黒龍として討伐された転生者が目覚めると白兎になっているのは間違っている。   作:馬です

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現在、俺は管理機関(ギルド)の個人面談室でエイナに詰め寄られている。

「ベル君、あれは一体どういうことかな!?」

「あれとは・・・?」

「君が集めてきた中層・下層・深層のモンスターの魔石と怪物素材(ドロップアイテム)のことだよ!!」

エイナの問いに疑問を抱いたが、合点がいった。

「つまり、俺が【ステイタス】詐欺をしているのではないという疑いを持っていると・・・」

「簡単に言えばそうかな・・・、だって新興派閥の新人冒険者がいきなり上層から深層まで到達したら疑われるのが普通だからね」

「はははははっ、確かに」

「笑い事じゃないから!!」

俺の反応にエイナは机を叩きながら怒る。

「それに関してはまぁ・・・」

「どうしたの?」

俺が突然物音を立てずに立ち上がって扉の前に立つと疑問に思うエイナを無視して扉を開くとそこにはロイマン(白豚)がいた。

管理機関(ギルド)長!?」

エイナもロイマンがいた事に驚きを隠せず声を上げる。

「おい豚、ここで何をしている?」

俺が強烈な殺意と視線を向ける。

「ヒィッ、そ、それは貴様が【ステイタス】の偽装を・・・」

「だから、それを確かめるために担当アドバイザーであるエイナがやっているだろう。それを鼠のように盗み聞きとはいつから白豚(ブタ)から溝鼠(ネズミ)に変わったんだ、あぁ?」

ロイマンの言葉にイラッとした俺は殺意を込めてそう言った。

「き、貴様、私にそのような口を聞いてタダでは・・・」

「タリアの氷園」

「なっ!?」

この俺の一言でロイマンは口を間抜けにあんぐりとさせる。

「失せろ」

「貴様、それをどこで・・・」

「失せろと言ったよな、じゃなきゃ【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】に教えるぞ」

「くぅ・・・」

このやり取りの後、ロイマンはこの場から去るのだった。

「ベル君、その・・・「タリアの氷園」って・・・いうのは・・・」

「悪いが、これに関しては教えるわけにはいかん。忘れてくれ」

「う、うん」

ロイマンのせいで色々と駄目になってしまったので、この話は今度【ヘスティア・ファミリア】本拠(ホーム)ですることになった。

 

 

 

あの後、本拠(ホーム)に戻る前に物件を漁っていた。

理由は簡単だ、今の住んでいる廃教会は落ち着きすら覚えるのだが何故かそれとなく壊してしまったらいけないという感覚があるからだ。

「ふむ、何処の土地も似たようなものか・・・」

そして、今日の所は何も決まらず本拠(ホーム)に帰ることにした。

その帰り道の途中、何者かに見られている気配を察知した俺はこう言った。

「俺に何か用でもあるのか、愚者」

「!?」

この気配はウラノスの私兵であり魔道具制作者(アイテムメイカー)のフェルズだった。

そうして、黒衣の人影が現れる。

「気付イテイタノカ、ベル・クラネル」

「妙な気配を感じればそりゃ気づくさ、後(にお)い」

「私ハ臭クナイ!!」

そういう意味じゃなかったんだが・・・、まぁいいか。

「それで俺に何の用だ?」

「ベル・クラネル、オ前ハ一体何者ダ」

やはり、探りを入れてきたか・・・直球的で話が早いがな。

「そりゃあどういう意味だ」

「言ッタ通リノ意味ダ、オ前ハ何故タリアノ氷園ノ情報ヲ持ッテイタ?」

「それに関しては教えるつもりはねぇ、お前らだって探られたくねぇ事情(こと)があるだろ」

「ナニ・・・?」

異端児(ゼノス)

「!?」

俺のこの言葉にフェルズはかなりの動揺を見せているようだ。

「腹芸が得意じゃないようだが・・・今後身につけておいた方が得策だぜ。きっと役に立つ」

「待テ、話ハ終ワッテイナイゾ!!」

そう言って去ろうとする俺にフェルズが止めにかかる。

「止めとけ、結果は目に見えてるぞ」

「クッ!?」

止めようとしてくるフェルズを圧をかける俺。

「まぁ、機会があればまた話そうや」

そう言って俺はその場から今度こそ去っていく。

 

 

 

本拠(ホーム)に帰ってくると、ヘスティアが飛び出してくる。

「ベル君、聞いてくれ!!派閥(ファミリア)に新しい子達が入ってくれたよ!!」

「は?」

突然、原作ぶっ壊れ発言をされて俺は思考停止に陥った。

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