ありがとうございます。
私に出来るのは続きを書く事です。
お楽しみ頂けたら幸いです。
今回はゆうかりんとアリスパートです。
次回はひびみくとクリスちゃんきゃわわ
(書けたらいいなぁ)ゆうかりんもいるよを予定しております。
涼しげにコーヒーを飲む了子は外面とは裏腹に怒りでどうにかなりそうだった。
(余計な事を!!手間が増えた上にコマとネフシュタンの鎧が管理下から離れたぞ!!)
米国の特殊部隊が事前通告も無く響の拉致を強行し、秘密裏に国外脱出を画策していた。あまつさえ失敗し謎の女性に響共々クリスとネフシュタンの鎧を掻っ攫われた。更にネフシュタンの鎧と真っ向から打ち合い軽く迎撃する実力者でアリスから忠告が入るほどの人物。
「まだ六割、この代償は払ってもらうぞ」
底冷えする様な声音で呟きカップをゴミ箱に捨てるのだった。
幽香は響とクリスをツルで背中と腹部に固定しておんぶと抱っこで運んだ。俵持ちにしようか迷ったがこの方法にした。
響は未来と同じベッドに寝かせてクリスは自分のベッドに寝かせた。2人とも服を脱がせて濡れタオルで拭いてふんわりネグリジェにチェンジした。クリスには悪戯でウサミミをつけておいた。
一仕事終えてお茶を用意する。
そんな時にアリスが来た。
「こんばんは、おはようかしら?」
後少しで夜も明ける時間帯。いつもなら商品の軽食を作り始める頃なので今日は臨時休業かなぁと思う幽香。
「おはよう、アリス。それで?何をするのかしら?」
「前、良いかしら?」
「良いわよ」
丸テーブルの幽香の前に腰かけるアリス。幽香はアリスにもお茶を入れる。
「ありがとう。話しを聞かせてくれない?色々あって私はあそこにいてね。幽香がどうするか聞きたいのよ。単刀直入に言うわ。あの子達をどうするの?」
お茶を一口飲み答える。
「そうね。強いて言うなら悪戯かしら?」
「悪戯?どういうこと?」
予想外の回答に困惑するアリス。
「揶揄うと面白いのよ。ふふ、だからあの子達が死ぬくらいまではちょっかいかけながら見守るつもりよ。だから今回みたいな彼女達を害する奴らは潰すわ」
和やかな言葉の中で軽く言う殺意の塊、目的の為なら虫を潰す感覚で敵対する相手を壊滅させるだろう。風見幽香はそういう妖怪である。
「特に彼女達を拘束したりはしないのね?」
「勿論よ。彼女達の意思は尊重するわ。何をしても良いし束縛する気は無いわ」
「それが聞ければ良いわ。こちらからアクションを起こすのを止めたりはする?」
「特に、無理強いするなら潰すけど決めるのはあの子達なのよ。死に急いで欲しくは無いけどね」
「わかったわ」
ふぅーと息を吐きお茶を飲む。何らかの要求があると思ったが特には無い様だ。機嫌を損ねて全面戦争なんて事態になったら、ここら一体は整地されて花畑にでもされるだろう。
「それじゃあ、私は報告に帰るわ」
「何を言ってるのダメよ」
席を立つアリスを止める。
「アリスにはやってもらう事があるんだから」
にっこりと笑う幽香に背中が寒くなるアリスだった。
本日は土曜日。朝から店を開ける日である。
窓口からの販売ではなく店内にて朝食を提供する。遊びに出掛ける前による客が多くいつも満席となる。
「アリス、6番と8番のモーニングセットが上がったわ。お願いね」
「はいはい」
(何故こんな事に・・・)
帰ろとした時に捕まり手伝いをさせられている。
「シャンハーイ」
「ホーラーイ」
モーニングセットを2体でお盆の端と端を持ってテーブルに向かう。他にも複数体の上海と蓬莱が店を飛び回る。配膳、列整理、掃除とふよふよと行う。そんな様子がSNSで拡散されて集客効果まである上海と蓬莱。
「ママー!!お人形さんが働いてる!!」
「すごいわね。お人形さんの邪魔しちゃダメよ」
目をキラキラさせて上海達を見上げる子供。
人形達は特に子供に大人気である。
「あの子もかわいいな」
「ああ!!幽香さんも美人だけど、すげぇかわいい!!」
幽香目当てで来客する男達は初めて見る美少女のアリスに大興奮している。
そんなアリスはレジ打ちをしながら笑顔で対応する。何度か隙を見て逃げようとしたが、そのたびに幽香が肩を押さえる。埒があかないと端末で連絡が来た振りをしたら端末を握り潰された。その時の笑顔が怖くそこで諦めて今に至る。
過去に無いほどの大盛況につき午前中に在庫が空になった。列に並んでくれた人達には即席の割引券を渡し閉店となった。静かになった店内でアリスがうなだれていた。
途中からは厨房迄も任されてんてこまいの内に営業が終わり疲れ果てていた。
「貴女達もありがとうね」
「シャンハーイ!」
「ホーラーイ!」
幽香とハイタッチする上海と蓬莱。
「土曜日はまた手伝いなさいね。来週も頼むわよ」
無慈悲に強制的に決まった。ワガママ大王に逆らう気力もなくソファに沈むアリスだった。