ひびみく好きです。
無印1話
私立リディアン音楽院高等科、トップアーティストの風鳴翼が在籍してることで今大人気の学院である。そんな通称リディアンに入学した立花響は小日向未来と共にある場所を目指していた。
「未来〜早く早く〜やっと終わったんだから早くいこ〜よ〜」
「ちょっと響そんなに引っ張らないで、あの人は逃げたりしないから」
「え〜早く行って少しでも長くお話ししたいんだもん」
「まったく、響ったら」
ぐいぐいと未来の手を引っ張り目的の場所へ急ごうとする響に困った風を装いながら自身も楽しみで仕方ない未来。
リディアンから程近い商店街、花屋とカフェを両立させた店舗につく。
「あら、いらっしゃい。席はどこにする?カップル席も空いてるわよ?」
店主を務める風見幽香が響と未来を迎える。
「幽香さん!!こんにちは、カップル席も魅力的ですが幽香さんといっぱいお話ししたいんでカウンターでお願いします!!」
「響ったら、もう、幽香さんお邪魔します」
「カウンターね、未来ちゃんが残念そうにしてるけど本当にいいの響ちゃん、ふふ」
「幽香さん!!」
元気いっぱいの響の返事に、クスクスと未来をからかう幽香、未来はびっくりしながら顔を赤らめる。
程なくカウンター席につく二人。
「今日はお祝いで貸切よ、もてなしてあげるから遠慮なく楽しんでちょうだい」
「わぁ〜、ありがとうございます、目一杯楽しんじゃいます♪」
「ありがとうございます、響ったらあんまりはしゃがないの」
「だって幽香さんが祝ってくれるんだよー、私の気持ちは天井知らずに上がっちゃうよ!!」
「もぅ」
「今日は特別よ、はい、どうぞ」
はしゃぐ響を横目に呆れる未来。
響と未来の前に生クリームとイチゴでトッピングしたケーキ(1ホール)とチーズタルト(1ホール)、フルーツタルト(1ホール)にクッキー(山盛)、チョコレート(山盛)等を次々に置いていく。最後にハーブティーをカップに注ぎ置く。
「わぁ〜♪」
「ゆ、幽香さん、、、」
所狭しと置かれたお菓子に目を輝かせる響と対象的に引いた声をあげる未来。
「幽香さん、こんなに食べられませんよ」
「大丈夫よね響ちゃん、それに今食べ切れなくても持って帰れる様に包んであげるわ。飲み物はメニューにある奴ならすぐ出せるからおかわりはなんでもいいわよ」
「私は食べれます、持って帰ってもいいなんて、やったね未来」
「響ちゃんはさすがね、それに、お腹いっぱいになったら未来ちゃんが響ちゃんにあ〜んって食べさせてあげればいいじゃない」
「幽香さん、それ最高ですね!!」
「響っ!!幽香さんも!!あんまりからかわないで下さい!!」
「いやよ、貴方たちを揶揄うのが私の生き甲斐なのよ」
ストレートに気持ちを表現する響とクスクスと笑いながらからかってくる幽香に顔を赤くして抗議する未来だが心地よい雰囲気で内心ではとても楽しんでいる。
ただ、反射的に恥ずかしく声を荒げてしまうだけなのだ。
「まぁ、未来ちゃんの可愛い姿も堪能したし学校でのお話し聞かせてくれるかしら響ちゃん?」
「もちろんです!!赤面した未来も可愛いですけど学校での未来も可愛いです!!」
「響ぃ〜」
「ふふ、楽しみね」
三人の楽しいお茶会は、オーバーヒート気味の未来を置き去りにして始まった。元気爆発で喋るのと食べるのを器用に行う響は学校での出来事を幽香に話す。新しく出来た友達のこと、先生に怒られたこと、学食の事、風鳴翼に会えないこと、未来との寮生活のこと等怒涛の勢いで話していく響。
幽香は時に未来に追撃を行ったり、お茶やお菓子のお代わりを出したりしながら聞いていた。
日も傾き始めた頃に楽しいお茶会はお開きとなった。
「はい、これはお土産よ未来ちゃん、響ちゃんに渡すと帰るまでになくなりそうだから貴方に渡しておくわ」
「ありがとうございます。改めて今日は貸切でお祝いしていただきありがとうございました」
「ありがとうござました幽香さん!!お話しも楽しかったし、お腹も大満足です」
お土産を受け取り、ぺこりと頭を下げる未来と自身のお腹をさすりながらニコニコとする響に幽香もニッコリと笑いかける。
「いつでも来なさい、困った時でも、友達とお喋りする時でも、いつでも歓迎するわ。こんなにサービスするのは貴方達だけなんだから」
「っ〜〜幽香さんっ!!」
感極まり、抱きつく響を受け止めて頭を撫でる幽香、未来はニコニコと二人を眺めている。
抱擁も終え帰路につく二人は自分達の恩人に改めて感謝しながらリディアンを目指すのだった。