黒龍として討伐された転生者が目覚めると白兎になっているのは間違っている。   作:馬です

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俺は今、激しく動揺している。

理由は原作崩壊が起きて【ヘスティア・ファミリア】の所属冒険者が五人になったからだ。

「それじゃあ自己紹介を始めようか」

いつになくハイテンションなヘスティアを今の俺が止めることは不可能なので流されるままに行こうと思う、この状況だけは・・・!!

「まずは私からにゃ、私の名前はシエル・ティウムにゃ、猫人(キャットピープル)にゃ」

「私はアリサ・ティウム、同じく猫人(キャットピープル)です、私が姉です」

「あたしはクレア・ルガン、狼人(ウェアウルフ)だ」

「ウチはクレアの姉御の舎弟オルガ・フェルス、狼人(ウェアウルフ)ッス」

そして、ものの見事に俺以外の団員は女である、と。

いや、なにこれ・・・。

あまりの出来事に呆けていると、ヘスティアが声をかけてくる。

「ベル君、自己紹介君の番だぜ!!」

「あぁ、解った。俺の名前はベル・クラネル、人間(ヒューマン)だ」

「よろしくにゃー!!」

「よろしくおねがいします」

「あぁ、よろしくな」

「よろしくっす」

こうして、新しい眷族と共に俺達の夜は更けていった。

 

その日の夜、【ヘスティア・ファミリア】に新しく加わった四人の団員が顔を突き合わせて話していた。

「なんなのにゃ、あの人間・・・」

「うん、威圧感が凄かった」

「オルガ、解ってるな。あいつには絶対に噛みつくなよ!!」

「言われなくてもそうするっす、あいつに噛みつくくらいなら凶狼(ヴァナルガンド)に噛みつくっす」

「いや、第一級冒険者に噛みついても結果は同じだろ」

「・・・・・・それもそうっすね」

四人は今日初めてあったベル・クラネルの謎の威圧感に恐怖していた。

いや、ベル・クラネルが持つ黒龍の覇気を生物の本能として感じ取ったのだ。

しかし、恐怖(それ)とは別の感情も抱いてしまった。

あのベル・クラネル()との子を生みたい、と雌の種の生存本能も呼び起こされてしまっていた。

そんなことはつゆ知らず、夜は更けていくのだった。

 

 

翌朝、朝食を作ろうと起きると誰かが料理をしていた。

それはシエルで、手際よく調理をこなしている。

「おはようにゃ、団長」

「おはよう・・・って、団長?」

「そうにゃ、【ヘスティア・ファミリア】最初の眷族だから団長にゃ」

「オルガが噛みついてきそうだな、団長は姉御がふさわしいとか言って」

「大丈夫にゃ、そんなことないにゃ」

俺がそう言うとシエルが真っ向から否定してくる。

疑問に思いつつも、朝食を盛り付ける皿を取り出す。

そうして、朝食を終えてから管理機関(ギルド)にやってきた。

「おはよう、エイナ」

「おはよう・・・ベル君・・・」

俺の担当であるエイナに話しかけると眼にクマを作っていた。

「どうした、眠れなかったのか?」

「ううん、違うの。ギルド長から・・・」

エイナがそう言いかけ気付いて口を抑えるももう遅い。

「あの溝鼠白豚(ネズミブタ)がいい度胸だ」

そこからの俺の行動は早かった。

それは「ギルド長・ロイマン、女遊びで豪遊してフラれて平手打ち(ビンタ)」という神々に面白半分で広めそうな事を吹き込んだ。

その結果は言うまでもないだろう。

「エイナ、少し休め。流石に見ていて不安になる、何時倒れるのかと気が気じゃない」

「えっ、大丈夫だよ大丈夫・・・」

「今の言葉に信用はない、ミィシャ・フロット」

エイナの言葉をバッサリ切り捨てエイナの同僚の名前を呼ぶ。

「は、はい!?」

「エイナを仮眠室に連れていけ」

「はいー!!」

「あっちょっとミィシャ!!」

そうして、エイナはミィシャによって仮眠室に強制連行されていった。

「すまないね、クラネル氏」

「お前は・・・」

「これは失礼、私はエイナ・チュールの所属する部署の班長です」

なるほど、エイナの上司か・・・。

「今朝からあの調子だったので心配していたんですが、休めと言っても聞きませんからね」

「エイナらしい」

「ですね、それで今日は何の御用でしょうか?エイナの代わりに私が承りますよ」

「うちの派閥に四人の団員が入ったからその申請を」

「かしこまりました、すぐに用意します」

そういって班長は書類を取りに行く。

そうして、四人は冒険者登録を済ませてダンジョンにへと向かうのだった。

猫飯系スキル必要?

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