「あらあらあらあらあらあらあら〜!!」
見たらきっと一目惚れするような綺麗な笑顔。ヨダレが垂れていて目にハイライトがないことを除けば翔太郎は間違いなく惚れていた。
(あっぶね〜!何惚れかけてんだ俺!)
「翔太郎、下がった方がいいよ。君も餌食になりかねない…」
「なぁフィリップ、こんなんで本当に解決する?」
「彼女を信じるしかない…」
そう会話してる間にもジリジリと詰めていくクリーク。危険を察知したのかゴルシ達は既に消えていた。学園内でもなかなかの奇行をするゴルシでさえ消えるのだからきっと強いのだろう。
そう自分に納得させるしか無かった。
「…貴方一体?」
にんじんの精霊が問いかける。
「ママでちゅよ〜!」
クリークが答えた。会話になってない
「彼女は最近でちゅね遊びが誰にもできていなくて相当なストレスが溜まっているはずだ。僕達は精霊を祓えて、クリークはストレスを発散、ウィンウィンてやつだね」
「でもあいつ警戒してるし、俺たちの時にみたいになっちまうぞ…!」
そう言った瞬間、精霊が凄まじい速度で手刀を放った。翔太郎がまずいと顔を真っ青にする。だが………
「…ッ!?」
「あらあらあら〜!」
クリークは目にも止まらぬ速さで懐からガラガラを抜き放ち、手刀を受け止めたのだ。
「ダメだツッコミどころが沢山ありすぎるんだよ!」
翔太郎が我慢できないと大声で叫んだ。そして相棒のフィリップに何か言ってもらおうとアイコンタクトを送る。だが…
「翔太郎、ここはこういう世界なんだ。あきらめたまえ」
「ダメだフィリップが考えるのやめてる」
今はただ繰り広げられる手刀vsガラガラを見ているしか無かった。
「では素晴らしい提案をしましょう!」
クリークがガラガラで捌きながら不破に問いかける。手刀が止まり、互いに距離をとって話し合いを始めた。
「なんですか?」
真顔で答えた不破に、万遍の笑みでクリークが言う。
「私にでちゅね遊びをさせてください!」
「断る、僕はいかなる理由があろうともそのような遊びには参加しない」
完全な拒否、これ以上の話し合いの余地はないとも言えるような冷たい声に、クリークがしょぼんとなる。だが……
「そうなんですね……なら私からしてあげますッ…!!」
それはすぐさま消え、クリークは再び地面を蹴って一気に距離を詰めた。さすがはウマ娘蹴りの後がある。
「すげぇ…」
手刀とガラガラがぶつかり合い、死のレクイエムを奏でていく。片方は社会的死が、もう片方は精神的死が、お互い命をかけて全力で相対している。
「うわぁ、なんやこれ…ウチにはもうついていけへんわ…」
ツッコミ放棄をするタマモクロス。翔太郎はすでにツッコミを放棄していた。むしろよくもったほうだと密かに思う。
「はぁ、はぁ…」
少しずつ、にんじんの精霊の速度が落ちていく。身体が疲れてきた証拠だ。それに対しクリークは息すら上がっておらず、疲労感が一切見えなかった。さすがのスタミナの量だ。
「でちゅね遊びをすると言ってください…」
「はぁ…はぁ………断る」
「あなたが手刀で私のスタミナを減らした気でいますが、私はまだまだ行けますよ?___でもあなたはどうですか?」
クリークが慈悲の目を精霊に向けて問いかけた。
「疲れた足、絶え絶えの息、ガラガラと激突して痛めた手。どれだけ頑張ったとしても人間はウマ娘に勝てない、ね?でちゅね遊びをしましょう!」
(言ってることどっかの鬼と変わんねぇ!!)
翔太郎が内心でツッコむ。
「……僕は、いや俺は…!何年もこの場所に居続け、様々なウマ娘を見てきたにんじんの精霊ッ!!______俺は俺の責務をまっとうする!!ここにいる者はだれもでちゅね遊びをさせないッ!!」
「すごい…!__絶え絶えの息でその迫力!!やはり貴方はでちゅね遊びをするに相応しいですッ!!!」
「でちゅね遊びをするに相応しいって何だよっ!!!!」
クリークが左手にガラガラ、右手におしゃぶりをを構えて突進の準備をする。対する精霊はにんじんを2本もって同じく突進の構え。
「おいよせ…!」
翔太郎がそれ以上を言う前に、2人が地を蹴って加速する。お互いが激突し粉塵がそこら中をを舞い、視界が遮られる。
「…っ___そんな…!?」
粉塵が収まっていき、視界が戻る。シルエットが現れて………
不破の口におしゃぶりが突っ込まれているのがみえた。
「不破ァァァァァァァッ!!!!」
翔太郎が叫ぶ。だがすでに不破、いや精霊はクリークに膝枕をされてヨシヨシされていた。精霊の目に意思の光は宿っておらずそのおしゃぶりの狂気さが伺える。
「だめだクリークッ!ソイツは不破なんだ、もし今ここであいつが目が覚めたりしたらそれこそアイツ二度と姿見せねぇぞ!」
翔太郎が叫ぶがクリークには聞こえていない。疲れた精神が癒されてる最中だからだろうか。
「な、るほどな…」
「ん?どうしたんですか?」
クリークの腕に抱かれた精霊が、意志のない目をさまよわせながら口を開く。
「今の…トレセン学園にここまでのやつがいたとは…、昔とは違ってお前たちは弱体してるのかと舐めていたな。それがまさかこのようなことになるとは……」
「よしよし〜」
それから先を言う前に、クリークが頭を撫でた。
「…そうか、もう俺も眠っていいんだな。この見守る役目から、解放されていいんだよな…」
精霊が目に涙を浮かばせる。その間も黙ってクリークは頭を撫で続けた。ついに耐えきれなくなり涙を流す。
「迷惑をかけた…、俺はここら辺で行かせてもらおう。君たちに…祝福があらんことを…」
「…おう」
最初に反応したのはゴルシだった。普段からは考えられないくらいの真面目な顔で頷いている。
「うむ、これで私も行ける…」
そういい、瞼を閉じて…息を吸う。すると不破のからだから金色の粉が吹き荒れて離れていく。そのまま風にのり気ままにたびをすると誰もが持っていた。
「よいしょっと…」
だがその粉はそのまま空中で消える前に、なにかに吸い込まれていった。
「お前…あんときの男!?」
翔太郎がすぐその正体に気づき、声を出す
「いやいやちょい待て!今回は戦いに来たわけじゃねぇよ!」
ナスカメモリを使う青年だった。手をこちらに向けて声を出している。
「何の用だ?」
「いや、にんじんの精霊のデータ貰いに来ただけ。」
そう言いながらバグヴァイザーを見せる。画面のな中にはオレンジの物体が浮いていた。
「ずーっと見てたぜ、何やら面白そうだったからバグスターにして見たかったわけよ!まぁ今はまだ身体すらねぇみてぇだからなッ…!!」
「一体なんの騒ぎだ…!?」
「…来るなッ!!!」
少し騒ぎがデカすぎただろうか、エアグルーヴやシンボリルドルフ、ナリタブライアンなどの生徒会メンバーが駆け寄ってきた。気になって駆け寄ってきたウマ娘たちもいる______だがタイミングは最悪
「被験者ふえたじゃん!!」
「この野郎_____!!!」
そう言った瞬間、ビームガンモードにしたバグヴァイザーをこちらに放つ。弾丸ではなく、なにかの粉のようなものが振りまかれた。
「ッ!」「っ!」
翔太郎とフィリップ、理事長は即座に躱した。
___だが
チームバルカン全員や、不破、クリークや生徒会メンバーその他ウマ娘達が一気にその粉に当たった。
「こいつはバグスターウイルスってな、これに当たったものは身体が苦しくなり…バグスターを身体から生み出す。そして最後には…生み出した本人は入れ替わるように消滅するんだよ!」
「なっ…!?」
驚く翔太郎とフィリップをよそに、フクキタル達が突如倒れた。駆け寄ると苦しそうに体を悶えさせていた。
「大丈夫かッ!?」
理事長が駆け寄って声をかける。だが帰ってくるのは上の空な言葉だけだった。理事長はすぐさま懐から端末を取りだしどこかへかけている。
「じゃあ俺はここで退散っと、お前頼むわ〜!」
「まて…!」
逃げようとする青年を捕まえようと走り出したが、スチームガンで姿を消し、その代わりに一体の機械が現れた。翔太郎がすぐさま止まる。
刀を右手に携え、こちらに一礼をして構えた。まるで武士のような佇まいをしている。
「…翔太郎」
2人はダブルドライバーを装着し、珍しく最初にフィリップが声を出した。その顔は冷静だが内側にある感情は翔太郎だからこそ読めた。
___だから、相棒として最適な選択をする。
「任せたぜ、フィリップ」
「来い!ファング!!」
フィリップが手を伸ばし叫ぶ。遠くから、恐竜の鳴き声が響いた。それはまるで
_________フィリップの怒りを表すかのように…
これ、ウマ娘巻き込んで大丈夫ですかね??
ガイドライン大丈夫だろうか…
ちなみに最後に登場したやつはコラボバグスター(プロトギリギリチャンバラガシャット)ですね!文章力クソですんませぇん!!
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ここを押すんだ!!作者が喜ぶぜ!!!
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