黒龍として討伐された転生者が目覚めると白兎になっているのは間違っている。 作:馬です
十八階層に到達した俺はすぐさま戦闘の行われている場所へと向かった。
そこでは【ロキ・ファミリア】【フレイヤ・ファミリア】両派閥の第一級冒険者達が地面に倒れ伏せていて、そこへ止めと言わんばかりに踏み潰しに行く。
「させるかよ」
俺はそれを阻止するために振り下ろされそうになっている前肢を蹴りで粉砕する、
「どうにか間に合ったか」
俺がそう言いながら視線を倒れている【ロキ・ファミリア】【フレイヤ・ファミリア】に向けるもすぐに視線を元に戻す。
やはりこのウダイオス強化種と呼ばれるモンスターは
「とりあえず、お前は消えろ」
その一言と共に駆け出した俺に対して龍骸の王は十つの炎の速射を放ってくる。
「効かねぇよ」
俺は拳を握り炎全てを叩き潰す。
「これで終いだ」
そのまま懐へと接近し魔石を守る肋を蹴りで破壊し砕けた骨の部分を掴み投球の要領で全力で投げた。
投げられたそれは障害のなくなった魔石を貫く筈だった。
突然現れた黒き大剣が投げた骨の一部を弾いてしまった。
「は?」
その黒大剣は鋒が燃え滾る焔が如く紅く耀いている。
つまり、あの黒大剣に俺の炎の力が宿っているということか・・・。
そう考えを巡らせていると龍骸の王が起き上がり、残った前足を手に変形させ剣の柄を掴む。
「マズい!!」
俺は地面に着地するとロキとフレイヤの連中を回収して退避する。
その瞬間、振るわれた大剣が齎したのは階層の地形を飲み込む確滅の一撃。
「俺はともかくとしてこいつらは確実に死んでいたな」
最大派閥の主要
その一撃をそう言葉を漏らしながら俺は再び龍骸の王の前に立つ。
「めんどくせぇからもう死ね」
俺は
それを見た龍骸の王はすぐさま黒大剣を振り下ろそうとするも時既に遅く俺は魔石の所まで入り込んでいた。
「死ね」
魔石に一撃加えると龍骸の王は灰と化し、
「さて、帰るか」
俺は魔石と
地上に戻ってくると、大騒ぎになった。
なにせ、最大派閥の幹部全員が気を失った状態で帰還したのだから。
そこへ溝鼠白豚ことロイマンと【ヘスティア・ファミリア】の担当アドバイザーのエイナがやって来る。
「おい、階層主の強化種はどうなった!?」
「ベル君!?」
溝鼠白豚は状況を無視してそう言ってくるがエイナは俺がいることに驚く。
「
『可愛い顔して口悪っ!?』
俺がロイマンに対してそう言うと周囲の神達からそんな声が聞こえてきたが無視だ。
「ベル君、この状況って・・・」
「とりあえず全員生きている、全て出し切って力尽きたと言ったところだ。それと魔石は
「
この場にいる全員が驚愕する、深層域の階層主から
「とりあえずは
「うん、そうだね。えっと持ってきて貰えるかな?」
「了解」
そうして、
「ほれ、キビキビしゃべらんかい!!」
「うふふ、教えて頂戴」
後日というかその翌日に両派閥の主神に詰められる羽目になった。