七色向日葵   作:ブランチランチ

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ひびみくです。

クリスちゃんは次回と言うことでお許しください。

お楽しみ頂けたら幸いです。


無印第9話

太陽を求めて暗闇を歩く。

暗闇を歩きながら思い出す。

太陽は暖かくいつも側にいてくれた。

モニターに映し出される様に周囲には記憶が映し出される。

 

前にも太陽は沈み、一時はもう戻らないのでは無いかと不安を覚えた事がある。

その時は、寄り添い懸命に支えた。

そんな行為を嘲笑うかの如く事態はより悪化していく。無力な自分を呪い陰る太陽に寄り添う事しか出来なかった。

そんな時に出会った向日葵は2人の問題を解決した。大輪の向日葵は2人を祝福で包み太陽はまた暖かく輝いた。

大いに喜んだが同時に無力なことを突きつけられて嫉妬した。初めは向日葵に対しては陰のある思いもあった。

しかし、向日葵は言った。

 

「太陽の光に興味を持ったのは事実だが、貴女の献身的な姿を見て手を差し伸べたのだ」

 

と向日葵は続けた。

 

「貴女は本当に良く支えている」

 

信じられなかった。

私が?

何も出来ない居るだけの私

 

私は我慢出来ず怒鳴った。

向日葵は目を閉じて聞いている。

いかに自分が無力かを、太陽に対して何も出来ていないかを、向日葵に嫉妬し疎ましく思ったことを

 

汚く、酷い言葉をぶつけた。

言葉が出なくなり泣いていると太陽が私を抱きしめた。

 

気づかなかった。

向日葵と2人きりだったのに・・

絶望した。

汚い自分を見せたと恩人に対する酷い言葉

涙が止まらなかった。

 

太陽は抱きしめながら言った。

 

「私が安心できる場所は貴女の側、唯一の陽だまりなんだ」

 

そこからはどれだけ支えられてるかを説明してくれた。嬉しかった。自分はちゃんと支える事が出来ていた。また私は泣いた。

 

太陽も一緒になって大泣きした。

向日葵はいつのまにか姿を消していた。

向日葵は私の陰を見抜いていたのだろうか?

向日葵は語らないが深まった絆を感じる事が出来て感謝した。

 

暗闇を歩く中、モニターには楽しい日々が映し出される一本道。

 

そして、一本の電話でモニターすらなくなる完全な闇。

 

不安に押しつぶされそうになりながら太陽を求めて進む。

 

途中、向日葵に会い太陽を探すと姿を消した。

 

寂しくて、怖くて、進みたくない。

そんな中モニターが出てくる。

見たくない、良からぬ映像が映し出される。

そこにあるのは炭。元の形も分からぬ炭。

どのモニターも炭が映っている。

 

見たくない。見たくない。見たくない。

違う。違う。違う。

 

そして太陽が炭に変わっていく映像が映し出される。

 

嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。

目を閉じようとしても閉じることはできず見てしまう。

助けて。助けて。助けて。

 

受け入れたくない映像。

しかし、結末の一つ、それも最悪な一つ。

絶望する私。

涙が溢れる。

何度目かの絶望。

 

そして、変わった。

 

モニターにツタがが巻きつき次第に潰していく。

緑に押しつぶされた残骸。

 

空から黄色い花びらが舞う。

眼前には一面の向日葵。

そしてその向日葵が向く先には・・・・

 

 

 

未来は嫌な夢を見た。

現実に戻る感覚。

光が差し、柔らかい布団。

温かな温もり、花の香りといつもの香り。

 

隣には響が寝ていた。

 

涙が溢れる。

恐る恐る。

夢であってくれるなと、願いを込めてゆっくりと触れる。

 

暖かい。

確かにそこに居る。

触れる手に感じる温もり。

 

「ひびきぃ」

 

掠れる声。

抱きついた。離さない。離したくない。

ありったけの力で抱きしめる。

 

「う〜、く、苦しい」

 

響は寝ぼけながら起きた。

 

「みくぅ、力ゆるめて〜」

 

抱きつく未来を見下ろす形で背中をタップする響。

 

見上げる未来の顔は涙で濡れていた。

 

「え!?未来!?」

 

「え?じゃない!!心配したんだから!!電話が来て!!響が行方不明だって!!ノイズにやられちゃったかもしれないと思って!!」

 

響は何があったか思い出す。

ノイズとの戦いとネフシュタンの少女との戦いを・・・

 

「ごめん」

 

「いやだよ!!知らない間に響がいなくなっちゃうのは!!何をしてるの?何で話してくれないの!!教えてよ・・・」

 

「未来」

 

自分を心配して泣きじゃくる未来に胸が痛む。シンフォギアの秘密を話したいがそれで未来に危険が及べば後悔しきれない。

言葉を紡ごうとするが口が動くだけで言葉は出ない。

 

「危険な事をしてるのはなんとなくわかるんだよ。私は響を1番見てるから、私を思って言えないんでしょ?分かるよ。響は優しいから・・・でもね。支えたいの・・力になれるか分からないけど一緒に考えたい」

 

胸に頭を埋める未来。

彼女が口に出してまで言う支えたいと言う言葉の重さ、真剣さを響は知っている。

自分が辛い時に支え続けてくれたのは未来であり今があるのも未来の影響は大きい。

 

「未来、ごめん。話すよ。だから私を支えてくれる?」

 

「響、うん。支える。出来ることは何でもするよ」

 

響は話した。

シンフォギアの事を自分が何をしているのかを、これからも続ける事を。

話を聞きながら未来の抱きつきが強くなる。

 

「えっと、こんな感じなんですけど未来さん力を緩めてくれませんか〜」

 

「ダメ!!そんなに危ない事してたんだからこれは罰!!」

 

「あ、あはは」

 

許してもらえる迄まだ時間がかかるなぁと諦める響だった。

 

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