黒龍として討伐された転生者が目覚めると白兎になっているのは間違っている。 作:馬です
バリボリと音が鳴る、それは何か硬いものを食べる咀嚼音が響く。
咀嚼音を響かせるのは龍骸の王、その大きさは玉座の間天井にまで達する。
しかして、その巨躯は異形である。
龍骸の王はスパルトイを吸収し今も大きくなっていく。
関節の箇所と可動域も増えており、全体的に太くて大きい。
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
他を餌としかみない龍骸の王が動き出した、
「不味いな」
『どうした、ウラノス』
「異形の姿のウダイオスが産まれた」
『階層主の強化種か!?』
「いや、ソレとはまた違う異形だ。更に不味いことに地上を目指している」
『階層主の地上進出だと、それこそオラリオに甚大な被害が出るぞ!!』
現れた『未知』に対抗するため。
『{緊急放送、緊急放送!!
その
階層主の地上進出はそれだけの異常事態なのだ。
「急げ、遅れるな!!」
「何がどうなっているのだ!?」
「まさかとは思うが神がダンジョンに入ったというのか!?」
「っ!!」
「フザケやがって!!」
「あーもー、
「緊急事態なんだから仕方ないでしょ!!」
「階層主の強化種」
【ロキ・ファミリア】ダンジョン突入
「女神の庭を穢すことは許さん」
「轢き殺す」
「ふふ・・・これより始まるは・・・」
「喋るなヘグニ」
「強化種か」
「また面倒な」
「面倒だ」
「果てしなく面倒だ」
【フレイヤ・ファミリア】ダンジョン突入
「・・・・・・」
さっきの放送を聞いて俺はもしもの可能性を予測する。
それは俺が放った火炎をダンジョンが利用しウダイオスに与えたというもの。
「深層・・・今の私達じゃ遠い話だけどその階層主って冒険者で言うとどれくらいにゃ?」
「Lv.6」
「それの強化種ってことはLv.7・・・下手すりゃもっと上って可能性もあるな」
「ヤバすぎるっす」
四人が自身の思っていることを言っている中で妙な不安が過ってくる。
「{少し見に行ってみるか}少し出てくる」
「「「「行ってらっしゃーい」」」」
俺はダンジョンに向かって走り出した。