Side十六夜
「確かにあの時様子が可笑しかったけど…清水さんが行方不明になるなんて…」
「…羽山さんは清水さんの捜索に協力してくれ」
「アンタはどうするの?」
「これは俺達の落ち度だ…だから俺があの屋敷に乗り込んで調査を試みる」
「それもそうね…分かったわ!清水さんの捜索は私達に任せて!」
羽山さんと別れて俺は一度家へアスタルギアを取りに戻ってから件の屋敷にへと再び向かった。
「ここらで一応しておくか…変身」 <Complete!>
物陰に隠れてアスタルに変身して屋敷に突入する。
「外から見るとお化けでも出そうだと不気味に思っていたが中の内装もとても普通の人間が住んでいるとは到底思えないな…」
そんな事を呟きながら俺は散策を続けていく。
「むっ!?上か!」
ふと天井から異様な気配を感じて俺は見上げた。
「ぐっ!?…」
だがその瞬間俺は外した死角から何者かに蹴り飛ばされた。
嘘だろ!?不意打ちされたとはいえルナメタルの装甲を軽々と!?…
「何者だ!?」
「それは此方の台詞だ!君は何処から侵入してきた?!」
「裏口だ…」
「怪しい奴だな!」
俺がぼそっと蹴り上げてきた何者かに返答するとそいつは更に追撃を加えてこようとしてきた。
「だったら!…」
俺は素早くアスタルフォンを操作しバトルモードにしたオートバジンを呼び寄せて機関銃の威嚇射撃を何者かの足元に照射させた。
「何だとっ!?…」
奴が驚いて怯んだ隙に俺はこれ以上の散策を打ち切ってこの屋敷から脱出した。
Side?
「…一体奴は何者だったんだ?…」
自分の名は辰巳っす。とある目的を果たす為にこんなちっぽけな村に東京から遥々やって来ていたのですがその計画はあまり進まず停滞したままだった。
そんな折に引っ越した屋敷に面妖な鎧を纏った不審者が侵入してきたので自分が迎撃に出たがソイツは腰に巻いていたベルトに填まっていた携帯電話らしき物を操作してなんとロボットを呼び出して此方に反撃を加えてきた。
驚いた隙を突かれて奴には逃げられてしまっていた。
もしや人間側があんな代物を開発していたのか?…いや、とてもこんな辺境の村人らが持っている様な技術力ではとてもじゃないが到底無理な代物だろう…としたならば都会からやって来たバウンティーハンターの類か?
そんな人物が居るのなら我々の計画に支障が出てしまうな…。
「辰巳、どうかしたの?」
そこに自分の身を心配してきた主人である桐敷 砂子が声をかけてくる。
「いや…可笑しな鎧らしき代物を纏った不穏な輩が屋敷に侵入してきましてね。
迎撃にあたったのですが逃げられてしまいましたっす…」
「ああ、それで床がこんな穴だらけに…」
自分の説明に砂子は納得する。
「恐らくは都会からやって来たバウンティーハンターの可能性が高いかと…警戒しておくに越した事はないっすね…」
「分かったわ、仲間達にも気を付ける様に通達しておくわ…私達が安心して暮らせる居場所を作る為に…」
新たな不確定要素に不安を抱きつつも自分達は計画を進めていくのであった。
Side十六夜
「なんとか逃げ切れたか」
「神原君!清水さんが見つかったわ!」
屋敷から脱出し変身を解除して一息ついていた所に羽山さんが報告しながら走ってきた。
「それで清水さんは無事なのか?」
「そ、それがね…」
俺の問いに羽山さんは口籠ってしまう。
「真逆…」
「まだ詳しい事は分からないんだけどね…」
羽山さんは重い口を開いて経緯を語った。
清水さんはどうやら山入の方で倒れていた所を発見されたようだったがその時の彼女の様子はまるで可笑しな病気にかかったかのようだったという。
それでこの村にある診療所で一応は緊急搬送されたそうだが…
「羽山さん、その診療所に案内してくれ!」
「分かっているわ!」
俺達は急いで件の診療所へと向かった。
其処で見たものは…
「恵、恵ー!…」
診療所のベッドに苦しそうに眠る清水さんを目にして泣きはらす彼女の父親の姿だった。
正史郎をオルフェノクにするか否か?
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する!
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しない