黒龍として討伐された転生者が目覚めると白兎になっているのは間違っている。 作:馬です
その三人を見た瞬間、面倒事を察したが三人の傍にはエイナがいた。
流石にエイナだけに押し付けるわけにはいかず、重い足取りで三人の元へと向かった。
「あっベル君」
エイナが俺に気付き声を掛ける、そして三人の視線が俺に浴びせられる。
「
俺の言葉に最初はアナキティが口を開く。
「突然訪ねてごめんなさい、うちの団長が昨日のことで話を聞きたいそうなの」
「私の要件の【ロキ・ファミリア】側と似たようなものです」
アナキティの言葉にヘイズが言葉を重ねる。
「そうか、ならうちの主神も連れてきた方が良いか」
「そうして貰えると助かるわ」
こうして、【ヘスティア・ファミリア】【ロキ・ファミリア】【フレイヤ・ファミリア】の三派閥による会談が
三人と分かれた俺はまずヘスティアを回収するべく【ヘファイストス・ファミリア】に出向いた。
「すまない、俺は【ヘスティア・ファミリア】団長のベル・クラネルだ。うちの主神ヘスティア様はいるか?」
俺がそう声を掛けると、門番の眷族はこう言ってくる。
「あぁ、今はヘファイストス様と何かの話し合いを昨晩からして居るみたいだ」
「そうか、場所は神ヘファイストスの執務室だろうか?」
「あぁ、そうだよ。一寸待ってくれ、今案内を付ける。おい、ヴェルフ!!」
門番の男に呼ばれたのは赤髪の青年、
「なんだよ、俺は今から素材の買い出しに・・・」
「今、ヘファイストス様と話し合われている神ヘスティアの眷族が迎えに来てるんだ。案内よろしくな」
「あっ、おい!!」
ふてくされた様子でそう言ってくるヴェルフに門番は気にせずそう言って仕事に戻っていくのだった。
「すまんな、俺のせいで」
「いや、アンタのせいじゃないさ。気にしないでくれ」
案内の途中、多少なりとも会話をして仲を深めた俺達は神ヘファイストスの執務室に辿り着く。
「ここがヘファイストス様の執務室だ」
「案内してくれてありがとうな、ヴェルフ」
「おう、気にすんなベル」
そうして、俺達はノックをして入室の許可を得て入るとそこには酔い潰れたヘスティアがいた。
「いらっしゃい、貴方がヘスティアの最初の眷族のベル・クラネルね」
そうして出迎えてくれたのは【ヘファイストス・ファミリア】主神・ヘファイストス。
「お初にお目にかかります、神ヘファイストス。この度はうちの主神の面倒を見ていただき感謝します」
「気にしなくて良いわよ、私も美味しい
「喜んで戴けたのなら良かった」
互いにそう話していると、ヘスティアが目を覚ます。
「あれ、なんでベル君がここに居るんだい!?」
「アンタねぇ、ベル・クラネルはアンタを迎えに来たのよ」
「えっ!?」
ヘスティアは俺がいることに驚き、ヘファイストスの言葉に更に驚く。
「すまんが、旧交を暖めているところ悪いが帰るぞ」
俺はヘスティアを担ぎ上げて【ヘファイストス・ファミリア】の
「それでベル君、なにがあったんだい?」
「深層の階層主がこの地上に侵攻してきた事は知っていると思うが、原因は
「なんだって!?それってつまりどういう事だい?」
「以前、深層の
「そうだったのか、それで深層の階層主に与えられて地上に侵攻してきたんだね」
「あぁ、それに対抗するために
「それでどうなったんだい?」
「ロキとフレイヤの眷族は俺が到着した頃には戦闘不能状態だったが、元はと言えば俺が原因だから討伐しておいた」
「そうなんだ、それなら良かったよ」
無事に討伐されたことを聞いて息を吐くヘスティアだが俺の次の言葉で冷や汗を掻くことになる。
「だが、そのことについてロキとフレイヤの両派閥から呼び出し喰らって今夜
「嘘だろ・・・」
「残念、現実だ」
「・・・・・・・・・・・」
俺が現実を突きつけるとヘスティアは顔を青ざめる。
そして、夜を迎えた俺達は
ちなみに、シエル・アリサ・クレア・オルガの四人は
「いくよ、ベル君」
「あぁ」
そうして、俺とヘスティアは
中に入ると、其処には【ロキ・ファミリア】【フレイヤ・ファミリア】共に主神を筆頭に幹部全員が揃っていた。
「あっ、帰りたい」
「激しく同意」
ヘスティアの溢した言葉に即応する俺。
「いや、帰れるわけないやろドチビ」
「ヘスティア、帰っちゃダメよ」
「あぁ、胃が痛い」
こうして、三派閥による会談が始まるのだった。