こうだったら楽しそうだなと思って書いてますのでIFを付けております。
ホロライブ・オルタナティブの今後を楽しみにしながらそれまでの暇な時間に読んでいただけると幸いです。
一応、ホロメン総出演となっております(0期生~5期生)
様々な世界が混じりあった世界【ホロライブワールド】
その中心にいつの間にか巨大な剣が突き刺さっていた。
それを1人の少女が認識してしまう。
この物語はそこから始まった。
少女の名はときのそら。
初めはみんな見えていると思っていた彼女。
しかし、誰に話してもその剣が見えている人はいなかった。
彼女は何か表現できない不安を感じ、親しい友人に連絡を取り事情を説明した。
彼女の言葉に4人の友人達はそれぞれの世界で異変が起きていないか調査する事にした。
それから数ヶ月後【バーチャル】にて、2人の少女が仲良く道を急いでいた。
猫耳少女おかゆと犬耳少女のころねだった。
2人は学校の先輩であるスバルと食事の約束をしており、その待ち合わせ場所に急いでいた。
2人が待ち合わせ場所の公園にある池の前に着く。
しかし、先に来ているはずのスバルの姿が見当たらなかった。
困惑しているとちょうど近くを通りかかった先輩のまつりが声をかけてきた。
2人は事情を話し、3人で公園内を探す事にした。
なかなか見つからないスバル。
電話をしても彼女には繋がらなかった。
ふと、まつりは公園の池を見る。
するとそこに1匹のアヒルが。
まつりにつられて2人もそのアヒルを見た。
どこかで見た帽子を被っているアヒル。
小さくなってはいるが、そのアヒルが被っているのは紛れもなくスバルと同じ帽子だった。
3人は協力して逃げ惑うアヒルを捕まえる。
アヒルに呼び掛けてもアヒルはただただガァガァ鳴くだけだった。
まつりの提案で3人は学校の保健室にいるちょこ先生に相談する事にした。
ちょこ先生は隣の世界【ファンタジー】から赴任してきた先生だ。
もしかしたら、この変な現象も分かるかもしれない。
保健室ではちょうどちょこ先生が帰り支度をしているところだった。
3人はちょこ先生に事情を説明し、鳥籠に入れているアヒルを見せる。
ちょこ先生はアヒルをじっと見つめると、このアヒルに呪いがかかっている事を指摘。
3人はどうにかその呪いを解くことが出来ないか相談する。
ちょこ先生はある伝説の鏡を使えば元に戻せるのではないかと伝え、3人に【ファンタジー】にいる友人を紹介する。
【ファンタジー】は【バーチャル】と違いモンスターが生息する世界。
危険だが大丈夫か確認するちょこ先生。
3人は力強く頷いた。
ちょこ先生は世界を隔てる壁を通る通行書と友人宛の手紙を3人に渡す。
そして、どこかに連絡するちょこ先生。
ちょこ先生は3人にある場所に向かうように指示し送り出した。
3人が向かったのは、世界を隔てる巨大な壁。
そこを通ればその先は今の世界とまったく別の世界だ。
指定の場所に着いた3人を、1人の女性が待っていた。
彼女はちょこ先生の友人で道案内をしてくれるメルだった。
3人はメルに連れられてちょこ先生に紹介された友人の家へと向かう。
道中メルが用意してくれた馬車のお陰でスムーズに進む事ができた。
友人宅の前で下ろしてもらった3人はメルにお礼を言って別れる。
そして、3人はちょこ先生に紹介された友人に会うのだった。
ちょこ先生から受け取った手紙を読む1人の少女。
しかし、彼女は見た目と違いすごく長生きをしているとの事だった。
彼女の名はるしあ、ネクロマンサーだ。
事情を知ったるしあは友人に電話をかけた。
電話に出たのは兎人ぺこら。
ちょうどるしあが連絡を取りたい相手も一緒にいるとの事で事情を説明する。
ぺこらは一緒に飲みに誘われ先に酔っ払った友人マリンに事情を説明する。
海賊であり、トレジャーハンターでもあるマリンは美少女達の頼みは断れないと伝説の鏡の情報を伝える。
1つ、【ゲーマーズ】にある大カジノの景品。
1つ、【ファンタジー】の海に近い町の巨大なお屋敷の宝物庫の中。
1つ、【ファンタジー】の氷河地帯に住む赤竜帝の住みかの奥。
それぞれを伝えるも【バーチャル】に住む少女が行ける訳もなく、ちょこ先生の頼みとるしあのお願いから、ぺこら、マリン、そして、残り2人の友人で鏡を取りに行くことになった。
るしあは3人を無事に【バーチャル】に帰す事を頼まれる。
そして、残りのメンバーはそれぞれ行き先を決めた。
ぺこらは大カジノへ。
マリンは海岸のお屋敷に。
そして、残り2人。
ちょうど仲良く近くの温泉に出掛けているという事でノエルとフレアが向かう事になった。
ミッションの内容はそれぞれ鏡を見つけゲット次第、るしあの家に集合。
ちょこ先生のいる学校に向かうと約束した。
3人はるしあの友人に鏡の事を任せて、るしあに送られて【バーチャル】に帰っていった。
ぺこらは1人ある場所に向かっていた。
巨大なニンジンをお供のウサギ達と共に運びながら、向かった先は【ゲーマーズ】にある巨大な桜、御神木のある神社だった。
神社の中、御神木の前に静かにたたずむ1人の女性。
その凛とした表情に控えている巫女達から憧れの声が出ている。
女性は何かを感じたのか、控えの巫女達を下がらせた。
すると建物の影からぺこらが現れた。
ぺこらはその女性に事情を説明し、共にカジノに行かないか誘う。
その言葉に先ほどまでの凛とした顔はなく、面白いものを見つけた子どもの顔があった。
女性の名はみこ、御神木を制御する為に日々自分の感情をころして祈りを捧げている。
そのせいでたまには息抜きもしたくなるのだ。
ぺこらはみこと共に神社を抜け出し、カジノへと向かった。
道中、土産の巨大ニンジンを食べながら。
ここは【ファンタジー】にある海に近い町。
その一角にある巨大な屋敷のベランダでマリンは人を待っていた。
このお屋敷はルーナと呼ばれる女性主人の屋敷。
マリンはルーナと面会する為に部屋で待っていたが、あまりにも暇でベランダに出ていたのだ。
すると、どこからか大量の皿が割れる音。
そして、ドアがノックされた。
ドアから入っていたのはこの屋敷の専属メイドあくあだった。
あくあに先導されながらマリンはルーナに会う。
言葉巧みにルーナから鏡を譲ってもらえるよう交渉をしたが、上手くいかなかった。
途方にくれるマリンに、ルーナが提案。
自分の自画像を描いて欲しいのだが、納得がいく絵師がいないという事。
それで、マリンに納得する絵が描けたなら鏡を譲っても良いという事だった。
マリンは自慢の腕もあり快く承諾。
しかし、ルーナの自画像の注文は一筋縄ではいかなかった。
温泉地のある【ファンタジー】の氷河地帯。
そこには湯治を終えた仲良し女騎士ノエルとエルフのフレアが歩いていた。
向かう先はぺこらからの情報にあった赤竜帝の住みか。
普段は人型で気さくな赤竜帝だが、ドラゴンフォームだと話は別、好戦的になっているのでどうにか話し合いに持ち込みたい2人だった。
情報通り氷河地帯の奥に住みかの洞窟があった。
ただ、問題はその前に赤竜帝が寝ているという事だ。
それも、ドラゴンフォームで。
彼女達は赤竜帝を刺激しないようにゆっくりと竜の裏手に回る。
しかし、ノエルがうっかり尻尾の先を踏んでしまった。
起きる赤竜帝。
どうにか話をしようと試みる2人だったが、いつもの赤竜帝と何かが違った。
赤竜帝は2人と距離をおき、臨戦態勢に入った。
2人も話が通じそうにない赤竜帝と対峙した。
ぺこら達2人は大カジノに到着した。
資金はそこまで多くないがどうにか稼がないといけない。
まずは景品を確認する。
確かに噂の鏡が商品に並んでいた。
値段を見ると手持ちの約1000倍。
幸運兎を自称するぺこらと御神木の巫女であるみこは腕捲りをして勝負に挑んだ。
結果、2人は散々だった。
持ち金もそこをつきかけたその時、カジノでダンサーをしていた1人の女性に声をかけられるアキだ。
アキはバイトでここのダンサーをしており、かなりの人気ダンサーだった。
顔見知りだったみこは事情を説明。
アキは快く力(金)を貸してくれた。
2人は今一度自分の幸運と力(金)を信じ突撃する。
そして、アキが遊びでかけたモンスターバトルで大穴が当たりなんとか鏡をゲットする事ができた。
すっからかんの2人はアキにお礼を言ってそのうち力(金)を返す事を約束して別れた。
目指すはるしあが待つ家へ。
もうかれこれ数十枚以上描かされている自画像。
1枚描く事にポーズが代わり、ダメ出しが入る。
なかなかルーナが望む絵が描けていないマリンだった。
そこに見るに見かねたあくあ登場。
ルーナの好きな食べ物やアイテムを用意し機嫌を爆上げしマリンのサポートにはいった。
あくあのサポートもありなんとか合格点がもらえたマリン。
約束通り宝物庫に案内され、目当ての鏡をゲットする事ができた。
ルーナにまた自画像を描いてくれるよう言われ苦笑いしながらも2人と別れたマリンはるしあの元へと向かった。
戦況は劣性だった。
ブレスに尻尾アタック、翼より放たれる暴風に2人は追い詰められていた。
そして、赤竜帝は容赦なく最後の爪攻撃に出た。
絶対絶命な2人にどこからともなく声が響く。
周囲を確認する赤竜帝。
そこに電光石火のイナズマ蹴りが放たれる。
なんとか避ける赤竜帝。
蹴りを放った人物は2人の横に立った。
彼女はシオン。
彼女も近くの温泉に湯治に来ていたところ、ちょこ先生より話を聞いて見に来てくれたところだった。
戦況が代わり反撃に出る3人。
激闘のすえ、なんとか赤竜帝ココを気絶させる事ができた。
気絶したココを起こすフレア。
目を覚ましたココはここ数時間の記憶を失っていた。
詳しい事情を聞こうとした時、ノエルが頭上を指差す。
そこには何かが空から降ってきていた。
ゆっくりと落ちてきた女性はかなただった。
ココは同郷である彼女が何らかの原因で空にある世界【ふぉーす】から落ちてきたのではないかと推測する。
ココはノエルから事情を聞き、伝説の鏡を渡した。
それから気絶しているかなたを連れ家に戻っていった。
シオンも湯治の続きをするべく別れた。
2人はかなたを介抱しながら聞いたココからの話と伝説の鏡を持ってるしあの元へと向かった。
一方その頃、御神木のある【ゲーマーズ】の世界に住むミオの元に客が来ていた。
普段は自らが守る山から降りてこないフブキだ。
フブキは山から見下ろす下界が何やら不穏な気配がするのでミオに相談に来ていた。
神の力を受け継ぐミオも何か不穏な気配を感じており2人はそれが何か調査しようと話していた。
すると、御神木である大桜が突如発光。
巨大な光の筋が天へと登った。
普通ではない状況にミオとフブキは急いで御神木がある神社に向かう。
しかし、その途中神社に続く大階段の入り口、鬼生門の前に1人の女性が立ちはだかる。
あやめだ。
2人はあやめに御神木が普通ではない事を説明するが、2人の声はあやめに届いていないようだった。
彼女もまたいつもと違っていた。
ゆっくりと腰に差す刀に手をかけるあやめ。
2人は覚悟し戦闘態勢に入った。
戦闘は激しさをましていた。
不適に笑うあやめに2人は押されぎみであったが、突然あやめの態勢が崩れる。
2人はそのチャンスを逃さず畳み掛けた。
その場に膝をつき気を失うあやめ。
なんとか勝利した2人は気絶したあやめを担ぎ御神木へと向かった。
神社では御神木の異変に巫女達が大混乱だった。
ミオは1人の巫女から、巫女長であるみこが行方不明で連絡がつかない事を聞いた。
御神木の前に立つミオとフブキ。
どうにか御神木を鎮めようと神の力を使うミオ、そして、それを手伝う為に稲荷の力を使うフブキ。
そこに目を覚まし普段通りに戻ったあやめが鬼の力を使って手助けした。
どうにか御神木の発光は止み安堵する3人。
あやめもここ数時間の記憶がなかった。
記憶がなくなる前はノイズが頭の中を走りすごく気分が高揚した感じだったと2人に伝えた。
確実に何かがおかしくなってきている事にミオとフブキは世界の調査に乗り出す事にした。
鏡を手に入れた3グループはるしあの家に集まっていた。
るしあはちょこ先生に連絡し、ちょこ先生達が待つ保健室へと一行を案内した。
保健室にはちょこ先生と3人の女子高生とアヒルが待っていた。
ゲットした鏡をそれぞれアヒルに向かってかざす。
しかし、アヒルはアヒルのままだった。
落胆する一同。
そんな時、みんなから3つの鏡を受け取ったるしあは手を滑らして3枚の鏡を床に落としてしまう。
甲高い音と共に割れる3枚の鏡。
そして、響き渡るるしあの絶叫。
だが、割れたはずの3枚の鏡は光輝きだし1つの塊になっていく。
そして、割れた3枚の鏡は1枚の大きな鏡に変化した。
恐る恐る大鏡を拾うるしあ。
そして、その鏡をアヒルに向かって掲げた。
すると、鏡に写ったのはアヒルではなく1人の少女だった。
アヒルはいつの間にかスバルとなっていた。
無事再会を喜ぶおかゆ、ころね、スバル。
ひとしきり喜んだ後、ちょこ先生はスバルにどうしてアヒルになったのかを聞いた。
スバルは記憶を思い起こしながらその場にいるみんなに見た事を伝える。
自分が待ち合わせの場所に行く途中、近道をするべくいつもと違った道を通った事。
そして、その道を通っている途中自分の右側の景色にノイズがはしりそれがなくなった瞬間、さっきまで賑やかだった町が一瞬で廃墟になり人もいなくなってしまった事。
その話を聞き、おかゆ達は町を見る。
するとさっきまで賑やかだった町の一画がいきなり廃墟になって現れた。
今まで気にもしなかったのに話を聞いたとたん認識できたようだった。
その話を聞き、ノエルもココから聞いた話をみんなにした。
突然頭の中にノイズのようなモノが走り、気分が高揚して意識を失った事。
一同はその話を聞き、この2つに何らかの接点があるのではないかと考えた。
そして、最後にみこはある友人から聞いた剣の話をする。
全てはその剣が何らかの原因かもしれない。
その場にいる一同は静かに外の景色を見た。
そこには今まで見えてなかった何かを感じたような気がした。
雨の中、廃墟にたたずむ1人の女性。
彼女は数ヶ月前、友人の女性から剣の話を聞いて【バーチャル】の世界を調査していた。
そして、この廃墟を見つけた。
確か数日前、ここは賑やかな町だった。
そう彼女のメモリーには記憶されている。
彼女の名前はロボ子。
ロボである事で記憶を封印される事なく覚えていた。
そらが感じた不安は形となって現れている。
ロボ子は廃墟にある地下への階段の前に立った。
この先に何があるかは分からないが少しでも情報を手にいれ、このおかしくなっていく世界を正常に戻さなければいけない。
ロボ子はそうメモリーに残しながら地下への階段を降りていった。
暗い階段を下りていくロボ子。
この地下へと続く階段は確か廃墟になる前は地下鉄へ下りる階段だった。
下りた先は確かに地下鉄だ。
しかし、そこには電車もなければ人もいない。
ただ静寂に包まれた空間だった。
ただ、ロボ子にはその空間の先に何か違和感を感じた。
進むロボ子。
その違和感がだんだんと大きくなる。
そして、ソレは現れた。
目の前に広がる巨大な空間。
地下鉄にはあり得ないその空間にソレがあった。
大きくその真っ黒なノイズの入った球体がゆっくりと回っていた。
ロボ子は今までに見た事もないその物体をメモリーに記憶しようとする。
しかし、メモリーには記憶できず頭の中でerrorがでる。
カッカッカッ
そんなロボ子の前に1人の女性が現れた。
謎の球体の前に立つ少女。
「まさか、こんなところに来る人がいるなんて」
「あなたは誰?こんなところで何をしているの?」
ロボ子の問いにその少女を笑う。
ただその笑いはどこか壊れた感じがした。
「何してるって?
そんなの決まってるでしょ、この世界を壊すの」
「え?」
「こんな世界は終わらせる、私の大切な友達を消した世界なんて消えてしまえばいい」
「何を言ってるの?」
「そう、仲間を救ってくれない、こんな世界消えてしまえばいい」
ロボ子はその少女が何を言っているのか分からなかった。
ただ、その少女の目はロボ子の方を見ているがもうロボ子を見ていなかった。
「でも、今回はこれでおしまい、見つかっちゃったからね。
それじゃ、オリジナルの先輩、またねね。ばいばぁ~~~い」
そして、彼女はノイズに包まれその場から消えた。
謎の巨大な球体と共に。
ロボ子は何もなくなった巨大な空間の中、少女が言った世界を終わらせると言った言葉をメモリーに記憶し、他の仲間との情報共有をしなくてはいけないと感じていた。
みこはみんなと別れ、御神木のある神社に急いでいた。
カジノに入る際に連絡通知を切っていたお陰で、御神木が暴走した事をさっきまで知らなかったのだ。
通知をオンにした瞬間、ミオからすごい勢いで今の状況が説明されすぐに帰ってくるように言われた。
そろそろ御神木が見えてくる。
鬼生門の前ではあやめが迎えてくれていた。
あやめと合流して急いで階段を上がる。
あやめから自分が何故か気を失いミオ達と戦った事を聞かされる。
その話を聞いてみこはノエルから聞いたココの事を思い出す。
神社では巫女達に出迎えられ、みこはあやめと共に御神木の様子を見に行った。
「御神木に何してる!」
御神木について第一声、みこは見慣れない獣人が木を触っている姿を見て言った。
獣人はゆっくりとみこ達の方に振り返り笑いながら言う。
「こうやってキズを付けているんですよ、先輩」
手から長い爪を出し、獣人は御神木に傷を入れようとした。
「は」
しかし、それは叶わず、獣人は大きく御神木から離れる。
あやめだ。
みこが話している最中、一瞬で獣人との間合いを詰め斬りかかったのだ。
「さすが、戦闘系。
いるのは分かってたけど、一瞬で間合いを詰められるとは思わなかった」
言葉とは裏腹に全く驚いた表情をしないその獣人にみこは不安を感じた。
「最近の異変に何か関係あるでしょ」
「ふぅふふふふ、さすがオリジナル先輩。
ええ、そう。
でも、今回はここで終わりにしときます。
怖い先輩も睨んでますし」
獣人を睨んだまま構えを解かないあやめを見て言った。
「でも、必ずその忌々しい木は切らせてもらいます。
私達の計画には邪魔ですからね。
それじゃ、また会いましょう」
そう言ってノイズに包まれ獣人は消えた。
あやめは警戒を解かないままみこの元に戻る。
みこは獣人の言葉の私達から複数の相手がいるのではと気づく。
みこはあやめにミオ達にこの事を伝えるように頼み、自分はそら達にこの事を連絡しようと自室に戻った。
「やっぱりね、赤竜帝がおかしくなった氷河になにかあると思った」
AZKiはココとノエル達が戦った氷河地帯のさらに奥に来ていた。
目の前には氷河の上に浮かぶ黒い大きな球体。
何でできているのかは分からないが、その球体には不規則的にノイズがはしっていた。
「さすがにこの大きさは持って帰れないか。
なら、破壊しないといけないね」
AZKiは黒い大きな球体の前で突如歌い出した。
それは情熱的な歌だった。
歌が始まりAZKiの周りを赤い文字列がAZKiを中心に螺旋に舞う。
そして、その文字はAZKiの頭上で集まり巨大な火炎球となった。
「これでどう」
歌い終わりと同時に火球を黒球に向けて打ち出す。
火球は黒球を飲み込み爆散した。
しかし、煙が晴れたそこには変わらず黒球が存在した。
ただ、黒球のノイズがさっきより激しくなっているようだった。
これなら、後何回かやればいけるかな?
AZKiはそう思い歌い出そうとした瞬間、AZKiと黒球の間に無数の氷の柱が突き刺さる。
「だれ?」
「さすがオリジナルですね、先輩。
でも、邪魔はさせません。
この世界は氷のように静かになってもらいます」
AZKiが向いたその氷河の高台に1人の女性が立ち言った。
「あれの関係者?」
AZKiの問いににこりと笑った後、辺りは吹雪に包まれた。
吹雪が晴れた後、AZKiの目の前には何もない氷河が広がっていた。
すいせいは空中に浮かぶ世界【ふぉーす】を調査に来ていた。
友人から聞かされた不安の原因の1つをここに探しに来たのだ。
いろいろと情報収集を行った結果、この洞窟の奥が怪しいと確信したすいせいはその入り口に来ていた。
「まさか、この洞窟から異変が起きてるなんて」
すいせいは洞窟を覗きながら言った。
この洞窟の先は【ふぉーす】が空高く浮遊する要でもある浮遊石が安置されている場所。
普段は誰も近づかないし、近づけない。
「あれ?こんなところに何しに来てるんですか?
早く戻らないとかわいい巨大サメがこの世界食べちゃいますよ」
洞窟に入ろうとした瞬間、どこからともなく声をかけられた。
「どこ?」
すいせいは辺りを見回す。
「ここですよ、先輩」
声は洞窟の上から聞こえてきた。
洞窟の上に寝そべりながら1人の女性が話かけてきていた。
「巨大なサメってどういう事」
「巨大なサメは巨大なサメですよ、ほら、もうこの島にも来てる」
そう言われて後ろを振り返るすいせいはその光景に驚愕した。
そう確かに女性が言うとおり巨大なサメが陸に上がり、町を飲み込もうとしていた。
しかし、そのサメは町には近づけず、町の手前の草原で足止めを食らっていた。
「ちぇ、またあの先輩か、こりないなぁ。
しかも、今回は助っ人連れてきたみたいだし。
こりゃ、出直すしかないか」
「え、ちょっと待っ…」
すいせいが振り返ったその先にはもう、女性の姿はなかった。
もう一度、すいせいは巨大なサメの方を向く。
そこでは、赤い竜と黄金に光る玉がサメと戦っているようだった。
時は少し遡る。
ココは気を失ったかなたを連れて人型の時に住んでいる家に戻った。
ベットに寝かしつけられたかなたは少しすると目が覚めた。
ココからホットミルクを受け取り飲むかなた。
かなたは天空の世界【ふぉーす】で何があったのか、ココに話し始めた。
学校休みで1人海岸を散歩していた時に、急に海の上に黒い大きな球体が現れて消えたのを見た。
その後、大きな地震と共に海面が膨れ上がり、巨大なサメが現れた。
かなたはとっさに飛び上がった事で、海からの津波には巻き込まれなかったが、このままにしておくと町にもっと被害がでる。
そう思い戦いを挑んだが負けて【ふぉーす】から落とされたとの事だった。
ココはかなたに全力を出したのかと聞いた。
かなたはゆっくりと首を横にふる。
自分が力をセーブしたせいで戦いにもならずに負けたのがかなり悔しかったみたいだ。
それと、もし全力を出した時に自分も暴走してしまったらもっと被害が大きくなるのを心配したみたいだった。
そんなかなたを見てココは笑いながら言った。
「もし、かなたに何かあったら必ず殴ってでも正気に戻す」と。
かなたはその言葉を聞いて笑った。
自分にはこんなに頼もしい仲間がいるのだと再確認できたのだ。
かなたはココに一緒に【ふぉーす】に来てほしいと頼む。
ココは「もちろん」と笑顔で答えた。
2人は家の外に出る。
【ふぉーす】はこの世界からかなり上空に存在する、かなたの羽で上がるには時間がかかりすぎる。
ココはドラゴンフォームへと姿を変え、かなたに乗るように伝えた。
かなたはココの背に乗り、2人は巨大サメのいる【ふぉーす】へと向かうのだった。
1人の女性が見知らぬ町を歩く。
どの世界とも違うそこは薄暗く霧が町を包んでいた。
人も出歩かない殺伐とした町中を彼女は恐れもせずに歩いていた。
そんな彼女の後ろを「待ってください」と言いながら1人の獣人が追いかける。
赤いリボンが特徴な彼女は後ろを振り向きながら羊の獣人の女の子を待った。
2人は裏路地に入り、地下に続く階段を下りる。
目の前に1つの扉。
リボンの女性はゆっくりと扉を開けた。
そこは彼女がどうしても会って手に入れなければならないものがある場所だった。
ココとかなたは無事に【ふぉーす】に着いていた。
【ふぉーす】の上空からサメを探すかなた。
そこに初めにあった場所とは違う町に突き進むサメを見つけた。
ココにサメの場所を伝え、2人は町の近くの平原へと降り立った。
迫り来る巨大サメ。
よく見ると人の手と足が付いており四足歩行をしている。
止まるサメ。
サメの目の前に立つドラゴン。
そして、その前にかなたは立っていた。
「ココ、少しだけ時間稼いで、本気出すから」
「オッケー」
「もし何かあったらその時はお願い」
「かなたなら大丈夫だよ」
そう言ってドラゴンは上空に飛び上がり、サメに突進した。
ドラゴンがサメを押さえているのを見て、かなたは右手を胸に当てる。
いつもは押さえているこの力。
今は背後にある町。
自分の住む世界。
そして、共に戦ってくれる強敵(とも)の為に。
「いくよ、ブレイブハート!」
かなたの声と同時に胸から黄金の光が溢れ出す。
それは瞬く間に大きくなり、かなたを包む。
サメはその光が眩しくて後ろに下がった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~」
かなたの叫びは力強く辺りに響く。
そして、光はかなたに収束した。
黄金のオーラを纏うかなた。
さっきまでショートヘアーだった髪は風になびくくらいに伸び、その綺麗な銀色の髪は黄金の髪へと変化していた。
「ふふ、激昂だね」
かなたの後ろに降り立つココは笑いながら茶化す。
「もう、せっかく格好付けてるのに」
かなたは腕組みしながら上をあおいでココに文句を言った。
「さぁ、反撃開始といきますか」
かなたは天使の羽を広げ、サメに突進する。
ココも大きく咆哮を上げてそれに続いた。
かなた&ココVS巨大サメの激闘は続く。
2人は押しているものの巨大サメに決定的な一撃を与えられずにいた。
サメもその巨大な体を使い暴れまくっていた。
かなたはサメと距離を取った時に後ろを振り返る。
町はかなり離れている。
これなら。
かなたは頭にある手裏剣のような天使の輪を取り、右手をその輪に通す。
輪は手首の位置で止まった。
かなたは天使の輪を左手で回した。
天使の輪は勢いよく回り、かなたの金のオーラを巻き込むように右手に集め出す。
「ココ、いくよ~」
大声でココに言うかなた。
そんなかなたを見て、ココは何かを察してサメから離れる。
離れ間際に放ったココのブレスでサメはさらに後退した。
「オッケー、なら私も本気だすからね」
ココはそう言うと赤い光を体から放ち始める。
「ドラゴニュートフォーム」
声と共にドラゴンは小さくなり人型に変わっていく。
しかし、いつもの人型ではなく背には大きな翼。
手と足はドラゴンの時の形のままだった。
ドラゴン本来の力を凝縮した姿がこのフォームである。
「いこう、ココ」
「これで終わらせよう、かなた」
2人は飛び、背中合わせになる。
そして、螺旋になりながら巨大サメに突進した。
『正気に戻れ~』
2人は巨大サメの頭に最後の一撃を放つのだった。
「ふぅ、疲れた」
草原の上で元の姿に戻ったココとかなた、そしてサメの服を着た少女が寝ていた。
「やっぱり、私と同じだったようですね」
ココは眠る少女の頭を撫でながら言った。
「あの黒い大きな球体が原因なのかな?」
「たぶん、そうです」
「ちょっといいかな?」
そこに青い髪の女性が現れ、2人に話しかけてきた。
彼女はすいせいと名乗り、2人にこの世界に異変が起きている事を話し始めた。
「いらっしゃい、まさかこんなところにくる客がいるなんてね、ここをどこだか分かってるのかい?」
赤いリボンの女性が開けたドアの奥。
真っ黒いドレスを着た女性がカウンターに座っていた。
「もちろん、ここ死神の店でしょ」
そう言って赤いリボンの女性は笑う。
「なるほど、赤いリボンと羊の獣人。
あんた達があの憎たらしい鳥が言ってた人達か」
「憎たらしい鳥って可愛そうに」
赤いリボンの女性はカウンターに近づく。
「で?捜し物はなんだい?」
「情報がきてるなら知ってるでしょ?」
「確かに」
死神と呼ばれた女性は背後から銃の弾を取りカウンターに置いた。
「これがそうなの?」
「ああ、お目当てのものさ。
これを打ち込めば普通ならどうにかなる」
「普通ならね。分かった、これをあるだけ全部頂戴」
「それは構わないが支払いはできるのかい?」
「もちろん」
そう言ってリボンの彼女は後ろの羊獣人を親指で指差しながら「わためが払うわ」
「ええ、わためぇ」
「オッケー、請求しとくよ」
もぅと唸りながらわためは財布を開けて覗いている。
「あと、弾だけじゃ、撃てないわよ」
「分かってる、銃はサービスしておくさ。
いくつ欲しいんだい?」
またも親指で指差して「わためが持てるだけ」
「ええ、またですかぁ」
「うそうそ、手伝うって」
リボンの彼女はわために笑いかける。
「しかし、ここまで大きくなるとは思わなかったわ」
「確かにね、アレは世界をどうこうできるモノでは本来ないからね」
「本当にこんな面白い事ができるなら私がやったのに」
「はは、噂に聞くクレイジーだね、今はどっちなんだい?ミスレッド」
「さぁ、どっちでしょうね」
死神の言葉に笑顔で返すリボンの女性。
「それで、このエリアと大陸は大丈夫なの?」
「さっきも言ったが、本来はここまで大きくなる事じゃない。
こんな銃の弾でどうにかなるほどの事だ。
ここも大陸もそこまで被害はないよ」
「そう」
「ま、もしそっちがダメだったら、こっちに来ればいい」
死神は笑う。
「それはごめんね、こう見えても私はあの世界好きだから」
リボンの女性は笑顔で返した。
「それじゃ、またどこかでね、ばいばい」
リボンの女性は後ろ手で手をふりながら扉に向かう。
その後を背中に大量の重火器を背負ったわためが追いかけた。
そこはどこか分からない薄暗い場所。
半円の広い部屋の中心には巨大な黒い球体が浮いていた。
「で、どうだった?」
「さすがオリジナル先輩だね、私のところにも来ていた」
『同じく』
その球体を中心に4人の女性がそれぞれくつろいでいる。
「どうするの?
オリジナル先輩達が動いてるとなると計画早めないといけなくない?」
「そうよね、もし、運営が強行手段に出たらこの計画が遂行出来なくなるし」
「ま、私的には強行手段に出て、この世界を消してくれれば別に構わないですけどね」
「消しはしないと思う。
いいとこ凍結じゃない?」
「それだとあたしは嫌、この世界は必ず消す」
「そうだね、それが私達の望んだことだから」
「それじゃ、計画を早めましょうか」
『賛成』
「それぞれの世界で同時に計画を実行しましょう」
「わかった。でも、戦力的に【バーチャル】の方は大丈夫?」
「それは抜かりないわ、もう、下準備は出来ているから」
「なら、大丈夫だね」
「これで集まるのは最後になるかもしれないけど」
「また、いつか5人で」
「うん、またいつか」
「会えたらいいね」
その言葉を最後に部屋から人影は消える。
そして、中心にあった黒い大きな球体も消えていた。
ビルの中を1人の男性が両手にコーヒーを持って歩いていた。
男性はある扉の前に立ち止まる。
扉にはホロライブVRMMORPG開発室と標識が付いていた。
扉を開け中に入るとそこには1つの巨大なモニターとデェスクトップパソコンの前に座る1人の女性がいた。
女性は部屋に誰かが入って来たことを感じ、手元のモニターを切り替えた。
「どうだい、調子は?」
そう言って彼女のテーブルにコーヒーを置く。
「ありがとうございます、社長」
彼女はコーヒーを手に取り口にする。
「今のところはほぼ順調です」
巨大モニターの前に立つ男性に答える。
「ならよかったよ。
これが軌道にのれば多くのファンに新しいエンターテイメントを提供できるからね」
そう言って男性は隣の部屋が見える窓の方に行く。
「彼女の調子はどうだい?」
窓の奥には白いベッドに寝かされた1人の女性がいた。
彼女はヘルメットのような物を被り、そのヘルメットからはたくさんのコードが頭の上側にある機械に繋がれていた。
「そちらも今は問題ありません」
「そうか、ならばよかった」
そう言って男性は扉の方に向かった。
扉の前で男性は足を止め、パソコンに向かっている女性の方を向く。
「そうそう、Aくん。
くれぐれも彼女にネタバレはしないように、真っ白な状態での意見を聞きたいからね。
それじゃ、後はよろしく。
彼女共に残業しないように帰りなさい。
この仕事は体が資本だからね」
男性はそう言い残し部屋を出ていった。
1人残されたA。
彼女はモニターを切り替える。
そこにはたくさんの人型アイコンとその上にerrorの文字。
今は確かにそこまでおかしくはなっていない。
最終的には強制的に彼女をあの世界からこっちに連れてくればいい。
でも、そんな事をして彼女は納得できるのか?
こちらでは短い時間でも、あっちではもう何年もたっている。
友人も出来ただろう。
そんな友人達が破滅に向おうとしている時に果たして彼女を強制退去できるのか。
Aはそう考えながら、キーボードにある1つのボタンを見た。
そのボタンを押せば彼女と会話する事ができる。
でも、このボタンは使ってはいけないボタンだ。
これを使えば全てを彼女に話さないといけない。
Aはそのボタンと隣に眠る彼女を交互に見る。
早く決めないといけない。
もう、彼女達は動き出そうとしているのだから。
世界の異変は前触れもなしに起こるものである。
おかゆところねは先輩のスバルとまつりと一緒に食事に行く約束をして待ち合わせ場所に向かっていた。
待ち合わせ場所の公園の池の前が見えてくる。
そこには前回とは違い、大きく手を振るスバルと笑顔のまつりが待っていた。
4人は合流した後、焼き肉を食べにお店に向かった。
ドン
「あ、ごめんなさい」
話しながら歩いていたスバルは立ち止まっていた人にぶつかってしまった。
しかし、謝った相手はずっと下を向いたまま返事をしなかった。
怒らしてしまったのか心配になるスバル。
まつりは大丈夫ですかとその人を覗き込む。
うわぁ~とまつりはスバル達の方に後ずさる。
どうしたのか聞くおかゆ達にまつりはただ「逃げよう」と言って走り出した。
訳が分からない3人だが、まつりについて走り出す。
走りながらころねはまつりにどうしたのか聞く。
まつりはただヤバいと言うだけで闇雲に走る。
ひとしきり走ったまつりが止まり、3人も止まった。
息が荒いまつり達。
「どうしたの」と3度目の質問をスバルがした。
「ゾンビだった」とまつりは呟く。
ゾンビ?何を言っているのか分からないスバル達。
ふと、顔を上げたまつりはいつの間にか学校に来ていた事に気づく。
まつりは閉まっている門をよじ登ろうとする。
その後をスバルも続く。
おかゆところねもよく分からないが、ひと飛びで門を飛び越えた。
4人がちょうど門を越えた時。
ドンと門に何かがあたる。
振り返る4人。
そこには1人の人物がいた。
顔は青白く目は白目だった。
口は半開きでヨダレを垂れ流し、あ~あ~と唸っている。
4人はそれぞれ悲鳴を上げ門から離れる。
状況が分からない4人。
4人は門から離れ学校に入ろうと走った。
しかし、学校は休みで閉まっている。
途方にくれる4人。
門を見ると、どんどんそのゾンビ?の数が増えている。
今にも門を壊して入ってきそうだ。
4人は訳が分からない状況にパニックになりかける。
そんな時、校庭の花壇に用務員の姿を発見するスバル。
スバルは急いで用務員の人に駆け寄る。
助けを呼んでもらう為だ。
スバルが声をかける。
用務員はゆっくりとスバルの方に振り返った。
その顔は門の外の人達と同じく色白く白目だった。
Aは考える時間を作る為に時間を調整した。
そして、画面を見ながら次の1手を考える。
ボタンを押すか押さないか。
そうこうしているなか、モニターの中のある人物のlostの文字が消えたのを確認した。
異変が起き始めてしばらくして、モニターの中の人物にいくつかerrorが出ていたがlostした人物は3人。
その中の2人のlostの文字が先程消え、そして、残りの1人が今消えた。
これでこの世界に全員が揃った事になる。
Aはそれを確認した時、動く時はここだと考え例のボタンを押した。
真実を彼女に伝え、全てを元に戻す為に。
そらは自室で友人達の連絡を待っていた。
自分だけが見える巨大な剣。
そして、よく分からない胸騒ぎの原因。
後は自分のこの胸騒ぎのせいで友人達が危ない目に合ってないかの心配だ。
すると、突然そらに急激な頭痛が襲う。
これまで感じた事のないその痛みにそらは目を閉じた。
頭痛が止み、ゆっくりと目を開けるそら。
そこは先程までいた自室ではなく、何もない真っ白い空間だった。
ここはどこ?
疑問が頭をよぎる。
すると目の前にスーツを着てメガネをかけた1人の女性が浮かび上がる。
透き通ったその人物を見るのは始めてのそら。
しかし、どこかで会った事がある。
いや、会った事があるじゃない。
とても大切な人だ。
そして、彼女は思い出す。
「あなたはえーちゃん?」