七色向日葵   作:ブランチランチ

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戦闘を妄想するのが楽しいです。
もう少しでゆうかりんが暴れる予定です。

お楽しみ頂けたら幸いです。




無印第6話

 

「もう、朝から修行とか言って何処に行ってたの?」

 

プクーっとほっぺを膨らませて「怒ってます」とアピールする未来。

 

「えーと、そのー」

 

視線を逸らして考えるが特に何も思いつかない。「ノイズと戦う為に特訓してます」なんて言えないし、間違いなく心配させてしまう。

 

「はぁ、いいよ。でも改めてちゃんと教えてね。急に居なくなったら心配なんだから」

 

ほっぺを元に戻し、少し悲しい顔で告げる。

 

「未来・・・大丈夫、未来の居るところが私の帰る所なんだ!!絶対帰ってくるよ」

 

ガバッと抱きつき未来の耳元で囁く。

 

「うん」

 

未来も抱き返し温もりを確かめる。

 

「でも、あんまり心配させたら幽香さんに言いつけちゃうんだから」

 

「えーそれは反則だよー!!それだけはダメ!!絶対ダメ!!」

 

姿勢を正し、両腕でバツを作る響は酷く狼狽えている。

 

「知らなーい、響が私を心配させなきゃいいだけでしょ」

 

ツーンとソッポを向く未来にガックリと項垂れる響。

 

「そんな〜」

 

「ふふ、あははは」

「はは、あははは」

 

2人は少しの間を置いて可笑しくなり笑い合う。こんなやり取りも楽しい2人の日常。

 

それを壊す様に端末が震える。

 

響は直ぐに端末を取り出して未来に背を向けて耳を当てる。

 

「響」

 

険しい顔の響に未来は悲しくなる。また何かに巻き込まれているのだろうと予想はつくが響は話してくれない。端末を耳から離すとこちらに振り返り申し訳なさそうな顔をしている。

 

「未来、その」

 

「いいよ、ちゃんと帰ってきてくれるんでしょ?」

 

不安はあるが響は止まらないだろう。だったら待つしか無い。

 

「未来!!」

 

抱きつく響は自分の理解者である未来の言葉が嬉しく抱きついた。その抱擁も直ぐに終わり

 

「行ってきます!!」

 

「いってらっしゃい」

 

響は寮を後にした。

 

 

 

街ではノイズが暴れていた。

ビルに突撃を繰り返して倒壊するビルが山を作っている。1つ幸いしたのはノイズ災害によって街には住民らしい住民が居ない廃墟であった事である。

 

「出てこい突起物!!融合症例!!」

 

ネフシュタンの鎧を纏いソロモンの杖でノイズを操るクリス。

 

遠くからエンジン音が聞こえ次第に大きくなっている。

 

崩壊した橋を駆け上りバイクが飛んで来た。

 

「そこまでだ!!」

 

頭上から大量の刃の雨を降らす翼。

刃の餌食となったノイズは次々と炭化していく。

 

「お前じゃ無いんだよ人気者!!」

 

落下に合わせる様にムチで迎撃するクリス。

バイクから飛び降りる事で直撃は防ぐ。

 

クリスはムチを操り空中にいる翼の横でバイクに追撃し爆発させる。

 

「ぐぁ!!」

 

体制を崩した翼をムチで拘束し叩きつける。

止めにビルに叩きつけ衝撃で崩れた瓦礫に埋る翼。

 

「寝てな」

 

モニター越しに事態を確認していた面々は驚愕していた。

 

「翼があっさりだと!!ダンナ!!私も出るぞ!!」

 

「ダメだ!!お前の体はボロボロなんだ!!出せるわけがない!!」

 

「でも!!翼が!!」

 

食ってかかる奏を弦十郎が落ち着かせる。

 

「落ち着け!!アリス君の位置は!!」

 

「避難所より急行中です!!通信繋げます!!」

 

「アリス君、翼が戦闘不能だ。急ぎ現場に急行しネフシュタンの装者とノイズを退けて欲しい。可能ならネフシュタンの装者を捕縛してくれ」

 

「なかなか無茶言ってくれるわね」

 

「すまない。増援は送っているがノイズ相手では・・・」

 

「大丈夫よ、翼の救出は任せるわよ」

 

「司令!!緊急通信です!!」

 

「なんだ!!」

 

新たな通信が繋がり緒川が声を上げる。

 

「司令、響さんが現場に急行しました!!」

 

「なんだとぉ!!通信機は!!」

 

「呼びかけてますが応答ありません」

 

オペレーターの報告により響と連絡が取れない事が告げられる。

翼の援護として向かわせていたがそれが災いしてしまった。

 

「緒川!!響君を捕捉して連れてこい!!彼女には荷が重すぎる!!」

 

「了解しました」

 

「アリス君」

 

「なんとかするわ」

 

「すまん」

 

アリスへの負担が増すばかりで不甲斐なく思う弦十郎は拳を硬く握る。

 

 

 

「たぁぁ!!」

 

ビルから飛び降りその勢いのまま眼前のノイズを拳で貫く響。

 

着地した先にはクリスがいた。

 

「来たな融合症例!!」

 

「え!?人?女の子!!」

 

ノイズが暴れていると思っていた響は動揺した。

 

殺到するノイズを辛くも迎撃しながらクリスの前に立つ。

 

「なんでこんなことを」

 

「あぁん?敵を前に何をトッポイこと言ってやがる!!大人しく私についてきな!!」

 

「きゃ!!」

 

ムチが響を襲い吹き飛ばしビルに激突する。

 

「ふん」

 

手応えがなさすぎる響を拘束しようと歩を進める。

 

「させるかぁ!!」

 

背後のビルが爆発し翼が背後から斬りかかる。

 

「チッ!!」

 

ノイズを盾にしてやり過ごし翼に対峙する。

 

「ボロボロじゃねぇか。寝てれば良かっただろ」

 

「後輩のピンチに寝てるなど許せるものか!!」

 

無理矢理脱出した為体は傷だらけ、力を入れる度各部に痛みが走る。

 

「相手してやる」

 

新たに召喚したノイズは響を拘束する。

 

「おらぁ!!」

 

エネルギー弾を放つクリス。接近しつつ紙一重でかわし更に間合いを詰める。

 

二刀により手数を増やしてクリスに斬りかかる翼は体を回転させて斬撃の速度を増す。

 

「クソ!接近戦じゃ不利か!!」

 

後方に飛び距離を取ろうとするクリスだが何かにぶつかる。

 

「壁だと!?」

 

「壁じゃない剣だ!!」

 

距離を取ることを見越し巨大な剣を背後に突き立てていた翼は瞬時に剣を回転させて峰打ちを叩き込む。

 

「ぐあ!!」

 

地面に叩きつけられたクリス、立ち上がろうとすると眼前に剣が突きつけられる。

 

「抵抗はやめてもらおうか」

 

「っ!!」

 

互いに睨みつけ合い場を静寂が支配した。

 

睨み合いを続ける中、突如静寂が破られる。

 

周囲のビルが一斉に爆発し始め爆炎と瓦礫が舞う。

 

「ちくしょう、なんだこれは」

 

予期せぬ事態のおかげで脱出出来たが成果は無し。寧ろ姿を晒してしまった事によるデメリットすらある。

 

「こんなんじゃ、あたしは!!」

 

目標を眼前にしながら逃走するしかない自分に怒りを覚えながらクリスは離脱した。

 

 

「立花ー!!何処だ!!」

 

瓦礫を退ける翼は響を探していた。

 

「間に合わなかったみたいね」

 

現場が廃墟であった為に有人区画のシェルターとの距離が遠くノイズの妨害もあり到着が遅れてしまったアリス。

 

その後到着した増援と共に響を捜索したが未だ見つからない。

 

 

 

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