仮面ライダーレディオ   作:テレンデルー

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4話

Memory Eater

通称ME。

 

 「思い出や技術といった記憶を後世に残すために物質化したい」という考えが事の発端であり、研究する中でその記憶に意志があることが発覚、そこにある程度の行動原理を書き込ませたことで誕生した人工生命体である。そのため当初の考えからはかけ離れた目的で生まれてしまった。ある時はあらゆる過酷な環境の任務にあたる特殊部隊、または人一人が簡単に起業できるような人材確保、はたまた死者と同じ風貌をした新しい家族といった人類に革命を起こすには十分すぎるほどの発明が期待されていた。しかし何者かが何らかの方法でその製造方法を一部の民間人に情報不十分のまま流出してしまった。そこからME関連の事件が多発したため、その対処専門チーム"MEB" が編成されて事件の鎮静化を図っているというのが現状である。

 

「...というのが大まかな出来事ね。」

 

「なんでニュースとかで出さなかったんだろ?」

 

「混乱とか避けるため~とかかな。今までの話で何か質問は?」

 

 とりあえず納得。色々質問したいことはあるがまずは・・・。

 

「そういえば瀬戸内博士は何者?」

 

 と言って俺と速目は博士の法を向いた。

 

「わ、私も研究には参加していた。だが記憶に意志があるなんて思っていなかったんだ!!それに人間が新たな命を誕生させるなんてナンセンスにも程がある!命を弄んでるとしか思えん!」

 

 そこまでは聞いてないんだが・・・。

 

「瀬戸内博士は私たちの支援者よ。全面的協力は出来ないけど、MEの情報や発見装置を作ってくれたのも博士よ。」

 

 まじかこの爺さんほんとに事件に関与していたんだな。

 

「あともう一つ、このチームの本当の目的って何なんだ?」

 

「今の私たちの目的はMEが悪事を働くのをやめさせることだけど、最終的には新たな記憶の物質化方法を提唱し、あらゆる人類の記憶を使って全人類を全能にすることが本来の目的よ。」

 

 ちょっと待ってくれ。話がぶっ飛びすぎだ。

 

「いやいやいや、全人類を全能にする!?なんでそんなことする?!」

 

 そこに瀬戸内博士が割り込む形で話に入ってきた。

 

「我々人類は記憶したものを伝えることが下手なんだ、不器用なんだ。科学が進んだこの世界でさえ失った知恵を取り戻すことはできない。だからこそ人一人が得た知識や技術、経験を確実に伝える必要があるんだ!そしてそれこそが人類が新たに進化するための第一歩だと私は信じている!!」

 

 瀬戸内博士は両手を広げてワルツを踊っているかのように周りをぐるぐると回っていた。等と熱弁を聞いていると一本の電話が来た。

 

「MEが出現した!!場所は噴水公園!!今からだとお前たちのほうが近い!至急現場に急行!!!」

 

 その連絡を受けた俺たちは至急現場に向かおうとしたとき、瀬戸内が呼び止めてきた。

 

「待て!お前たち!そこにある私が改造したバイクに乗っていけ!名はOOトラベラー!!!」

 

「ダブルオゥ…なんだって?まあいいや、とにかくこれで現場に向かうぜぇ!!変身!!!」

 

 そう言って赤い強化服を身にまとい、バイクのエンジンを吹かした。

 

「速目ぇ!!乗れぇぇ!!!」

 

 速目を乗せ、急いで現場にバイクを走らせた!!!

 

 

 

 

 

 噴水公園に着いたころには、あたりは血の海になっていた。ある夫婦は二人手をつないで倒れ、ある家族は息子を庇って切られたといった悲惨な光景を目の当たりにしてしまう。そんな今まで見たことのない光景を見てしまい、思わず目を背けてしまう。そんな情けない姿を見た速目は叱咤した。

 

「いい!?あんたはこれからずっとこの光景を見続けるのよ!!私も戦いたいけど、今はまだ戦闘データをあなたから回収することしかできないの!!だから、戦って!今やれるのはあんたしかいないの!!!」

 

「分かってる...。わかってるよ!!!!」

 

 そう言って前を見るとようやくMEの姿を視認する。頭に牛のような角、体には刀。前に取り逃がしたMEか・・・。

 

・・・・・・・

 

「俺のせいだ・・・。俺がこいつを逃がしたせいで、こんな・・・・。」

 

 俺の心は絶望で満たされていった。自分の行動一つでこの惨劇になったという後悔、自分の格闘技の執着しすぎた結果取り逃がしたという失態、そんな負の感情で満たされてしまう・・・。だけど・・・それでも!!!

 

「こうなったのは俺のせいだ。なら、これ以上被害を出さないためにも、俺にはお前を止める責任がある!!!」

 

 俺はMEに真っ向から突っ込んだ。それを見越したMEは体からなぎなたを引っこ抜き、それで横払いした!!

 

「こんなもんきくかああぁ!!!」

 

 なぎなたの刃先を両手で掴み、透かさずそのまま拳で折って見せた。そのまま流れるように腹部に3発正拳突きを叩き込んでやった!!!よろけたMEは急いでジャンプしようとするが・・。ジャンプした瞬間、俺はMEの足首を掴んでやった!!!

 

「逃がすわけねえだろ!!一度やったことがまたやれると思うなよ!!!」

 

 そしてMEをそのまま地面に叩きつけた。MEはかろうじて立ちあがり、またこんなことを言ってきた。

 

・・・・ニクイ・・・憎い・・・・憎い!!!!

 

「憎いのはこっちも同じだ。てめーの一番得意な武器を出しな!!次で・・・ケリつけてやる。」

 

・・・オットガァ・・ニクイノ・・・アノオンナ憎いの・・・許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許さない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許さない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許さない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

フコーにスルノ、、、、、ゆるさないのおおおおおおおおおおおおおおぉおおぉっぉぉおお!!!!!!!!!

 

 左手で体にある刀を抜き、そのまま切りかかるが体の軸を左に少しずらしただけで避けれそうだった。しかしそのまま刀を手放し、右手に握っていた包丁を両手に持ち替えて突き刺してきた!!!!俺は体を左に大きくずらし、至近距離で打てるフックでカウンターを狙った!!!

 

 

 

 

 

 

ドスッ

 

 

 

 

 

 

 MEの包丁が脇腹を掠めた。そして、俺の拳は、見事に顔面をとらえた。カウンターは成功したのだ!!!

 

 

アナタアアアアアアアアアァァァァアァアアアアァアアアアアアアアア・・・・アアァ

 

 そのままMEはカセットテープになり、それを掴む。俺はそのまま握りつぶそうとした。

 

「ちょっと何してるの!?ちょ、やめなさいよ!!」

 

 速目が止めにかかるが、俺は彼女に叱咤した。

 

「うるせえ!!!こんなもんあっちゃいけないんだよ!!こんな人一人の感情が、てめえの身内だけじゃなく、他人をも簡単に巻き込んだんだ!こんなもの、存在しちゃいけないんだ!!」

 

「だからこそだ!!」

 

 そこに急いでやってきた勇隊長が割り込んできた。

 

「だからこそ、こんな悲劇起こす前に対応しなきゃいけないんだ。だが被害が出るまで俺たちは動けない。システムが確立していないこの状況で一般市民の声でしか俺たちは動けない!!こんな被害が出ても、瀬戸内博士が開発した記憶抹消装置できれいさっぱり無かったことになる!だがな、これは他人の記憶だ。平和な日々にあった出来事だ!これを、お前にどうこうする権利はない。俺たちのやってることは人の感情に土足で踏み込んでるんだ!!そのことを忘れるな。」

 

 それを聞いた俺は手が緩み、その隙に隊長にカセットテープを取り上げる。俺は膝をつけ、両手で拳を叩きつけた。

 

 

 

 こうして、黒崎創の壮絶の戦いは幕を開けた・・・・。

 

 

 

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