七色向日葵   作:ブランチランチ

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アリスはド◯◯もん的な感じで
ゆうかりんの無茶振りを叶えてくれます。
(拒否権はありません)

アリスもなんだかんだやってくれる良い娘です。

お楽しみ頂けたら幸いです。



無印第11話

「たぁ!!」

 

翼は鋭く剣を幽香に振るう。

しかし、剣は難なくフックで打ち砕かれる。

刃ではなく剣の腹を的確に打ち抜き砕く。

 

「遅い!!それに脆い!!」

 

距離の詰まった所で幽香は翼のボディに拳を入れる。

 

「ぐぅ」

 

くの字に曲がる体を気合いで持ち直し距離を取る。

 

「たぁ!!」

 

翼への追撃をさせないために響が飛び蹴りで援護する。

 

幽香に当たる前に足を掴まれて物凄い遠心力を感じる響。

 

そのままバットを振るうかの様に勢いをつけて翼に向けて投げられる。

 

「た、立花ぁぁぁ?!」

 

「うぁぁぁぁぁあ!!」

 

着地後まもなく響がミサイルの様に迫り受け止める事も避ける事も出来ずに激突する。

 

有効打を与えられずに伸びる2人にため息をひとつ。

 

「こんなんでよくノイズと戦ってたわね。続けるの?」

 

モニターに向かい問いかける。

 

「2人がそれではなぁ、すまないが一旦休憩にさせてくれ」

 

モニターに弦十郎が映り告げる。

 

「はいはい、控室にいるから再開する時に声をかけてちょうだい」

 

ひらひらと手を振り控え室に消えていった。

 

「医療班に確認させてくれ。しかし、2人がかりでもどうにもならんか」

 

「でもぉ、訓練を通してフォニックゲインが通常の1.8倍に高まってるわ。シンフォギアの出力は確実にあがってるんだけどねぇ」

 

「何?各種データは?」

 

了子の発言にオペレーターに確認を取る。

 

「スピードとパワーは普段より3割程度上昇しています。これはフォニックゲインの上昇に比例してるようでまだ伸び代がありそうです」

 

普段の訓練データと比較して差を数値化し報告する。

 

「ふむ、もう少し反応を見たいが2人はどうなっている」

 

「司令まだ行けます!!」

 

「師匠!!私も大丈夫です!!」

 

翼と響は起き上がり鼻息荒く告げる。

 

「幽香君いけるか?」

 

「はいはい、どーぞ」

 

控室から訓練場に出てくる幽香は退屈そうだった。

 

「くっ!!その余裕の表情を引っ剥がしてやる!!行くぞ!!立花!!」

 

「はい!!翼さん!!」

 

刃の雨を降らせて牽制しながら一気に距離を詰める2人。

 

「その程度でっ!!」

 

幽香は爪を立てて剣の雨に向かい腕を勢いよく振り上げる。強烈な衝撃波で剣の雨に穴が開き幽香は移動する事なく攻撃を防ぐ。

 

「まだまだ!!」

 

動かない幽香に近づき剣を切り上げる。

ひらりと避けられ回転のままに高速の拳が鳩尾に入る。

 

「がはっ!!」

 

呼吸が出来ず動きが止まる翼に拳が迫るが響が腕を十字にして割り込み盾になる。

 

「ぐぅ」

 

威力を受け止めきれずに地面を滑る2人。

 

「良く受け止めたわね。次に2人とも気絶したら今日はもう帰るから」

 

直撃したら意識を確実に刈り取られていたであろう一撃。響は痺れる腕に喝を入れる。

 

「翼さんは少し休んでて下さい。私が時間を稼ぎます!!」

 

「なぁ!立花!!無理するな!!」

 

素早いワンツーを繰り出し、蹴り、肘を次々繰り出す。早い連撃で幽香からの反撃に注意する。

 

そして、幽香のストレートを掻い潜りボディに一撃が入った。

 

「残念」

 

入ったと確信した一撃は反対の手で受け止められていた。

 

「うふふふふ。良いじゃない。楽しくなってきたわ」

 

ゾクっと寒気がし響は距離を取った。

 

「次は翼ちゃんね」

 

翼にロックオンした幽香はロケットの様に高速で詰め寄る。

 

(手数で勝負だ!!)

 

二刀に切り替えて斬りかかる。

 

しかし、幽香はあろうことか腕で受け止めた。

 

「なっ!?」

 

「貴女、躊躇って切れ味がなって無いのよ。

全力できなさい!!そんななまくらで私は切れないわよ」

 

服すら切れていない事に悔しさを覚える。

八つ当たりの様に斬りかかる。

 

「腕が無くなってから後悔しても遅いぞ!!」

 

「切れてから言いなさいな」

 

幽香は防御も避ける事もせずに刃を受ける。

攻撃に怯まない幽香に恐怖する。

 

「翼さん!!」

 

援護に入ろうとする響を掴み放り投げる。

 

「邪魔よ〜響ちゃん」

 

「翼さ〜ん!!」

 

掴まれて壁に放り投げられる響は「ぐえ」と声を上げて伸びた。

 

「さぁ、翼ちゃんはどうするの?先輩としてそれで良いのかしら?また響ちゃんが連れ去られるわよ?連れ去られるだけなら良いけど・・・」

 

言葉にしないが最悪の結果を想像させる。

 

「う、あ」

 

幽香の迫力に恐怖してしまい刀を落とし後ずさってしまう。

 

「おいおい、あんまり翼をいじめないでくれよ」

 

控室から現れたのは奏。

 

「こっからは私が相手だ!!」

 

「良いけど」

 

翼を背に奏に歩を進める幽香。

 

破壊の権化である幽香の一撃を奏が受け止められる訳がない。何故かシンフォギアを纏っているが体は薬でボロボロのはず、殺すつもりは無くともあの威力を受けれるだろうか?事故の可能性はあり得る。

 

(奏が死ぬ?)

 

ライブ会場の事件ではアリスのおかげで奏は助かった。では次は?

 

「やらせない・・・やらせないぞ!!」

 

全力で駆け出し、刀に全霊をのせて上段から斬りかかる。

 

それを幽香は傘で受け止める。

 

「やれば出来るじゃない」

 

悪戯が成功した様に笑う幽香に見惚れて一瞬硬直する。

 

「でも詰めがね」

 

その隙を逃さず空いている片手でアイアンクローの様に頭を掴まれて地面に叩きつけられる。ピクリとも動かなくなった翼を前に

 

「はい、おしまい」

 

「容赦ねぇなぁ」

 

背後で奏がドン引きする。

 

2人が起きてからネタばらしとなった。

今回の訓練は奏発案で幽香に頼み込んで開催された。

 

目的は2人の強化

特に翼が悩んでいたのでなんとかしたいと奏が幽香に土下座で頼み込んだ。

 

迷いが無く思い切りの良い奏を面白く感じ幽香は承諾。過去の話しを聞いて翼を追い込めるネタを特定して奏にも一芝居してもらった。この時のシンフォギア衣装はアリスに作成させ、本日もアリスとクリスが店番をしている。

 

「だからアリスがいなかったのか」

 

「幽香もアリスこき使いすぎだろ。この衣装も完成度高いんだけどさ」

 

「アリスさん凄いですよねーあんまりいじめちゃダメですよ幽香さん?」

 

「はいはい、程々にするわよ」

 

全然配慮しそうにない回答に一同は苦笑するのだった。

 

 

 

端末を眺める了子は歓喜していた。

 

(素晴らしい!!これだけのフォニックゲインがあればデュランダルの覚醒も可能だろう!!大詰めだ!!あと少し!!あと少しで)

 

そして、櫻井了子よりデュランダル起動実験の企画書が提出されて政府の承認を受けることとなる。

 

 

 







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