度はスッキリしたな…

「とりあえず、左手で文字書けるくらいには

              しとかないとなあ…」

 

あれ?そういえばあの時、なんで右手が熱かったんだろう。

あれが無ければ立ち上がってそのまま帰れたのに…。

まあいいか。起きてしまったものはしょうがない。右手の事は諦めて…と思っていた時、妙な音が聞こえた。うっすらだが、

かさかさという何かが這うような音だ。こんなにはっきりと聞こえてしまうという事は相当大きな虫なのだろうか…怖いので、扉の前にいる父を呼ぼうと思ったその時!

 

ドン!!!

「うへぉッ!!」

ベッドの上の机に手が落ちてきた。死体!? パニックになった俺は逆に声が出せなくなり、その右手をじっくりと眺めてしまう。あれ、この右手動いてないか!?。この右手、指を親指から小指まで順々と折っている。なにかを数えているみたいで余計に怖くなった。

「??」

手が、グーパー、グーパーと手を広げたり、手を握ったりしている。何がしたいんだ?…とりあえず敵意は無さそうだ。コミュニケーションを測ってみるか…?よし!やると思ったらやろう!

 

「ァ、あのー、アナタはナニモノデスカ」

やべー、変にカタコトになっちゃったよ…。

     さあ手だけの怪物よ!どう来る!(誤魔化し)

 

スマホに指差ししてきた??

「もしかして、文字を打ちたい…とか?」

手がまたグーパーしている。恐らくあっている…のだろう。

とりあえずスマホのロックを解除し、メモ帳アプリを開き渡す。

 

「なになに… 「私の名前は分からない なぜこうなっているのか 自分でもわからないし なぜここにいるのかも分からない」…だって?」

本人…いや本手もよく分かっていないらしい。しかし…うーむ…どうすればいいんだ…?




自分は体の動かせる部分を失っているわけではないので、完全に想像で書きます。不愉快に思う方もいらっしゃるとは思いますが、何卒ご容赦の程を…
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