我ながら3秒クオリティネーミングだなぁ、風林火山おじさんも混ぜたしw
「ん?僕よんだ?」
おいおいまじかy………
「なんだコイツ…!強ぇぞ…!」
「どういう硬さをしているんだ…!あのにんじんは!?」
翔太郎とフィリップが立ち上がる。桐生院がフィリップを支えながら問いかける
「貴方は…にんじんの精霊さんなんですか?」
「…うん、そうだよ。僕の名前はにんじんの精霊!」
((そのまんま!?))
「今そのまんまって思ったやつ出てきな」
そう言われた瞬間、3人は目をそらす。
「…まぁいいか、静かにしてたらこの男の人が僕を掘り起こしちゃったんだ!だから身体いっただきーって!」
「…なるほど?」
「でもこの身体今3人の魂が入ってるからごちゃごちゃうるさい!特にこのゴリラ!___あーっ!!!またうるさくなったよ!!」
1人でギャースカ喚き散らす不破……いやにんじんの精霊。フィリップは検索を初めて、翔太郎は冷やかな目で見ていた。
「…ん、あぁ!私はねていたのか!?」
その時だった。木陰で寝ていた理事長が目を覚まし叫んだ。
「不甲斐ない…!__ところでこれは一体どういう…」
「初めまして、僕はにんじんの精霊です!」
「……へ?」
ダメだあまりの衝撃に理事長がフリーズしたと翔太郎は内心思った。というか誰も驚くだろこんなん…
「こ、これは一体…!?」
「あー、聞いてくれ理事長さん。こいつ今にんじんの精霊とやらに身体を乗っ取られてるらしい」
「に、にんじんの精霊…?」
(桐生院知ってんのに理事長知らないのか…)
突っ込みたいことが山ほどあるが何とか我慢、再び話を戻す。
「で、どうやら力ずくじゃあ解決できない案件だそうで…」
「エクストリームが通用しないのも問題なのだが…」
「そうだなフィリップ、それも気になるところなんだよなぁ……しかも風林火山ってなんだよ…」
そう呟きあいながら不破を見る。くるくると回りながら畑を一周している、普段の不破なら絶対しない行動だ。というかアイツには担当ウマ娘がいたはずだ…バレたらまずいんじゃ…
「なぁフィリップ、こいつはどうすればいい?」
「…力ずくが無理なら話し合いだ」
「えぇ?話し合えんのか?」
「…無理そうだね」
さっきといい今といい、ろくに話し合いすらできなさそうだ。
「なになにー!?面白い話!?」
突然2人を割って現れた不破に翔太郎がツッコミを入れる。
「おわぁ!?___いきなり会話に入ってくんなよ!」
「…翔太郎、アグネスタキオンというウマ娘に頼るのはどうだい?」
「えぇ…、アイツ?頼んだところで怪しいと思うぞ」
ハイライトが消えた目が翔太郎を見る。
「だがしかし、彼女の薬なら…」
可能性はあるんじゃないのか? というか適当に除草剤でも撒けば死ぬんじゃないかと思ったが……試す度胸がないためにやめた。除草剤で死なれたら色々困る
「…どうすっかなぁ」
外からストレッチなどの声が聞こえ始めた。そろそろトレーナーである人間は戻らないといけない、だが今の不破を放ってみろ……きっと一瞬で地獄になる予想が着く。
「ゴルシちゃんレーダーはここを指してるんだよ!ついてこい!」
「ただの方位磁針に変な名前をつけないでくださいまし!」
「これは新たな開運アイテムでは!?ぜひ私にお譲りを!!」
「ええい!やかましいわ!だいたいここ畑やぞ!」
まずい、1番まずいヤツらがこっちに近づいてきてる。しかもゴルシちゃんレーダーとかいう訳の分からないものを片手に持っているそう。ちょっと便利そうに見えてきた。
「こんなとこにいたら、ウチクリークに捕まったってもええわ_______あ…」
最初にエンカウントしたのはタマモクロス、絶対いない前提で話していたため一気に顔が青ざめた。
「ほらな!やっぱりいたぜ!!」
次にゴルシ、人差し指で不破をさす。
「トレーナーさーん!」
「不破トレーナー!」
フクキタルとマックイーンも合流した。
(よっしゃ、ウチが言うたことはバレてへん…!)
内心ガッツポーズを決めるタマモクロス。まさか本当にいるとは知らずにあんな大口を叩いてしまった。
「あ、タマモ」
「なんやゴルシ」
「さっきの録音してクリークに送り付けといたから」
「はああああああああああああああぁああああっ!!!」
「うわぁ…いとも容易く行われるえげつない行為…」
翔太郎が哀れみの目をタマモクロスに向けた。タマモは突然地面にうずくまり、ガタガタと震え出す。一体彼女達がいうクリークとは一体何者なのだろうか?ウマ娘か?人間か?それとも………、
(ダメだ新しく気になることが出来た)
「アカン…このままやとまた赤ちゃんになってまう…」
そこまでのトラウマを植え付けられたのかクリークと言うやつに……だがそんなタマモを他所にゴルシが不破に近寄る
「よぉー!!ひっさしぶりだな!ゴリラ!」
肩を叩こうとするが、するりと躱す不破、そして…
「初めまして、僕は不破諫です」
「……は?」
ゴルシがは?と言ってしまったような気がするが、お構いなしに初対面雰囲気を醸し出す
「あなたがゴールドシップさん。貴方はマチカネフクキタルさん、貴方はメジロマックイーンさんですね。あそこにいるのはタマモクロスさんですか!」
場が固まる、翔太郎とフィリップが頭を抱える。さてどうしたものか…
「ゴリラ…?__お前イメチェンか?なんか気持ち悪い…」
ゴルシの顔が真っ青になりお腹を抑える。こいつには不破の変化がそれほどまでに精神に来たらしい…
「なんやフクキタル、お前らが言うてる奴と全然性格違うやんけ。ええ人っぽく見えるで」
トラウマから帰ってきたタマモが笑いながらゴルシの横に並ぶ。
「ねぇ、フクキタルさん…」
「奇遇ですねマックイーンさん…」
その後ろでマックイーンとフクキタルが目を合わせて大きく息を吸う。
「「貴方一体誰ですかァァァァァァァッ!!??」」
_____________
〜10分後〜
コースなどから聴こえる声が増えてきた時間帯で、ゴルシ達は畑に集まっていた。翔太郎が起こったことを話す。やはりにんじんの精霊なんて誰も知らなかった、ゴルシすら知らなかったそう……
(なら一体桐生院が持ってる本は一体…)
「桐生院さん、貴方の持ってる本を少し見せてくれませんか?」
「え?いいですよ!」
フィリップに嫌な顔をひとつせずに桐生院が答えた。トレーナー白書を渡され、フィリップがパラパラとみていく。翔太郎も後ろに周りひとまず見てみる…
(うまぴょい?鋼の意思?)
気になる単語が何個か出てきた気もするが、プライベートには触れないでおこう…
不破には1度離れてもらう、顔が真っ青になったままのゴルシ達が相手をしてくれる。言わば時間稼ぎだ
「あった、にんじんの精霊…」
「彼は温厚だが恐ろしい…、持ち主の体を徐々に蝕んでいき最終的には身体を乗っ取る……だが味は絶品でそれを食べたウマ娘は福が訪れ、まるで別人のように強くなる___だが現れるのは何百年に一度と言われており、トレセン学園七不思議の一つである…」
「精霊というより悪霊じゃねぇか、やっぱり分離方法とか書いてないか?」
「だめだ、こういう本あるあるのそのページだけ破れていて閲覧ができない…」
「やっぱ叩くしかねぇのかよ…」
「それは翔太郎がしたいだけじゃないのかい?」
「…だってそっちの方が手っ取り早いだろ」
「だが確証が無さすぎる…ダブルでも勝てないとなるとフォーゼを頼るか…? 」
「弦太郎は騒ぎ大きくしそうだし今アイツ3人のトレーナーだから忙しいだろ」
「迷惑をかける訳にも行かないか…」
となると完璧に手詰まりだ。自力で治すか病院行きしか残る道はないように思える。
「いやまてよ…」
「ん?」
フィリップがなにかに気づいたのか、ぶつぶつと呟き始めた。こうなると人の話は絶対聞こえないために暫く放置。
「翔太郎、なんらかの精神的ダメージやストレスを感じさせて追い出すのはどうだい!」
「あー、たしかにな。それならいちばん安全?に分離できそうだな」
「早速彼女にきてもらおう」
そう言いながらフィリップが電話をかけようとした瞬間、呼ぶ前から”その彼女”は現れた。
まるで待っていたかのように
このときを待ち望んでいたかのように
「そうか、こりゃあ名案だなフィリップ!」
そんなことを言っていると、彼女が口を開いた。
「なんだか呼ばれた気がして来てみれば〜、タマちゃんまでいるじゃないですか!」
「やあ…君がスーパークリークさんで合ってるかな?」
「はい、私がスーパークリークですよ?フィリップさん!」
「お前ら知り合いかよ…」
「ああ、何度か昼食を一緒にしてね。相席という興味深い文化さ」
「よし、スーパークリークさん。ひとつ言います」
「はい?」
「あそこにいる不破諫を、気が済むまでおぎゃおぎゃしてやってください」
「……まぁ」
その瞬間、翔太郎は何となく察した。フィリップが何を言ったのか、何故タマモがさっきまで怯えていたのか…
今ここにいるのは、さっきまでのスーパークリークではなく……
捕食者
次回!
ママvs精霊!
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