天狐の使徒と屍の鬼が紡ぎし狂想曲   作:カオスサイン

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真逆の555新作続編があると聞いて 新世代版も出したいな



EPⅥ「天狐の使徒のDilemma」

Side十六夜

「連れて来たわよ」

「ああ…」

あの屋敷の調査を終えて俺が自室に戻ると羽山さんが清水さんを連れて訪れていた。

「彼女の話をする前に…覚醒仕立ての同胞に襲われたわ」

「そうか…もしや…」

「ええ、説得する余裕も無かったものだから貴方から借りたデルタの力で対処しておいたわ」

どうやらそうらしいな…。

「ちょっと!早く説明しなさいよ!」

そこで痺れを切らした清水さんが問いかけてくる。

「一旦落ち着いて聞いてくれ清水さん…まず君の体は普通の人間の体ではなくなったんだ…紛れも無いこの俺の手によってな…」

「は?!…」

俺がそう告げると清水さんは当然の如く驚愕の表情を浮かべた。

「ど、どういう事?!…」

「俺達オルフェノクの使徒再生…この力は極力使わないと決めていた…だけど君を生き永らえさせるにはもうそれしか方法が無かったんだ…」

「使徒再生…?」

「生物の繁殖行為のようなものだ…純粋に殺しの一手段としても用いれられるが…兎に角君は俺が使徒再生を施した事で生き永らえる事が出来たが同時にオルフェノクとなっているんだ…」

「私がそのオルフェノク?になったって…」

「…」

「分かってるわ…」

俺は羽山さんにアイサインを送る。

その意図を汲み取った羽山さんと共に清水さんに俺達のオルフェノクとしての姿を晒した。

「!?…」

「清水さん…!」

当然清水さんは俺達の姿に驚いて悲鳴を上げそうになる。

すぐに人間の姿へと戻って俺は清水さんに駆け寄った。

「か、神原君…私…」

「これは完全に俺のエゴだ!…だけどもう二度と失いたくなんかなかったんだよ!…」

俺は泣きながら己の過去を語った。

「…そうだったんだ…他の人とは何か違うとは感じていたけど…」

俺の過去話を聞いた清水さんは納得したかのように落ち着いてくれた。

俺は意を決して清水さんを抱き寄せる。

「きゃっ!?///」

「遅れたけど…清水恵さん、俺は君を一目見てから好きになりました!

絶対に守るから!どうかこの想いを受け取ってもらえないでしょうか?!」

俺はそのまま彼女に想いを打ち明けた。

「…は、はい!///私もそうでした!…喜んで!」

「恵!…」

俺は告白に成功し恵をさっきよりも強く抱き締めた。

「ご、ゴホン!…おめでたいけどこれからどうするの?」

羽山さんの咳払いで俺達は慌てて一旦離れる。

「それについてなんだがな…」

俺は件の屋敷での出来事を事細かく羽山さん達に話した。

「起き上がり…この村の言い伝えって本当だったんだ…!」

「何なのよソレ…所謂吸血鬼いやむしろゾンビみたいなものじゃないのよ!」

「それはそうなんだが…」

俺の調査報告を聞いた二人は絶句していた。

「砂子ちゃん、彼女達屍鬼は只無意味な迫害をされる事無く安心して暮らせる居場所が欲しいだけなんだよ…」

「でもそれじゃあ只滅びを待つだけよね?」

「いや…思っているよりも軟じゃねえよ…人間も屍鬼達も…」

一部例外こそは居たがそれでもオルフェノクである俺には砂子ちゃんの気持ちが痛いほど理解出来ていたからこその考えだ。

事実オルフェノクらしいオルフェノクが考えている程元の世界の人間達はそれほど軟ではなかったからだ。

「兎に角屍鬼達とは可能な限り良好な関係でいたい…村の人間達については保留だ…」

俺は今後の方針をそう決めたのだった。

 

正史郎をオルフェノクにするか否か?

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