オリキャラ今回で出し切りました。あとは駆け抜けるだけです!
ハサウェイもいいけどGレコもいいぞ!
GセルフのMG発売、はよ!!
彼女もまた、宇宙から降りてきた人間だった。
クンパ・ルシータ大佐は、まだマスクになる前であったルイン・リー候補生にそれだけ告げて彼女を預けたのだった。
当の本人は本質をよくわかっていないような顔であったが、それも仕方ないことだろう。キャピタル・ガードの候補生として宇宙と地球の境界線を行ったり来たりしているのだ。
宇宙から降りてきたと言えど、それが特殊なことだと捉えられない。それほどまでにタワーに関わる人間というものは地球と宇宙の境界線が曖昧になっているのだと思う。
「レイカ・マツオカ…か」
キャピタル・アーミィとして登録された彼女のデータが映し出された端末を詰りながら、クンパは息をついて調査部の執務席へも埋もれる。
皮肉なことに、彼女が宇宙から〝降ってきた〟のも、Gセルフが『ラライア・マンディ』と共に降りてきた時と同じであった。
そして、アメリアの手に渡ったもう一機の不明MSと同じように。
アメリアとゴンドワンの空戦の只中に現れた謎のMSは、圧倒的な機動性と攻撃性を兼ね備えていた。数で勝っていたゴンドワンのMSや航空機部隊を言葉通り蹂躙したその機体に誰もが恐怖を抱いただろう。
あの戦闘以来、その姿は観測されてはいないが間違いなくアメリアの手に渡っているはず。最初はなんとも惜しいことをしたと心底思っていたが、まさかそれと同じような境遇が自分の元に降りかかってくるとは…。
陰謀屋してこの席に座っている自分ですら、その驚愕を抑えることは困難であった。
「彼女がもたらしたあの機体…解析は進めているが、トワサンガやビーナス・グロゥブで製造される旧時代のMSの技術系統とは異なる…」
その機体は、クンパ自身がもたらした『技術』からも逸脱した代物であった。まさに人の手に余る技術。ユニバーサル・スタンダードが確立される前の時代のものか…あるいは…。
唯一解析できた機体の制御システム。そのコード番号の頭文字を順に読み上げたとき、熱心なスコード教の信者であった技師は悲鳴のような声をあげたのだ。
「ガンダム」
古くから封印されてきた禁忌の名前。
スコード教の経典や、古い文献に乗る悪魔の名前。かつて人類を滅ぼす手前までの悲劇を招いた忌むべき名前であった。
「そして、彼女が唯一覚えている記憶が、敵がガンダムであると言うこと…」
ガンダムの名を持つ制御システムによって確立され、未知の技術力で建造された機体。考えられるのは過去からの遺産なのか、それとも外宇宙から飛来したものなのか。
だが確かな事は、まさしくこれこそが宇宙からの脅威と言える代物であろう。
「彼女こそが本当に〝宇宙から降りてきた者〟だとすれば、私の目論見もまた必然と呼べる結論だったかもしれんな」
ビーナス・グロゥブで、〝ムタチオン〟を甘受しなくては生きてはいけない生活に絶望した。そして、ヘルメス財団の理想と計画に反発し、「人類は地球で弱肉強食の生活を行って種を強化すべき」という思いを持って今の自分がいる。
その理想を体現する存在が〝宇宙からもたらされた〟とするなら、それもまた人類が歩むべき姿のひとつなのだろう。
「せいぜい、私の目的に力を入れてもらうとするか。レイカ・マツオカ…いや」
彼女の名は偽り。本当の名前は、彼女が失った記憶と共に深く、深く閉ざされている。彼女が持つべき本当の名は、文字通りこちらの手中にあった。
復讐の女神。
サレナ・ヴァーン。
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「ハッパさん!これまずいですって!」
空戦の真っ只中なんですよ!?そう言ってコクピットに乗り込んでいるベルリに、ハッパは制御ユニットが入った点検ハッチから顔を上げて答えた。
「Gセルフのコア・ファイターをドッキングさせるだけでいいんだ!バカでもできるし、このままじゃ危ないでしょうが!」
「だって、戦闘中ですよ!?」
「そのために貴様はノーマルスーツを着ているんだろうが!」
それがまずいんですって、というベルリの言葉を無視してハッパはGセルフのコア・ファイターのセッティングを続行する。ブリッジから戦闘に備えてメガファウナの倉庫に避難する際に、ハッパに呼び止められたベルリは、彼の促すままにノーマルスーツを着てGセルフのコクピットに座らされたのだ。
コア・ファイターとは言え、起動シークエンスを実行できるのはベルリとアイーダだけだし、アイーダはアルケインで絶賛対空砲台をやっているのだから、起動させる役目としてハッパは手持ち無沙汰なベルリに目をつけたのだ。
「ラリーさんに見つかったら僕までパイロットスーツでフルマラソンをさせられちゃいますよぉ!!」
この後のペナルティに震えるベルリではあるが、メカニックのハッパからしたらそんなもの眼中になかった。
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ベルリの悲鳴が響くメガファウナ上空では、ラリーの駆るローンズーが、エルフ・ブルックから目まぐるしく放たれるビームの嵐を紙一重で掻い潜っていた。
一本ごとのビームの出力は弱いとは言え、当たりどころが悪ければ撃墜される。そんなビームであやとりをするような真似をされたらたまったものではなかった。
「こいつ、急に動きが!?ええぃ、オートマチックではやられる!!」
ラリーはすぐさまローンズーの制御システムの一部をマニュアルに切り替えた。補助スラスターと両肩部に備わるスラスターを小刻みに吹かしては右へ左へと機体を挙動させてビームの嵐を避けてゆく。
とにかく相手の動きを牽制しなければカーヒルやルワンたちも身動きが取れない。
「動きは早いが、そこっ!!」
ビームの一閃を横へ飛んで躱したラリーは、狙いを定めた。機体中央部、骨組みのような外見のエルフ・ブルックの中心をライフルで穿てば多少は大人しくなるはずだという判断からだった。
『早い!けどその速さは知ってるのだから!』
放たれたビームを見たレイカは、凄まじい集中力と反射能力を発揮した。肩から放たれるビームの出力を落として、直撃コースだったビームの射線からわずかに機体を逸らした。
ラリーの放ったビームはたしかにエルフ・ブルックに当たったものの、その被害は左肩のビーム砲を兼ね備えた装甲を吹き飛ばすのみに留まった。
「外した!?しかもローンズーの出力に追いついてくるのか!?このパイロットは!!」
オートマチックでは効かない機体のレスポンスを、マニュアルでさらに高めたと言うのに、その機動性にレイカのエルフ・ブルックは間違いなく着いてきているのだ。
嫌なプレッシャーを放ちやがる!追従してくるエルフ・ブルックにジャベリンを投擲するが、その一撃はハエを払うかのように防がれてしまった。
(レイカ・マツオカ少尉。クンパ大佐から面倒を見ろと押し付けられたが…初めて会った時は生真面目なパイロットだと思っていたが)
凄まじい空戦を展開するレイカのエルフ・ブルックを眺めていたマスク。その背後目掛けて、戦線に復帰したクリムのモンテーロが突撃を敢行する。
「背後がガラ空きだなぁ!」
油断していると判断して突っ込んだクリムの眼前に、振り向いたマスクのエルフ・ブルック。その指先にはチャージされたビームの燐光が瞬いていた。
誘われたのか!?
感じ取った感覚よりもさきに、真上から急降下してきたラリーのローンズーが、硬直したクリムのモンテーロを文字通り蹴飛ばす。
その僅かな判断が遅れていたら、モンテーロのコクピットはエルフ・ブルックのビームにより貫かれていただろう。
「クリム!迂闊に近づくな!!」
「私を足蹴にするのか!!」
口論をしている暇はない。ラリーが機体の制御をかけると、そのすぐ先には両手のビーム砲を構えたレイカの姿があった。そして、その姿はメガファウナの甲板にいるアイーダにも見えている。
「モニター、捉えた!当たってぇ!!」
ロングビームライフルから出た光の帯はラリーのすぐ脇を過ぎてレイカのエルフ・ブルックへと伸びる。
『後ろから迫る感覚は邪魔なんですよ!前から来る!!』
回避は間に合わない。そう判断してからレイカの動きは早かった。構えていたビームの標準をわずかに変えて、アルケインから向かってくるビームの光に狙いを変えのだ。
ロングビームライフルの威力は絶大でいるが、距離が開けば開くほどビームは大気に拡散して威力は落ちる。アイーダが狙ったのは射程距離ギリギリからだ。
その距離だった故に、出力で劣るはずのエルフ・ブルックのビームでも相殺できたのだ。
「うそ!?直撃できない!!え、通信?はぁ!?ベルリを出す!?正気なのですか、艦長!!」
接触回線で繋がったドニエル艦長の声にアイーダは思わず驚きの声をあげた。格納庫を見れば、スラスターをわずかに吹かしているような光が見えていた。拡大すると、Gセルフのコア・ファイターのコクピットにベルリが座っていたのだ。
《今は何より戦力が欲しい!今彼はコア・ファイターに乗ってるのです!サポートは隊長がやってくれるはずです!》
「そんなの、聞こえていない本人に言ってください!」
《ミノフスキー粒子が出てるんですよ!!》
通信を妨害し、レーダーや誘導システムすら破壊するミノフスキー粒子によって、ラリーは完全に通信を遮断されている身だった。
「ちぃぃ!!こいつはぁ!!」
ビームライフルで牽制しながら、もう片手でビームサーベルを引き抜く。
前に迂闊に出てきたカットシーを切り裂くと、ビームをたっぷりと蓄えたレイカのエルフ・ブルックが、ラリーの前に立ち塞がった。
『エルフ・ブルックはレスポンスが軽い!自分の体とイメージがしっかり付いてきてる!ふふふ、あははは…!』
圧倒的にこちらの機体の方が強い!そんな確信めいた高揚感に身を委ねているレイカ。
怪物のように立ち塞がるエルフ・ブルックを前に、ラリーが攻めに入ろうとした瞬間、一機のサブフライトユニットがレイカの前に飛び出した。
「フライスコップ!?囮になるのか!」
そんなの無茶だ!そんな声を上げる前に、ライカはエルフ・ブルックに備わる指先レーザーの威力を上げるために両手の平を勢いよく合わせていた。
『ビームの雨に打たれにきたって!』
そこから出力されるビームの光。一定距離で保たれた光の束は、ミノフスキー技術によって拡散しないよう制御されてきたのだ。
『手から生えちゃうビームサーベルなんだから!!』
嬉々として振るった一撃は突撃してきていたフライトスコップのコクピットと機体胴体を難なく切り裂いて見せたのだ。
「なっ…高出力のビームでフライスコップを切ったのか!?」
それはもはやレーザー砲やビームではなく、エルフ・ブルックの指先から放たれる巨大なビームサーベルなのであった。
デレンセン教官の今後について
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原作通りベルリの手によって戦死
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生き残るがアーミィとして敵に
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生き残ってメガファウナにくる