ゴリラ、トレーナーになるってよ   作:エヌラス

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やべぇgdgdし始めてきたな…、と思って話を進めていこうとしてます。やっぱ仮面ライダーとトレーナー両立難しい〜!!


チアネイチャ欲しいな…もう110練してんのに…キング被ってんのに…


25.ナスカ

25.ナスカ

「おらぁ!!この野郎ッ!」

 

倉庫の扉を蹴るように開けて、翔太郎が怒鳴り声を上げる。突然の怒鳴り声と知らない人の不法侵入に倉庫の備蓄チェックをしていたスタッフ達が固まる。

 

(一般人の中に紛れてやがるか、だけど俺には無駄だぜ)

 

 

 

なんせコーヒーに入れられた薬で金属が丸見えだからな、この距離にもなれば形もはっきり見える。

 

 

「おいお前…」

 

「はい?」

 

ぶつくさ考えながら翔太郎は、斜め前で食料備蓄を見ていた青年の肩に手を置いた。

 

「とぼけんじゃねぇ、メモリをだせ。見えてんだよ」

 

「…なんのことですか??」

 

なおもとぼける青年

 

「まだとぼけるのか、じゃ表出ろ。ここじゃあ倉庫ぶっ壊すからな」

「…」

 

 

 

――――――

 

 

 

 

「どうして分かったんです?」

 

翔太郎は青年を連れ、トレセンの裏側に回る。本来ならトレセンを出てやりたかったのだが、警備のウマ娘に怪しまれるし仮に出たとしてもウマ娘達の寮があったりするため戦えない。

 

「ある奴に薬盛られてな、金属見えんだよ」

 

さっきとは全く変わった雰囲気と喋り方をする青年に警戒を強めつつ、翔太郎は話す。

 

「はははっ!それは面白い!」

 

そう言いながら右ポケットからメモリを取り出す青年

 

「なんでテメェがそのメモリを持ってやがる…!?」

翔太郎に見せつけるように出したメモリには、「N」と書いてあった。

 

 

 

つまりナスカのメモリだった。

 

 

 

 

 

 

 

「なんででしょうかね?」

 

『ナスカ!』

 

メモリを見せつけ、腰に着けたガイアドライバーに差し込む。そうして青年はナスカ・ドーパントへと姿を変えた。

 

 

「僕、いや俺は最上様にチャンスを与えられこの道具を頂いた!こいつを使ってあの二人の役に立つッ!――そのためにトレセン内部へ忍び込み、内側からお前らを消すことにした!」

 

 

ナスカブレードをこちらに向け、わめきたてる青年。

 

「たまたま殺した奴が倉庫管理員の1人で、立ち回りがめんどくさくなったがそちらから来てくれるとは好都合、ウルフプログライズキーの次は貴様がもつメモリだァ!!」

 

そう叫び、ナスカブレードを振りかざし翔太郎へ走りよるナスカドーパント。

 

 

『超加速!』

 

突如姿が消え、風切り音だけが耳に届く。

 

「チッ…!こいつ!」

 

既にナスカの超加速をものにしてやがる。そう内心で思いつつ、ダブルドライバーを腰に装着する。

 

――――――

 

 

「フゥン…きみは中々知識量があるじゃないか!フィリップくん!」

 

「アグネスタキオン…貴方もなかなかだね」

 

 

(まだやるんですかこの2人…)

 

フィリップとタキオンが、額に汗を浮かべながら互いの持つ知識を投げ合う。カフェはそれをずっと見ていた――――正確にはタキオンに扉を封じられているため半ば監禁だ。

 

(早く終わらないかな…)

 

そう思って座っていると、突如フィリップの腰にドライバーが装着された。

 

「ならば……ん?」

 

フィリップもそれに気づいたようで、静かになった。

 

「済まないが急用だ。相棒が呼んでる――――君たち2人、このことは内密に頼むよ。あとアグネスタキオン、くれぐれも僕の体に変なことをしないでくれたまえよ?」

 

『サイクロン!』

 

「貴方まさか…」

 

呟くカフェをよそに、ドライバーにメモリを差し込み――――その場に倒れ込むフィリップ。

 

(タキオンさんがなにかしないか、見守らなきゃならない…)

 

仕事が増えた。そう思うカフェだった。

 

――――

 

 

(よしきた!)

 

『ジョーカー!』

 

ナイスタイミング、そう思いながらジョーカーメモリを差し込む。

 

「変身ッ…!」

 

ナスカの超加速を避け、ドライバーを展開。

 

 

『サイクロン!ジョーカー!』

 

 

翔太郎は仮面ライダーWへ姿を変えた。

 

 

「そのメモリ…貰うッ!!」

 

「くっ…!?」

 

超加速で薙ぎ払われた斬撃に、翔太郎が間に合わず横に斬られる。

 

『こいつはナスカの…!?』

 

「フィリップ!話は後だ――くるぞ!」

 

2度、3度と超加速の斬撃がWを襲う。

 

「畜生ッ!」

 

『サイクロン!メタル!』

 

「っ!」

 

「何…!?」

 

サイクロンメタルに姿を変え、すんでのところでメタルシャフトを使い、斬撃を受け止めた。

 

「やっと拝めたぜ――オラァッ!」

 

「ぶっ…!?」

 

そのままもう片方の拳で、宙に浮くナスカの顔を殴り飛ばす。そのまま地べたを転がり、立ち上がる。

 

「舐めるなぁ…!!」

 

「くそっ…!?」

 

首のマフラーがまるで鞭のようにしなり、Wを捕縛する。

 

「かならず俺は…!」

 

Wを宙に浮かべ、2度3度と地面にたたきつける。

 

 

『翔太郎!ヒートだ!』

 

「分かった!!」

 

 

『ヒート!メタル!』

 

「オラァァァアアアアッ!!」

 

「なんだと!?」

 

ヒートの炎を纏い、マフラーを燃やして捕縛から逃れる。

 

「俺がお前ごときに負けるわけが無いッ!!」

 

そう叫び、ナスカウイングで飛翔する。

 

『超加速ッ!!』

 

飛翔するだけでなかなかのスピードを出すが、そこに超加速を追加。Wでさえ目で追えない速度で羽ばたく。

 

「これだけ速度をつければ回避は不可能ッ!!」

 

 

「まずい…!」

 

ナスカブレードを構え、一気に突進。閃光の一薙がWを襲う。

 

「ぐっ…!ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

メタルの防御力すら上回り、メタルシャフトと共に転がる。

 

「ははっ…!ははははははははぁ!!!」

 

 

勝者の笑いが辺りに響く。ナスカブレードを担いで、青年がWに歩みよる。

 

 

「こ、の野郎ッ…!」

 

 

だがまだ完璧にやられてはいないらしく、Wが立ち上がる。

 

「…まだ立つのか」

 

 

「あったり、めぇだろ…!」

 

 

「気に入らない…気に入らない気に入らない気に入らない気に入らないきにいらないきにいらない!!!」

 

「んだと…?」

 

「お前ら仮面ライダーはいつもそうだッ!!どいつもこいつもどれだけ痛めつけても立ち上がる。いや仮面ライダーだけじゃない…!諦めろよ!絶望しろよ!!――”かつて俺がそうだったように!”」

 

「かつてだと…!?」

 

「才があるものが残り才が無いものは消える!いつだってどこだって!!お前らがいる世界だってそうだろうが!」

 

『君は違う世界から来たのかい?』

 

フィリップの問いかけに意外な答えが帰ってきた。

 

「俺は違うッ!――元からこの世界にいたさ!」

 

 

「ならなんでこの街を守ろうとしねぇんだ…!財団Xに入ってアイツらに協力する!――アイツらは、この街を、世界をめちゃくちゃにしようとしてるんだぞ!」

 

翔太郎が反応的に声を上げた。そのメモリを使った人物を思い出したからだろうか。

 

 

「元々俺はここのトレセンにいた。ウマ娘の夢を叶えるカッコイイ仕事がしたいって――――だけど現実は非情だった。担当ウマ娘は脚を折ってレース復帰は絶望的、もちろん両親からは沢山責められたね。周りの人間も、周りのウマ娘も――揃いも揃って俺を責めた」

 

「…」

 

「お前の管理不足だのなんだの――その時気づいたんだよ」

 

『俺自身頑張ったが、それを認めない世界はいらない』

 

「そうさ、だから財団Xに入った。だから俺は今ここにいる!――超加速ッ!!」

 

『翔太郎!!』

 

フィリップが叫ぶが、翔太郎はその場に立ちどまり、避ける素振りすら見せなかった。 そして――――――

 

 

「っ!!」

 

 

「なにっ…!?俺の攻撃を…素手で受け止めただと…!?」

 

 

 

「お前の話はよく分かった、苦労したんだろ。だけどな…!」

 

ナスカブレードが軋む。それ程までに、翔太郎は怒りに震えていた。それはフィリップにも嫌という程伝わっていたのだった。

 

 

 

「この…!――――――馬鹿野郎がァァァァッ!!」

 

「ぐぅ…!?」

 

ヒート側に最大限の炎を宿し、拳を高く突き上げて相手を殴り飛ばす。

 

「はぁ…はぁ………あ?」

 

気づけば、周りにパトカーの音が響き渡っていた。流石にやりすぎてバレたのだろう。

 

「畜生…!」

 

「おい!!」

 

流石にまずいのか、ナスカはそのままウイングを開き、超加速で逃げ出した。

 

『翔太郎、君まさか…』

 

フィリップがその続きを言う前に、Wドライバーを閉じて変身解除する。

 

「……」

翔太郎は、拳を握りしめその場を去った。

 

 

――――――

 

「…」

 

「あ、おかえりなさい…」

 

「ただいま?――彼女はどうしたんだい?」

 

「あぁ…タキオンさんならさっき出ていきましたよ?スカーレットさんのとこに行くみたいです」

 

「そうか、君もありがとう」

 

「いえ、特に予定がなかったので…それでは」

 

「ああ、そういえばカフェくん」

 

椅子から立ち上がり戻ろうとするカフェを呼び止めるフィリップ。

 

「…?」

 

「君は、トレーナーはいるかな?」

 

「いえ、まだですが?」

「そうか、それだけ聞きたかったんだ」

 

「…それでは」

 

そう言うと、扉を開けてどこかへ行ってしまった。フィリップはしばらくその場にいたが――すぐに別の場所に興味が湧いた

 

「この世界の図書室は、一体何があるんだろう…」

 

――――――

 

〜3日後〜

 

「G1の勝負服…?」

 

不破は生徒会長、シンボリルドルフに呼ばれてトレセンの生徒会室にいた。

 

「その通りだ。ジュニア級とはいえG1レースはある。もちろんこれから先もだ――彼女達もそう遠くない未来だろう、考えても悪くはないと思うが?」

 

「それはあんたなりにアイツらを褒めてんのか?」

 

「貴様…会長に向かって無礼な…!」

 

 

「いいんだエアグルーヴ」

 

「…分かりました」

 

 

「もちろんさ、彼女達の活躍は見ているよ。きっと…彼女達ならなれる。G1ウマ娘に、私たちと相見える日もきっと…」

 

そこで言葉が途切れる。その代わりに差し出されたのは、勝負服イメージといった紙だった。なんの躊躇いもなく取ろうとした不破だったが、ルドルフに阻まれた。

 

なんだ?と思って目を見た瞬間、不破は一瞬だが怖気付きそうになった

 

――彼女の目は、凍てつくように冷たかったから

 

 

「これを受け取るなら、覚悟が必要だ。彼女達を全力で支え抜くという覚悟が…」

 

「…」

 

「彼女達には夢がある。その夢を叶えるサポートをするのがトレーナーとしての役目だ。半端な覚悟じゃ乗り切れるわけが無い」

 

それは、生徒会室…というよりは最強のウマ娘――シンボリルドルフの言葉だった。彼女も様々な経験をしてきて――様々なことを見てきたのだろう。

 

「今一度問う、不破諫…君は彼女達と、向き合えるのか?」

 

きっとここど嘘をついたとしても、彼女には無駄だろう。今すぐにでも追い出されるはずだ。

 

「正直、まだまだ分からないことだらけだ。まだ増えるみてぇだしな……それを解明しながらアイツらを支えていく――無理な話だ」

 

「…!!」

 

「だけどな、俺は1度決めてんだ。最後までアイツらを見てやるって――――――1度言ったことは曲げねぇ、俺のルールだ」

 

「そうか…そうかそうか」

 

ふふっと笑いながらシンボリルドルフから1人の生徒会長に戻る。そして…

 

 

 

 

「改めてようこそ不破諫くん!トゥインクルシリーズへ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだそれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室が凍りついた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、俺なんかスコップモジュールしか使ってない?なんかほかんとこですげぇ重要なこと起こってないか?」

 

なんとか期限内に終わらせ、ぼちぼち暗くなってきた空を眺めながら呟く如月弦太朗。その周りにはBNWもおり、空を眺めていた。

 

「あんたみたいな熱血…放っとくヤツいる?」

 

「大丈夫だよトレーナーさん!」

 

「そうか!!」

 

「ところでトレーナーくん」

 

「ん?」

 

「私の髪の毛を枕にするの、やめてもらっていいかな?」

 

「あ、すまん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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