ゴリラ、トレーナーになるってよ   作:エヌラス

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気がつけば評価バーが赤くなってました!!ありがとうございます!これからも頑張ります!

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4.トレセン学園

「こちらが、トレーナー寮となっております。基本的に外出は自由ですが、門限がありますよ」

 

「門限とかあんのかよ…ちなみに破ったらどうなる?」

 

「さぁ…?___どうなるんですかね…?」

 

「…そうか」

 

身の危険を感じた不破諫だった。多分この人を怒らせると…怖い

 

「他にもウマ娘達の専用の寮があります!そこは基本的に許可がないと立ち入れませんからお気をつけて」

 

「なるほどな…」

 

「ここがあなたの部屋です!必要最低限のものは用意してあるので心配なさらず!」

 

「助かる」

 

そのまま様々なところを巡る不破とたづな。トレーニングルームや全てのコースがあるレース場。ひっくるめて言えば、スポーツ選手に必要なものは全てある。一通り見た不破は、たづなさんと別れ、ある場所へ行く

 

_________________________

 

〜食堂〜

 

「とりあえず飯食うか…」

 

とりあえずどんなものか、というか人間が食べれそうなものはあるのか…

 

「普通にあるんだな…」

 

とりあえずのカツ丼。金はいらないらしい。

 

「意外と美味そうじゃねぇか…」

 

そこら辺の椅子に座り、割り箸を割って食べ始める。とりあえず辺りを見回せば、多分自分と同じトレーナーとかいう奴らと”ウマ娘”と呼ばれる生き物たちがいた。この世界については全く知らない不破だが、それはこれから慣れていこう。そう考えながら食べ進めようとした時だった____

 

<ズシン!!

 

(ズシン…?)

 

まるで食堂で立てる音ではないと、不破は直ぐに思い、音のした方向___自分の後ろに目をやる。

 

「もぐもぐ……美味いな…」

 

「な、な……な、なんだよ…、この量…!?」

 

昔テレビで見たことがある、大食い選手権の決勝に出てきたクソでかい丼、それの3倍くらいはあるだろうか、とにかく、ありとあらゆる素材がタワーと化している。

 

しかもそこに座っているのは華奢なウマ娘だ。さすがにあの量は無理がある。俺でも無理だ。

 

(大丈夫なのかよ…)

 

そう思いながら自分のカツ丼を食べ進めていく。

 

〜20分後〜

 

「う、嘘だろ…!?__どんな食欲だよ…」

 

自分がようやくカツ丼を食べ終わり、後ろを再び見ると、お皿は既に空になっていた。バキュームカーも驚きだ。

 

「ふぅ……おかわり」

 

「っ!?」

 

もうここまで来ると「すげぇ」を通り越して「怖ぇ…」と感情が芽生えてくる

 

「…?__どうかしたのか?」

 

「あ?あ、あぁ…よく食うなって…」

 

「…そうか?まだまだ行けるが…」

 

驚きだ。というかもう怖い。いつか自分も食われそうだ

 

「そうか!とりあえず食えよ〜!じゃあな〜!!」

 

半ば逃げるようにして、不破諫は食堂を抜け出した。

_________________________

 

〜中庭〜

 

「なんなんだよ…アイツ…めちゃくちゃ食うし…その割にはスタイルいいし…ウマ娘ってすげぇな…」

 

「オグリキャップのことか?」

 

「あいつそんな名前なのか、って___またお前かよ!!」

 

ベンチで項垂れる不破の横からぬっと現れたゴールドシップ。不破は途端に嫌な顔をした。

 

「会って早々失礼だなこのゴリラ!」

 

「誰がゴリラだァ!?_この馬野郎!」

 

「ゴールドシップだって言ってるだろ!?記憶力ねぇのか…!?」

 

「あるわ!めんどくせぇだけだ!」

 

「そっちの方がめんどくせぇだろ!?」

 

「ったく…お前と話してっと疲れる…」

 

「そりゃあこっちのセリフだ」

 

「それよりもだ。」

 

「なんだよ」

 

「トレーナー?とやらになったのはいいが…具体的になにすりゃあいいんだ?」

 

「そこの男性が、新しいトレーナー…とやらかな?」

 

「あ?誰だ?」

 

「紹介が遅れたな、私の名前はシンボリルドルフ。ここ、トレセン学園の生徒会長だよ」

 

そう言いながら手をさし伸ばしてくるので、不破もその手を握る。

 

「不破諫だ。今日からここで世話になる」

 

「不破諫か…いい名前だな」

 

「お、おう…」

 

シンボリルドルフ、そう名乗る彼女に、一瞬だけだが惹かれかけてしまった。

 

「どうだ?ここの感じは?」

 

「ああ、悪くはねぇ……変な奴にしか出会ってないけどな…」

 

「はははっ!__確かにここには個性豊かなウマ娘が沢山いるんだ。地方から来たウマ娘もいるんだ。個性が豊かとはいえ、全員がそれぞれの”夢”に向かって日々精進しているよ」

 

「”夢”か…」

 

あの日を思い出す。

 

 

 

 

 

『ヒューマギアをぶっ潰して…!その先に何があるのか!__夢なんて…考えたこともなかった…。だがいつか見つけてやるよ…俺が俺であるために!俺の夢を!!』

 

 

 

 

 

 

「…どうした?」

 

「いや、なんでもない…」

 

「会長!」

 

向こうから、ウマ娘が1人走ってきた。

 

「呼ばれたようだ。また会おう」

 

(当たり前か…全員が全員、夢を持ってこの学園に来てる…それを支えるのがトレーナー…)

 

その時だった。門の近くで、荷物を持ったウマ娘が、泣きながらトレーナーと思われる人物と話していた。ウマ娘は片足を包帯で巻いており、もう戦えないのだろう。そんな雰囲気を醸し出していた

 

 

「ごめん…!ごめんな…!!俺が…俺のせいで…お前を勝たせてやれずに…!」

 

「そんな…トレーナーは何も悪くないよ…!__私がきちんとしてれば…!」

 

 

「前に地方から来たウマ娘だな、最初は勢いがあったが…トレーナーも優秀なはずだった。だけど負けられないレースに負けて…自暴自棄になったんだろうな…それで足を怪我したんだ…」

 

「…」

 

「ここではそんなやつも少なくねぇよ、未練があるのに走れなくなった奴も沢山いる…私達はそいつらの分まで、頑張らなくちゃいけねぇ。トレーナーも、もちろんその責任を一緒に背負って戦うんだ」

 

「そうか…」

 

そう呟きながら自分の胸に着いたトレーナーバッジを見つめる。金色のバッジ、そのバッジがどれほど大切なのか今ならわかる。

 

「…ウマ娘……上等じゃねぇか…」

 

(目付きが変わったな…)

 

「俺がトレーナーになったら…絶対に負けさせねぇ…!最強を作り上げてやる…!」

 

声に出ているものの、不破諫は今日、ここに誓った。未だに信じられないウマ娘と言う生き物。慣れない環境。だがこの男ならできるだろう。

 

___不破諫とウマ娘達のハチャメチャストーリー、開幕!

 




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