23.
(ダブルドライバー…!?)
フィリップが屈んでこちらを見ていた。その腰にはロストドライバーではなく、ダブルドライバーが巻かれていた。
フィリップが信じるように翔太郎を見てる――――――そんな気がしていた。
(分かったぜ…相棒…)
ならば自分は自分にできることをするだけ…ハードボイルド舐めるなよ
「さぁ、お別れだ翔太郎、何か言いたいことは?」
フィリップが翔太郎を見下すように見つめながら言葉を投げる。
「なぁ…フィリップ…!」
自身のベルトがダブルドライバーになってるのを見ながら、翔太郎はフィリップに縋り付く。
「なんで…、こんな……」
「茶番はそこまでか??”お前ら”」
「「…!?」」
だが、気づかれないように作戦を企てていたが、青最上に気づかれてしまった。
『フルボトル!スチームアタック!』
スチームブレードとスチームガンを組み合わせ、ライフルモードにしていた青最上。差し込まれた潜水艦フルボトルの一撃が2人を襲う――――――――
『プログライズダスト!!』
だがその一撃は、別方向から放たれたナックルデモリションにより防がれてしまった。青最上が放たれた方向を見る。
「…」
「ほう、よくその傷で動けましたね?不破諫」
「はっ!大したことねぇよこんくれぇは!」
鼻で笑いながら青最上に突っ込んでいく。だがその勢いは明らかに落ちていた。
――――
「すまないね翔太郎。上手くいったんだと思ったんだけどね…」
「こりゃあ少し無理があったか?」
2人は笑う。
「でもなんでフィリップが?」
「僕の力だろうね、最初は精神支配を受けかけていたさ。あのエニグマも興味深いものだ、またぜひ調べてみたい…!」
「じゃあなんでさっき、俺に攻撃してきたんだ?逃げ出すとかあったろ?」
「そっちの方が相手の事情を知りやすいからね、少し演技をしていたってわけ」
「なるほど〜…」
「僕達の心は、精神支配で上書きされるような安っぽいものなんかじゃない。そうだろ?翔太郎」
そう言いながら拳をつきだすフィリップ。
「ははっ!あったりめーよ!」
それに拳を出して答える翔太郎。
「ぐわあああぁぁぁあああっ!!!」
そこに、スチームブレードの斬撃、スチームガンの銃撃をくらい、不破が吹っ飛んできた。
「他愛もないな、そんなもので倒せるはずなかろう」
「くっ……野郎…!」
吹き飛び、だが変身解除しなかったバルカン。だがしかしダメージが大きいのは確かだった。
「アイツ…!無茶しやがって!」
ようやく駆けつけたゴルシが、柵を殴った。
「…別れは済ませたか?」
スチームブレードをこちらへ向け、言葉を発す青最上。
「そっちこそ、負ける用意は出来たかよ」
「何…?」
それを鼻で笑い飛ばし、翔太郎がフィリップの横に立つ。
「さぁ、行こうか翔太郎」
「ああ、行くぜ…フィリップ」
2人がそれぞれ、メモリを取り出す
『サイクロン!』
フィリップがサイクロンメモリを
『ジョーカー!』
翔太郎がジョーカーメモリを
「「変身!」」
お互いに完璧に声が揃った変身、そしてフィリップがサイクロンメモリを差し込むと、翔太郎のダブルドライバーに転送される。
転送されたサイクロンメモリを差し込み、ジョーカーメモリを差し込む。
『サイクロン!ジョーカー!』
仮面ライダージョーカーの時よりも、仮面ライダーサイクロンの時よりも大きな風が辺りを包む
「おいアイツ倒れたぞ…!」
その途中、フィリップが倒れたことにゴルシ達が驚いた。
「緑と…黒のライダー…」
タイシンが呟いた。ここまで全てを見ていたタイシン達だからこそ分かった。
――――あの二人は…2人で1人…
「「俺達は仮面ライダーW…」」
「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」
――――――
「お前はそこで休んでな」
「…誰だ?」
『君と同じ、仮面ライダーさ』
立ち上がろうとしていた不破を抑え、ショットライザーからアサルトウルフプログライズキーを外し、懐に入れる。
『あと、僕の体をよろしく』
倒れているフィリップの身体を指さす。
「との事だ…いけるか?」
「…ああ」
内心休めって言っただろうがと思ってしまったがあえて口に出さないでおく。手を借り立ち上がって――フィリップを持ち上げた。
「うおっ…なかなか雑だなアイツ…」
『翔太郎。感心してる暇はないよ?』
2人が会話をしてる間にも、青最上はスチームブレードを構えて距離を詰めていた。
「了解…!」
スチームブレードが振るわれる瞬間、横に身体を捻り躱す。
「はっ…!おらっ…!」
ブレードが空ぶった瞬間、その隙を見逃さずに両拳を叩き込む。
「っ!――貴様…!」
負けじとスチームブレードを裏返し、カウンターを仕掛ける。
『翔太郎!』
「ああ!」
正確な指示とそれに合わせた動き。完璧に互いを信頼し、背中を預けている。
「これならどうかな?」
『フルボトル!スチームアタック!』
スチームガンにタカフルボトルを差し込み、鳥の羽のような弾丸を無数に放つ。
『翔太郎!』
「あいよ!」
Wはダブルドライバーを閉じ、ジョーカーメモリを抜く。
『メタル!』
メタルメモリを、さっきまでジョーカーメモリを挿していたスロットに入れ、再び開く。
『サイクロン!メタル!』
「あっ!黒いとこが銀色になった…!」
遠目から見ていたチケットが騒ぐ。
「はっ…!」
背中に装着されていた”メタルシャフト”を展開し、風に乗り振り回す。
「なんだと…!?」
青最上が放った弾全てを風で薙ぎ払いきったのだ。
「今度はこっちの番だぜ」
『ヒート!ジョーカー!』
サイクロンをヒートメモリに変え、メタルメモリをジョーカーメモリに変える。
「カラフルだなおい…!」
ゴルシがしっぽを振りながら興奮気味に言う。
「熱々のパンチだ…!くらいやがれっ!!」
一気に距離を詰め、両拳に纏った炎で何度も殴る。
「ぐっ…!!――ぐぁ…!?」
「おらおら!まだまだ!」
拳に炎を纏い、更なる追い討ちを掛けようと走り出す。
「っ!――ナメるなよッ!!」
だが青最上は懐から取り出した大量のセルメダルをばら撒き、ヤミーを大量に召喚したのだ。
「おっ…!?」
『奴はセルメダルまで使うのか…』
「感心してる場合か…!――一気にぶっ飛ばすぜ!」
『トリガー!』
今度はジョーカーメモリをトリガーメモリに変え、ヒートメモリをルナメモリに変えた。
『ルナ!トリガー!』
「今度は黄色と青だと…!?」
『トリガー!マキシマムドライブ!』
トリガーメモリの付属品”トリガーマグナム”に、トリガーメモリを差し込み、両腕でマグナムを構える。
「「トリガーフルバースト!」」
「何だと…!?」
トリガーを押すと、変幻自在に軌道を変えながら、黄色と青の破壊光弾が多数同時発射され、一気にヤミーを蹴散らした。
「はっ!もう終わりだ…!――――っ!?」
翔太郎がそう言いながら近づいた瞬間、予想外の方向から銃弾が放たれ、それに気づけず被弾する。
「はははっ!!いやぁおもしれぇ!」
ライダー超電磁ボンバーをくらい倒れていたはずの赤最上がいつの間にか目を覚まし、こちらへスチームガンを向けていた。
「おいマジかよ…弦太郎は?」
『まだか目が覚めていない…』
「嘘だろ…」
「今日は立て直しだな最上!」
「…また会おう」
「あっ!おい!!」
そう言うと、2人はスチームガンのスモークに撒かれ、晴れた時には消えていた
「ちぇー!逃したか…」
そう言いながらダブルドライバーを閉じ、メモリを2本抜く。風に巻かれて、翔太郎に戻った。
「…そういえば」
ハットを深く被り直した翔太郎が、自分達を取り囲むウマ娘の集団に目をやった。
「お前ら、どこのコスプレ集団だ?」
次回。翔太郎とフィリップがウマ娘達とつるみながら不破と弦太郎がウマ娘達と色々する!!(予定)
〜感想お願いします!〜
https://syosetu.org/?mode=review&nid=260472
ここを押すんだ!!作者が喜ぶぜ!!!
https://syosetu.org/?mode=rating_input&nid=260472
作者のTwitter!フォローしてください!!何でもしますから!(何でもするとは言ってない)
https://twitter.com/NLAS1106?s=09