通信の内容はこうだ。鬼の姿をしたMEが商店街付近に出現!MEは刃物を多数所持している模様!以上!!とのこと。現在俺は隊長こと佐野塚勇のバイクに乗せてもらってで急いで現場に向かっている最中であるが・・・
「ってちょっとぉお!信号無視してますけど大丈夫なの!?」
「緊急事態!そんなときにルールなんか守ってられるかぁ!」
そう、渋滞している車と車の間を120km/hくらいのスピードで駆け巡っていた!危ない危ない。そしてすぐ商店街についた。ぱっと見た感じ、シャッターやのぼり旗などに切り裂かれた跡が見られた。それも真っ直ぐ道を進んでいるようだった。
「おいソウ!この跡追えば目標のMEに会えそうだ!俺はこの辺に逃げ遅れた人がいないか探してみるから、お前は先行ってろ!」
そう言われ俺は急いで向かうことにした。誰も死んでいなきゃいいけど・・・。
おおっと!?20代半ばのサラリーマンが誰かに襲われそうになってる!その襲おうとしている奴は、頭に牛のような角、体には刀、ナイフ、なぎなた、ソードブレイカーが身につけてあり、右手には包丁を所持している。間違いない、通信にあったMEだ!
「は、早く助けに来てくれよおぉおう!!」
仕方ない、思い切り飛び蹴りをカマすしかない!記憶の持ち主さん、ごめんよ!
げしっ!
飛び蹴りは肩に直撃、MEは4メートルくらい吹っ飛んで地面に後頭部をモロに打ち付けた。っておいサラリーマン!?俺の服を掴むんじゃあない!
「なんでもっと早く助けに来ないんだ!ちゃんと通信は送っただろう?!」
「え?あんたが通信の主か。」
「と、とにかく後はよろしく頼むよ!」
そういってサラリーマンはヨロヨロと逃げていった。助けたお礼は言わないのか、まあいいけど。そう考えて、俺はようやく例のラジカセを身に着けた。
「変ー身っ!!」
赤い姿に2本のマフラー!そして黄色い複眼!これぞ戦闘態勢の恰好である!などと思っとる間にMEは右手に持っている包丁を俺にめがけて振り回してきた。だが体の心から避ければかわすのは容易であった。
「見た感じの戦い方は2流3流だな!!」
MEの包丁の突きに合わせて右手で相手の手の甲を掴み、右に捻った後相手の手を押し付けて左手で包丁をはじき落として見せた!そのあと相手の顔面めがけて前蹴りをかましてやった。
「よぉし!今回はちょっと早いが決めに行く・・」
・・・・ニクイ・・・
なんだって?いま憎いって言ってなかった?
そういってMEは包丁をすかさず取り、空中に20mくらい飛んで逃げていった。
「おい!降りてこーーい!!逃げるなんて卑怯な・・・!」
追っかければいいって思うでしょ?残念。格闘技にはあんなジャンプ出来るものはない!!俺の調べた限りじゃ・・・。そうして俺はみすみすMEを逃したのだった。
午後10時丁度ーーー
詳しいことはまた明日と言われ、俺は家まで送り届けられた。
「じゃ、また明日な。」
その言葉に手を振って答え、俺は急いで玄関に向かった。
石段を抜けてスライド扉を開けた瞬間、
ブゥオォン!
豪快に薙刀が振り下ろされたのだった。
俺は思わず後ろに倒れ込み、薙刀を構えたその人はこう言った。
「ソウ‼︎今何時だと思ってるんだ!もうとっくに門限は過ぎちまってるよ‼︎」
俺の祖母だった。マジで怖いから、薙刀しまって!
「おばあちゃん、ごめん!後で色々説明するんでぇ!!」
そう言って俺は小一時間で説明した。玄関で正座させられて。
「なるほど。また変な宗教にとっつかまっちまったね〜、あんた。」
「宗教って言うかなんと言うか。でもバケモン見たのはホントなんだ。記憶の怪物〜ってらしいんだけど・・・」
「あーもう宗教に毒されちゃってる!アタシより先あんたがぼけちまってヤダねぇもう!!」
信じてねぇー。まぁ無理もないか、今日起こった出来事は俺もまだ信じらんねぇんだからな。
そんなこんなで自分の心の整理も祖母の説得も曖昧なまま、俺は布団を敷いてとっとと寝ることにした。これは夢だそう夢だ。明日になればいつも通りの朝が待ってる。
次の日
ピンポーン!
うちのチャイムだ。こんな朝早く誰だろう。急いで玄関を開けないと•••
「おはようございます。って、ちょっと!?無言で戸閉めないでよ‼︎」
そこには昨日見たポニーテールの女の子がいた。なんでこいつこんな朝早く家に来てるんだ。え、朝?時計を見たらもう8時!?完全に寝坊した。急いで制服に着替えないと!
「ほら、さっさと着替えて早く行くわよ。」
「行くってどこへ!?」
「決まってるでしょ。あんたの通ってる学校によ!」
えぇ〜、嘘だろオイ。聞くところによると、どうやら俺を監視するためだけに急遽転校してきたとのこと。ストーカーか!ストーカーか!まあいい、とにかく今は学校に遅刻しないことだけ考えていつものルートでは通らない裏道や屋根の上をばれないように走った。なんとか校門が閉まる前にはついた。
「じゃあ放課後に瀬戸川博士のところで待ち合わせということで」
「おい、ちょっと待った。名前まだ聞いてなかった。」
「・・・速目。佐野塚速目!」
速目は別のクラスらしい。後で知ったのだが転校は出来たが肝心のクラスは決められなかったと言う本末転倒という展開になっていた。昼休みにも話をしたかったが自分のクラスメイトからの質問攻めがあると予想したからだろうか。そんなこんなで授業も昼休みも過ぎて約束していた放課後の時間になった。なったと言ったらなったの!!
瀬戸川博士本人もいてこの前のようなことがあったんで一発正拳突きをお見舞いしてやりたいと思ったが、速目に止められてしまうのだった。
「それよりも話って何だ。お前たちに協力するってのはこの前ので話はついているはずだが。それとも何か?生命保険の手続きでも必要か?」
「んなはけないでしょ!今追っているMEについてと・・・」
それとなんだろ?速目は言葉を詰まるように言った。
「私たちの本当の目的を。」
ここまで見て頂きありがとうございます。また近いうちに続きを投稿したいと思いますので、続きが気になるという方は前の話を見て待って頂ければと思います。