白き流星のレコンギスタ   作:紅乃 晴@小説アカ

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いつも読んでくれてありがとうございます。
友人からは「富野力は強いけど、監督は根っからの反戦主義だから軍人なラリーさんが富野作品にいると違和感があるね」と言われました。ぐぅの音も出ねぇ…!けどカッコいいパイロットを描きたいんや…!

早くマッシュナーとロックパイの絡みを書きたい…!!


第十話 引き金の重さを知る者よ

 

 

「船はもう衛星軌道まで上がってるんだ!必要な工具以外はさっさと片付けなさいよ!!」

 

 

マスク率いるキャピタル・アーミィからの攻撃を撃退したメガファウナは、当初の予定通り周回軌道上まで高度をあげていた。

 

半ば無重力状態となった格納庫の中では、アーミィにやられた機体や、収容された機体がひしめき合っていて、メカニッククルー達が手分けして機体の補修や補給、メンテナンスに奔走している。

 

 

「モンテーロとグリモアの推進剤補給が先だ!バッテリーの交換も忘れるなよ!Gアルケインは後でいい!姫様を元気に外に出させるな!」

 

 

Gセルフへ「リフレクターパック」を装着させたアダム・スミスが他のクルー達へ檄のような指示を出す最中、俺は機体の各所を見て回っているハッパの顔色を伺いながら問いかけた。

 

 

「ハッパさん、どうです?」

 

「ダメですね。ノズルの焼けが酷い上に推進剤のタンクもガタが来てます。このユニットは交換になりますが、予備は下なんですよ」

 

 

かなり無茶な動きをさせていましたもんね。その指摘にぐうの音も出なかった。ローンズーはモンテーロの姉妹機ではあるが、空中での格闘機動戦をコンセプトに作られている機体だ。

 

指向性を持たせたフレキシブルスラスターをオートマチックではなく、マニュアルで操作したのだ。スラスターにかかる負荷は想像を絶するものだろう。現実にハッパの見解通り、今ついているスラスターは使い物にならないことは何となく分かっていた。

 

頭をもぎ取られたモンテーロの予備の頭部があったのだから、こちらも予備があるのかと期待したのだが。

 

 

「モンテーロの大型翼への換装は?」

 

「無茶言わんでください。軌道上で、こっちは囮作戦なんですよ?調整する暇もないんです」

 

 

スラスターの予備が地上のカリブ海洋研究所にあっては、どうすることもできない。シールドを兼ねた大型翼をつけるにしても、機体制御もかなり手を加えなきゃならない。

 

ただでさえ他の機体の面倒で手一杯なのに、そんなことまでやっては肝心の戦闘では使い物にならないことくらい火を見るよりも明らかであった。

 

 

「肩部スラスターは取り外して、使えるノズルは調整しておきます。大尉が言っていた「大気圏突入用シールドブースター」もなんとか形になったんですから」

 

「わかってるよ、ありがとう」

 

 

手を尽くしてくれるハッパにそう礼を言って俺はローンズーから離れる。奥には彼が言っていた「シールドブースター」の準備が進められていた。

 

あれは大気圏をMS単機で突破できることを目的に開発された代物で、シールド背面に小型のプロペラントタンクと大気圏内での減速用ブースターが備わっているのだ。

 

あくまで大気の摩擦熱に耐えるためのシールドなので、迂闊にビームを受ければ装甲に穴が空いてしまうデメリットはあるが、シールドブースターという名の通り加速性は充分にある。それに賭けるとするさ。

 

 

「ベルリ!」

 

 

ハンガーの壁に沿うように作られている通路に飛んでいくと、そこには真っ赤なパイロットスーツ姿のベルリと、その友人であるノレド、そしてラライアがいた。

 

 

「あ、ラリーさん!」

 

「パイロットスーツを着てるってことは、そういうつもりなのか?」

 

 

聞けばドニエル艦長から操縦に適していない普通のノーマルスーツよりこちらの方が良いだろうという提案のもと、パイロットスーツに袖を通したのだとか。

 

 

「なし崩しのようなもので…」

 

 

そう困ったように言うベルリの背後。ノレドの表情はどこか険しかった。まるでどこかに向かうのを邪魔されてあるかの様な。ふと、背後に何があるか考えてみると、上の方には待機中のフライスコップが繋がれていることを思い出した。

 

 

「君たちをここで逃してもいいと俺は思ってる」

 

 

だからこそ、単刀直入にベルリにそう言った。彼は少し顔に動揺を浮かばせたが、すぐにこちらを見据えてくる。何が目的でそう言ってるのか、という目つきだった。

 

 

「ここはもう周回軌道上だ。予備のグライダーがあるから、それを君たちに渡してもいい。ラライアとGセルフは出来れば置いていてほしいがな」

 

「随分と優しいことを言うんですね」

 

 

素直に思っていることを言えば、背後にいたノレドがそんなことを言ってきた。優しいと言うより、割と無責任なことを言ってるつもりなんだが?

 

 

「…ここから先は本格的な宇宙戦争になる。キャピタル・アーミィも、アメリアもだ。あんなものを作って攻めてきたんだ。君たちを返してお終いなんてないだろ?」

 

「けど、それはアメリアとゴンドワンが大陸間戦争なんてものをして、宇宙に上がれるまでアブテックのタブーを破ったからでしょ!?」

 

「それはキャピタル・アーミィにも言えることじゃないのかな?」

 

 

俺がノレドに答える前に、メガファウナ艦内からハンガーへと出てきたクリム・ニックが、こちらに降りてきながらそう返した。まるで誰かを嘲笑うかの様な言い方に、ノレドの反骨精神はより深まったように思えた。

 

 

「宇宙からの脅威を知れば、大国が軍事力を持ってして地球の生活圏を守ろうとする動きは、人の本質にかなった道理である」

 

「そんなの、地球に住む人たちの勝手な理屈じゃないか!」

 

「宇宙と地球を行き来しながらバッテリーを運ぶ役目にしか目を向けない者たちに何が…!」

 

「やめろ!クリム中尉!今はそんなことで諍い合ってる場合じゃないはずだ」

 

 

今にも取っ組み合いを始めかねない二人の間に割ってはいる。

 

しかし、キャピタル・ガードとしてタワーの管理やバッテリーの配給を続けてきたノレド達の言い分もあるだろうが、クリムの様な「大国側」の人間からしたら気が気でないのも事実だ。

 

 

「ラリーさんもこの戦争や、キャピタル・タワーを占拠することは当然だと思っているのですか?」

 

 

ベルリは、真っ直ぐとした目でそう問いかけた。彼の目は小手先のまやかしや、言い訳が通じるものじゃない。

 

そういうものを見透かす目だとすぐに分かった。だから、こちらも本音で話すしかベルリを納得させることはできない。

 

 

「…戦争ってのは、誰かが正しくて起こるものじゃないさ。誰もが正しいと思うから折り合いが付けれなくて、結局は戦うことでしか決められない行為に過ぎん」

 

「それを認めて戦うと言うのですか?ラリー・レイレナードともあろう人が!」

 

「それを決めるのは軍の偉い人間や政治家であって、俺にそれを決める権利もないし、俺はただの軍人なんだよ、ベルリ・ゼナム」

 

 

いくらMSを操縦できようが、いくら闘いで強くあろうが、いくらMS部隊の隊長なんてものをやろうが…軍に従事している以上、その本質はどこに行っても変わらない。

 

軍人というものは、命令に従い、それに対して最適な人員と手段を構築し、任務を達成するパーツなんだ。

 

断じて、好き好んで戦争をする者ではない。

 

 

「カーヒル大尉の考えたタワーの占拠も、キャピタルとの無用な争いをやめさせ、血を流させずにできると考えたから提案されたんだ」

 

「それでも、戦えば人は…!!」

 

「あぁ、人は死ぬ。戦いたくないから、争いに巻き込まれたくないからと言って引き金を引いてもだ。だから、俺たちは引き金の重さを知らなきゃならないんだよ。ベルリ」

 

 

どこかの誰かが言った。

 

引き金を引くのは躊躇うし、人を殺すのは怖い。初めて誰かに向けた銃の引き金を引いた時は震えた。…だがすぐに慣れた、と。

 

人間は〝慣れ〟てしまえる。MSに乗ることも、それになって戦争をすることも、そして人を殺すことも。それで仕方ないと割り切って自分の心を守るために慣れるんだ。

 

だからこそ、その慣れを突き放すことが、人を殺めることを当然とするパイロットや軍人には必要なことなのだと思う。

 

 

「君がGセルフに乗ってパイロットをやるという意思があるなら、たとえ君が拒んだとしても、君もそれを理解しなきゃならないんだ」

 

 

誰かが乗る敵を、その手で撃ち殺すと言う感覚を感じ取られなければ、それは軍人でもキャピタル・ガードの候補生でもない。

 

ただの殺戮マシーンと何ら大差はないのだから。

 

 

「キャピタルに戻っても候補生のままでいられるのか?宇宙の脅威と戦える力を知った、ベルリ・ゼナム」

 

 

逃げるチャンスを与えた。

 

けれど、ベルリ・ゼナムという男はもう戦いから逃れることはできない。

 

それだけは確かだと分かる。

 

そういうものだからだ。どこかで絡め取られる。戦場に出て引き金を引いた以上、その因果は音もなく彼自身の心を追い続け、捕まえて離さなくなる。

 

だからあえて彼に問いかけた。

 

その因果と向き合うのか、どうかという問いかけを。

 

 

「…僕は」

 

 

しばらくの沈黙の後、ベルリは顔を上げて言った。

 

 

「僕だって正直に言えば大国同士の戦いに巻き込まれるなんてゴメンですし、殺されるのも殺すのも嫌です。自分が死ぬのなんて絶対に嫌なんです」

 

 

キャピタルの候補生になったのも、それが当たり前でなすべき事だと思えたから。当たり前だったから。

 

そんな中で、その当たり前を壊した女性にベルリは出会った。一目惚れだったのかもしれない。あんな甘い様な感覚を忘れることはできない。

 

だから、その思いからは逃げ出したくはなかった。

 

 

「それから逃げてノレドや、アイーダさんや…隊長たちが死ぬのも同じくらいに嫌なんですよ!」

 

 

そうなるのが嫌だから戦うことに意味っているんですか!?そう叫ぶベルリに、俺は単純だなと笑った。

 

 

「戦える力があるからといって、それに乗ることが引き金を引くことの免罪符になるなどと思うなよ?」

 

「宇宙で生き抜くためには目の前にある壁を乗り越え続けなければならないんです。それが人を殺すことになったとしても…僕はその重さを引き金に込めて撃ちます!」

 

「なら、目の前の現実を生き抜くために戦わなきゃな」

 

 

そう返しながらベルリの横に並んで、肩を叩く。

 

 

「せめて背中を守ってやるよ。それが隊長の勤めってやつだ」

 

「ありがとうございますっ!!」

 

 

ブリーフィングだ、そう言ってベルリを引き連れてルワンやオリバー達の元へと向かう。もうメガファウナは敵のテリトリーに入っているのだ。

 

事を進めるなら早いウチの方がいい。

 

メガファウナのクルーからもらったチュチュミィを大事そうに眺めるラライアの相手をしながら、その様子を眺めていたノレドは小さく、そしてどこか寂しそうに呟いた。

 

 

「男の子って戦いになると元気になっちゃうだからさ」

 

《ベルリゲンキ!ベルリゲンキ!》

 

「ノベルはうるさいの」

 

 

 

 

 

 

 

 

キャピタル・タワーの一番最下層のナットである「アンダーナット」から単身で出撃したデレンセン・サマターは、エルフ・ブルックの土台となった試作機、エルフ・ブルを操りながら地球の地平線に沿って周回軌道を飛んでいく。

 

 

「さて、アンダー・ナットでエルフ・ブルを受け取ったまではいいが…」

 

 

コンソールパネルを叩いて周回軌道上のデータを眺める。少しでも軌道がずれれば旧世紀から宇宙に滞留しているスペースデブリの餌食になるのだ。

 

 

「マスクの話では、海賊部隊は周回軌道を目指して上昇していたと言っていたな。それもベルリ生徒やノレド達を人質にしたままで、宇宙で戦争をやろうって言うのだ」

 

 

ベルリの母であるウィルミット長官は、クラウンの運行長官でもあるのでナットを軍事基地の様に使うアーミィを心底嫌っている様に見えたが、それでもベルリを助け出す役目を任せてくれたのだ。

 

アーミィを嫌っているベルリの母から、息子の救出を託されたのだ。

 

 

「戦争に無関係な生徒達を、大人の事情で戦争に巻き込むわけにはいかないのだよ」

 

 

しばらく地平線に沿って飛んでいると、ナビゲーションデータが何かを捉えた。カメラの画像を拡大して、その特徴的な船体や色や形を見つめる。間違いない、あれこそが海賊部隊の旗艦である「メガファウナ」という船だ。

 

 

「捉えた。あれが海賊部隊のメガファウナか…!ならば、今度こそはベルリ・ゼナムとノレド・ナグ、そしてラライア・マンディとGセルフを取り戻させてもらう!」

 

 

エルフ・ブルに備わる補助ブースターを加速させ、デレンセンは速度を上げた。あの船の中に自分の助けを待つ生徒達がいる。

 

それだけで、彼の闘志は充分に満たされていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

アンノウンの接近は、メガファウナもキャッチしていた。すぐさまドニエル艦長が発信指示を通達し、ブリーフィングの最中であったベルリたちはコクピットへと乗り込んで出撃準備に入る。

 

 

「リフレクターって言ってビームを跳ね返すって言っても、クリム中尉のモンテーロやグリモアに取り付けれなかったんですよね!?そんなの、程のいい生体実験じゃありませんか!!」

 

 

乗り込む前に言われたもので、ベルリは出撃準備もしながら新しく取り付けられた「リフレクターパック」の操作マニュアルに目を通していた。どうせならブリーフィング前に渡してもらいたかったと誰もいないコクピットの中で悲鳴をあげる。

 

 

「だから、俺たちも一緒に出てるんだろ?」

 

「君がこの船を守るために戦うと言うなら、その面倒を見るのも俺たちの仕事ってわけさ」

 

 

艦内の接触回線でそう言ったのはルワンとオリバーだ。今回の作戦で、ベルリは特殊扱いとしてラリー率いるMS部隊に配置されることになっている。

 

 

「あ、ありがとうございますっ!」

 

「ベルリ・ゼナム君、さっさと行きなさい!」

 

 

アルケインに乗るアイーダは不満げにベルリの発進を催促した。彼女は今回も甲板からの狙撃と迎撃を言いつけられており、ポッと出のベルリがベテランのMS部隊に配置されるのが気に入らなかったのだ。

 

 

「Gセルフ、出ます!」

 

「フライスコップとグリモア隊も出します!」

 

「ギゼラ!対空防御は怠るなよ!」

 

 

周回軌道。

 

ブリッジの喧騒もメガファウナから出てすぐに聞こえなくなった。ベルリが操るGセルフの眼下には青く輝く惑星「地球」が広がっていた。

 

先に出たラリーのローンズーやカーヒルの機体の後を追う様に起動を修正すると、すぐ後ろに後から出たルワンとオリバーのグリモアも付いてくれる。

 

 

「ウチの隊長が尻持ちをするって言ってんだからさ。なら付き合うのが隊の面子ってやつよ」

 

「そんなに凄いんですか?ラリーさんって」

 

 

お前は知らずに隊長にあんな口を聞いてたのか?面白いやつだな、とルワンはベルリからの疑問に大笑いをした。そもそも、そんなに凄くなければMS部隊、しかもグシオン総監直下の諜報部隊に配属されるわけがない。

 

 

「あの天才でさえMS部隊の隊長っていう肩書きを貰えなかったんだ。凄いに決まってんだろ?」

 

「えぇ!?天才中尉より凄いんですか!?」

 

「天才って自分で言わないだけさ、ウチの隊長は。そこんとこよろしく」

 

 

なにせあの機体で、とオリバーが言いかけたところで前を飛んでいるカーヒルからの通信が入った。

 

 

「うるさいぞ、お前たち」

 

 

あまり余計な事を教えるんじゃない、と釘を刺されて押し黙るルワンたち。カーヒルは減速してGセルフへ回線を繋いだ。

 

まだミノフスキー粒子も散布されていないのだから、通常の無線通信は十全に活用することができたのだ。

 

 

「ベルリくん、君がキャピタル・ガードとは言ってもここはもう周回軌道上。つまりはキャピタルが攻めてくると言うなら本格的な宇宙戦争になる。ハッパの言う通り君の機体の防御は…」

 

「カーヒル大尉?えぇ!?ミノフスキー粒子が撒かれた!?」

 

 

突然途切れたカーヒルの声。同時に散布されたミノフスキー粒子を確認して、ベルリはヘルメットの気密バイザーを下げた。

 

 

「カーヒル!上からくるぞ!」

 

 

真っ先にラリーのローンズーが敵の攻撃に反応する。北極星から下に降りてくる形で奇襲を仕掛けてきたのは、キャピタル・アーミィのMSだった。

 

 

「各機散開!敵はキャピタルのカットシーだ!」

 

「本格的な宇宙戦争をやろうって、キャピタル・アーミィは本気なのかぁ!!」

 

 

Gセルフが放ったビームの直撃を翼に受けたカットシーが不規則な動きで離脱してゆく。敵も地球の強力な重力に捕まりたくはないのだろう。

 

周回軌道から外れてしまえば、機体は有無を言わずに地球に引っ張られてしまうのだから。

 

 

「メガファウナから光信号!軌道上に上がってきた敵からミサイル攻撃が来るようです!」

 

 

下からは成層圏までの上昇限界ギリギリまできたアーミィのダベーから放たれたミサイルが上がってきていた。すぐにクリム率いるMSたちが迎撃行動を取った。

 

 

 

「地球の大気の下からチクチクと攻撃をしてくるとはなぁ!!」

 

「フライスコップ部隊はクリム中尉に続き、メガファウナの護衛をしろって言うの!!姫様は!?」

 

「ミサイルの直撃はさせません!!」

 

「それでいいですよ、姫様!!」

 

 

ミサイルとカットシーを甲板上から狙撃するアイーダのGアルケインを、カーヒルとルワン、オリバーのグリモアが徹底的に護衛する。敵のカットシーから再び火が上がって、そして地球に落ちながら小さくなっていった。

 

パイロットは気の毒なことをしたな…そう心で感じとるベルリは、ふと、真上から降りかかってくる様なプレッシャーを感じ取った。

 

 

(何かが上からくる…!?)

 

「ベルリ!!」

 

 

次の瞬間、ベルリのいる場所に無数のビームの雨が降り注ぐ。咄嗟に展開したリフレクターパックとシールドで受け止めると、リフレクターの一枚にビームが直撃した。

 

その一撃により、リフレクターは眩い光を放ってベルリを照らしたのだ。受け止めたビームのエネルギーを転換して、Gセルフの出力が僅かに上がった。

 

 

「ビームを防いでくれた!?あれもアーミィの新型…!」

 

 

上を見上げると、そこには青と淡い水色に配色されたキャピタルの試作型可変機、エルフ・ブルがこちら目掛けて迫ってきていたのだ。

 

 

『あの機体!シルエットは違うが…やはりGセルフと俺を落とした白い機体!』

 

 

色合いや機体背部に背負わされている代物は違うが、その特徴的な顔パーツや機体の特徴。なにより、デレンセンの直感が「あの機体はGセルフである」と告げてきていた。

 

 

『Gセルフめ、完全に海賊の物に成り下がったか!!』

 

 

そう叫んでスロットルをあげる。

 

周回軌道上での戦いは、まだ始まったばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デレンセン教官の今後について

  • 原作通りベルリの手によって戦死
  • 生き残るがアーミィとして敵に
  • 生き残ってメガファウナにくる
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