七色向日葵   作:ブランチランチ

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どうやってセレナの救出とネフェリムイベントを両立させるか悩んでようやく答えを出せました。
そこからモチベが下がって止まってたんですが今日コメントを見てやる気が出ました。

ありがとうございます。
自分にチョロいなと思いながら書けました。

お楽しみ頂けたら幸いです。






G第6話

「それでは報告を聞きましょうか」

 

モニター越しに妙齢の女性が話しかける。

 

「はい、結果からお伝えしますとネフェリム覚醒には至りませんでした。ソロモンの杖を用いて実戦を行い3人は見事にノイズを撃退しました。数値は以前と比べるまでもないほどに向上していますが・・・足りません」

 

ウェル博士は報告する。

 

「なるほど、戦闘内容についてはどのような内容ですか?」

 

「はい、3人は上手く連携し一方的にノイズを壊滅させました。シュミレーションの時が嘘のように。これならば戦力としても申し分ないと思われます。しかし・・・」

 

言葉に詰まるウェル博士。

 

「なんでしょう?言ってみてください」

 

「正直、ルナアタックの英雄達と比べてどうかと言われれば苦しいかと・・・全力では無いとはいえ、あちらには限定解除と例の人物も居ますし」

 

肩をすくめて報告するウェル博士は何処か呆れたような表情をしている。

 

日本政府が出した資料に載せられた光景とこちらで掴んだ情報により、戦力差が比べるまでもなく劣っていると考えているのだろう。

 

「しかし、こちらにはノイズもあります。取れる戦略で何とかするしかないでしょう。それでネフェリム覚醒について何か提案はありますか?」

 

「ありますが少しお手を煩わせる事になるかも知れません」

 

「取り敢えず聞きましょう」

 

「フォニックゲインが用意出来ないならあちらに用意してもらうのです。」

 

「なるほど、いいでしょう。余り時間も有りませんし根回しはこちらで行います。」

 

「よろしくお願いします」

 

ウェル博士は恭しくお辞儀をモニターに映すが表情は酷く歪んだ笑顔だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「デース!!」

 

そう言ってベットにダイブする切歌。

 

「キリちゃん、ご機嫌だね」

 

そう言ってベットに腰掛ける調。

 

「だってノイズも瞬殺だったし、学園祭楽しかったデース!!」

 

「うん、楽しかった。マリアも笑ってた。」

 

「皆んなで歌ったのも良かったのデース!!マリアも楽しそうだったので大成功デス!!」

 

枕を抱き抱えてゴロゴロする切歌。

 

「そうだ・・・」

 

そう言ってポーチから紙を出した。

 

「ジャーン」

 

「なんデス?無料券?」

 

両手で端を持ちピンと伸ばしてよく見えるようにしている。

 

「うん。幽香さんがやってるお店の無料券くれた。いつでも来てって言ってた」

 

「おお!!幽香さんのお店デス!?行きたいデス!!」

 

「うん、私も行きたい」

 

パァと明るくなる切歌。

 

3人で幽香のいる店に想いを馳せる。

学園祭の様に幽香に揶揄われ調が呆れてマリアが笑う。そんな楽しい時間に想いを馳せる。

 

そして気づく・・・

 

「行けるデスか?」

 

今回の学園祭はツヴァイウィングのプロデューサーを立てた対応である。

 

浮かれていたので忘れていたが規模的に自由に外出する事は許されていない。

 

「大丈夫、マムにお願いしよう。私達が頑張れば許してくれるはず・・・」

 

ナスターシャ教授は厳しいが良心があり結果を出せば許せる限りで褒美も出してくれる。

 

「そうデスね!!頑張るデース!!」

 

楽しいお出かけを夢見て2人は明日を想う。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「むぅ」

 

アラームがなり司令室のモニターに地図が表示され赤い点が無数に点滅している。

 

連日襲撃してくるノイズは扇型に展開され日に日に展開範囲と数が増えている。更に司令所から離れていっている。

 

「こちらの対応を見られているな」

 

腕を組み険しい顔でモニターを睨む。

 

「司令!!大型ノイズ群がアリスさんの所に!!」

 

オペレーターの報告に弦十郎は声を上げる。

 

「他の状況は!!」

 

 

「クリスちゃんは中央でノイズ群と戦闘中!!フォローの響ちゃんも動けません!!」

 

「翼は!!」

 

「間もなく殲滅可能ですが距離があります!!」

 

「ヘリで中継出来るか!!」

 

「可能です!!」

 

「到着予想時間は10分!!」

 

短いやり取りの後にアリスに通信を繋げる。

 

「翼が10分で到着予定だ!!持たせてくれ!!」

 

「敵の数が多いわ!!しかもゴリアテに攻撃が集中していて損傷が抑えられない!!」

 

通信からは切迫したアリスの声が響く。

 

「くっ!!さっきから上海と蓬莱がノイズ以外の何かに壊されていく!!」

 

悪態の様な通信に弦十郎の眉が歪む。

 

増える赤い点に押されて居るがわかる。

赤い点が消える数も多いが増える速度が上回っている。

 

「何かがアリス君の近くに居るのは確実だ!!直ぐに移動できるようにヘリの待機場所を装者から離すな!!」

 

「「了解!!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

大型ノイズの殺到を巨大な鉈を振るい切り裂いていく。既に左腕はなく右腕だけで捌く。

 

上海と蓬莱の群体で小型の殺到を防ぐ。

 

小型の対処は何とかなるが大型が殺到されると無傷ではいられない。

 

さらに、ノイズの攻撃を防ぐ際に何体かの上海と蓬莱に穴が空き落下する。

 

「くっ!?」

 

破壊されて急に落ちる上海と蓬莱。

 

丹精込めて作った物なので怒りで沸騰しそうになる。

 

抜けた穴にノイズが殺到して上海の盾が引き裂かれる。

 

数に任せた特攻、分断された上海もレーザーにて追撃し幾ばくか数を減らすが津波に小石を投げる様なもの。

 

その津波が向かう先はゴリアテ。

左腕の無いガラ空きになった左方。

 

ゴリアテから2体の上海が津波に飛び込む。

 

「っ!!リターンイナニメトネス!!」

 

苦しい表情で叫ぶ。

 

2体の上海はノイズの中で爆発し殆どを巻き込んだ。

 

「ごめんね」

 

しかし、それは苦し紛れの一撃。

 

後続が針の様な形状に変形してゴリアテに突き刺さっていく。

 

刺さる数が増える度にヒビが入り崩れていく。

 

何とか大型1体に鉈を振るい道連れにする。

 

制御を失ったゴリアテは崩れながらその場に倒れ込む。

 

上海と蓬莱を自身の周りに展開し直すと数は合わせて20程度、100はいたのだが被害は甚大である。

 

しかし、眼前には大型、小型入り乱れて視界の大半を埋め尽くしている。

 

小型が動き出しそれに続く後続達。

 

上海のレーザーが先頭集団に当たった。

 

その時に

 

「千ノ落涙!!」

 

空中から刃が中断に落とされる。

 

「騎兵隊のお通りだぁぁぁ」

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ミサイルに乗り銃撃を繰り返すクリス。

 

拳を突き出して全力で突撃する響は目の前の大型達を貫いていく。

 

 

3人の装者が合流してからは早かった。

 

瞬く間に殲滅していく。

 

「一気に行くぞ!!」

 

「おうよ!!」

 

「了解です!!」

 

3人は集まり手を握る。

 

「うぁぁぁぁぁあ!!」

 

「立花ぁ!!」

 

「踏ん張れぇ」

 

「「「S2CA!!トライバースト!!」」」

 

絶唱を束ねた極大の一撃は数の暴力をねじ伏せる。

 

虹色の竜巻の余波は天空へと登っていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「素晴らしいぃ!?うははは、いひゃひゃ、あはは・・・流石は英雄です!!素晴らしい光景!!・・・それにぃ、ネフェリムは覚醒しましたぁ。あっはっははっは!!人形使いの戦力もダウンンンン!!これは嬉しい誤算ですねぇ」

 

ひとしきり笑い落ち着きをや取り戻す。

 

「ではっ、第二段階に進みましょう」

 

モニターの光が照らす顔は酷く歪んで見えた。

 

 

 

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