ゴリラ、トレーナーになるってよ   作:エヌラス

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にんじんの精霊ってなんだよほんとw
我ながら3秒クオリティネーミングだなぁ、風林火山おじさんも混ぜたしw


「ん?僕よんだ?」


おいおいまじかy………


28.にんじんの精霊

「なんだコイツ…!強ぇぞ…!」

 

「どういう硬さをしているんだ…!あのにんじんは!?」

 

翔太郎とフィリップが立ち上がる。桐生院がフィリップを支えながら問いかける

 

「貴方は…にんじんの精霊さんなんですか?」

 

「…うん、そうだよ。僕の名前はにんじんの精霊!」

 

((そのまんま!?))

 

「今そのまんまって思ったやつ出てきな」

 

そう言われた瞬間、3人は目をそらす。

 

「…まぁいいか、静かにしてたらこの男の人が僕を掘り起こしちゃったんだ!だから身体いっただきーって!」

 

「…なるほど?」

 

「でもこの身体今3人の魂が入ってるからごちゃごちゃうるさい!特にこのゴリラ!___あーっ!!!またうるさくなったよ!!」

 

1人でギャースカ喚き散らす不破……いやにんじんの精霊。フィリップは検索を初めて、翔太郎は冷やかな目で見ていた。

 

「…ん、あぁ!私はねていたのか!?」

 

その時だった。木陰で寝ていた理事長が目を覚まし叫んだ。

 

「不甲斐ない…!__ところでこれは一体どういう…」

 

「初めまして、僕はにんじんの精霊です!」

 

「……へ?」

 

ダメだあまりの衝撃に理事長がフリーズしたと翔太郎は内心思った。というか誰も驚くだろこんなん…

 

「こ、これは一体…!?」

 

「あー、聞いてくれ理事長さん。こいつ今にんじんの精霊とやらに身体を乗っ取られてるらしい」

 

「に、にんじんの精霊…?」

 

(桐生院知ってんのに理事長知らないのか…)

 

突っ込みたいことが山ほどあるが何とか我慢、再び話を戻す。

 

「で、どうやら力ずくじゃあ解決できない案件だそうで…」

 

「エクストリームが通用しないのも問題なのだが…」

 

「そうだなフィリップ、それも気になるところなんだよなぁ……しかも風林火山ってなんだよ…」

 

そう呟きあいながら不破を見る。くるくると回りながら畑を一周している、普段の不破なら絶対しない行動だ。というかアイツには担当ウマ娘がいたはずだ…バレたらまずいんじゃ…

 

「なぁフィリップ、こいつはどうすればいい?」

 

「…力ずくが無理なら話し合いだ」

 

「えぇ?話し合えんのか?」

 

「…無理そうだね」

 

さっきといい今といい、ろくに話し合いすらできなさそうだ。

 

 

「なになにー!?面白い話!?」

 

突然2人を割って現れた不破に翔太郎がツッコミを入れる。

 

「おわぁ!?___いきなり会話に入ってくんなよ!」

 

「…翔太郎、アグネスタキオンというウマ娘に頼るのはどうだい?」

 

「えぇ…、アイツ?頼んだところで怪しいと思うぞ」

 

ハイライトが消えた目が翔太郎を見る。

 

「だがしかし、彼女の薬なら…」

 

可能性はあるんじゃないのか? というか適当に除草剤でも撒けば死ぬんじゃないかと思ったが……試す度胸がないためにやめた。除草剤で死なれたら色々困る

 

 

「…どうすっかなぁ」

 

外からストレッチなどの声が聞こえ始めた。そろそろトレーナーである人間は戻らないといけない、だが今の不破を放ってみろ……きっと一瞬で地獄になる予想が着く。

 

 

 

「ゴルシちゃんレーダーはここを指してるんだよ!ついてこい!」

 

「ただの方位磁針に変な名前をつけないでくださいまし!」

 

「これは新たな開運アイテムでは!?ぜひ私にお譲りを!!」

 

「ええい!やかましいわ!だいたいここ畑やぞ!」

 

 

まずい、1番まずいヤツらがこっちに近づいてきてる。しかもゴルシちゃんレーダーとかいう訳の分からないものを片手に持っているそう。ちょっと便利そうに見えてきた。

 

 

「こんなとこにいたら、ウチクリークに捕まったってもええわ_______あ…」

 

最初にエンカウントしたのはタマモクロス、絶対いない前提で話していたため一気に顔が青ざめた。

 

「ほらな!やっぱりいたぜ!!」

 

次にゴルシ、人差し指で不破をさす。

 

「トレーナーさーん!」

 

「不破トレーナー!」

 

フクキタルとマックイーンも合流した。

 

(よっしゃ、ウチが言うたことはバレてへん…!)

 

内心ガッツポーズを決めるタマモクロス。まさか本当にいるとは知らずにあんな大口を叩いてしまった。

 

「あ、タマモ」

 

「なんやゴルシ」

 

「さっきの録音してクリークに送り付けといたから」

 

 

 

「はああああああああああああああぁああああっ!!!」

 

 

 

「うわぁ…いとも容易く行われるえげつない行為…」

 

翔太郎が哀れみの目をタマモクロスに向けた。タマモは突然地面にうずくまり、ガタガタと震え出す。一体彼女達がいうクリークとは一体何者なのだろうか?ウマ娘か?人間か?それとも………、

 

(ダメだ新しく気になることが出来た)

 

「アカン…このままやとまた赤ちゃんになってまう…」

 

そこまでのトラウマを植え付けられたのかクリークと言うやつに……だがそんなタマモを他所にゴルシが不破に近寄る

 

「よぉー!!ひっさしぶりだな!ゴリラ!」

 

肩を叩こうとするが、するりと躱す不破、そして…

 

 

 

 

 

「初めまして、僕は不破諫です」

 

 

 

 

 

「……は?」

 

ゴルシがは?と言ってしまったような気がするが、お構いなしに初対面雰囲気を醸し出す

 

「あなたがゴールドシップさん。貴方はマチカネフクキタルさん、貴方はメジロマックイーンさんですね。あそこにいるのはタマモクロスさんですか!」

 

場が固まる、翔太郎とフィリップが頭を抱える。さてどうしたものか…

 

 

「ゴリラ…?__お前イメチェンか?なんか気持ち悪い…」

 

 

ゴルシの顔が真っ青になりお腹を抑える。こいつには不破の変化がそれほどまでに精神に来たらしい…

 

「なんやフクキタル、お前らが言うてる奴と全然性格違うやんけ。ええ人っぽく見えるで」

 

トラウマから帰ってきたタマモが笑いながらゴルシの横に並ぶ。

 

「ねぇ、フクキタルさん…」

 

「奇遇ですねマックイーンさん…」

 

その後ろでマックイーンとフクキタルが目を合わせて大きく息を吸う。

 

 

 

 

 

 

「「貴方一体誰ですかァァァァァァァッ!!??」」

 

 

 

_____________

 

〜10分後〜

 

コースなどから聴こえる声が増えてきた時間帯で、ゴルシ達は畑に集まっていた。翔太郎が起こったことを話す。やはりにんじんの精霊なんて誰も知らなかった、ゴルシすら知らなかったそう……

 

(なら一体桐生院が持ってる本は一体…)

 

「桐生院さん、貴方の持ってる本を少し見せてくれませんか?」

 

「え?いいですよ!」

 

フィリップに嫌な顔をひとつせずに桐生院が答えた。トレーナー白書を渡され、フィリップがパラパラとみていく。翔太郎も後ろに周りひとまず見てみる…

 

(うまぴょい?鋼の意思?)

 

気になる単語が何個か出てきた気もするが、プライベートには触れないでおこう…

 

 

不破には1度離れてもらう、顔が真っ青になったままのゴルシ達が相手をしてくれる。言わば時間稼ぎだ

 

 

 

 

 

 

「あった、にんじんの精霊…」

 

「彼は温厚だが恐ろしい…、持ち主の体を徐々に蝕んでいき最終的には身体を乗っ取る……だが味は絶品でそれを食べたウマ娘は福が訪れ、まるで別人のように強くなる___だが現れるのは何百年に一度と言われており、トレセン学園七不思議の一つである…」

 

「精霊というより悪霊じゃねぇか、やっぱり分離方法とか書いてないか?」

 

「だめだ、こういう本あるあるのそのページだけ破れていて閲覧ができない…」

 

「やっぱ叩くしかねぇのかよ…」

 

「それは翔太郎がしたいだけじゃないのかい?」

 

「…だってそっちの方が手っ取り早いだろ」

 

「だが確証が無さすぎる…ダブルでも勝てないとなるとフォーゼを頼るか…? 」

 

「弦太郎は騒ぎ大きくしそうだし今アイツ3人のトレーナーだから忙しいだろ」

 

「迷惑をかける訳にも行かないか…」

 

となると完璧に手詰まりだ。自力で治すか病院行きしか残る道はないように思える。

 

「いやまてよ…」

 

「ん?」

 

フィリップがなにかに気づいたのか、ぶつぶつと呟き始めた。こうなると人の話は絶対聞こえないために暫く放置。

 

 

「翔太郎、なんらかの精神的ダメージやストレスを感じさせて追い出すのはどうだい!」

 

「あー、たしかにな。それならいちばん安全?に分離できそうだな」

 

「早速彼女にきてもらおう」

 

そう言いながらフィリップが電話をかけようとした瞬間、呼ぶ前から”その彼女”は現れた。

 

 

 

まるで待っていたかのように

 

 

 

 

このときを待ち望んでいたかのように

 

 

 

 

「そうか、こりゃあ名案だなフィリップ!」

 

 

そんなことを言っていると、彼女が口を開いた。

 

 

 

「なんだか呼ばれた気がして来てみれば〜、タマちゃんまでいるじゃないですか!」

 

「やあ…君がスーパークリークさんで合ってるかな?」

 

「はい、私がスーパークリークですよ?フィリップさん!」

 

「お前ら知り合いかよ…」

 

「ああ、何度か昼食を一緒にしてね。相席という興味深い文化さ」

 

 

「よし、スーパークリークさん。ひとつ言います」

 

「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あそこにいる不破諫を、気が済むまでおぎゃおぎゃしてやってください」

 

 

 

「……まぁ」

 

 

その瞬間、翔太郎は何となく察した。フィリップが何を言ったのか、何故タマモがさっきまで怯えていたのか…

 

 

 

今ここにいるのは、さっきまでのスーパークリークではなく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捕食者捕食者(ママ)としての、スーパークリークだった。

 

 




次回!
ママvs精霊!



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