転生オリ主はモモンガさんを救いたい   作:蘇芳裕美

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長らくお待たせしました。
こんなつたない文章で五、五件も栞登録を!!

誤字報告等も本当に、ありがとうございます。
まだモモンガさんまだまだ登場しません。

一人ギルドメンバー出てきますが口調とかはオリジナルになります。


書き留めしてないからあれこれ出てくるもこの作品見切り発車なので生暖かい目で見守って下さい。
ではどうぞー

たっちさんの部分とらぶさんの部分修正しました。


助けてくれたあの人はリアルでは姉の旦那様兼幼馴染みでした。

オリ主視点

 


 

β版から本格配信して数ヶ月。異形種にしていたため、わかってはいたが被害にあった。レベリングと職業の獲得のため一人で散策しているときに限って人間種数人のパーティーと当たってPKになる。

うう、不可視の魔法と気配阻害の魔法掛けたのに、今回は間が悪かったのか何とか煙に巻こうともうまく行かず…

 

「今回は野狐じゃなくて、天狐じゃん。特殊クラスのポイントゲットだぜ。」

 

「速くトドメ指しちゃえよ」

 

「あせんなって、もうHPギリギリじゃん、ゆっくりいこうや」

 

この、ドグサレ人間種の阿呆パーティーめ。一人じゃなんもできんくせに寄って集って異形種狩りしやがってー!!

 

這いつくばって人間種パーティー(という名の外道)達に表情は変わらないけど苛立ちは隠せず心で悪態を吐いていたその時次々と人間種パーティーは切られてロストされていく。

 

其処には白銀の鎧を身に纏った如何にも騎士が仁王立ちに立っていた。

 

「危ない処を助けていたたぎ感謝致す。じゃが、見ず知らずの妾をどうして助けてくれたのじゃ?」

 

膝を付き見上げて問いかける私にその騎士は言った。

 

「誰かが困っていたら、助けるのは当たり前!!」

 

後ろに大きく正義降臨と書かれたエフェクト付にポーズを決める。

(あ、あれー?これってたっちさんじゃ、ってかこの声は!)

 

聞き覚えのある声に思わず

 

「その声、お兄ちゃん!!」

 

ロール用の声色を忘れて私は目の前の騎士を指差しながら叫んでいた。

 

「えっ!その声って、ユンちゃん……」

 

……そして、私の声を聞いた騎士、もといお兄ちゃんも唖然とした声で答えたのだった

 

 

 

 

 

 

 

あれから数分後……

 

ログインして来た姉も合流していた。

 

「もう、ユンは一人で先に行かないの!唯でさえ異形種狩りが多いんだから。たっちが助けてくれなかったらデスペナでまた、一からレベリングし無きゃダメだったでしょ!唯でさえ戦闘特化のビルド構成にしてないんだから!」

 

「あはは、ごめん、お姉ちゃん。気をつけてはいたんだけど間が悪かったみたいでPKされかけちゃった。」

 

「いつも、私と一緒にログインする約束だったでしょーが!」

 

「まあまあ、ユンちゃんも遭遇するとは思っても見なかったって謝ってるんだから。それに俺もユンちゃんやあや「らぶ・みー!」……いや、あのな、らぶ。ってプレイヤー名が恥ずかしい……」

 

「なんですってーー!!」

 

「まあまあ…」

 

いや、痴話げんかなら他でして下さい、お姉様方。新婚ラブラブなのは非リアにはツラいのよ。ってかお兄ちゃん、昔からお姉ちゃんの琴線無意識的に触れるから……

 

 

 

ピコンピコンと怒りチャットを出しながら怒るお姉ちゃん事らぶ・みー。焦りチャットを出しながらホールドアップするお兄ちゃん事たっち・みー。

二人の間でお姉ちゃんを落ち着かせようとする私。

 

ってか、注意されてたの私だったような…

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、夫婦揃って同じゲームに嵌まるとは…、此処でもリア充ですか、非リアに対して当てつけてるとしか思わないんだけど…」

 

「ユンが面白いって勧めてくれたからはじめてみたけどこれが、面白いすぎて」

 

「でも、ユンちゃんはあれでしょ、テイムとかサモナーとかのゲームしてたよね。確か一世紀くらい前の…」

 

「してたよー。会話して仲間にして、ストーリーを進行して会話の選択でルートが変わるゲーム。あのゲームって人の概念?正義の見方が違うから全ルートやってみて思ったけど何も善政だけが正しい訳じゃないんだよねー。だからお兄ちゃんもやってみたらいいと思うよ。…でも、お兄ちゃんの場合は何回やってもあのルートにしか行かなさそう」

 

「ええっ、ユンちゃんヒドいなー。僕が他のルートは行けないって言ってるみたい…」

 

「じゃなくて、たっちの場合は自分の正義感で選択選ぶからユンの言うとおりそのルート以外はいけないってことよ。」

 

 

森林フィールドを散策しながらユグドラシルとは関係ないゲームや世間話をする。

 

 

先程助けてくれた姉婿事、全身白銀の鎧を身に付け肩には紅いスカーフがトレードマークのたっち・みー。

その横を歩く姉事、金の長い髪がふわふわ揺れ、頭の所には綺麗な花の冠、若草色のワンピースドレスの後ろ背にはフェアリーの羽根をもつ。種族は確か妖精女王(フェアリークイーン)のらぶ・みー。

二人より頭二つ分低い背丈。紫銀の長い髪に頭の上には大きな狐の耳、平安時代に公家が着ていたとされる狩衣。特に歩くたびに揺れる大きな九本の尻尾。初期種族野狐から課金種族ガチャで上位種天狐の私、アバター名ユン・リー・フォックス。

三人ともリアルでは幼馴染み兼身内なのだ。

 

 

「まあ他のゲームの話は此処までにして、お兄ちゃんはお仕事大丈夫なの?」

 

「うん、研修は一段落したし赴任先が決まるまでは時間があるからね。それに、このゲーム内の雰囲気はどうにかしないと、楽しくプレイしている異形種のプレイヤーはこれから先引退していく事になる。」

 

「たっちと話していて、悪質なプレイヤーはお灸を据えてやろうって、この前話してたんだ。」

 

「ユンちゃんも一緒に異形種プレイヤーの救済をしないか?」

.

 

「確かに運営は異形種狩りに対して違法とか規制はかけてないから、初心者プレイヤーはヤル気を阻害されて引退するしかない。それを助ける活動をしようってことかー。……良いと思うよ。私もお兄ちゃんに助けられたから出来るだけ協力するよ。」

 

「そうと決まればこれから目に見えた困った人は救済していこうー!」

 

 

 

 

そうして、私達は異形種救済活動をはじめたのだった。

 

 




初めに、文才なく、更新遅くグダグダすんませんでしたー。(スライディングorz)

というわけで、一番最初のギルドメンバーは初代クランリーダーにして、ギルド結成の立役者たっち・ミーでした。
温和な優しい、そして無意識に人の地雷を踏み抜くお兄さんにしてみました。
作中のたっちさんは善意で色々首つっこみそうな人で、悪意はないが人が聞いたら地雷になりかねない事を無意識に踏み抜く方だと思っています。
そして、オリ主のお姉ちゃんをたっちさんの幼馴染み兼嫁さんにしました。
此方は妹思いで、たっちさんにベタ惚れ。しかし、いうことはしっかりはっきり言うしやる。たっちさんをその内尻に敷きます(笑)
主人公ちゃんはそんな二人を見ているが、面倒もみてもらったのもあって兄さん、姉さんっ子です。
でも、しっかり心では愚痴はこぼします。
それでは、また更新まで時間はかかりますが、気長にお待ち下さい。
では次のお話で!

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