七色向日葵   作:ブランチランチ

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待ってる方がいるのなら!!
早くゆうかりん暴れさせたい。

お楽しみ頂けたら幸いです。


無印5話

目が覚めると幽香は居なかった。

1人のベッドは慣れているはずなのに温もりが恋しい。

 

起きてドアを開けるといい匂いが漂っている。それを追いかけるように歩を進める。

 

「あら起きたのね。おはよう」

 

向けられる笑顔に安らぎを覚える。いつぶりだろうか・・・

 

「おう、おはよう」

 

丸テーブルにはサラダ、パン、ハムエッグ、スープに牛乳が置いてある。

 

スープは湯気を立てている。

 

「足音が聞こえたからね」

 

クリスの足音を聞き準備してくれた様だ。

 

「ありがとう」

 

自然と感謝の言葉が出る。

なんでもない事が心地いい。

望んでも届かなかった事。

 

幽香は小窓の様なカウンターから近隣の住人にコーヒーやサンドウィッチを販売している。彼女に微笑んで貰う為に買う常連がいるらしい。

 

デレデレとコーヒーを受け取るサラリーマンの彼は今日も馬車馬の様に働くだろう。

ここから見ても幽香の微笑みは温かい。

みんなそれを感じてここによるのだろう。

 

通勤ラッシュも終わり、ひと段落したのか小窓に準備中の札をかけて戻ってきた。

 

「お粗末様。お茶飲むけどクリスもいる?」

 

「頼む」

 

透明なポットと白いカップにお湯を入れて温める。ポットに茶葉を入れてお湯を注ぐと茶葉が踊り湯を染める。少し蒸らしてから茶こしを使いながら丁寧にカップへ注ぐ。

 

湯気と共にいい香りがする。

 

上手く表現出来ないが良い香りがして好みの味がする。

 

「美味しい?」

 

「ああ」

 

「よかった」

 

微笑みを向ける幽香は綺麗だった。

 

こんなに優しい人が無くならない様に。

争いを私が無くさなきゃならねぇ!!

 

決意は固くなった。

私は引き金を引いたんだ。

ノイズを使って争いのない世界を作る。

 

「ごちそうさま。ありがとな私いくわ」

 

「そう、いつでも来なさい。待ってるわ」

 

また微笑みを向ける幽香に後ろめたさを感じながら店を後にする。

 

 

 

 

「それでは、初めてくれ!!」

 

弦十郎の声と共に翼は刃を手に響に斬りかかる。

 

「はあ!!」

 

響は澄んでの所で交わすが正にへっぴりごし、迫る刃から避けるというより逃げると言う様子だ。

 

「立花、遠慮するなお前も打ってこい」

 

檄を飛ばす翼だが

 

「そ、そんな事言われても〜」

 

刃を向けられて怖いというのもあるが翼さんに手を挙げるというのも恐れおおいと上手く体を動かす事が出来ない。

 

「むぅ、訓練なんだから寧ろ立花から来なければ意味がないぞ」

 

プシューと扉が開く。

 

「アリス!!」

 

「ダメよ翼。いきなりそれでは萎縮しちゃうでしょ?」

 

そこに現れたのはアリス・マーガトロイド。

 

「はじめまして、立花響さん。私はアリス・マーガトロイドよアリスでいいわ」

 

「えっと、あの、私は立花響です!!」

 

バタバタとした後に何故か敬礼して挨拶する響。

 

「そんな畏まらなくていいわ。それと響さんのトレーニングは私がするわ。翼もね」

 

「なに?」

 

アリスが、パチンと指を鳴らすと上海と蓬莱が5体ずつ現れた。

 

「わっ!?お人形さんが現れた!!」

 

「ええ、この上海が響さんの相手ね。なぁに鬼ごっこみたいなものよ。上海が体当たりするから響さんは避けながら、上海の持つ盾に攻撃を入れられたら訓練終了よ。翼は蓬莱ね。蓬莱はランスも装備してるから、ちゃんと避けないとけっこう痛いわよ」

 

ふよふよ浮く上海と蓬莱はシャンハーイ、ホーラーイと鳴きながら2人の前に移動する。

 

「ふん、防人を舐めるなよ」

 

前に出た翼に蓬莱が襲いかかる。

 

二刀で斬りかかる翼の斬撃を2体の蓬莱が受け止め。動きの止まった翼に別の2体がランスで突撃する。

 

「しっ、はあ!!」

 

二刀に力をいれて体を捻りランスの突撃を回避し、足から伸びた刃で背後から襲ってくる5体目の蓬莱を迎撃する。

 

足の斬撃を盾で防いだ蓬莱を他所に回転しながら5体から距離をとる。

 

「中々やるではないか」

 

足の刃を翼に変えてブーストし高速ホバー移動で5体に斬りかかる翼。

 

「わぁー」

 

そんなやり取りを見ながら間抜けな声をあげている響。

 

「じゃあ、行くわよ響さん」

 

「うえ!!」

 

盾を構えた上海は響に殺到した。

地面を蹴り壁を蹴り縦横無尽に飛び回り逃げる響。しかし上海も体当たりを敢行する。

 

着地の瞬間や視界から外れた瞬間に肩や足、腹に衝撃が走る。

 

「かはっ!!」

 

苦し紛れに拳を振るうが擦りもしない。

 

シンフォギアのおかげで痛みは殆ど無いが衝撃が凄まじい。

 

「そんなんじゃ終わらないわよ」

 

迫る上海に集中する。

先程から視界から外れると攻撃してくるまずは全体の把握。

 

「あいたー!?」

 

動きを止めて見ることに集中してしまい避けることが出来なかった。

 

モニターでその様子を見つめるメンバーもこれには苦笑い。

 

「あっはっは、立花は面白いなぁー」

 

「ひ、響君」

 

「あ、あはは」

 

結局ボコボコにされてしまう響であった。

 

 

 

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