かわいいかすみんの世界で一番可愛い日記♡
○月××日 晴れ
今日からかすみんが日本一可愛いスクールアイドルになるまで、出来るだけ毎日日記をつけていこうと思う。
日記を毎日こまめに付けてるかすみんってポイント高くない?
同好会で真面目なイメージのあるスクールアイドルといえば、しず子か歩夢先輩だけど、数ヶ月後には、真面目?やっぱりかすみん一択でしょ!って話題になる位、真面目になる予定だ。
にひひ、真面目で可愛いかすみんは皆んなのファンを根こそぎ奪っちゃうのであった♪
○月××日 今日も晴れ!
今日も同好会で練習があった。発声練習の途中で急に彼方先輩が倒れてビックリした、と思ったらただ寝ているだけだった。立ったまま寝る事をただ寝てるだけって思える様になった辺り、彼方先輩が、いや、同好会の皆んながいかに個性的か分かる。
でも、かすみんも個性なら負けてないけどね!なんて言ったってかすみんは同好会で一番可愛いっていうとびっきりの個性があるんだから!
それと、相変わらず愛先輩とそれに便乗した果林先輩と彼方先輩がかすかすって呼んでくる。侑先輩に助けを求めて抱きつくと優しく頭を撫でてくれた。
はうぅ...やっぱりかすみんの味方は先輩だけですぅ〜♡
侑先輩に抱きついている時、チラリと見えた歩夢先輩の目が少し怖かった。歩夢先輩、あんな目が出来るんだ...
○月××日 雨
今日は雨が降っていた為、同好会での練習は室内で出来るものだけになり、そのせいかいつもより早く終わった。帰りにしず子とりな子の三人で学校の近くのショッピングセンターに寄って服を見たりスイーツを食べながらお喋りしたりして凄く楽しかった。
ただひとつ心残りがあるとすれば、あのエベレストパンケーキを完食出来なかった事だろうか。マウンテンパンケーキを完食したかすみんは向かう所敵なしと思っていたが世界は広かった。井の中のかすみん大海を知らず。きゃっ♡かすみんってば博識♡
練習が短くなるのは嫌だけど、偶にはこんな日があってもいいよね。
○月××日 また雨...
朝教室に入るとマダオは今日も隣の席で本を読んでいた。可愛くて優しいかすみんは、一人ぼっちで寂しいマダオに声をかけてあげると鬱陶しそうにあしらわれた。むむむっ!折角このかすみんが気をつかってあげたっていうのに!
どうやらマダオはかすみんの名付けたマダオというあだ名が嫌いのようだ。かすみんがマダオと呼ぶ度に、「だからマダオって呼ぶな!このかすかす!」と普段の無表情からは考えられないくらい剣幕な顔で訂正してくるのだ。そんなマダオに、「だからかすかすじゃなくてかすみん!」って言い返すのがお決まりのパターンになりつつあって、なんだかんだこのやり取りは嫌いじゃない。
○月××日 くもり
今日は英語の授業でペアワークがあった。片方が日本に観光に来て道に迷っている外国人の役をし、もう片方が道案内をする、というよくある感じのやつだ。隣の席の人とペアを組め、という指定があった為マダオと向かい合うが、かすみんは日本人だから英語なんて勿論話せない。そうマダオに伝えるとマダオは呆れた顔をしながらもかすみんの事をリードしてくれた。マダオは普段から素っ気ない態度を取っているが、意外と面倒見が良く、そこが少し可愛いとかすみんは思っている。
少し時間が余ったのでマダオに、「かすみんが可愛いからそんなに一生懸命教えてくれるんだよね。本当かすみんってば罪なオ・ン・ナ♡」と言うと鼻で笑われた。ムカつく。
○月××日 くもり
昨日に引き続き空は雲で覆われていて、そのせいかなんだか気分が冴えなかった。
今日はしず子もりな子も別の友達とお昼ご飯を食べる予定があるらしく、かすみんは珍しく一人ぼっちだった。
クラスの友達を誘って一緒に食べるのも良いけど、偶には一人でご飯を食べるのも気分転換になって良いかもしれない、と思いご飯を食べる場所を探しているとマダオを発見した。
声をかけようと近づくと信じられない光景を目撃した。なんと普段無表情のマダオがデレデレのだらしない顔で猫の頭を撫でていたのだ。これには流石のかすみんもビックリ!そして少し引いた。
しかしこれはイジるチャーンス!ということで、背後から声をかけると、マダオは勢いよく振り返り驚愕の表情でかすみんの顔を見つめていた。そのまま逃げようとしたので腕を掴んで阻止するが流石は男子、力づくでかすみんを振り解こうとした為かすみんも然るべき手段に出る。そう、可愛くて抜け目のないかすみんはあの光景をしっかりとスマホに保存しておいたのだ。スマホの画面を見たマダオは観念したのかガックリと膝を落とし、「くっ...なにが望みだ、かすかす」「かすかすじゃなくて〜?」「かすみんです。すいませんでした」と降伏したのだった。
それからマダオにジュースを奢ってもらい、マダオがよく使っているという人通りのあまり無い静かな場所に設置されているベンチで一緒にお昼ご飯を食べた。
そこでかすみん本日二度目の驚愕!なんとマダオのお昼ご飯はパンの耳の詰め合わせだけだったのだ。マダオはかすみんの表情から考えていることを察したのか、「パンの耳にシナモンシュガーをかけると結構美味いんだなこれが」と言って袋からパンの耳を一本取り出しかすみんに食べるように勧めて来た。
確かに美味しかったが、それだけの量で足りるの?と尋ねるとマダオは、「ふっ、貧乏人の忍耐力舐めんな」とドヤ顔をしていたが、正直忍耐力を褒めれば良いのか、貧乏で辛い事に同情して励ませばいいのか分からず反応に困るかすみんであった。
そうそう、聞いた話によるとマダオはこの前しず子達と行ったショッピングセンターのパン屋でバイトをしているらしい。今度マダオのバイト中を狙って行ってみるのも面白いかもしれない。
くふふっ、マダオの驚く顔を見るのが今から楽しみ♪
○月××日 雨
今日は雨で練習時間が短くなった為、かすみんはコッペパン同好会の子達と一緒にコッペパンを作った。
いつも応援してくれるコペ子(
かすみんはコッペパン同好会の名誉部員という扱いらしく、コペ子は、「またいつでも来ていいからね」と言ってくれた。応援してくれる人達の為にも練習を頑張らなきゃ。
○月××日 雨のち晴れ!のち虹!!!
朝から雨が降っていて不安だったけど5時間目の終わりくらいから雨が止んで今日も同好会で練習!
ランニングをしていると空には虹が架かっていて凄く綺麗だった!
後ろを振り返ると、かすみんと同じくエマ先輩と果林先輩も走りながら虹を見ていた。
...虹も凄いけどあの二人の縦揺れも凄い...
それに比べてかすみんは......ま、まだ一年生だし希望はあるよね!!!?
そ、それに〜、もしかすみんがあの二人くらい大きくなったら、可愛いのにそれでいてセクシーなパーフェクトかすみんになっちゃって皆んなのファンを奪っちゃう♡皆んなが自信を失わない為にもかすみんは今のままでいいの♪
......つ、強がってなんかないから!
それと、ランニング途中でマダオを見つけた。でもまさか、あんな事になるなんて...あぅ...
○月××日 くもり
何事も無かったかのように話しかけようとしたけどダメだった。何故かマダオの顔を見るのが恥ずかしい。
あと、今日のランニングはやけに疲れた。最近は殆ど毎日走っているから体力は付いている筈なのにどうしてなんだろう?
○月××日 晴れのちくもり
今日の練習中、大好きな侑先輩に声をかけられた。「かすみちゃん昨日から元気ないけどどうかしたの?大丈夫?」と尋ねられたので、「そ、そうですか〜?かすみんはいつも通り可愛くて元気ですよ〜、えへっ♡」とかすみんの最高に可愛い笑顔で答えたが、確かに昨日辺りから少し調子が悪い気もする。季節外れの風邪かな?少し様子を見てみる事にしよう。
○月××日 くもり
今日の6時間目、退屈な国語の授業中にマダオと目が合ったが直ぐにそらされた。
なんだかちょっとイラッとしたけど、まぁ、かすみんの可愛い顔を見て照れるなって言う方が無理な話だと思うから特別に許してあげた。
かすみんってば、可愛いだけじゃなくて心も海みたいにとっても広いから♪
○月××日 雨
今日もおはようとまたね、しか会話してない。
今日の練習も疲れた。
○月××日
○月××日 晴れ
昨日は練習の後病院に行き、かなり疲れていた為日記を書く事が出来なかった。遂にかすみんの日記連続記録が途切れてしまった...
病院に行っても特に異常は無いって言われたし、今日からは出来るだけ毎日書いていこうと思う。出来るだけ、ね(ニヤリ)
今日は珍しくマダオの方から話しかけてきてくれた。マダオがあの日の事など気にしていないかの様にいつも通りだったせいか、かすみんも段々といつもの調子で話せる様になった。
あと、今日のランニングは特に疲れなかった。
○月××日 晴れ
ってなんかこれじゃあ、かすみんがマダオの事を意識してるみたいじゃん!!!!!
〜〜〜
空に架かった虹を眺めながら走っていると、かすみんは視界の隅に見知った人影を捉えた。
その人物は数少ない虹ヶ咲学園の男子用制服を身に纏っており、およそ感情というものが全て欠如しているかの様な無表情で一人、道の隅の方を歩いていた。
そう、かすみんはマダオを発見したのだった。
真田雄太郎、略してマダオ。かすみんの隣の席の男子生徒の名前である。休み時間は常に自身の机で読者か勉強をしていて、他の男子生徒と話している姿はあまり見かけない。
マダオは変わった男子である。かすみんは可愛いから、笑顔を振りまけば大半の男子がかすみんに魅了されるというのに、マダオは興味を示す素振りすら見せないのだ。それがちょっと悔しくて、絶対かすみんの笑顔で赤面させてやろうと思い話しかけていると、存外にマダオと話す時間は楽しく、気が付けばかすみんは目的も忘れて話す事に夢中になっていたのだった。
確かにマダオはぱっと見暗そうで、無表情で人を寄せ付けない雰囲気を纏っているが意外に面白くて優しい人間であり、そんなマダオをかすみんは結構気に入っていたのだった。
「お〜い、マダオー!」
特に部活や同好会等には所属していないマダオがこんな時間まで学校に残っている理由が気になった為、かすみんは走ってマダオの元に向かう。
かすみんの声に振り向いたマダオは露骨に嫌そうな顔をしていた。マダオは普段無表情の癖にこういった顔をするのは得意らしい。
「だからマダオ言うな!それに大声で呼ぶんじゃない、恥ずかしい!」
こんなに可愛いかすみんに声をかけられてあんな表情をするなんて、本当可愛くないマダオ。
まぁ、かすみん相手にデレデレしてるマダオなんて悔しいが想像出来ないし、数日前猫に見せていた様な笑顔を向けられても正直引くけど。
(でも...もしそんな事が起こったらちょっと面白いかも......えへへっ♪)
そんな風に思いながらマダオの元に向かっていると、考え事に夢中になっていたせいか、かすみんは足元のタイルが盛り上がっている事に気がつかず、躓いてしまったのだった。
(あっ...)
かすみんが倒れるであろう地面には大きめの水溜りが出来ていた。自分の不注意を後悔しながらも、これから起こることを予期し、泥水が目に入らないように目を瞑る。
(...あれ?)
しかし、予想に反して、かすみんは水溜りに落ちる事はなかった。その事実に疑問を抱きながらも目を開くと、かすみんは何かに顔を埋めている事が分かった。
顔を上げるとそこにはマダオの顔...が......ひっ...
「ひゃぁぁぁーーー!!!」
かすみんは衝撃の余り悲鳴を上げながらマダオから離れる。その行為に対してマダオが、「えぇ...なにもそこまで嫌がらなくても...」と言っていたが、かすみんは現在絶賛混乱中の為マダオのフォローをする余裕は無かった。
(!!!?なんでマダオがなんでかすみんは抱きしめられて筋肉硬男の子の体って女の子と全然違うなんか頭が変な感じにーーー)
パニックで様々な思考が止めどなく溢れてくる。不思議と頭もポワ〜ってする。それに先程のことを意識してしまい、マダオの顔を直視出来することも出来ない。
とりあえずかすみんは早くこの場から離れたいと思った。
「あ、ああ、ありがとう!じゃあまたねマダオ!!!」
「は?いや別にいいけど何か用件があったんじゃーーーーーー」
「何でもないから!!!何も聞かないで!!!」
「あっ、おい!」
激しく脈打つ胸の鼓動を感じながら、かすみんは走ってマダオの元を離れたのだった。
感想、評価あると続きを書く気力が湧いてきます。