邪魔な子はマネーパワーで(強制)転校だ!!
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バッテラおじさんとのパパ活から二週間後。
私はメンチちゃんの通う学校を突き止め、無事に入学へと漕ぎ着けていた。
「ここがあの女(メンチちゃん)のハウス(学校)ね。」
門の手前から中にそびえ立つ4階建ての校舎を見上げる。
お城を模したデザインの建物だ。外壁は白い石造、端の方には塔まである。なんでも元々は王族が通うために作られた学校だとかで、結構な古い歴史を持つらしい。
「表に出せない不祥事も沢山溜まってそうだね。」
校名は"
直訳すれば優秀な王族の小学校という意味になる。通称は"エロジュース学園"。……理事長はエルフの姫騎士かな? 水道管に媚薬が流れてそう。だが街の人からは意外と親しまれているようだ。
「やっぱ王族とエロスの組み合わせは、何時の時代も人を引きつけるんやなって。」
そんな元王族用学校も今は試験さえ突破出来れば、誰でも入学出来るようになっていた。
そこで私は
国民バンクに登録されているDNAを調べられれば一発でバレてしまうが、たかが子供一人の入学でそこまでやることは無いので大丈夫だろう。
そして今日がその入学日。時期的には微妙なタイミングになってしまったが、まぁその分だけ目立てると考えれば良いだろう。
学期の途中に入ってくる転校生はチヤホヤされると相場が決まっているのだ。そこにシズクちゃんのプリティフェイスが加われば、10歳の子供など一網打尽に違いない。
「待っててねメンチちゃん、私がしっかりと育ててあげるから!!」
私は校門をくぐり職員室に向かって歩き出す。
その先に待っている
「
「
職員室で挨拶を済ませた私は早速、担任による洗礼を浴びていた。
目の前にいるのはものすごく神経質そうな男性教師。室内にも関わらず赤い丸サングラスを掛けているツルッパゲだ。名前は"バズク=オムム"。毒ガスで大量虐殺しそうな名前である。
「チッ、やはり孤児では言葉の使い方すら分からんか。」
コイツは最初から侮蔑を隠そうともせず、"孤児"を強調して見下した態度を取ってきた。孤児の子に出し抜かれたトラウマでもあるのかな? ……しかし間違いない、これはクソ教師!! なので私も相応の態度を取る。
「まったくなぜ貴様のようなモノが私のクラスなのだ。」
「……はぁ、そんな事も分からないの?」
「何?」
それはね、私が裏から手を回したからだよ!!
せっかくここまで来たのに別のクラスじゃ意味がないからね。
なので職員の一人に鼻薬を嗅がせて編入先は改ざんしておいた。これでスクール水着みたいな服でドンパチやる小説のセカンド幼馴染みたいに、転校したけど別クラスなんてアホな事にはならない。
「てか言葉使いは先程の先生の真似ですけど。あれっ、ってことは先生って孤児以下なのでは?」
「なんだと貴様、孤児の分際で! この私を侮辱するつもりかッ!!」
という訳で金は遠慮なく使う。せっかく大金を手に入れたんだから、介入出来る所はガンガン行かないとね! 操作系の念能力なんて無くたって、金でぶん殴れば大抵の人間は言うことを聞いてくれるのだ。
「てかクラス配置の理由が知りたかったら校長に聞けば良いのでは? それともそんな事も判断出来ないの? あっ、そうか信用がないから教えてもらえないんだ。うわっ、はずかしー!」
「き、貴様ぁ! あまり調子に乗るなよ――ッ!!」
でもそれはそれとして大人を正論で殴るのもたーのしー!!
掴みかかってきた手をひょいっと避ける。念無しでも余裕で避けられちゃう遅さだ。
まぁ傍から見れば完全にクソガキムーブだけどね。でもコイツは無能そうだから扱いはこんなんでいいや。
ぶっちゃけこの学校で興味あるのってメンチちゃんだけだし? 駄目そうなのは急に湧いてきた海の軽石みたいな扱いでいいでしょ(適当
「よーし! じゃあ早速ファーストコンタクトに行ってみよう!!」
「おい貴様っ、勝手にどこに行くつもりだ!? まだ話は終わってないぞ!!!」
私はピーピー喚く担任を無視して廊下に出て、教室に向かって移動を開始する。
すでに校舎の全体図から名簿まで入手済みなので迷うことはない。更にこの教師やクラスメイトについても情報屋を雇って調査中だ。なので情報はおいおい集まってくるだろう。フフフ、どんなネタが上がってくるか今から楽しみだね!!
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「シズク=
「何かの間違いでこのZクラスの一員になった孤児上がりだ。……みな
教室に入った私は教壇の前で自己紹介を行う。ちなみにこの名字は買った戸籍のものだ。
そのままざっとクラスを見渡せば、そこに居るのは20人の子どもたち。その全員が女子である。
ここは共学だったはずなので、おそらくは意図的に集められた子達なのだろう。
全身から私は特別なんだ! という雰囲気を醸し出している子が多いから、金持ちか権力者の子供の隔離場って所かな? もしくは邪魔だと思われてる子とか。
……悪い意味で特別なクラスっぽいね。
とすると担任の言った
「貴様の席は空いているあそこだ。」
「えっ、好きな所に座れって? じゃあ遠慮なく。」
「少しは話を聞けッ!!」
私は用意されていた机と椅子を
「これからよろしくね、メンチちゃん!!」
そしてついにエンカウント!! 私に星をくれる(予定)のメンチちゃんだ!!
今の彼女は緑色の髪を肩口で切り揃えていて、薄青色のワンピースを着ていた。見た目は良家のお嬢様といった感じである。原作と雰囲気違いすぎィ!!
「う、うん……あれっ、私の名前って教えたっけ?」
「まぁまぁ名前なんていいじゃん。」
こっちは前世から知ってるんだよなぁ。ついでにムチムチボディになることも!
でもこの子がどうしたら原作の格好になるのだろう? 将来はヒトデみたいな髪型に、スケスケの網Tシャツ+ブルマみたいな短パンの痴女になるよ! って言っても誰も信じそうにないね。
「それより一つ聞きたいんだけど良い?」
「えっと、……なに?」
さてそんな彼女だが、現在はちょっと面白い事になっていた。
原作のイケイケどんどん感はまったくなく、逆にコチラの言動にビクビクし、しきりに周囲をキョロキョロしているのだ。
俯いて声も小さいし、何かを必死に堪えてる子供って感じ? 小動物みたいでこれはこれで可愛いが、まぁその理由はすでに分かっている。
なんせ彼女の机の上には
オマケに机にはマジックでびっしりと落書きが書かれていて、横に掛けられている手提げバッグもぐっしょりと濡れていた。
そう、つまり彼女は
「それ片付けないの? リアルで乗ってるとこ初めてみた。」
「あっ、これ、くっついてて取れなくて……。」
メンチちゃんは目に涙を浮かべながら悔しそうに両手を握りしめる。
取れないってことは接着剤か何かでくっついてるのかな? 一体誰がこんな事したんだか。
「ふーん、すごく邪魔そうだね。」
首を動かしてクラスを見渡してみれば、
問題が有る子供しかいねぇな。特に担任が一番楽しそうにニヤニヤしているのがタチ悪い。
……はい、これはもうゴミクラス決定ですよ。早く爆破しなきゃ(使命感)
だがこれは私にとってはチャンスだ。この状況を解決すればきっとメンチちゃんも感激して弟子になってくれるだろう。私も人を雇って周囲にいざこざを起こそうと考えていたけど、これは手間が省けたね。
あれっ? ということは、わざわざ私の踏み台になってくれるってコイツら良い奴らなんじゃね? よっしゃ遠慮なく踏み潰したろ。
「フフフ、なんだ意外と楽しくなりそうじゃん。」
「……えっ?」
私の笑顔を見たメンチちゃんが更に不安そうな顔になる。
もしかして他の子と一緒になっていじめに加わるとでも想像しちゃったのかな? でも大丈夫、私はそんなチンケな事はしないよ。だってもっと大きな事をするからね。
「じゃあそれちょっと退かすね。」
「あっ」
私は返事を待たずに手を伸ばし、筋肉でベリベリと
「所でメンチちゃん。私コッチに来たばかりでね。……よかったら友達になってくれる?」
「……うんっ!!」
そのまま笑顔で友達申告してみると、メンチちゃんも初めて笑顔をみせてくれた。
おっ、この感触はかなり好感度アップしたんじゃね? チョロインかよ!
しかし最大ゲージが分からんな。誰かエロゲみたいに感情メーター出せる念能力とか持ってないかな? ……原作のミルキなら持ってそうだね。
しかし私のこの行動は他の子の癇に障ったようだ。
すぐにクラスメイトの3人が席を立って私達を囲み、周りでキャンキャン騒ぎ出した。
「ちょっと貴方何様なの? 調子に乗りすぎよ!!」
「そうですわ、せっかく私達がメンチさんにプレゼントした花瓶でしたのに。」
「……貼るの大変だった。何度も指がくっついて二人が泣いた。」
モコモコした茶髪の子、耳の大きな子、黒い長髪の子だ。なるほどコイツラが主犯格か。
まぁ苛めてる側からすれば救いの手を伸ばす奴なんて邪魔だよね。
どうやらメンチちゃんを助けて仲良くしようとしたせいで、私まで敵認定されてしまった模様。だが私は何も言わずにそのままにしていた。
「どうして喋らないのよ? それとも言葉が喋れないの?」
「あら本当に喋れないのかもしれませんわよ。だってしょせん孤児ですもの。」
「……さっき自己紹介してた。二人は鳥頭過ぎ。」
コントかな? でも流石に子供と言い合いする気にはならないんだよね。やっても虚しくなるだけだし。
それに10歳児だと何言っても可愛く見えてしまうから卑怯だ。上流階級出なのか容姿が整ってる子達だから特に。
なんていうか……構って欲しくて必死に吠えてる子犬って感じ?
イメージ的にはプードル(モコモコ茶髪)、チワワ(耳デカ)、ダックスフンド(黒いロン毛)ってとこだね。
これでここがドッグカフェなら頭を撫でながらコーヒーでも頼むのだが、残念ながら今はドッグフードは持ってない。
別にどれだけ騒がれても私は何とも思わないけど、近くで吠えるのはまた今度にしてもらおう。メンチちゃんは辛そうだし。
「授業が始まりそうだけど席に戻らなくていいの? 先生が睨んでるけど。」
「「「えっ」」」
なので授業を出汁に使い彼女達を席に戻す。
念を込めて殺気を飛ばせば二度と近寄らなくなると思うけど、そんな勿体ないことはしない。
だって私にとっては
酷すぎ? 今すぐどうにかしろ? ごもっともな意見だろう。
だがこのままにしておいて何かやられる度に助ければ、時間が経つほどメンチちゃんは
という訳で根本から解決するのはギリギリまで待ってからだ。
まぁ今はせいぜい私の役に立ってもらおう。そして最後にまとめて転校(意味深)してもらえばいい。
「それじゃ余計なのも居なくなったし、この街について聞いてもいいかな?」
「えっ、あっ……私でよければ。」
私が彼女たちを相手にしなかったせいか、メンチちゃんはちょっと嬉しそうだ。
それから私はそのまま話しを続けた。始まった授業はもちろん無視。
最優先するべきは好感度上げだからね。ロリメンチちゃんの上目遣い良いぞ~~。
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一日の授業が終わったので一度泊まっているホテルに戻った。
登校したのが昼過ぎだったので実質2コマしか受けていない。まぁ授業中はずっと念の修行してたんだけどね。今更小学校の勉強とか無駄すぎる、時間は有効に使わなきゃ。
さてそんな訳で昼の好感度上げが終わったら、次は夜の情報収集ターンだ。
小学生のシズク=パープルトンはおねんねし、ハンターのシズク=ムラサキが目を覚ます。最終話で二回も寝返る悪女から正統派の美少女主人公に変身である。
「あんまりゴツゴツした装備は止めたほうが良いか……。」
私はベッドの上に広げた武器類の中から大型のダガーナイフを手に取る。
流石に街中では銃より音の出ない刃物の方が良いだろう。左手で握って感触を確かめてからホルスターに収めて腰のベルトに装着、上からフード付きの黒いコートを羽織る。
後は外出時に銀お姉さんにもらった白い仮面を付ければ変身完了だ。
コードネームはSM201。見た目は不審者丸出しだが、ゾルディック家仕込の暗歩と【絶】を駆使すれば誰かに声をかけられることはない。
さて私がたった2週間でココまで来れたのには理由がある。
一番大きいのはメンチちゃんがすぐ見つかったことだろう。
調べ始めた時に最初に手を付けたのは電脳ページだった。
それは地球におけるWikipediaのようなもの。早速『メンチ 料理人』でめくってみると、子供の料理大会で何度も優勝した記録が出てきたのだ。
つまり良くも悪くもすでに彼女は目立っていた。こんな歳から料理人として活躍しているだなんて、やっぱ若くして星を取っちゃうマジチートは違うね。……最後に出た大会は
そこからハンター権限と金を使って情報を辿っていくと、彼女が現在住んでいるこの街にたどり着いた訳である。
驚くことにそこは"
そんなヨークシンにせっかく来たのだから、街に繰り出さないという選択肢はない。私はホテルのルームサービスで軽く夕食を取り、それから情報屋との待ち合わせ場所へ向かった。
あっ、ちなみにブハラ――原作でメンチの相方ポジに居たキャラ、の方は探していない。どう見ても食べる専で、原作でも星を持ってなさそうだからだ。可愛そうだが一人で豚の丸焼きでも食っててくれ。
「この先は会員制となっておりまして。」
「……これを。」
私はムキムキマッチョの扉番にバショウからの紹介状を見せる。
すぐ開けてもらった扉をくぐると、その先には薄暗い通路が続いていた。私は事前に聞いていた通りに進み、途中で地下への階段を降りて目的地の地下バーにたどり着いた。
「また随分と若いお嬢ちゃんだな。何を飲むか?」
中に入るとカウンター席に案内され飲み物を頼んで相手を待つ。
ちなみに仮面はとっくに外している。視界は狭まるわ呼吸はし辛いわで邪魔すぎ。こんなの付けて戦闘するとか正気じゃねーわ。ノリでSM201(キリッ、とかやったのが恥ずかしい。
「えーと、じゃあバーボンをロックで。銘柄はおすすめのやつ。」
「おいおい、そこはミルクが定番だろ? まぁいいほらよ。」
青いつなぎを着た店主がすぐにグラスと丸氷を用意し、そこに黄金色の液体がトクトクと注ぎ込まれて差し出される。
私はソレを手に持ち、グラスに氷が当たらないように数度回すと、中身を一気に飲み干した。バニラの香りに口いっぱいに広がるコーンの甘み。舌と喉に続く余韻が心地よい。
「……美味しい。」
甘い銘柄にしたのは私が子供だからかな? 男臭い店主さんなのに気配りができる人だ。
「2杯目、いややっぱりボトルごとちょーだい。合いそうなフルーツがあればそれも。」
「ヒューッ! お前さんいける口だな。だが酔っても介抱はしないぞ?」
遠慮なく追加を頼んだ私に、店主が楽しそうに口笛を吹いた。
だが介抱なんて元からいらない。コレぐらい飲めないとゾルディック家の夕食は生き残れないからね。あの家でミルクを頼んだらエイリアンの体液みたいな、グッロイ緑色のが出てくるんだぞ? 最初に飲んだときなんて鼻から吹き出してぶっ倒れたわ。
「よう、待たせちまったかな?」
そうしてしばらくボトルを楽しんでいると、ちょうど時間通りに相手がやってきた。
スーツを着て後ろ髪をゴムで束ねたオールバックの男性だ。額にホクロがあって肌が若干黒い。年は20歳前後かな? 情報屋というには少し若すぎる気がする。
「何か飲む? えっ、スピリタス一気する? まじかよすごいね。店長さんお願い。」
「どうなっても知らんぞ。」
「いやそんなの飲まねーよ。なんで勝手に頼んでるんだ!?」
ちっ、先んじて注文してやったら断りやがった。
店に入ってから落ち着かない様子でキョロキョロしてたから、リラックスしてもらおうと思ったのに。しょうがないので代わりに私が飲む。
席に着いた相手は嘘だろお前、みたいな顔をしていたが、まぁ今ちょっとテンション上がっちゃってるからね。その理由はもちろんこの情報屋さんである。
「じゃあまずは自己紹介からだな。……この街で情報屋をやってる"スクワラ"だ。よろしく。」
そう、この人は原作で大活躍だった犬使いの"スクワラさん"だ!
ハンター界屈指の犬大好きお兄さんである!! 原作キャラだぜひゃっほー!!
情報収集のためにチェックしたハンター専用情報サイト、そこで見たヨークシンの情報屋リストに名前が載ってた時はびっくりしたよ。もうすぐに連絡取って仕事頼んじゃった。
「シズクです。よろしく。」
私は挨拶を返しつつ握手代わりにグラスを掲げる。
この世界ではおちおち握手なんて出来ないから困るよね。まぁ私はこの人が大丈夫だって知ってるけど。
ちなみにこのスクワラさんがどれぐらいの犬好きかと言うと、操作系で犬を操る能力でありながら旅団の追跡には
つまり自分の命より犬を優先しちゃう系のお兄さんである。おまえどんだけ犬好きなんだよ!! だがそんなキャラが私は結構好きだぞ!!
さてそんな彼だがすでに念能力に目覚めている。
この仕事をやっていることから恐らく原作と同じ犬を操る能力だろう。確か犬はスパイも可能って表記されていたから、情報屋というのはすごくいい選択だ。1000匹ぐらい使ったらすごい情報網が出来そう。
「じゃあ早速調べてもらった事について聞かせてもらえる?」
「OK、オレもその方が助かる。」
なんだか居心地が悪そうにしているので先に報告を聞く。
私がこの人に頼んだのはメンチちゃんの実家のレストランについて。それと失格になった料理大会についてだ。
「まずレストランの方だが、現在は差し押さえられて停止中だ。原因は借金。」
んんん? あれ、結構な老舗の店だったはずだぞ? この街が作られた時からあるとかなんとか。……リピーター客多そうなのに、それが借金で差し押さえだと?
「その借金の理由は?」
「どうも店主が裏カジノで拵えちまったみたいだな。恐らく顧客に誘われてドツボにハマったって感じだろうぜ。」
「それだけならよくある話だね。」
職人さんの中には意外とこの手の失敗をする人が多い。
ずっと仕事一筋でやってきたせいで遊び方が分からないのだ。そこをマフィア(ヤクザ)に唆されればもう地獄まで一直線である。
でもこれが本当なら話は早い。
借金を肩代わりしたらメンチちゃんが丸ごと買えるんじゃね? 名目上は弟子入りってことにして、目の前に札束積んだら全部解決しそう。
まぁ地上げか何かが目的で陥れられたって線も残ってるけど。普通なら誘われても裏カジノなんて行かないからね。
「んで料理大会の方だけどよ。」
「何か面白そうなことあった?」
「優勝候補の子が失格になってるな。料理に違法な物を混入させたって理由だ。本人は絶対にそんな事しないって泣きわめいてたらしいが。」
うーん、これはどうなんだろ? 何らかの事情で本当にやったのか、それとも間違えたのか事故か、あるいは誰かにハメられたのか……ちょっと情報が足りないね。
まぁ個人的にはメンチちゃんがそんな事するはずないと思う。原作であんなに料理に拘っていた訳だしね。とするとこっちは確実に裏がありそうだな。
「店が差し押さえられたのって何時頃? 料理大会の後?」
「いや料理大会の前だ。時系列としては裏カジノに通い出したのがちょうど1年前で、その4ヶ月後に差し押さえ、そして2ヶ月後に料理大会、という順番になる。」
とするとこの二つは別々の事案かな? 何かの脅し、あるいは見せしめで失格にさせたとしても、もうすでに店は差し押さえられてる訳だし。
……うーん、分からん!! 情報が出揃ってない以上、幾ら考えてもしょうがないか。もうこうなったらもう力づくでやるしかないね。
「OK、どうやらスキップ案件のようだね。」
「はっ? スキップ?」
途中の
TRPGの高LV帯でよく見られるやつだ。占術か神託が使えるNPCを雇って、パパっと情報収集を終わらせちゃう。えっ、歩いて探しにいけ? ハハハ御冗談を。金があるのにそんな事するわけ無いんだよなぁ。
まっ、関係者を全員調べれば何か出てくるでしょ。どちらも誰かの意思が介在してそうだしね。
「料理大会の出場者と審査員、それから元店主の周囲を全部調べる。どれぐらいかかる?」
「んー、オレ一人じゃ手が回らないな。他の情報屋も雇っていいなら何とかなるかもしれないが……」
「1億出すから1週間でやって。全額前金で今すぐ振り込むから……はい振り込んだ。」
「ふぁっ!?」
驚いている間に無理やり口座へ金を振り込む。
これぐらいは必要な経費だろう。私はメンチちゃんに
まぁこれで後は勝手に調べてくれるだろう。私がプロハンターであることは直接会う前から伝えてあるから、逃げようなんて思う可能性は低いはずだ。本当に逃げたらその時はゾルディック家の出番だけどね!!
「てかもうこのまま私の専属にならない? 給料弾むよ?」
「いやオレを買ってくれるのは嬉しいが、いきなりそんな事を言われてもな。」
能力的にも人格的にも好みなのでぜひ欲しい。
後どっかにヴェーゼとセンリツも落ちてないかな? 出来えば一緒に囲い込みたい。ノストラード組は地味に有能な人が多いよね。……相手が悪すぎてガンガン死んでいったけど。
「まぁ専属の話は保留でいいや。じゃあ携帯教えておくから1日おきに連絡して。なにか重要な事が分かったらこの店で落ち合うってことで。」
「ふー……分かった仕事は受ける。だがこの店は止めてくれ。」
「何か問題でもあるの?」
なんでだろ? 内緒話するには中々いい場所だと思うんだけどなぁ。
お客さんも
「いやオレも15からこの仕事やってるけどよ、こんな所を待ち合わせ場所に指定した客はあんたが初めてなんだよ。」
「そうなの? でも好きな場所指定しろって行ったのはそっちじゃん。」
「そうだけど、そうだけどよ。でもだからってこの店はねーだろ。だってここ……
紹介状をくれたバショウはきっと二刀流なんだろうなって。
「それなら俺からも頼む。」
おっ、店長。いたのか。
「悪いがココを待ち合わせに使うのは止めてくれ。お前さん達みたいなノンケが居ると、俺らはみんな緊張しちまうんだ。……だからそれ飲んだら帰れ、なっ?」
「「あっ、はい。」」
店長の思わぬ嘆願に私達は店を出た。
次は待ち合わせ場所は私が泊まっているベーチタクルホテルのロビーだ。
さて、鬼が出るか蛇が出るか、こればかりはしばらく待つしか無いだろう。出来れば余計なものが出ないといいんだけど……。
■原作のスクワラさん
・旅団の気球を追う時
ダルツォルネ「念のため犬を5頭ほど残していけ(残りは連れて行けよ)」
スクワラ(危険っぽいからみんな残していったろ) ※一匹も連れて行かない
・旅団に車を囲まれた時
ノブナガ「降りろ」
スクワラ(さり気なく犬を降ろして逃がすんご) ※犬は一匹も死ななかった
スクワラさんほんと好き。
なお教師陣とクラスメイトは特に覚える必要はありません。
いつの間にか感想が300超えていました。
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