好きな子がドスケベVtuberだったんだが。 作:杜甫kuresu
なぁのぉでぇ。
もう一話投稿しちゃうんだなぁ、これがっ!
「という訳でだ透、後二名を連れて温泉旅行なんだ」
「俺他に野郎の知り合いは居ないんだよな…………」
当然のように兵藤にしばかれた。痛い。
「な、何をするだァーッ!」
「そこは千尋を誘うところだろ!? せっかく気を利かせてるのに何言ってんだこの玉無し童貞野郎!?」
「大声で言うな! っつーか玉無しと童貞は重複せんだろ!?」
何でそんな堂々と暴力と暴言を重ねてくるんだ!? 痛い、親父にもぶたれたことないのに!
人を思い切りしばいておいて何の悪びれもしないツラに流石の俺もイラッとこなくはない、ええい売り言葉に買い言葉だ。
やってやろうじゃねえか。
「何で千尋が出てくんだよ、ってかやっぱ痛いから謝れクソたらし!」
「はぁ~~~~~~~!!!!!!! 信じられないな透は、マジで誘わない気!? お前、お前なぁ! お前が行かないなら俺が連れてくぞ! このクソ男!」
「ほんと何でそこまで言うの…………? 俺だって傷つく心はあるんだぞ……?」
今日の兵藤明らかにおかしいだろ。ヒステリに入った母親でもこんな乱暴なことしてこないぞ、コップは顔面に投げられるけどさ。
大体講義室で大声出したら早めに来てるやつにとんでもなく迷惑だと思うんだが。
俺の珍しい配慮はお構いなしという様子だった。
「おい天谷透! 逆に問おう、何故あの子を誘ってあげない!? 温泉だぞ!? 女の子大概好きだぞ温泉!?」
「いや、何というの…………男と行きたくなくないか?」
天谷に逆の頬をぶたれた。
「大概にしろよこの野郎!?」
「このビンタは俺の分じゃないからな覚えとけよお前――――――こほん」
ようやく咳払い。おせーんだよクソ男が。
「いいかい透、女の子っていうのはだね…………えーっと、うーん。まあこの場合は誘ったほうが喜ぶんだよ。オッケー?」
「は?」
「オッケーと言いなさい」
「はひっ!?」
顔がやばい、笑顔で威嚇行動するの辞めてくれ。
まあ兵藤がどうでも良いこととか、私利私欲で怒る事例はかなり少ないからそういうことなんだろうが説明が足りない。俺もいきなりぶたれたら冷静に話を聞くことは出来ないだろ。
視線がじーっと俺の目に向いている。まだ何かあんのか…………?
「な、何だよ」
「もしかして透、女の子の風呂上がりに弱い?」
「ち、違うが…………」
「それ想像するだけで茹でダコになる男の顔だよ」
ぐっ、隠し通せなかったかっ!
実は普通に最初は誘おうかと思った。この場合善意ではなく下心丸出しで、だ。
冷静に考えてほしいが、風呂は誰だって脱ぐわけで。たっぷり温まってきた女と至近距離で会話すると…………こう。何だ。
匂いとかするし、湿っぽくて。アレだろ。アレだと思う。良くない。
「誰でも想像しちゃ良くないけど今回はオッケーなんだよ透」
「わぁ!? 心を読むな!?」
「まあ今回はハードルを下げるために俺も女の子を連れてくるから、いい機会だしこれくらい慣れるんだ透。君、いつか女の子の裸を見て適度に理性を保てなきゃならないんだからな?」
「いや、えっと…………まあ、そうだな…………」
「分かれば良し」
良しじゃねえよ。
「という訳で、温泉旅行がある。来るか…………?」
「ん????????????」
ほら見ろ凄い不思議そうな顔されてるじゃねえか。
しかしフォローをしておくと幾ら一年来の付き合いとは言え、知り合いに突然「温泉旅行行けるけど行く?」って言われるのはアレだ。マルチ商法と同じレベルのノリに感じると思う。
千尋の顔が明らかに考え込んでいる。ちらちらとこちらに飛んでくる視線の意味があんまりにも掴めないから、視線が寄せられる度にスリップダメージを受けている。全部兵藤のせいだ。
”良いんだよ透、最初は人のせいでも。最後は慣れれば良いんだ”
心の中の兵藤うざすぎるな。うわ、いい笑顔でサムズアップしないでくれ。
「ねえ透、ちょっといい?」
「何だ?」
「それって二人で行くってことでいいよね?」
「いや、兵藤とその他一名。女の子らしいぞ、アウェーじゃないのは保証する」
え、何その顔。すっごい嫌そう。何で?
「…………まぁいいや。それで、やっぱり混浴?」
「いやそんな訳無いだろ。ちゃんと普通のやつだよ……」
「…………」
あれ~? 完璧な配慮ってやつじゃないのかこれは~?
最近なんか挙動は読めなくなってきた所はある。距離が近い、というのが正しいのだと思うが。
とはいえ俺のカミングアウトがパフォーマンスばかりで中身のないものだったというのは自覚があるし、十中八九相手になどされていないだろうな…………ここからどう印象づけるかだよな、というのが俺の見立てだ。
今も変更はなくて、じゃあ何で距離が近くなったのか。これがさっぱり分からなかった。
「ちゃんと普通のやつって…………透、ほんとに私のこと好きなの?」
「え? いや、うん。何で急に聞くんだ?」
「二人っきりで行きたいとかならないの?」
「え~…………あ~……」
結論からお伝えすると普通になるに決まってる。
ただ速いと思うだけだ。情けない話をすると、性急に事に進めて引かれるというのは俺だって凹まないわけじゃない。
副次的というか取ってつけた感はあるが、もちろん千尋が嫌がることもしたくはない。
どうにもご機嫌斜めな千尋に返答がまごついた。
「…………なる」
「――――――ふーん。分かった、それで予定は?」
「来週末だな」
「おっけーおっけー、二人で部屋で飲も」
「あー別に構わんが――――――なんだって?」
部屋で飲む? コイツと?
ちょっと待て、千尋が俺達と飲んだことそもそも有ったか? あの荒れ具合なのも正直配信で初めて知った気がするのだが。
「いや二人きりで飲んじゃダメだろ、友樹とかも引っ張ってくるよ」
「やだ」
「Why!?」
俺が男に見えてらっしゃらない? いや、多分かなり高い確率できっと何もしないが…………そういう問題か?
どういう風の吹き回しだ、流石にパニックだぞ。
「大体友樹は来ないでしょ。馬鹿じゃないんだから」
「馬鹿ではないが馬鹿じゃないから来ると思うんだがな…………」
「二人だと緊張する?」
「ち、違うが…………っ?」
ニヤニヤすんじゃねえ。
「大丈夫だって~、透に変なことしないよ」
「は? するとすれば俺だが…………」
「してくれるの?」
「いや、しない…………」
何だ。
何なんだこれは!? なんかおかしくないか!?
言い方が悪いのは承知で言うんですけども、女は男を値踏みするべき所があると思う。真剣に投資をするなら、そいつが外れじゃないか、裏切らないか、そういうのは丁寧に見るべきなんじゃないかと個人的に考えていますね。
そういう駆け引きの中にも女の美しさは沢山転がっているようにも思うのであります。
Vtuber要素が全然なくなってきてて正直申し訳ない気持ちもしてきたのでアンケートでも取っておいてます。
正直V要素はおまけ感があるからタグに明記したほうが良いか迷ってる。
ドスケベさが足りないって読者が多すぎる。
普通に無理ではない…………無理ではないが……R-18とのチキンレース……。運営と喧嘩はしたくない。
この小説、読んでみてどう?
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予想と違うけどこれはこれで良い
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Vtuber要素を普通に待ってる
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ドスケベさが足りてないんちゃう?
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割と予想通りの話が多い