バカと警察とパトレイバー   作:音羽2600

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episode02【99式TOBIUME】

 

episode02【99式TOBIUME】

 

隊長のミニパトに乗って篠原重工北九州工場に向かっている。

 

雄二「しかし、狭いなあ。」

 

福原「我慢してください。」

 

秀吉「警察がこんな事して良いんじゃろうか?」

 

雄二「ばれなきゃ大丈夫だろ。」

 

福原「帰りはレイバートレーラー2台と指揮車2台を受領しますからね。5人いりますから」

 

ムッツリーニ「……仕方のないこと。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

雄二「明久、大丈夫か?」

 

ムッツリーニが口に張っていたガムテープをはがして

 

明久「酷いよ!どうしてこんな目に合わないといけないのさ!

   第一にこれじゃあ拉致されてるみたいじゃないか!」

 

雄二「そうがなり立てるな。」

 

秀吉「もう一台車を出してもらえば良かったのではないかの。」

 

全くその通りだと思う。ムッツリーニにスタンガンを押し付けられて

 

気が付いたら真っ暗、振動で車の中にいるってわかったけど

 

正直、手足を縛られ、口を封じられ、怖かった。

 

秀吉「すまんのう。」

 

秀吉が手足を縛ってるロープを解いてくれた。これで二人をやれる。

 

ムッツリーニ「……極秘の写真3ダースをやる。」

 

仕方ない。ここは

 

明久「1ダースに負けるから雄二をやってくれる?」

 

ムッツリーニ「……承知!」

 

秀吉と話していた雄二の背後から近づくムッツリーニ、

 

一瞬で雄二が崩れた。

 

ムッツリーニ「……任務完了。」

 

明久「ありがとうムッツリーニ。」

 

ムッツリーニ「……礼を言われるほどのことは無い。」

 

秀吉「お主ら・・・」

 

福原「遊んでないで行きますよ。」

 

仕方がないので雄二を起こすか。

 

明久「雄二、いくよ。こんなところで寝るなんて、昨日早く寝ないからだよ!」

 

秀吉「雄二、行くぞい。」

 

ムッツリーニ「……(グッ)」

 

!!

 

雄二「イタタ。おお、あれ、俺は何をしてて」

 

明久「何をしたのムッツリーニ!」

 

ムッツリーニ「……ツボを押した。」

 

何て特技なんだ!

 

福原「担当者が着ましたよ。」

 

藤堂「よく来たね、クソジャリども。」

 

やって来たのはしわくちゃのそう、まるで妖怪だ。

 

それにクソジャリどもって

 

明久「雄二、あれは」

 

雄二「気を付けろ。海の家九州支部の偽物かもしれん。」

 

ムッツリーニはスタンガンを構える。

 

藤堂「やれやれ、酷い言われ用だね。このクソジャリどもがアンタの部下かい?」

 

このいかにも悪者の風貌をしたババアが従業員なわけない!

 

福原「ええ、まあ。」

 

藤堂「あたしゃあ、篠原重工北九州工場の工場長さね。さ、さっさと持って行ってくれないかね。

   場所を取って邪魔なんだがね。」

 

何てことだ。すでに篠原重工はテロリストたちの手に落ちていたのか。

 

福原「行きますよ。」

 

仕方なくババアこと妖怪に案内されて付いて行く。

 

工場の中には製造レーンが3レーンあり、着々と組み立てられていってる。

 

雄二「あれはクラブマンハイレッグ、輸出用か。」

 

ムッツリーニ「……向こうはレスキュー用」

 

秀吉「かなり大きいのう。」

 

藤堂「ここ北九州工場は主に西日本一帯への出荷、海外への輸出を目的とされているからね。」

 

雄二「ところで聞きたいんだが、2号機を八王子で作る理由って何なんだ?」

 

明久「確かにそうだよね。運ぶのも大変だし。」

   

工場長はつまらなそうに

 

藤堂「社内で揉めたんだよ。みっともないことにね。」

 

秀吉「それじゃあ、全部向こうで作った方が良かったんじゃないのかの。

   98式の実績もある事じゃし。」

 

藤堂「修理や改修もあるからこっちで作っておかないとわからないこともある。

   結局、こちらで作らないと行けなかったさね。それをまあ、横からと

   さあ、突いたさね。」

 

工場長は愚痴をこぼしていると、大きな扉の前に着いて、暗礁場号を入力する。

 

扉のロックが解除され、開いていく。

 

キュー、カラカラカラカラ、カシャン。

 

そこには2両のレイバートレイラーと四菱自動車製の指揮車2両が留置されていた。

 

福原「良く見えませんね。」 

 

藤堂「デッキアップしな!」

 

ウィィン、

 

工場長の号令で上がって見えてくるパトレイバー

 

ガコン

 

雄二「おお、これはすごいな。」

 

秀吉「威圧感が半端ないのう。」

 

ムッツリーニ「……すごい。」

 

明久「なんとなく鉄人に似てない?」

 

・・・

 

雄二・秀吉・ムッツリーニは大爆笑した。

 

雄二「いや、いや、それより95式の方だろ。」

 

ムッツリーニ「……ゴリラ」

 

ヤバい。笑いが止まらない。

 

福原「何をわらってる・・・んですか?行きますよ。」

 

一瞬言葉に詰まった隊長、もしかして笑いかけたのかな。

 

藤堂「設計は98式イングラムをもとに設計された陸自の99式ヘルダイバーを

   うちの工場で図面を引き直して作ったさね。

   脚部を中心に改良をして、頭部のカメラは生存性を向上させた。

   居住性は98式に比べたら大夫良くなってるといわれてるさね。」

 

れているために一回り大きくなっている。頭部にカメラ

 

明久「よかった。これで死なずに済む。」

 

藤堂「アンタだったのかい。あのレイバーの操縦者は。」

 

明久「ええ、まあ。」

 

藤堂「まあ、もしかすると99式の実力を引き出せるかもしれないねえ。」

 

明久「?」

 

藤堂「正直、ヘラクレスを相手にできるような代物じゃないからね。」

 

明久「褒められてるのかな雄二?」

 

雄二「そうだ。」

 

雄二はつまらなそうに答える。

 

秀吉「さて、これを11隊まで運ぶとするかの。」

 

藤堂「初期設定をして異常がないか確認するさね。

   あと、指揮車とリンクに異常がないか確認するさね。」

 

福原「早く行ってください。」

 

雄二「3号機はどうするんですか?」

 

ムッツリーニ「……俺がする。」

 

雄二「決まりだな。」

 

秀吉「ワシのほうは3号機とリンクさせるかの。」

 

明久「2号機はまだ来てないもんね。」

 

福原「ほら、さっさとやってください。」

   

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

明久「わわあ、これはすごいや。ASUKAがおもちゃに思えてきたよ。」

 

すごい。シートはASUKAと違って座り心地も良い。

 

案外狭いと思っていたけど、結構スペースがあるし。

 

雄二「さっさと済ませろよ。」

 

明久「わかってるよ!」

 

ええっとこれをこうすると、電源が入った。

 

・・・・・・・・・・・・

 

明久「システムの同調を確認したよ。」

 

雄二『明久、サーモグラフィーのデータを送ってみろ。」

 

明久「ん、了解。」

 

雄二『よし、OKだ。』

 

 

 藤堂「まあ、何かあったらまた戻してくれればいいさね。完璧になおすからね。」

 

 福原「よろしくお願いします。」

 

 

明久「こちらは終わりました!」

 

福原「じゃあ、トレーラーに乗ってください。」

 

藤堂「自動誘導装置が作動するか調べる!オートにするさね!」

 

明久「ええっと」

 

ムッツリーニ「……左足の黄色いボタン」

 

明久「これか。ONにしました。」

 

藤堂「そのまま、トレーラーに近づきな。」

 

うわあ、すごい。やっぱり96式とは全然違うや。

 

藤堂「そのまま、後を向きな。」

 

慣れないと結構難しいかも。

 

よいしょ。

 

藤堂「よし、後は機械に任せな。」

 

自動でトレーラーに上がっていく。変な感じだ。

 

ウィーン、ガコン

 

明久「ふう。」

 

レイバーから降りる。

 

隣りではムッツリーニが同じようにトレーラーに乗る。

 

藤堂「どうさね。感想は?」

 

明久「趣味の世界、ですかね。」

 

藤堂「ほう、で、そっちは?」

 

ムッツリーニ「……すばらしい。」

 

藤堂「それは何よりさね。」

 

福原「それではこれで。」

 

藤堂「書類に不備はないね。それじゃあ、」

 

福原「それでは、帰投しますか?」

 

雄二・ムッツリーニ・秀吉「「「(……)了解(じゃ)」」」

 

福原「吉井、返事は?」

 

吉井「ちょっと待ってください。」

 

福原「どうしましたか?」

 

吉井「96式の3号機はどうなるんです?」

 

福原「修理して第一小隊の予備機になる予定です。」

 

吉井「まだ使うんですね。」

 

福原「・・・そうですね。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

第11機動隊棟(香椎)

 

須川「お、お、お、来たぞ!新型機が!」

 

「おおお、なんと凛々しい!」

 

「これが99式TOBIUME」

 

「埋立地に押しやられ、ようやくようやく」

 

須川「泣くな。泣くんじゃない。笑顔で迎えるんだ!」

 

西村「コイツはすごいな。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

明久「ふう、怖かった。」

 

秀吉「車体が大きいからのう。」

 

明久「トラックやダンプの威圧感が半端なかった。」

 

横幅があるから車線を塞いじゃうんだよね。

 

雄二「こっちの方が大きいんだ。

   ムッツリーニみたいに押しのけて進めばいいじゃないか。」

 

秀吉「そういう事をするから警察の評判が落ちるんじゃろ。」

 

雄二「邪魔する奴は職務執行妨害で逮捕すれば何の問題も無いだろう。」

 

ムッツリーニ「……権力を持っているものには逆らえない。」

 

秀吉「もはや恐怖政治じゃの。」

 

明久「それはそうとさ。一人逃げたんだよね。どうするんだろう?」

 

雄二「さあ、隊長が変わりするんじゃないのか?」

 

福原「私が何の代わりをするんですか?」

 

明久・雄二「「おわぁ!」」

 

びっくりした!

 

福原「遅れていた2号機の輸送の日程と新人隊員の配属が決まりました。

   明日、早朝に八王子の工場を出発、東京港に到着後、民間のフェリー会社の船に乗せ

   18:00東京港を出港、途中徳島を経由して明後日、7日05:40に新門司港に入港します。

   2号機の輸送には警視庁特車二科第二小隊が警備に当たります。

   我々は明後日、新門司港で特車二科から警備を引き継ぎます。

   新人隊員は明日、13:00に配属されます。以上ですが何か質問はありますか?」

 

雄二「急な話だな。」

 

福原「どんたくで新型レイバーを一般公開することになったみたいで。」

 

明久「という事はパレードに参加するってことですか?」

 

福原「そういう事になります。」

 

雄二「市民から警察への不信感を取り除くっといったところか。

   最近の事を考えればわからなくもないが・・・」

 

ムッツリーニ「……写真が取れなくなった。」

 

そうだ、僕らがパレードに参加するという事はムッツリーニも当然参加

 

楽しみにしていた新作の写真もパーになった。

 

秀吉「しかし、大丈夫かのう。」

 

雄二「ああ、パレードを狙ってテロを起こすかもしれないしな。」

 

福原「上は評判を上げることしか頭にないようなので何を言っても聞いてくれなかったので、

   起きた時は起きた時、起きなかった時は起きなかった時ということで、今日はお疲れ様でした。

   もういいですよ。明日、18:00にここに集合してください。」

 

隊長はそう言って欠伸をして

 

福原「ああ、後、さぼってもいいですけど、見つからないようにしてくださいよ。

   見つけたら捕まえないと行けなくなりますから。」

 

そう言い残してハンガーに出ていった。

 

それってどうなんだろうって突っ込みたくなる。

 

雄二「ッケ、だたら見ない振りしてくれれば良いじゃねえか。」

 

ムッツリーニ「……(コクリ)」

 

秀吉「お主ら・・・」

 

 

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