ELSなんだけど聞きたいことある?   作:山吹乙女

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 まさかランキングで10位圏内行くとは思わなかったです。めちゃくちゃ感謝やで…ありがとうありがとう

 今回短いけど、ごめんちゃい♡


ELS兄貴が予選大会に出るそうです
2スレ①


『星の降る場所で 貴方が笑っていることを いつも願ってた 今遠くても また会えるよね♪…』

 

 舞台の上では長く艶やかなピンク色の髪が激しく揺れ、ライブの熱気を観客たちに向ける

 デビューしてわずか一ヶ月も経たないうちにライブ会場を満員にまでさせた歌って踊ってガンプラバトルもできる新進気鋭のアイドル[イリス・クラウン]は異例の人気を誇っていた

 しかしそれもそのはず、その顔はガンダムSEEDに登場する歌姫[ラクス・クライン]と瓜二つどころか見分けがつかないレベルの美女でありその歌声も歌姫と呼ぶにふさわしいものであったからだ。プラフスキー粒子の影響でガンダム人口が増えたことも拍車がかかり、そのうち武道館ライブすら視野に入るほどであった

 

『みんな!イリスの応援いつもありがとう!!次はみんなお待ちかねの観客参加型ガンプラバトルの時間だよ!!!』

 

 彼女のライブでは一つの目玉として人気を博しているライブ中の休憩として挟まれるガンプラバトル

 ガンプラの持ち込みを自由としたライブでガンプラ保持者を無作為に選びそのバトルの勝敗で商品や特典を得るというものである。観客が勝てば握手とサイン入りチェキ、イリスが勝てば参加賞として1stシングルをプレゼントと参加者のベットは自身のガンプラという極めてシンプルなもので観客たちはそのガンプラバトルもライブに足を運ぶ理由となっている

 

 観客たちが観客参加型企画に興奮している中、冷静に淡々とライブを観察している人物達がいた

 

「兄貴、やっぱり直に見に来ることなんてなかったんじゃないか?所詮はアイドル、ただのごっこ遊びだろ?」

 

「念のためだフリオ、イリスはヤジマ商事のキャンペーンガールとして現在予選大会すら開催されていないにも関わらず第8回世界大会の出場が既に決定している。現状出場が確定しているのがイリスとあのカワグチだ。カワグチは言わずもがなだが、今のところ無敗神話を築いているらしいかの歌姫も俺たちの壁になり得る可能性は充分にある」

 

「フリオ兄さん、マリオ兄さんの言う通りだよ。それに会場内でインカムを使ってやりとりしてたらそれだけで目立っちゃうよ、やっぱりライブは直に見ないと」

 

 彼らはレナート兄弟。長男マリオ、次男フリオ、三男セリオの三兄弟であり長男マリオと次男フリオは第7回世界大会にて三代目メイジン・カワグチをあと一歩のところまで追い詰めた強者として名を馳せていた

 

『それじゃあ募集するよ!ガンプラを持ってきている人は、手を挙げてくださーい!!!』

 

 舞台の上で際どい衣装を身につけたイリスが観客達に参加の呼び込みをすると続々と観客達の手が挙がる

 

「フリオ、セリオ、手を挙げておけ。あわよくばここで選ばれて実力を測るぞ」

 

「了解だ兄貴」

 

「分かったよマリオ兄さん」

 

 マリオを除くフリオとセリオが手を挙げると、舞台の上にいるイリスと手を挙げていたセリオと目が合う

 

『じゃあ、そこのE-27番の席の青い髪の方!舞台の方に上がってきてくださーい!』

 

 舞台上のイリスはセリオを指名すると手を振りながら呼びかける

 

「やった!選ばれたよ。マリオ兄さんフリオ兄さん!」

 

「よくやったセリオ」

 

「でかしたぞセリオ!思いっきり戦ってこい!」

 

 指名されたセリオは係員の人に誘導されながら舞台に上がる

 

「初めまして、イリス・クラウンです!」

 

 イリスはアイドルらしくあざとさを出し、そして天真爛漫な笑顔をセリオへと向ける

 

「あっ、どうもセリオです」

 

「セリオさんはガンプラ歴お長いのですか?」

 

 バトルフィールドのセッティング中指名した観客を飽きさせないためにトークを繋ぐイリスは小慣れており、何度もこのバトル形式をやっていることが窺える

 

「いやぁ、それがそこまで長くありません。そのせいで2人居る兄さん達の力になれず歯痒い思いをするくらいですから」

 

「大丈夫ですよ。誰しもいきなりできるわけではありません、何度失敗しても諦めずに努力すればきっと理想の自分になれますよ!」

 

「そう、ですか…ではとりあえずこのバトルを頑張ってみます」

 

「はい、こちらも全力で受け止めます!…と、ここでバトルフィールドのセッティングが完了したようです」

 

 バトルフィールドが舞台の中央に設置される。大きさは迫力を大事にする関係上世界大会などで見られる中型のバトルフィールドとなっている

 セリオはこの時のために本気ではないものの完璧な出来で作られモスグリーンで塗装された[MVF-M11C ムラサメ]を取り出す

 そしてイリスは控え室に置いてある特大のアタッシュケースを係員に持ってきてもらいその口を開ける

 

「イリスのガンプラはちょっと大きいので持ち運びは骨が折れるんです」

 

 ちょっと大きいと言われたガンプラはそのアタッシュケースの大きさから通常のMSの2倍以上の大きさを誇り、取り出されたガンプラは滅びや破壊を表す巨大MAで塗装こそピンク色であるがなまじアイドルという肩書きには似合わない機体となっていた

 その機体名はデストロイガンダム。ガンダムSEED DESTINYにてエクステンデッド専用機として登場した巨大MA、初登場時には街を破壊して大量殺戮をした悪魔の機体であり、原作を知るものであれば平和を謳う歌姫であるラクス・クラインとはまるで正反対な機体であった

 

『こちらも準備ができましたので早速始めていきたいと思いまーす!』

 

 前情報で知っていたもののいざ目の前にするとその機体チョイスに閉まらぬ口を広げ唖然としていたセリオであったが、イリスの準備が完了した声を聞き我に返り促されるようにバトルフィールドにGPベースをセットする

 バトルフィールドにプラフスキー粒子が発生して作り出されたフィールドは廃墟、まるで栄えていた街がデストロイガンダムの攻撃で破壊された後の光景のように人の気配など微塵もない様相を呈していた

 

「セリオ・レナート、ムラサメ発進する!」

 

「イリス・クラウン、ガンダムDestroy of Reality (D o R ) イリススペシャル、行きます!」

 

 双方が出撃するがセリオは出撃したその瞬間にイリスの機体、MA状態のDoRを視認する。そして巨体であるが故に遠距離からの攻撃には大変大きな的となっていた

 

「先制攻撃をかける!」

 

 変形中のムラサメを駆るセリオは遠距離からのライフル数発による攻撃を仕掛ける。多少の照準がずれていても関係ないほどの巨体にそのビームが直撃するかに思われたが物事そう易々と思い通りにいかないものである。ムラサメから発射されたビームをDoRはその巨体に似合わぬ挙動で軽々と避けてみせた

 

 デストロイの挙動を食い入るように見ていたマリオは少なからず驚愕する

 デストロイといえば初登場時こそ活躍したもののそれ以外の場面では鈍重な挙動と近接戦闘能力が皆無である点からすぐにやられてしまうことからやられメカの印象が強かった。しかし目の前の機体は形そのものは大した変わりがないもののスペックなど中身はまるで別物のように感じていた

 

「兄貴…あの動きヤバいんじゃないか?」

 

 大まかな機体製作をマリオ、操縦をフリオが担当しているレナート兄弟であるが故に、ビルダーとファイターの二つの視点からその機体を観察していた

 

「あぁ…あれだけの巨体であれば回避運動をするだけでもただバーニアを吹かすだけじゃ避けられない。MA状態でホバー移動をしているとはいえ移動の制御、おまけに火器管制すら複雑な機体だ。オペレーターが居てもまともに扱えるかどうか俺にもわからん、それこそ作中で生体CPUのエクステンデッドですら満足に扱えていない機体…精巧に作られているなら尚更だ」

 

 ガンプラバトルにおいてその機体の出来栄えが機体スペックに直結するとはよく言われているが、その出来栄えが原作に忠実であればあるほどその機体性能が原作に寄るのもまた必然である。すなわち、元々の扱いが難しい機体を精巧に作られているのならその制御も難解なモノになっているはずである。であれば目の前で機敏に動くピンク色に塗装されたデストロイはというと、まるで自身の手足のように自由な挙動でフリオの機体から発射されるビームライフルの射撃を避けている

 

 そして機体スペックや操縦技術の差が開きすぎているにも関わらずバトルが終了する気配が見えないのは演出的な都合が原因であった

 

「何で射撃が当たらないんだ!」

 

 デカい的に弾を当てるというだけのことであったはずのセリオだが困惑の声が漏れる

 そしてそれと同時にDoRから発射された実弾兵器のようなものを射撃に拘っていたが故に、直撃コースに入っていたセリオが駆るムラサメはMS状態に変形して盾で受ける。しかし盾で受けたはいいがその衝撃は皆無でありレールガンやミサイルの類でないことに疑問を持っていると機体のスピーカーから優しい歌が聞こえてくる

 

『こんなに 冷たい 帳の深くで 貴方は一人で 眠ってる…』

 

 声の音源はセリオの対戦相手であるDoRのパイロットイリスからであるがライブ中に披露した観客に観せる歌という印象より、その人のためだけに歌う歌の印象であり優しく温かみのある歌声がセリオに響く

 

『いつか緑の朝に いつかたどり着けると 冬枯れたこの空を 信じているから…』

 

 セリオは動かず、ただ空中に浮遊しているだけであった。それが操縦中に歌が聞こえてきた困惑からなのか、聞こえてきた曲に聞き惚れていたかどうかは定かではない

 そして空中で止まっていたセリオのムラサメをMS形態に変形したイリスのDoRが優しく抱き抱え、バトルフィールドの外にこの展開を予想していたスタッフが用意した専用の台に放り投げバトルが終了する

 

『対戦、ありがとうございました!』

 

「ありがとう、ございました…」

 

 シールド部分にスピーカーポッドが刺さっている以外無傷のムラサメと参加賞の1stシングルを両手で抱えながらセリオは兄達のいる席まで帰ってくる

 

「どうしたんだセリオ」

 

「そうだぜ、どうしちまったんだよ」

 

 兄達の声が聞こえているのかどうかわからない夢見心地のように、笑みを浮かべセリオは口にする

 

「マリオ兄さん、フリオ兄さん、俺イリスちゃんのファンになっちゃったかもしれない」

 

 その顔は何かに満足したかのように笑い、目がとろけていた

 

◆◆◆

 

242:一般ELS兄貴

 今週のライブお疲れちゃんやで、来てくれた人はサンキューな

 

243:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 乙、耳が幸せになりました

 

244:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 また来週から頑張れるわ

 

245:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 お疲れ様、今度は直に観に行きたいぜ

 

246:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 今回も満員で凄かったぞ…

 

247:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 お疲れ、やっぱり観に行きたいよなぁ俺もなぁ

 

248:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 毎週の楽しみだったから助かる

 

249:名無しのパイロット@アニメ消化中

 ところでさっきまで配信されてた映像がなんで舞台の上からの映像なん?というかELS兄貴の視点なん?何でみんな疑問に思わんの?

 

250:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>242

 ワイらはELS兄貴知ってるからあれやがライブ後のお客さんすごい恋しましたみたいな顔の人ばっかりやね

 

251:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>249

 なんだそんなことか

 

252:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>249

 おかしなことあったか?

 

253:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>249

 言っとることはようわからんけど、このスレ新入りなのはわかった

 

254:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>249

 ELS兄貴なら自分が見てる映像をパソコンで配信するくらい普通やろ、それと観客達のプライバシーの関係で顔にモザイク加工するくらいわけないぞ?

 

255:一般ELS兄貴

 >>249

 ワイの視点じゃないとライブのチケット売れないやん、ワイの視点なのはこの歌がお試しで聴けるけど本格的に楽しみたかったら直にライブに足運んでねっていうダイマやで。せやからこの配信も週一限定やねん

 

256:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>255

 ELS兄貴答えてるけど多分答えになってないで

 

257:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>255

 ええ商売しとるけどこの手法上手いよなぁ

 

258:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>255

 その手法に負けてワイは今日ELS兄貴の際どい衣装観に行ったわ

 

259:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>255

 なるほど、大体理解したわ。ここのスレ民は調教されてるんやな

 

260:一般ELS兄貴

 調教なんてした記憶ないゾ…

 

261:名無しのパイロット@アニメ消化中

 そうかな…そうかも

 

262:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 ほんとに…ないですか?

 

263:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 え!?………えぇ

 

264:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 普通のことじゃ驚かない体になっちゃった♠︎

 

265:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 街で美人を見かけてもELS兄貴じゃないか疑うようになりました

 

266:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 ガンプラビルドの概念が壊されました

 

267:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 このスレじゃないと満足しない体になりました。他のスレじゃ刺激が足りん

 

268:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 調教という言葉の本当の意味を理解しました

 

269:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 ワイは比較的新しいと思うんやが自分が持ってる常識が通用しない相手がいることを知りました

 

270:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>260

 ガンダム00の映画でELS出た時に「あっ、兄貴の親戚やん」って素で言うようになりました

 

271:一般ELS兄貴

 君ら思い思いに好き勝手言ってええんか?あーあ安価募集しようと思っとったのになぁ

 

272:名無しのパイロット@アニメ消化中

 ぴぃ!?

 

273:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 おいおい早く言ってくれよ

 

274:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 そんなことならひどいこと言わんかったのに

 

275:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 調教なんてされてないな!

 

276:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 ただ普通にスレを返しているだけだしな!

 

277:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 健全なスレ主とスレ民の関係だな

 

278:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 安価を募集するときはね、なんと言うか救われてなきゃダメだもんな!

 

279:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 当然冗談だよ

 

280:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 本当に思ってるわけないジャマイカ

 

281:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>271

 調教なんてなかったな!うむ!

 

282:一般ELS兄貴

 君ら掌返し上手くなったな

 ままええわ、それがなもうそろそろ予選大会の時期なんだが、ワイのバイト先の子供に大会出ないのか聞かれて出ないとも言えない雰囲気やったから出ることになったんよ。ちなみにその男の子とは別ブロックで進んで一緒に全国大会行こうぜ!みたいに約束してるんや

 せやからリィンエクシア以外にも機体はあることに越したことはないんや

 

283:名無しのパイロット@アニメ消化中

 バイト先の男の子と熱い絆ええなぁ

 

284:名無しのパイロット@アニメ消化中

 ELS兄貴青春してるなぁ…青春よりも先にアイカツ体験してるんやけどね

 

285:名無しのパイロット@アニメ消化中

 いやーアオハルって感じっすねぇ

 

286:名無しのパイロット@アニメ消化中

 これはその男の子のためにも頑張らないとな!

 

287:名無しのパイロット@アニメ消化中

 でもそんな約束しても安価は安価なのね…

 

288:名無しのパイロット@アニメ消化中

 まぁその子が勝ち上がる前提の話もありますけどねぇ…

 

289:名無しのパイロット@アニメ消化中

 >>287

 やっぱり安価じゃないとなぁ!

 

290:名無しのパイロット@アニメ消化中

 リィンエクシアが射撃機だから近接もできる機体の方が良さそうやね

 

291:一般ELS兄貴

 つーわけで早速ベース機体の方いくで!

 >>300

 

 

 




 お疲れ様です
 ELS兄貴のミーア(ラクス)の見た目の名前をイリスとエリスで悩んでいましたがエリスだとアクシズ教徒の方々に反感を買うのでイリスにしました
 戦場で歌ってその歌に聞き惚れてた敵が戦いをやめる…でもこれはガンプラバトルです!マク○スではありません!それと洗脳ではありません信じてください!(本編に出てきた歌がわからんって人は「静かな夜に」と「Fields of hope」だぞ!)

 レナート兄弟めちゃくちゃ大好きなんすよねぇ…
 戦術家のレナート兄弟と戦略兵器ってどうしてこうもマッチするんですかねぇ

 2021年6月18日23:59まで活動報告で安価を募集している。そして本編では機体安価を募集して終わる…言いたいことはわかるね?
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