ゴリラ、トレーナーになるってよ   作:エヌラス

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お久しぶりです〜、自分胃腸炎に苦しめられてましたねほんと…


胃腸炎、私の嫌いな言葉です


26.頂点に立つ者

〜図書室〜

 

「これも…これもそうか…いや、この本とこの本では記述が少し違う…」

 

 

((なんなんだよあの人!?))

 

周りにいるウマ娘とトレーナーが心の中で叫ぶ。大量に積み上げられた本を全て見比べ、また同じ本を読み返す。しかも全てウマ娘にまつわる本ばかりだった。

 

「トレーナー業に熱心なんですね!」

 

そんなフィリップに、ニシノフラワーが声をかけた。

 

「……」

 

だがフィリップはなんの返事もしない。1度本を読めば周りが見えなくなる人なのだろうか、そう思いながらもう一度声をかけてみる。

 

「…あの〜」

 

そういうと、ようやくフラワーに気づいて、フィリップが顔をあげる。

 

「ん?ああ…というか君は?」

 

「あ、ニシノフラワーです」

 

そう名乗った瞬間、フィリップの顔が目の前まで迫った。

 

「ウマ娘にしては小さい身体だな……だが見た感じ小さいとはいえなかなかの足を持ってそうだ…やはりこの本が1番いいのだろうか…」

 

(す、すごいこの人…パッと見ただけでこんなに…)

 

再びフラワーから目を外し、何やらぶつくさというフィリップ。だがフラワー自身は、フィリップに驚いていた。

 

「ところで、要件はなんだい?」

 

「あ、えーと…トレーナー業に熱心だなぁって」

 

「ちなみに言っておくが僕はトレーナーじゃない、この世界の知識が少し気になってね」

 

「…はい?__ああ!貴方たちが最近噂の!」

 

一瞬どういうことか理解できなかったが、その理由を理解した。

 

耳には入っていた。怪物と仮面ライダー。正直あまり現実的では無さすぎて今までどこか夢物語かと思っていた。

 

「実在してたんだ…」

 

「ふむ…、ところで…」

 

「はい?」

 

「この本、どこにあったか覚えてるかい?」

 

そう言いながら出してきたのは今にも倒れそうな高さの本たち、まさかこれを1人で読破したのだと考えれると、知識の吸収率が半端じゃない。

 

「…お手伝いしますね!」

 

その後時間をかけて、なんとか直しきったのだった。途中フィリップが何冊か新しい本を見つけかけていたがその都度ニシノフラワーが止めるというどこか兄妹のような雰囲気だった。

 

______

〜弦太朗のトレーナー室〜

 

トレーニングの休憩時間、とりあえず外だと熱くなり始めたために1度帰ってきた。

 

「あぁ…何すりゃいいかわかんねぇなぁ…」

 

机に突っ伏して、弦太郎が唸る。さっきから15分くらいずっとこうだ。

 

「アンタ、あれだけ言っといてまさか…!」

 

「いやいや違う違う!ちょっとな!」

 

「…」

 

「カチカチ…カチカチ」

 

「…で、チケットはなにしてんだ?」

 

「え、いやこのスイッチカチカチするの楽しいな〜って!」

 

「そうかそうか!ってあんまり触んじゃねーぞー!」

 

「はーい!」

 

その時だった。トレーナー室の扉が勢いよく開かれ、翔太郎が姿を現した。

 

 

「久しぶりだな、弦太郎!」

 

「先輩っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜トレセン学園・屋上〜

 

 

「先輩も気づいたらここにっすか?」

 

「ああ、本当に気づいたらここに来ちまった…フィリップも無しでな」

 

トレセン学園の屋上で、フィリップと翔太郎が話をしていた。

 

「財団X、お前はどう思う弦太郎」

 

「まぁ、なんかあれなんすけどね__何かまだ狙ってるように見えたっす!」

 

「だよな、アイツらはエニグマとかいうもんもってんだって?」

 

「たしか時空を超えたりとか、様々な世界をひとつにするとか…前は阻止しできたんですけどね。もしアイツらの目的が不死の生命だったら…」

 

「…ヤバかったのか?」

 

「様々な仮面ライダーのおかげで助かったっていってもいいレベルで、今のメンバーじゃ…」

 

 

足りない。それは弦太郎が言わなくても伝わってきた。更なる仲間が必要か…

 

「もし本格的に動き出したりしたら…」

 

「でっかい手?みたいなんがでるっすよ!」

 

「…何言ってんのお前」

 

「いやほんとっすよ!出るんです!これくらいのぉ!!」

 

弦太郎が手で表してくれるがイマイチ伝わりにくい。それから約15分、エニグマの大きさ等を紙に書いて見たりしたが、やっぱり翔太郎には伝わらなかった。

 

_______

 

〜財団X〜

 

「ちくしょう…まさかこっぴどくやられちまうとは__やっぱダブルは強ぇな…」

 

「だが大半のデータは集まった…スチームガンにある実戦データ、これをアークに送信し、我々の技術を用いてT2メモリが作成できる」

 

「強いて言うなら、エクストリームがなかったのがあれか?」

 

そういう赤最上を無視して、アークに実戦データを装填する。

 

今の財団が作れる物はガイアメモリ、ゾディアーツスイッチ、そして…プログライズキー

 

「そろそろマジで本格的に動き出さなきゃまずいんじゃないの〜?」

 

3枚のコアメダルをつつきながら赤最上が言う。

 

「エニグマを使って…別世界の財団に取引をもちかけよう…」

 

「俺たちが出せるもんなんかあるか?」

 

「人間より優れた存在…、あの驚異的な身体能力をもつ彼女たちだよ」

 

「おいおいまじかよ…それやったら俺たち消されるぞ…」

 

「データさえ取れればいい…それを機械として再現すれば、ひとつの兵器になる」

 

「兵器…ねぇ、確かにそれを使ったXガーディアンとか強そうだな」

 

「まずはヒューマギアのモデルをアークに造らせる。そこに手に入れたウマ娘達のデータを入れれば…」

 

「いくら仮面ライダーでも倒せねぇ、か___中々えぐいことしやがるな!」

 

「ああ、そのためにもまずはトレセンに忍び込む。そのための面子をエニグマを使い呼び寄せる」

 

「そういやあれだな」

 

その時ふと、赤最上が呟いた。

 

「…?」

 

「俺たちは別々の最上魁星だ。そして今この世界にふたりいる…なのに不死の生命もねぇしバイカイザーにもなれねぇ。一体どうなってやがるんだ…?」

 

そういえばそうだ。別世界の最上魁星が合わさる時、万物を超越した不死の肉体を手に入れる。前は仮面ライダーに阻止されたが今回は既に2人揃っている。なのになぜ何も起こらないのだろうか

 

この世界が我々という異物を拒否している…?

 

決して合わさってはいけない存在がひとつの次元を超えて合わさった。我々はこの時空についていけていない?

 

なら仮面ライダーは何故普通にいられる?

 

いつだってどの時空も…ヒーローだけを求めているというのか…

 

悪に堕ちた我々など、存在してはいけないというのか…?

 

どの世界でも結局は否定されるのか?

 

「ふざけるなよ…必ず仮面ライダーを殲滅し、我々が王となった世界を作る…どの世界でも、どの時空でも…!__光がある限り…影もまた必ずある…」

 

 

 

ならいっそのこと、我々が頂点にたてばいい。そんな世界をぶっ壊し、我々のものにする。

 

 

 




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