RTAのようでRTAじゃないアサルトリリィ 作:リン・オルタナティブ
という旨を前書きにて予告しておきます。
死神と模擬戦だけど戦うアサルトリリィ実況はっじまっるよー!
今回は夢結様との模擬戦から続きやっていきましょ~。はい、初手からバチバチの戦闘ですね。
模擬戦のシステムルールは戦闘と同じく相手のHPを削り切るのが勝利条件です。要するにポ○モンバトルのようなもの。ただし、指示を出すトレーナーがいませんがね。
それにしても凄い人の多さ。梨璃ちゃんや二水ちゃんの他にもヌーベル嬢や
「手を抜くつもりはないけど、いいかしら?」
当たり前だよなぁ?むしろレアスキルを使わないで夢結様に勝ちに行くのは自殺行為ですので、諦めてレアスキルすべてを使う覚悟でいきましょうね^〜。
しかし、今回のガバは完全に想定外ですね。エンカ機能、今後別ルートを走るときはオフにして走ることにしよう(戒め)。
最初は己の技量とテクニックで斬り結び、夢結様のルナトラが発動したら、とりあえずマギ生産特化のバーストドライヴと防御力を底上げするタンクドライヴ等を積んで防御特化にしつつ、サブスキルでゲットしたばかりの聖域転換で防護フィールドを薄くても張って一撃もらいましょう。イベントが入りますので、それまで頑張りましょう。
それでは戦闘開始です。今回はシューティングモードは空砲でしか使用できませんので、事実上遠距離縛りです。
とりあえず接近しなければ始まりません。素のステータスに物言わせて高速で接近しましょう。このスピードもよいガバでしたね。溶け消えるように接近できましたね。アステリオンをブレードモードで振り抜きましょう。
う〜む、初撃は防がれますか。流石は夢結様です。完全な不意打ちを迎撃してきましたね、
「さっきの速度、どんな手品?」
シノン氏の特権です((๑•̀ㅁ•́๑)✧)
まぁ、他の人もシノン氏の速度が出せたらそれこそ世界の終わりですね。.....縮地を極めた
「そう....なら、心置きなくやれるわね」
えぇ....完全に叩き潰す満々じゃないですかクォレハ。だが仕方ありませんね。この頃の夢結様は荒れてましたから。だけどまだレアスキルは使いません(鋼の意思)
今はまだ耐えます。一撃一撃、慎重に且つ大胆に夢結様へ攻撃を入れていきましょう。
.....今思ったんですが、かなりの耐久勝負になりそうですね、これは。
大きな音が修練場に木霊する。CHARM同士がぶつかった筈なのに、それをも凌駕する火花と衝撃に夢結は思わずCHARMを落としそうになってしまった。
観戦しようと修練場へ訪れたリリィたちには、初撃が見えなかった。それこそ
戦いは突然始まったのだが、反応できたのはたった一人、彼女―――世琉原詩暢と対峙していた夢結のみ。
初撃を防がれたのを警戒してか、詩暢はCHARM同士がぶつかって発生した衝撃波に乗じて元いた場所へと着地する。
「さっきの速度、どんな手品?」
「...さぁな、私にもわからない」
夢結が問いかけるが、詩暢は言葉を濁して返答する。その姿に夢結は昔いた友人、または自身を重ねた。
何処か冷めたようで、でも
そう感じ取っても、言葉にすることができず、そこから生じるモヤモヤとした思いで夢結は詩暢へ言葉を紡ぐ。
「そう....なら、心置きなくやれるわね」
「これは戦闘ではないが....まぁ、私も言えたことではないか」
詩暢の言葉に夢結の良心は頷いた。だが何故か体が止まらない、戦闘を、血を、死を求めている。目の前の少女を殺せ、自身の
徐々に、夢結が持つCHARMの振る速度が上がっていく、何度か詩暢のCHARMが受け止め、流していくがやがてすべてを防ぐことができないと察したのか、最低限の回避を試みながら、
◆◇◆◇◆
――――殺せ、殺すな、殺せ、殺すな。
激しく渦巻く狂気に頭がおかしくなりそうだ。私はいつの間にかCHARMを動かす手を止め、右手で頭を抑えていた。
荒い呼吸を繰り返しつつ、目の前で佇む少女、そのフードの中へと目を向ける。虚空のようで、中身は全く見えない。
目の前にいる
「ああぁあぁぁあぁぁぁぁぁ!!」
やがて私は――
さぁてもうすぐで夢結様のHPが半分切りそうですね。....ってあらぁ?夢結様の動きが止まりました。こ、これはまさか......来てしまったのか!?まだHP半分も行ってないのに!?流石に早すぎはしませんかねぇ!ガバ多すぎぃ!!
『セルティ....!どうしよう...!』
お、落ちつけぇい!とにかく、夢結様の注意をこちらに引き続けて、タイミングよくレアスキルを発動するぞい!!
「夢結様ぁ!!」
「梨璃さん!?」
『梨璃!』
あーもう!ここにきて梨璃ちゃんが来ちまった上に夢結様に一直線じゃないですかやだー!!くっそ!もうこうなったら
『わっ!セルティ―――』
一度シノン氏との通信を切って、スキル発動画面に移動しましょう。
ここでレアスキル、ドライヴの特殊能力発動!【コンボ】を使うぜぇ!
初見さんに説明すると、ドライヴにはコンボと呼ばれる能力が存在します。そして、それはスキルレベルが上がればストックできる数も増えます。
今回使うコンボはタンクドライヴ、リジェネドライヴ、バーストドライヴで発動するコンボ――
〔ガードベントコンボを発動します〕
そう、ガードベントコンボが発動します!.....絶対悪意あるジャマイカ、運営さん。
このコンボは簡単に言えば壁役に特化したコンボです。スピードが格段に落ちる代償に防御力とリジェネ効果に振り切れています(シノン氏のスピードが遅くなるとは言っていない)。
簡単に言えば、ガードベントを発動した今のシノン氏と一般的なリリィがレアスキル次第ではこれでどっこいどっこい.....同速と言ったところでしょうか。単純にシノン氏は敏捷極振り型なんだよなぁ...。
ではこれで一回夢結様から攻撃を貰いましょうか。あ、ちゃんと聖域転換を使って擬似的にATフィールドを再現しましょうね。
「詩暢さんっ!?」
「「「!?」」」
よく耐えてくれましたシノン氏!これでイベントが....ふぁ!?これでHPがレッドゾーン!?どんだけ攻撃に振ってるんですか夢結様!あ、暗転したってことはイベントが.....って、なんかシノン氏のHPが急激に回復して――
私のCHARM―――ティルフィングから生々しい感覚が伝わってくる。それと同時に骨や筋肉が引き裂かれていく生々しい音も響く。その感覚に私は狂気から正気へと覚める。だが、私は同時に察した。また、誰かを殺してしまったと。
私の目の前で赤い花火――鮮血が舞い散る。その血は梨璃――ではなく先程まで殺し合っていた少女―詩暢だった。
彼女が被っているフードが風圧により後ろへ持っていかれる。そしてフードの内から露わになったのは、アルビノ特有の白い髪。その白い髪が彼女自身の鮮血で赤く、紅く、朱く、染まっていく。
「あ....ぁあ.....!!」
恐らく梨璃を庇ったであろう詩暢はそのまま重力に導かれるままに倒れる....直前、その足に力を入れ地面を踏み締めた。
「ふふ...はは...危なかった、な。梨璃」
詩暢の顔が修練場の天井に向けられたまま、彼女は口を開いた。その言葉は、まるで慈愛に満ちているような。そんな暖かさを感じられた。
――――何故そこまでして護ろうとするのか
だが、その言葉をも容易く吹き飛ばすような超常現象が、詩暢の周りで起こった。
彼女から舞い散った鮮血が赤い光――
私は自身のレアスキルが発動している中、目を細める。やがて彼女から溢れて出ていた光が収まると、そこには――――
「『.....やれやれ、ガードベントじゃなければ即死だった』」
梨璃を庇い、フードが後ろに持っていかれたままの詩暢の姿がそこに佇んでいた。
服が裂けたままで腹部が露出している。そしてティルフィングが抉ったはずの傷口は完全に完治したのか雪のように白い肌がそこにあるだけだった。
何より一番の変化は露わになった詩暢の頭部だ。アルビノの特徴たる白銀の髪は一部が淡い水色へと変色し、古傷が走って閉じられたままの右目が開かれているのだ。そして、左目の瞳が真紅のような赤なのに対し、右目の瞳が黄金色に煌いているのがよく見えた。
「『さぁ――
詩暢はユラリと自身の血に染まったアステリオンの刃を私へと向け、不敵な笑みを浮かべつつそう告げたのだった――――。
〔トロフィー【次元ヲ越エテ昇華スル者】を獲得しました〕
〔条件が揃いました。促進補正【覚醒者】が開放されました〕
〔サブスキル【Awakening】がレアスキル【フェイズトランセンデンス】へ昇華しました〕
〔サブスキル【聖域転換】がレアスキル【ヘリオスフィア】へ昇華しました〕
――――か、覚醒イベントが来たぁぁ!?
というか痛い!!腹部が超痛てぇ!!シノン氏と受けた部分と同じ場所にダメージが来てるよ!?ゲームで擬似的な痛みを再現してるって...ペイントアブソーバーオンになってるよね、確か。
あ、ニキネキに説明しますと、梨璃ちゃんらアサルトリリィのキャラ達だけではなく主人公にも覚醒イベントが用意されています。それも、リアルタイム処理のおかげでこの覚醒イベント、完全ランダムが実現してますが。
さて、トロフィー情報を見るにですね、今の私とシノン氏が完全にシンクロしている状態のようですね。そう思うと、なにか感慨深い。
それではシノン氏の身体を拝借して、一緒にご唱和を。
『さぁ――
はい、私がマイク越しで話すとそのままゲームに入力されるようですね。...アサルトリリィ世界に間接的だけども入れちゃうんですね。世界観を体験したい人はぜひこの【私は何者】ルートを走ってもらいたいですね。
ではではお喋りもこのぐらいにして、夢結様との
ガードベントコンボを外しつつ、別のコンボを繰り出しましょう。モビルドライヴを3つ積むことで速度に特化した必殺の
〔トライアルコンボを発動します〕
――――トライアルコンボ!
そこにさらに開花したばかりのフェイズトランセンデンスでマギを増幅しつつヘリオスフィアを両手両足に纏った状態にしましょう。これがホントのマキシマムドライブ!
(貴方は――否、貴方達はアステリオンを白井夢結へ投擲し、走り出す。彼女が自身の獲物でアステリオンを弾いたときには、既に彼女の懐へ潜り込んでいた)
さぁ、全力で足技を連続で繰り出しましょう。百合ケ丘の生徒が....それ以前に女性がするとは思えない技ですが、今のシノン氏からしたらお構いなしです。
連打じゃ連打。脳波と思考を全部使い尽くす勢いで連打しましょう。ルナトラ状態に突入している夢結様でも流石に追いつけないようです。さっきから攻撃を受けっぱなしです。ということは隙を狙ったカウンター狙いですかね。
まぁ、それを打たせる前に終わらせないと、多分私の思考が焼き切れちゃいそうですし、なによりシノン氏が無防備(意味深)になってしまいます。
あと少し、あと少しで倒せます!
「貴方は...一体――」
これで、フィナーレです!夢結様お覚悟ぉぉぉ!!
私へ続いていた蹴りのラッシュは、唐突に終わりを迎えた。
詩暢が蹴りを止めると、上からクルクルと私が弾いたアステリオンが落ちてきて、詩暢の手に収まる。
――あぁ、あれで死ぬのかしら―――
私が一人で思考の海に浸っているとき、
「『――介入、完了。戦闘を終了する』」
その一言が聞こえたとき、私の身体は鉛のようにグッと重くなった。先程の蹴りによる痛みはなく、むしろ私の冷えた心を暖めようとする仄かな温もりが全身に満ちていた。
「貴方は...一体―――」
私が問いかけようとする前に、意識が沈んでいく。薄れていく意識の中、金属音が
「夢結様!夢―様―っかり――さい――――」
梨璃が私を起こそうとしている。もう、本当に世話の焼ける後輩を持ったものね。
そう思った矢先、私の意識は暗い暗闇の中へと落ちていったのを最後に記憶がプツリと途切れた。
――――勝った?あの...プレイヤー殺しって言われている、あの夢結様に?
.......はぁ、疲れた。本当に今回は洒落になりませんね。流石に疲れて喜ぶ気にもなれません。
あら?あららぁ?梨璃ちゃんに夢結様を任せるとして、シノン氏もだいぶお疲れですね。私も結構酷使しすぎました。今回は素直に気絶してもらいましょう。
はい、リザルトでの経験値とスキルポインヨがウマウマすぎます。流石に今回の戦闘難易度に見合った報酬ですね。
この戦闘で開放された機能や要素がありますが、今回はここまでにしましょう。リアルでもアサルトリリィ世界でも、流石に休まないと体が持ちませんしね。
それでは皆さん、お疲れさまでした。
トロフィー【全てを射止める紅き蛇眼】
〜取得条件〜
・マスクデータ【邪眼(蛇)】を獲得する。
・眼に関しての促進補正or障害補正を獲得している。
その眼は、生きとし生けるものすべてを見透かし、恐怖へ染めていく。死屍累々、阿鼻叫喚。