Magneto Hero Academia(マグニートーのヒーローアカデミア)   作:サイコショッカー

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特訓5

J.A.R.V.I.Sに対人での特訓と言われた翌日、俺は海浜公園に向かいながら思考を巡らせた。しかし、()()のワードが酷く頭を混乱させる。

 

(…どうする…初日の現状把握で俺の個性は成長していた…対人での特訓…個性は使えるのか?…分からない…ダメだ、混乱する、息が苦しい…)

今までの特訓では有り得ない位、特訓前だというのに息切れ、汗が止まらない。あれ、な、んかいきg

『…リック様!エリック様!聞こえていましたらてゆっくりです!ゆっくり呼吸をしてください!ゆっくり吸った息をゆっくりと吐き出してください!過呼吸となっております!』

耳元からJ.A.R.V.I.Sの声が聞こえてきた。その言葉通り深呼吸をしようとするが、ままならない。

「エリック!大丈夫か⁉」

J.A.R.V.I.Sが連絡したのだろう。おじさんが人目もはばからずマッスルフォームで公園側から迎えに来た。

「ごめ…んなさ…い…。ちょっと…こん…らん…して」

「喋らなくていい!!とりあえずベンチまで運ぶ!!」

そう言っておじさんは個性で公園まで飛んだ。公園に着いた瞬間、事態の変化に気づいた出久が駆け寄ってきた。

「エリック君どうしたんですか⁉」

「ここへ来る途中に過呼吸になってしまったんだ!!緑谷少年!すまないが近くのコンビニで袋と水を買ってきてくれないか!!」

「…!!わかりました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか落ち着いた俺は、おじさんと出久に礼を言った。

「おじさん、出久、ありがとう」

「いやいやいやいや!!!僕はただオールマイトの指示に従っただけだし…

「緑谷少年!!!謙遜も素晴らしいがそーゆー時ヒーローならば感謝は素直に受け取るべきだ!!!ガハッ!!!」

「オールマイトーーー!!!???」

…出久もう特訓から7か月経ってるんだから慣れてくれ…。

「…でも、エリック君特訓前にどうして過呼吸に?まさか僕みたいにオーバーワーク…いや、なにか特別な個性訓練を…」ブツブツ…

あ、出久がブツブツモードになった。

と、そこでおじさんが説明に入った。

「緑谷少年!!!エリックはこの後の対人での特訓で少し混乱してしまっただけなのさ!!!」

「混乱…ですか?」

「ああ、エリックは幼少の頃個性事故で両親を亡くしていてね…。その際の個性事故にエリック自身の個性が関わっていたから本人も対人での特訓と言うワードをできるだけ忌避しないようにと思っていたみたいだけど、考えすぎてしまったみたいなんだ。」

『初日の現状把握の際の個性使用状況と事故年月、入試までの残り日数の算出からこの段階から始めるべきと私と俊典様で調整したのですが…申し訳ございません。演算処理を誤ったようです』

「いや、誤ってない」

「「『!?』」」

おじさんが出久に()()()ながら説明すると同時に、J.A.R.V.I.Sが謝ってくるがJ.A.R.V.I.Sの結論に俺はそうは思わなかった。

「雄英を目指して時に、いつかは向き合わなくちゃいけないって思っていた。いつまでもトラウマで個性使用できないくてヒーローが務まらないからな」

「エリック君、ゴメン!!!悲しい話をさせちゃって…」

「いや、遅かれ早かれ対人での特訓ってなったらさっきみたいになってたかもしれないし。逆に頭で考えまくって倒れて、さっき話したことで落ち着けたから大丈夫!」

と言いつつも、まだ指先が震えまくってる。

「…すごい体震えてるけどホントに大丈夫?」

「大丈夫」

訂正めちゃくちゃ震えてた。

『では、エリック様。30分休憩後に俊典様を相手に対人での特訓を行います。以前ラーニングした「猿でも分かる!個性特訓のススメ!!!」を私の方で応用した初期段階から始めましょう』

ここにきて初めておじさんの特訓本が役に立ったな。

 

 

30分後

 

 

「さぁ!来なさい!!!」

というとおじさんがマッスルフォームで仁王立ちしていた。

『ではまず、エリック様。目を閉じてください』

「え、マジ?」

『マジでございます。目を閉じた状態でゆっくりと周囲に個性を使用してみてください。まずは対人といっても人がいる中で周囲に個性を使うところから始めましょう』

なるほど。対人に個性を使うのではなく人がいる中で個性を使うところからなれる感じか。

J.A.R.V.I.Sに言われた通り目を閉じてゆっくりと個性を周囲に使用する。まだ、体はこわばって震えているが、何とか使用はできている。その状態でくるくる回ってみたりちょっとあるいてみる

と、ここで違和感を感じた。

「なんか、人の形みたいなの薄っすら感じる…」

『それはどちらにありますか?』

アッチと指さし、目を開けるとそこにいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「HAHAHA!!!わ~た~し~が~~~いる!!!」

おじさんだった。なんで分かったんだ、俺?

『おそらく、エリック様の個性成長から推察するに人間の体内にある鉄分を感知したのだ思われます。』

その言葉を聞いた瞬間体中から血の気が引き、膝をついてしまった。

『「エリック!」様!』

「ゴメン、ちょっと眩暈がしただけ…」

『今日の対人での特訓はここまでにしましょう。本来は長い年月をかけて克服するべきですが入試までに時間が無いのでこのようなメニューとなってしまいましたが、気を失わなかっただけでも進歩があったと言えるでしょう』

出久に感化されたわけじゃないけどまだいけると思ったが、上手く立てなかった。

「エリック。緑谷少年と違ってエリックの特訓は心に危険を伴う。今日の対人での特訓はいったんここまでにしよう」

それでもさっきの感覚を思い出すと震えが止まらない。

「…な~に気にすることはない!それに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!…よく頑張ったよ」

とおじさんに頭を撫でられ少し落ち着いた。

『今後の対人訓練のメニューも随時調整していきましょう。今回エリック様は感知ができましたので感知の個性使用の出力最低値を体に覚え、実際の対人ではそれ以上の出力を発揮しないようにすることを目標にしていきましょう』

そう言ってJ.A.R.V.I.Sが締め括り今日の対人訓練は終わった。俺はおじさんの言葉で()()自分から少しでも前に進めたことに安心できた。

出久の頑張りもそうだけどアイツが関わってくれたおかげで、人と関わったおかげで俺は進めたのかもしれない。そう思ったらアイツに少しくらい感謝しなきゃなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁ、ふぁ、ふぁっくしょん!!!最近さみぃなぁ~。そーいやエリックの奴、俺との雄英の試験対策勉強会回数少なくなってきたけど忘れてねえよな?」




※エリックは幼少の頃のトラウマからか無意識に自分の個性の推察をさけています。指摘されたり、対人でなければ推察したり、応用したりできます。

下手くそですが温かい目で見ていただけると幸いです。
評価、感想お待ちしております。
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