聖なる刃と、不思議な本。   作:ほろろぎ

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第十七章 開かれる、創世の書。

 夏の青空が、唐突に闇に染められた。

 世界は太陽の光が(さえぎ)られ、まだ昼間だというのに周囲は、夜の(とばり)が降ろされたのと変わらない様相を(てい)していた。

 

「これが……全知全能の書が復活する前触れだって……?」

 

 剣司は、大地に言われた事態の真相を、繰り返し口にした。

 

「なんだって、いきなりそんなことが起きるのよ……」

 

 剣司の隣で、同じように窓から外の景色を見渡しながら、夏凛が言う。

 明らかに良くない雰囲気を漂わせている周囲の光景に対して、わずかに動揺していることがうかがえた。

 

「火炎剣と闇黒剣、そして全てのライドブックが、ここに(そろ)ったのだ」

 

 大地の言葉に、剣司と夏凛はふり向く。

 

「俺が烈火と、二つのドラゴンのライドブックを大赦に預けたから……」

「まさか……大赦の中にいる裏切り者が、これを引き起こしてるってこと!?」

 

 夏凛の声に大地はうなづいた。

 

「けど、裏切り者って一体誰が……」

「……まさか!」

 

 剣司に視線を向ける夏凛。

 その剣司は、思い当たる節があって即座に病室から駆け出して行った。

 夏凛もすぐにあとに続く。

 

 二人は病院から外に出た。

 外では患者やそれ以外の通行人が、一様に様変わりした空の様子を不安気に眺めている。

 それには気を止めず、剣司が先に立って夏凛と共にある場所を目指し走り続ける。

 

 二人がたどり着いたのは大赦本部だった。

 本部の建物、その中心と思われる所から、天に向かって一筋の光の柱が立ち昇っているではないか。

 

「なによあれ……」

「分からないけど、あそこで全知全能の書を復活させようとしているんだ」

 

 二人は大赦本部に立ち入った。

 本部内は、嵐のような喧騒(けんそう)に包まれていた。

 事態が把握できていないのか、何人もの一般の神官や巫女、大赦の職員たちが施設内を右往左往している。

 

 剣司たちは職員の一人を捕まえて、なにが起きているのか問いただすも、誰も要領を得ない答えを返すばかりだった。

 二人は慌てふためく職員らをかき分け、本部施設の中心──光の柱の立つ根本を目指す。

 そこは、いつも剣司が通されていた対面の間だった。

 

「やっぱり……真の裏切り者とは、あなただったんですね……」

 

 対面の間の中央に立つ人物を見て、剣司は静かに言った。

 

「え……この人が、裏切り者ですって……?」

 

 夏凛が、信じられないといった面持ちを浮かべる。

 二人の前で全知全能の書復活の儀式を()り行っていたのは、これまで剣司と対面を続けていた大赦最高位の神官の男だった。

 

「で、でも! 彼は乃木家と一緒に大赦のトップを務めてきた、上里の一族の人間なのよ!? それがなんで……」

「それですよ。その一方的な期待と責任が、うっとおしかったのです」

 

 夏凛の言葉に、神官は心底うんざりしたように答えた。

 それは、彼が初めて見せた人間らしい感情の表れだった。

 

「人類が天の神によって生存を(おびや)かされてから三百年。

私の一族は、人類を守るための(いしずえ)として、大赦にその身を捧げ御役目を果たし続けた……。

実にバカバカしいと思いませんか?」

 

 神官は、使命に(じゅん)じていった自らの一族のことを、心底軽蔑(けいべつ)するといった風に吐き捨てた。

 

「私も家の因習(いんしゅう)でこんな役目を押し付けられましたが、まったくツマラナイものでした。ですが、それもこれで終わりです」

 

 剣司に対して深々とお辞儀をしながら、言葉を続ける。

 

「神川剣司様……あなたが邪魔者のカリバーを排除してくれたおかげで、事は上手く進みました。大変感謝しております」

「全ての聖剣とライドブックを集めさせるために、俺を炎の剣士に仕立て上げたのか……!?」

「おかげで私自ら動く必要なく、こうして全知全能の書の復活に必要なものを集めてくださった。実によい手駒(てごま)でしたよ、あなたは」

 

 仮面の下で、神官がニヤリと意地の悪い笑みを浮かべたのが伝わってくる物言いだった。

 

「全知全能の書を復活させて、一体なにをしようというんです!」

「人類はやがて天の神に滅ぼされ、この世界は終わる。

それは書に記載されている、すでに決まってしまっている物語です。

私がこの、報われない御役目を課されることも決まっていた……。

全ては神の(てのひら)の上……実に甲斐(かい)のない人生です」

 

 ならば……。

 仮面の下で、神官の顔が歪んだ笑みを浮かべる。

 

「ならば、最期に神に一泡吹かせたい。全知全能の書の力を使い私が神となり、天の神に戦いを挑む」

「たった一人で……?」

「私だけではありません。当然、四国に住む全ての人間も兵士と化し、私の(しもべ)として共に戦わせますよ」

「なんだって!?」

「どうせ放って置いても、みな死ぬのです。なら、最期に私の役に立つことが、せめてもの生きた証となるでしょう」

 

 神官の余りに自分勝手な物言いに、剣司も夏凛も呆れた顔を浮かべた。

 

「ちょっと、頭おかしいんじゃないの、この人」

「ああ、もうまともじゃない」

 

 いつからそうだったのか、あるいは初めからか。

 全人類を巻き込んだ破滅願望。

 神官はもはや、正常な思考を放棄していた。

 

「俺たちが、あなたを止めます」

「どうぞご勝手に。あなた方はもう用済みです」

 

 神官は言葉と共に、掌を二人に向ける。

 そこから二筋の雷光が放たれた。

 

「「!?」」

 

 全知全能の書の力の一端が、無防備な剣司と夏凛を襲う。

 が、その攻撃はすんでの所で防がれた。

 

「危機一髪だったわね!」

 

 言葉と共に空より降り立ったのは、勇者へと変身した姿の部長、風だった。

 彼女の後から同じく勇者服に身を包んだ樹と、制服のままの東郷を抱えた友奈も着地する。

 風らの精霊バリアによって、剣司たちは守られたのだ。

 

「話は勇者イヤーで聞こえてたわ。あの人が、諸悪の根源ね」

 

 風は言いながら、剣を構え神官と対する。

 

「スマホ、返してもらうわよ」

 

 剣司がなにか言う前に、夏凛は彼のポケットに手を突っ込むと、即座に二台のスマートフォンを奪い返した。

 一つを東郷に渡し、二人も勇者に変身する。

 

 五人の勇者を前にしても、神官は余裕の態度を崩さない。

 こうなることも、彼はすでに知っていたのだ。

 

「自分を犠牲にしようとも世界を守る。実に素晴らしい、それでこそ神樹様に選ばれた勇者様です」

 

 神官は両手を広げ、大仰(おおぎょう)に言ってみせる。

 

「あたしたちは誰も犠牲になんかならないわ! あんたをとっちめて、それで終わりよ」

「なにを言っているのです? すでに風様と樹様は、この世界の犠牲となっているではありませんか」

「よせ! 止めろッ」

 

 剣司の声を無視して、神官は風らに満開の後遺症、散華の真実を明かすという暴挙に出た。

 自分自身の、最愛の妹の、大切な仲間の失われた体の機能は、もう戻らないということを。

 

「……は、ぇ?」

「……」

 

 そんなの嘘だ、と一笑に()したい風だったが、神官の語る言葉には真実のみが持つ重さをたずさえていた。

 動揺し、剣を構えていた腕が力なく垂れさがる。

 反対に樹は、悲しみを浮かべつつも取り乱すことはなかった。

 心のどこかで、もしかしてという予感があったのだろう。

 

「世界を守るために巻き込んだ家族の夢を自ら奪うとは、なんという皮肉でしょうねぇ」

 

 子供が虫の命を(もてあそ)ぶ遊びに(きょう)じるように、神官は姉妹の残酷な運命をあざ笑った。

 

「あたしが……あたしのせいで、樹の声が……」

「風先輩!」

 

 ガクリ、と腰が抜けたように風は地面にへたり込んだ。

 勇者装束が解かれ、その姿がただの少女に戻る。

 神官の言葉で彼女は、戦うための強い意志を奪われたのだ。

 友奈が駆け寄り声をかけるが、風は呆然と虚空を見つめるばかり。

 

「あぁ、そうそう」

 

 神官は夏凛に顔を向ける。

 

「夏凛様、あなたのお兄さん……晴信君を殺したのは、私です」

「……なん、ですって……」

「彼に私の真意を気取られたのは誤算でした。(おろ)かにも私の行いを邪魔しようとするなど……本当にバカでマヌケな男でしたよ!」

「お前……よくも兄貴をおおおおお!!」

 

 挑発に乗せられ激昂(げきこう)した夏凛は、刀を振り上げ神官に飛び掛かる。

 だが、刀が神官に届く前に、夏凛の体は大きく横に弾き飛ばされた。

 

「なに、これは……?」

 

 夏凛を突き飛ばしたものを見て、東郷が小さく漏らした。

 それは真っ白な、袋状の体と大きな口を持った『星屑』と呼ばれる怪物。

 星屑は一匹だけではなく、神官の頭上に広がる光の柱の中から、ゾロゾロと湧き出すように這い出てくる。

 

「これは天の神が生み出した、人類だけを滅ぼす兵器。あなたたちが戦ってきたバーテックスの、素となるモノです。だが今は、私の意のままに動く」

 

 神官の言葉通り、人間を無差別に襲うように造られている星屑だが、今は外で右往左往している大赦の人間や一般の市民がいるにも関わらず、そちらには向かわない。

 まるで神官を守るように、その周囲を囲みながら浮遊している。

 

「全知全能の書によって、今の私は天の神の力を扱うことが出来る。その証拠に……」

 

 数十体の星屑が一ヶ所に集まり、溶け合うように融合していく。

 それは、勇者たちが戦ってきた十二星座型のバーテックスになる前段階の、進化体と呼ばれる個体。

 星屑はいたる所で融合を始め、みるみるうちに数十体の進化体が形成されていく。

 

 神官が腕を振るうと、それに合わせて進化体は群れを成し、少女らに襲い掛かって来た。

 東郷が銃で狙撃するが、数が多く撃ち漏らした個体が次々と迫ってくる。

 

「こんのぉおおおおおっ!」

 

 動けない風と剣司を庇って、友奈と樹、そして復帰した夏凛が押し寄せる進化体を迎撃する。

 

「風さん、しっかりしろ! 変身しないと、このままじゃ君が危険だ!!」

 

 風の肩を揺さぶり、勇者服をまとうように言う剣司だが、当の風は呆けたまま。

 最愛の妹の声を奪ってしまった原因が自分だと知らされれば、そのショックは相当なものだとうなづける。

 友奈たちも風の名を呼ぶが、誰の声も彼女には届かない。

 

「ここは私が食い止めるから、友奈たちは二人を安全な場所に連れて行って!」

「そうしたいけど、敵の数が多すぎるよ!」

 

 生身をさらしているに等しい剣司と風の身を案じた夏凛は、二人を避難させようとする。

 だがそれも、周囲を囲む進化体が許さない。

 

「この敵、一体一体の力は大したことないけれど……一体何匹いるの!?」

 

 二丁拳銃を乱射しながら、東郷が焦りの声を上げた。

 勇者たちがいくら敵を倒そうと、進化体とその素になる星屑は尽きることなく光の柱から現れ続けている。

 

「くっ……こんな時に、俺はなにも出来ないのか……!」

「剣司ーッ!!」

 

 もう戦わせないと誓ったはずの少女たちに、自分はただ守られるばかり。

 無力感に(さいな)まれる剣司の耳に、病室に残してきたはずの兄の声が聞こえてきた。

 見れば、剣司たちを取り囲む進化体の外側で、フラつく体を必死に動かしながらここまでやって来た大地が、杖をつきながら立っていた。

 

「兄さん!? なにをやってるんだ、危ないよ!」

「ドラゴンたちは、まだ完全に全知全能の書に獲りこまれた訳ではない! 呼びかけろ!」

 

 自身を心配する剣司の声にかぶせるように、大地は叫んだ。

 カリバーとしてワンダーライドブックの力と共にあった大地だからこそ、まだ書の力が敵の手に堕ちていないことを察知できたのだ。

 剣司は光の柱に向けて、その中に囚われている二冊のライドブックに向けて、声をかける。

 

「ブレイブドラゴン! プリミティブドラゴン!

君たちの力は、世界を滅ぼすために利用されていいものじゃない!

世界を守るために使われるべきものだ!

もう一度……俺と一緒に戦ってくれ! みんなを守るために!!」

 

 勇者たちの防衛線を突破して、進化体が剣司に向かってくる。

 だが剣司は、迫りくる怪物を前にしても、一歩も下がらない。

 俺の声は届いてる。必ず来てくれる。

 進化体が、体に備わったトゲを剣司に突き立てんとする。

 夏凛が剣司の名を叫んだ。

 その時だった。

 

「……やっぱり、戻って来てくれたね」

 

 光の柱の中から、(まく)を破るようにして飛び出てきた二筋の光が、剣司の眼前に迫る進化体を突き飛ばした。

 光は、かざした剣司の両の手の中に納まる。

 それはブレイブドラゴンとプリミティブドラゴンの、二冊のワンダーライドブックだった。

 

 直後、光の柱が根元から霧散するように消えていった。

 ドラゴンたちの書が欠けたことで、全知全能の書の復活儀式も中断されたのだ。

 

 光の柱が立ち昇っていた天空より、一冊の本が落ちてきた。

 儀式は失敗したとはいえ、集約されたワンダーライドブックとアルタイーライドブックの力は別の形となり、一冊のライドブックへと姿を変えたのだ。

 

「全知全能の書の復活は邪魔されてしまいましたか……まあいいでしょう」

 

 空から降った謎のライドブックを手にした神官が、こともなげに言った。

 計画していた野望が阻止されたというのに、まるで気にしていない様子。

 自分のやろうとしていることは、ただの暇つぶしでしかないと思っている証拠だった。

 神への反抗という大それた行いが、退屈を(まぎ)らわすための行為でしかないなど、剣司の言うようにこの男はまともではない。

 

 神官はどこから取りだしたのか、火炎剣烈火が納刀された聖剣ソードライバーを片手に持っていた。

 それを無造作に、剣司に放ってよこす。

 

「なんのつもりです」

「チャンスをあげましょう。それを使って、私を(たの)しませなさい」

 

 剣司の疑問に、神官は尊大な態度で答えた。

 そして、腰に巻かれた金色のベルト──ドゥームズドライバーに、全てのライドブックの力を内包した『オムニフォース・ワンダーライドブック』をはめ込む。

 

「……変身」

『オープン・ジ・オムニバス。フォース・オブ・ザ・ゴッド。カメンライダー・ソロモン』

 

 オムニフォース・ワンダーライドブックから発生した赤黒い煙に、神官の体がすっぽりと包まれる。

 煙の中から現れたのは、金と銀の甲冑をまといマントを羽織った、聖剣の剣士と酷似した姿。

 

「変身っ!」

『エレメントマシマシ、キズナカタメ』

 

 対する剣司もブレイブドラゴン、プリミティブドラゴンの二冊のライドブックを合併(がっぺい)

 二冊の力が手を組んだエレメンタルドラゴン・ワンダーライドブックをソードライバーにはめ込み、セイバー エレメンタルドラゴンへと姿を変えた。

 

「望み通り、俺があなたと戦ってやる。だからもう、勇者部のみんなを巻き込むのはやめろ!」

 

 セイバーは火炎剣烈火を構え、勇者たちへの進化体の攻撃を止めさせるように言った。

 だがソロモンに変身した神官は、そんな必死の願いなどどこ吹く風。

 

「勇者たちを救いたければ、私を倒すことだ」

 

 オムニフォース・ワンダーライドブックから生成した黒と金の大剣、カラドボルグを悠然と構えながらソロモンはセイバーを挑発する。

 こうしている間にも、少女たちに迫る進化体の数は増えていく一方だ。

 いくら進化体が十二星座型よりはるかに劣る力だとしても、数の暴力にはいつまでも抗えるものではないだろう。

 

「来ないのですか? 同じ仮面ライダー同士、仲良く(たわむ)れようじゃありませんか」

「あなたの様な人が、ライダーを名乗るな!!」

 

 セイバーは気合と共に、全力を込めた一閃を放つ。

 が、渾身の一撃はいとも簡単にカラドボルグで受け止められてしまった。

 

「なに!?」

「まさか、これが本気ではないでしょうね」

「くっ……!」

 

 火炎剣を振るい連続して攻撃を加えるセイバーだが、ソロモンの体からは火花が上がるものの、その装甲には傷一つ付いていない。

 

「そ、そんな……」

「教えてあげましょうか? 全知全能の書の復活の儀式ですでに、ブレイブドラゴンとプリミティブドラゴンのエネルギーは、私のオムニフォースライドブックに吸い尽くされているのですよ」

 

 神官の言う通り、今のエレメンタルドラゴンはその力の大部分を、ソロモンに奪われてしまっていた。

 本気を出せばレオ・バーテックスですら圧倒できるエレメンタルも、今の弱体化した状態ではまともな戦闘など望むべくもない。

 

「さあ、遊んであげましょう」

 

 今度はソロモンがカラドボルグを振るい、セイバーを追い詰めていく。

 烈火でなんとか防いでいるものの、剣司はセイバーの力を思うように扱えないことに焦りの表情を浮かべる。

 

「ぐあっ!」

 

 ついにはカラドボルグの一撃を、モロに食らってしまう。

 セイバーは大きく吹き飛ばされ、地面を転がる。

 

「剣司先輩!」

 

 必死に進化体の相手をしている友奈が、劣勢に追いやられるセイバーを見て叫んだ。

 このままでは剣司も、力を失った風も、共に戦っている東郷たちも危ない。

 友奈は即座に決断する。

 

「……こうなったら、まん……」

「待って、友奈ちゃん!」

 

 だが、友奈の決意に東郷が待ったをかける。

 

「ダメよ! 満開だけは使っちゃダメ!」

「でも、このままじゃ皆が……!」

「だからって友奈ちゃんが犠牲になることはないわ!」

「私がやらないと、皆死んじゃう!」

「やめて! じゃないと私、腹を切るわよ!?」

 

 言い争う二人を見て、ソロモンは(あざけ)りの笑いを上げる。

 

「ハハハハハッ、こんな状況で仲間割れですか。いいでしょう、あなた方はそこで黙って見ていなさい。炎の剣士の最期をね……」

『オムニバスローディング。ソロモンストラッシュ』

 

 ソロモンはオムニフォース・ワンダーライドブックを操作し、必殺剣技を発動させた。

 上空に発生した巨大なカラドボルグのエネルギーの像が、力を失い膝をつくセイバーに向けて、容赦なく振り下ろされる。

 

「剣司ーっ!!」

「「先輩!!」」

 

 夏凛、友奈、東郷が、口々に逃げろとセイバーに向かって叫ぶ。

 しかし源であるワンダーライドブックのパワーを奪われた今、セイバーに攻撃を避ける余力は残されていなかった。

 黄金の斬撃に飲まれ、仮面ライダーセイバーの姿は爆炎の中に消えるのだった。




本編書きつつ次回作のことも考えたりしてて遅れました。ごめんなさい。

いよいよゆゆゆ新シリーズ始まりますね。
楽しみでもあり、勇者部の面々がどんな目にあわされるか怖くもあり…
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