お楽しみ頂ければ幸いです。
マリアさんを慰めて!!きりしら!!
今回どっちも出ませんが・・・
すみません。
「それで緊急の用件とは?」
弦十郎が幽香に問う。
仮説本部がある潜水艦内の一室に弦十郎、緒川、アリスの3人は幽香に集められた。
「これから話す話は現段階では他言無用でお願いね。破ったら適当に街一つ消すから」
にっこりと告げる幽香は軽く言うが、本当にやりかねない恐ろしさと実力がある為一同は頷く。
了承を取ってから幽香はテーブルに一枚の写真を置く。
カプセル状の機械の中で眠る少女の写真。
「これは?」
代表して弦十郎が口を開く。
「ある泣き虫に頼まれてね。この子を助けて欲しいって」
「助けて」という言葉に皆の表情が引き締まる。
「ふむ?それで俺たちを集める理由は?」
「まず、この機械の検討がつかなくてね。
なんなのコレ?」
写真の機械部分を指さす。
「恐らくだが、コールドスリープ装置だ」
質問に答える弦十郎。
「コールドスリープ?」
聞き慣れない言葉に首を傾げる幽香。
「はい、今のままの状態で保存する装置と言えば分かりますか?治せない病気とか怪我の治療法を未来に託したり。臓器提供迄の間に命を落とさないようにしたりと使い方は様々です」
緒川が補足する。
「なるほど」
顎に手を当てて考える。
得られた情報を元に考える。
変わらない姿のままの少女。
大きく成長した泣き虫。
自分が戦った化け物。
戦う少女。
突然の訪問。
去り際の涙。
ピースは散らばっている。
あれだけのライブを行える人物が私以外に頼れる者が居ない?
「待たせたわね」
思案する幽香を待っていた3人。
「これを渡してきたのは今日のライブの主役なのよ。名前忘れたけど・・・彼女が急に私の所に来て「セレナを助けて」と言って戻っていったわ」
「ちょっと待て!何か?あの歌姫マリアがコレを君に渡して、この写真の娘を助けてくれと言ったのか?」
追加情報に声を上げて驚く弦十郎。
他の面々も驚愕する。
「そうよ。それにその子、大分前にシンフォギアを纏って戦ってるところを私が助けたのよ。どのくらい前か分からないけど、マリア?が、その子と同じ位の背格好でいたから大分前ね」
「この少女は装者なのか」
弦十郎はもう一度写真をみる。
「でも、そうなると数年は装置の中にいる事になりますよ」
マリアは成人している。写真の少女が成人するには1、2年では明らかに足りない。
「ああ、そして助けを求めているという事は本来の使い方をしていないのだろう」
コールドスリープ中は抵抗など出来ない。少し装置を弄るだけでその命は散るだろう。
「しかも、私に助けを求めるっていうのがね。医者や警察ではない・・・」
病気ならば医者、人質ならば警察などの機関に依頼するのが一般的である。そこを通さずに直接、幽香に頼み込むというのが普通ではない事を物語っている。
「あれだけの知名度を持つ歌手だ、そこらの大統領なんかより発言力はあるだろう。少なくとも逆らえん関係なのだろうな」
「まぁ、人質なんでしょうね」
「ううむ」
弦十郎達は予想の斜め上の事態に黙り込む。
「とりあえず、マリアの背後関係を洗って欲しいのよ。シンフォギア関係なんだから何とか出来るでしょ?」
「すまん、即答は出来ない。俺の権限を超える上に海外となると・・・しかし、そんな長い間苦しめられている子供がいて黙っていられるほど俺は大人ではない。少し兄貴にも相談してみる」
幽香の頼みに即答は出来ない弦十郎だが、何とかしてみせると意気込んでいるのは伝わってくる。
「まぁ、いいでしょう。期待してるわ」
即答して欲しかったがありありと見えるやる気に満足する。
「今いる施設周りを偵察してみましょうか?」
「ああ、不審なところが無いかの確認を頼む。もしかしたら装者についてわかるかも知れん」
緒川の提案を受け入れる弦十郎。
こうしてマリアの願いは成就に向けて動き出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パソコンにメッセージが入る。
それを確認する。
「無事にソロモンの杖を手中に収めた見たいね」
深々と革張りのソファに体を預ける。
指に填めた大小様々な宝石の指輪を満足気に眺める。輝きにうっとりする。
「そろそろ寝坊助を起こしてあげないとねぇ」
輝きを眺めながら考える。
「ルナアタックの英雄ねぇ?排除出来るのが1番だけれど・・・いけるかしら?」
月の破片を破壊する力がある集団。
計画遂行の障害になるのは明白。
こちらにも装者はいるが数でも負けている。
「課題はまたまだあるわね。とりあえず寝坊助を起こす所から・・・か」
そして一つ思いつく。
「ソロモンの杖の試運転は手伝ってもらいましょう」
ニンマリと口角が上がり不気味な笑顔で宝石を眺め続けるのだった。
マリアさんはぐぬぬ顔が似合うと思う。
共感してくれる人いるかな?
絶対ぐぬぬさせてやるんだ!!