暴れ回るコック長(ショタ)。
お楽しみいただけたら幸いです。
生徒会室で椅子を回して遊ぶコック長(ショタ)。今日は、勝負服で撮影をするらしく誰も遊んでくれていないのだ。
一応、お守りとしてアグネスタキオンとスーパークリークがいるがタキオンは端末に何かを入力していて相手にしてくれない。
クリークは悪戯しても「ダメよ」と優しく言うだけなので面白くない。
つまりコック長(ショタ)は暇を持て余している。
「クリーク、撮影会ってどこでやってるの?」
「昨日、追いかけっこした所にステージがあったでしょう。そこでやるのよ。行きたい?」
「んーー」
テクテクとタキオンの方に行き、そのまま白衣をめくる。
「なんだい?今はデータを入力してるから後にしてくれ」
淡白な反応で面白くない。
そのままクリークの方に行き勝負服のスカートをめくる。
「悪戯はダメよ」
優しく諭すように言うだけ。
面白くない。
「面白くない!!」
そのまま生徒会室を走り去ってしまうコック長(ショタ)
「あっ待って」
慌てて追いかけるスーパークリーク。
端末に入力する事をやめないアグネスタキオンはまだ生徒会室の中。
「ここに居るかな?」
ステージ近くの校舎内、撮影待機室と紙が貼られた一室にコック長(ショタ)は訪れた。
少し扉を開けて中を覗くと、他の部屋より大きな作りになっている。ダンス練習室のように鏡が壁に貼られている。そんな部屋にトウカイテイオーやダイワスカーレット、ウオッカ、スペシャルウィーク、サイレンススズカ、ゴールドシップが見える。
ニヤリと獲物を見つけた表情で堂々と中に入るコック長(ショタ)。
「コック長、ダメだよここに入ってきちゃ。しょうがないなぁ、まだ時間もあるし生徒会室一緒に行ってあげるよ」
一瞬で視界から消えてテイオーを通りすがる瞬間に右手が唸る。ばさりと音を立てて捲られるスカート。
「ちょ、ちょ、ちょっと何するのさ!!」
勿論、勝負服なのでパンツが見える訳では無いが捲られてしまうと恥ずかしいのはどうしようもない。赤面して抗議するテイオーに他のメンツも此方をみる。次の獲物は・・・
「どうしたのよテイオー、そんなに真っ赤になって」
「そうだぜ、コック長が何かしたのか?」
「2人ともコック長捕まえて!!」
コック長はスカーレットのスカートをすかさず捲る。
「キャッ!!あんたねぇ!!」
「見られて困るもんでもないだろ?」
「そう言う問題じゃないのよ!!」
やれやれという感じのウオッカとキーっと怒り赤くなるスカーレット。
「まぁでも、悪戯はいけないな、コック、ひゃん」
コック長(ショタ)は的確にウオッカの脇腹を突く。
「あんただって、可愛い声あげてるじゃない!!」
「うるせぇ、脇腹突かれたら出ちまうだろ」
「何よ!!」
「なんだよ!!」
メンチを切り合う2人の肩が叩かれる。
「お前らあれ見てみ?」
ゴルシが肩を叩いて顎で指す。
スカーレットとウオッカが視線を向けると仲間割れする2人を煽る、とにかくムカつくドヤ顔をしたコック長(ショタ)であった。
「「コック長ーー!!」」
「あははは」
思惑通り釣れた2人に気分が良くなるコック長(ショタ)
「ウマ娘3人を相手に逃げられる訳ないじゃん!!観念したらコック長」
「そうよ!!」
「そうだ!!」
3人で囲みジリジリと包囲を狭める。
コック長(ショタ)は余裕の表情で口笛を吹いている。
「この!!」
スカーレットが痺れを切らし飛び込んだ。
伸びた手をかわし、スカーレットとウオッカの間に体を進める。
「捕まえた!!」
踏み出すウオッカを前に左斜め後方に飛ぶコック長(ショタ)、コック長(ショタ)が消えた空間にウオッカが突っ込み、振り返るスカーレットと鉢合わせして激突する。
「「ぎゃん」」
飛んだ先からウオッカの横を通りすぎるコック長(ショタ)は軽くウオッカの尻を叩く。
追い抜く際にも煽りを忘れない。
「2人とも大丈夫」
テイオーがかけよる。
コック長(ショタ)の前には両手を大きく広げるスペ。スズカを背にするかたちだ。
「スズカさんは・・・やらせません!!」
ふんすと鼻息荒く飛びこむスペを軽くかわしてスカートをめくり、お尻を叩く。
「す、スペちゃん」
勢いを殺せず転ぶ見事なやられっぷりに声を漏らすスズカ。
コック長(ショタ)もやれやれと首を振る。
そして、スズカに対峙するコック長(ショタ)
ジーッと見つめられるスズカは困った表情をしてコック長(ショタ)を見返す。
「ごめんなさい」
ぺこりと頭を下げるコック長(ショタ)
「えっ?えっ?んうぅ」
コック長(ショタ)に困惑してる間に脇腹を突かれて嬌声を上げるスズカ。
「ちょっと、なんでスズカ先輩はそんな感じなのよ」
コック長(ショタ)に抗議をあげるがスカーレットの方を見るコック長(ショタ)は哀れんだ目を向けてから、やれやれと手を上げて首をふる。
「フン!!ギギギギ!!」
顔を真っ赤に歯を食いしばるスカーレット。
「いや、流石にこれはスカーレットが釣られにいっただろう」
スカーレットを憐れむウオッカだった。
「スペちゃんじゃ頼りにならないし、ゴルシも手伝ってよ!!」
壁に寄りかかり全体を見ていたゴルシ。
「良いぜぇ、面白そうだ」
いつもと違うゴルシの迫力にゴクリと唾を飲み込むコック長(ショタ)だった。
第2ラウンドが幕を開ける。
「ウソでしょ」
謎のバトル漫画のような緊張感に困惑するサイレンススズカ。
動いたのはゴールドシップ。
「全員ゴルシちゃんの指揮下に入りな!!」
ゴルシの掛け声に頷くスズカを除く全員。
「スペ!!もう一回飛びつけ」
「はい!!」
ヒラリと避けるコック長(ショタ)避けざまにお尻を叩くのも忘れない。
「次、テイオー!!」
「行くよ!!」
フェイントを混ぜながら近づくテイオーを少し見てからテイオーと同じ方向に2度ステップを踏む。
「!!」
驚くテイオーは一瞬速度が緩む
「きゃん」
隙を見逃さず脇腹をツンツンしてテイオーから離れる。
「スカーレット、ウオッカ左右からだ!!」
すかさず挟み込むようにコック長(ショタ)に迫る。
「っ!!」
「バカが!!」
「正面からなんて!!終わりよ!!」
2人が捕まえるのを確信し挟み込もうとした刹那、コック長(ショタ)が消える。
「なっ!!んぅ!!」
「クソ!!耳はダメぇ!!」
スライディングで中央を滑り抜けて素早く立ち上がるコック長(ショタ)はスカーレットにはツンツン、ウオッカには耳に息を吹きかけた。
「!!」
迫る殺気に飛び退くコック長(ショタ)の前にはゴールドシップが仁王立ちしていた。
「追い詰めたぜ、コック長」
静かに告げるゴルシに警戒しつつあたりを見回す。ゴルシを前に後方は少しのスペースと壁と壁、部屋の隅に追いやられていたのだ。
「終わりだコック長!!」
伸ばされる手に一か八かで動くコック長(ショタ)壁を蹴り跳躍したその先は
「なん、だと!?」
コック長(ショタ)はゴールドシップの伸ばした腕の上に着地したのだ。
「あっははは、やっぱコック長はスゲェ奴だ、ほらよっと!!」
笑うゴルシはニカっと微笑んでから足を掴み部屋の中央へ投げる。
くるんと受け身を取り立ち上がった先はスカーレット達の丁度真ん中くらいだった。
また追いかけっこが始まる。
「素晴らしい、素晴らしいぞコック長!!少年となってもその身体能力!!加護無しでこれとは!!」
途中からクリークと部屋に入って来たタキオンはスズカの横で観戦していた。
興奮するタキオンを無視してスズカがクリークに聞く。
「止めないんですか?」
「本当は止めないといけないんだけど、ほら楽しそうだから」
逃げるコック長(ショタ)は真剣で笑顔が絶えなかった。
「みんな居なくて退屈で寂しかったのよ」
4人に追いかけられるコック長(ショタ)は先程とは違いイキイキしていた。
「それに、そろそろ」
「??」
バタンと扉が開けられて
「何を騒いでいる!!撮影前だというのに!!」
女帝が喝を入れる。
その後ろには皇帝がいた。
「それでこの騒ぎか」
呆れるエアグルーヴを前に正座する下手人。
コック長(ショタ)はみんなの方へ体を向けて
「本当にすみませんでした」
素直に土下座した。
顔を上げると満面の笑みで
「本当に楽しかった」
無邪気な笑顔に毒気を抜かれた面々は
「しょうがないなぁ、ボクは大人だからね許してあげる」
「ったく、そんな笑顔されたら怒れないぜ」
「まぁ、撮影前にいい運動になったわ」
「スズカさんが許してるし私は大丈夫です!!」
「ふふ、スペちゃんったら」
「ゴルシちゃんは楽しかったしな!!」
全員に許してもらえたコック長(ショタ)はそのまま撮影の見学をする。
ステージ上で輝くウマ娘に上機嫌で見学する。大音量で流れる音楽に歌い踊るウマ娘達、シンボリルドルフを中心にした1組目で他にも後が控えている。ドローンも使い空中からも迫るように撮影される。
別場所から映像を確認する面々も撮影の成功を確信している。
会長がドローンに向けて指を差しウィンクをする。
会長の魅力に映像を確認する全員がため息を漏らす。しかし、コック長(ショタ)は違和感を覚える。
ドローン映像のモニターを食い入るように見る。
「クリーク姉ちゃん、これって」
クリークを引っ張り、モニターの床を指さす。
クリークが確認すると、小さな穴が2箇所見える。しかも横の床が微妙に沈んでいるように見える。
この場所は、ステージ中央の下から登場する事が可能な昇降口になっている。
「危ない!!」
クリークが声を上げると同時にコック長(ショタ)は駆けた。
クリークは監督に中止の声を上げるが音楽によりステージ近くにいる監督まで声が届かない。
ステージ袖の階段を目指すコック長(ショタ)を3人のスタッフが止めにかかる。
ステージの映像がドローン映像に切り替わる。シンボリルドルフがドローンを見ながら後退を始める。一歩、一歩と
「っ!!」
クリークが監督の元に行く様子が見えるが他のスタッフに止められている。すぐには止められない。覚悟を決める。
待ち構えるスタッフに速度を上げて近づく。
狙いは1番背の高い奴。
1人目が掴み掛かろうと距離を詰める。
体を直前で捻りダッキングして脇を抜ける。
2人目が驚きながら手を伸ばすがそこにはもういなかった。そのまま、男の脇にある機材が置いてあるテーブルを蹴り3人目に跳びかかる。
「おわっ!!」
突然の予期せぬ行動に体をのけぞらせる3人目。これは幸運だった。ほぼ直立の状態になった。
「ごめんなさい!!」
勢いをそのまま、肩と頭についた足を思いっきり踏ん張り跳ぶ。
なんとか引っかかった手に力を入れて勢いをまし、とび箱を飛ぶようにしてなんとか、ステージに着地出来た。
既にシンボリルドルフは足を件の位置に置き床を踏み抜く様なていで体が倒れかかっている。
「間に合えーーーーーーーーー!!」
全力でスタートダッシュをするが感覚的に直感する。間に合わない。
「うおおおおお!!」
懸命に動かす体は光り輝き声が太くなる。
一歩が先程とは違い大きくなる。足に入る力は先程の比ではない。視界が高くなりシンボリルドルフ迄の距離が近くなる。
既に床はシンボリルドルフを支えることを放棄して落下を始める。浮遊感に包まれる体、首を回し背後をみれば暗い奈落。最悪の出来事が頭をめぐり目を閉じる。
そんなシンボリルドルフの手がガシリと掴まれる。
「コック長」
穴に吸い込まれ落ちる事が決定された身を引っ張り上下を入れ替えるコック長。
「ルナ!!」
「!?」
ガッシリと抱きかかえたコック長は幼名で呼びそのまま落ちる。
その後は、騒然となった。
コック長の捨て身の行動でシンボリルドルフは無傷。何故かコック長も無傷。
本人曰く
「(ウマ娘に対する)愛の賜物です!!」
ウザく熱苦しい笑顔で告げるコック長は救急車で運ばれ徹底検査となった。
撮影は中止となり、事故原因の解明に力を注いだ。その結果。
今回の事件は野外ステージ昇降口の天板を止める金具が錆びて脱落した事と判明した。
これにより学園設備の徹底点検が二重三重に行われた。
「エアグルーヴ!!今日はカイチョー何処に居るの見つからないんだけど!!」
「知らん、会長とて息抜きは必要だ。あんな事があった後だぞ」
テイオーはエアグルーヴに詰め寄っていた。
「いや〜シンボリルドルフがルナちゃんだったとは、驚いたぜ」
「私もあの青年がコック長だったとは思わなかったよ」
談笑する2人は生徒会室にいた。
エアグルーヴを隠れ蓑にして
「ではパフェを頂こうか」
「おう、でもまさかこれを所望されるとは」
「ふふ、なんでも頼んで良かったのだろう?」
「まぁな、まぁあの時とは違って腕も食材も完璧さ間違いなく最高のパフェの1つだ」
「ああ、いただくよお兄さん」
そこには素材と盛り付けこそ完璧に整えられたがあの時のパフェがあったのだ。
おまけ
スカート捲り終わらせ方の別パターン
ゴルシに投げられた先は入り口近く。
ガラッと扉を開けて入ってきたのはミホノブルボンとライスシャワー。
咄嗟に先に入って来たブルボンの勝負服のスカートを捲る。
「なっ!!」
短いスカートの中には扇情的なハイレグが隠されていた。
「ごっごめんなさい!!」
「え?あっはい」
すぐに土下座するコック長(ショタ)にあっけに取られて返事を返すブルボン。
扇情的な姿にとても悪いことをしたと後悔するコック長(ショタ)は顔が真っ赤になっていた。
「もう、そういうイタズラはダメなんだよ」
土下座するコック長(ショタ)の頭を、両膝をついて優しく撫でるライス。
「はい、ごめんなさい」
「もうしないって約束、お姉さんと指切りしよう」
「はい、お姉ちゃん」
優しく微笑みかけるライスと指切りで約束するコック長(ショタ)であった。
スタッフA「ジェットストリートアタックをかけるぞ!!」
スタッフB「クソっ!!ちょこまかと」
コック長(ショタ) ピョーン
スタッフC「俺を踏み台に!!」