天狐の使徒と屍の鬼が紡ぎし狂想曲   作:カオスサイン

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一つの終戦と散命

Side?

~スマートブレイン本社付近にて~

「ガッ!?…」

「うぐッ!?…」

「あっははは!我等が王から賜ったこの力本当に素晴らしいわ!」

俺は神原 十六夜、今俺は自身が変身する仮面ライダーアスタルの力を行使して、仲間である三原 修二さんが変身する仮面ライダーデルタと共に敵である影山 冴子が変身したロブスターオルフェノクと交戦していた。

「こ、コレがオルフェノクの王が持ち得ている力の一部なのか!?…」

「糞ッ!?…」

俺と修二さんは影山に追い詰められてしまっていた。

それというのも彼女がアークと呼ばれるオルフェノクの王から力を貰っていたからであった。

「さてそろそろ飽きてきたから貴方達には退場してもらおうかしら」

「諦められるかよ!歩夢璃とお兄さんの仇イー!」

<Awakening!> <*6679 Ready!>

「喰らえええー!【シルバリングフォトンブーメラン】!!」

纏っていた緑の光が白い輝きへと変わる。

嘲笑う影山に対し俺は自身の最強の力であるアスタルブラスターの力を使って反撃を試みる。

「温いわね!」

「まだだ!」

ブーメランはいとも簡単に弾き返されてしまうがまだ手はある!

俺はアスタルブラスターに違うコードを入力する。

<**7246 Astal Blaster Takeoff!>

「はっ!」

背部に有るフォトン・フィールド・フローターを稼働させて空高く舞い上がる。

そして続け様に別のコードを入力する。

<**7777 Exceed Charge!> 

「コイツでどうだああー?!」

アスタル必殺の【超強化シルバリングスマッシュ】を繰り出してロブスターオルフェノクへと渾身の一撃を叩き込もうとした。

だが…

「その程度造作もないわね!」

「何ッ!?…がはああああー!?…」

「十六夜君!?」

渾身の一撃すらも奴には通じる事無く逆に反撃を喰らってしまい地上に叩き付けられダメージ過多によって纏っていたアーマーが強制解除されてしまった。

「う…ぐあっ!?…」

「そろそろ本当に終わりのようね」

「はあはあ…ま、まだ…だ…!」

「無茶だ!いくら君でもそんな傷だらけの体で!?…」

俺は残る気力を振り絞り今度はアスタルのライダーズギアや己の本当の姿ではなく別のベルトを取り出した。

そう、歩夢璃が死する前に俺に託してくれたデルタギアだ。

「(歩夢璃、俺に力を借してくれ!…)変ッ身!」

<Complete!>

「うおおおおー!」

デルタに変身し即座にデルタムーバーを連射する。

「そんなチンケな弾なんか効かないわよ!」

「チィッ!?…だったら!」

ロブスターオルフェノクは弾丸を弾き防御する。

俺は思考を巡らせてふとある策を思いつき、理論上可能な筈だと実行に移した。

「修二さん!そっちのデルタムーバーを俺に!」

「え!?う、うん!分かった!」

俺の言葉に修二さんは驚いたがすぐに提案を受け入れて俺にもう一つのデルタムーバーを渡してきた。

「二丁拳銃アタックだ!」

「な、何!?…」

俺は二丁のデルタムーバーを構えて撃ちまくる。

真逆そんなライダーズギアの使い方をしてくるとは流石に予想外だったのかロブスターオルフェノクは一瞬混乱したがすぐに防御態勢を取った。

だが…

「うぐっ!?…な、何故!?…」

完全に防ぎ切れると確信していた彼女はデルタフォトンブラッドの銃弾の嵐を受けて思い切り仰け反ったのだ。

「影山冴子!アンタ己の力を過信し過ぎたんだよ!」

恐らくつい先程受けたアスタルブラスターの超出力のフォトンブラッドによるダメージが今頃になって響いてきたのだろう。

形成逆転だ。

「アンタが殺してきた人達の想い、受けやがれ!ダブルチェック!」

<<Exceed Charge!!>>

「し、しまった!?…」

隙を突かれて放たれた二重のターゲットマーカーにロックされた奴は動きを封じられる。

「でえやあああー!!」

俺は思いっ切り両足を突き出して技を繰り出した。

二倍、否!通常の三倍や四倍以上ものの超高出力となった【ルシファーズハンマー】がロブスターオルフェノクの身を貫いた。

「お、王の力を身に着けたこの私がこ、こんな所で!?ぎゃああああー!?……」

ルシファーズハンマーの直撃を受けたロブスターオルフェノク、影山冴子はその身をフォトンブラッドによって焼かれ野望半ばにしてその命を散らせた。

「仇は取れたぜ…」

デルタの変身を解除した俺は今迄受けていたダメージが祟りふらついて倒れた。

それと同時に修二さんに借りていた方のデルタムーバーがバチバチッ!とスパークを発して完全に壊れてしまっていた。

本来想定されていない運用をしたおかげでこっちも無理が祟ったか…。

すぐに修二さんが駆け寄ってきて俺は抱き上げられる。

「十六夜君!」

「すみません、そっちのデルタギア壊してしまいまして…」

「そんな事はいいよ!それよりも君の体が…」

「はは…だったら受け取って下さい」

デルタギアを壊してしまった事を彼に謝罪し俺は奇跡的に壊れなかった方のデルタギアを差し出した。

「巧さんや木場さん達によろしく…伝え…て…貰えま…す…か……」

「十六夜君!?オイ、オイ!…そんな!?…」

俺の体はアスタルブラスターとデルタの過剰運用をしたおかげで既に限界を超えておりオルフェノクとしての死を意味する炭化による崩壊を始めてしまっていた。

俺は今も尚アークオルフェノクや護衛のオルフェノク達と必死に戦っているであろう仲間達への遺言とも取れる言葉を修二さんに伝えた。

歩夢璃…今そっちに逝くからな…そうして俺は完全に息を引き取った…筈だった。

十六夜の死後直後、木場 優治の捨身による取り押さえと乾 巧が変身する仮面ライダー555ブラスターが繰り出した渾身の一撃によって対峙していたアークオルフェノクは貫かれ絶命。

人類とオルフェノクの戦いはひとまずの終焉を迎えたのであった。

 

正史郎をオルフェノクにするか否か?

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