お楽しみいただけたら幸いです。
「悩ましいですわ」
カフェで悩むマックイーン。
彼女は選択を迫られていた。
サツマイモ羊羹にするかスイートポテトに
するかサツマイモプリン、サツマイモクリームパフェにするか。かれこれ30分は悩んでいる。
ハルウララの相談により野菜農家から大量のサツマイモが入荷した事により、芋けんぴでは消費出来ない。これにより大量のサツマイモ料理がメニューに並んでいる。
マックイーンとしては全てのスイーツを味わい尽くしたいのだ。数日前にネイチャやスペとスイーツ食べ放題に出てしまった後なのだ。まだお腹がぽっこりしている。服で隠しているが・・・そんな中でのゲリラスイーツフェスティバル悪夢でしかなかった。
「決めましたわ!!」
看板との睨めっこに終止符を打ちレジに向かおうとしたところ。
「すみません」
スタッフが看板を変えた。
「!?」
新たな看板には、サツマイモパウンドケーキとワッフルのサツマイモアイス乗せが増えていた。
膝をつき咽び泣く
「ど、どうすればいいんですの〜」
じゅるり
「お困りのようね」
カツカツとハイヒールを鳴らして登場する女医。
「貴方は?」
「私は理事長からお招き頂いた医師です」
トレセン学園のゲストカードを見せる女医。
スッと近づき耳打ちする。
「お腹隠してるわね」
(いい匂い)
「貴方!!」
キッと睨みつけるマックイーンは恥ずかしさで顔を赤くする。
「勘違いしないで、その悩み解決してあげる」
「なっ?!」
甘い囁きだった。
「本当ですの?」
「まぁ、信用出来ないのも無理はないわぁ。理事長とキングヘイローちゃんにお話を聞くといいわ。医務室で待ってるわ」
女医はコツコツとハイヒールを鳴らしながら廊下に消えていった。
キングヘイローの噂は聞いていた。数日で調子を取り戻すどころか完全に一皮剥けたような様子であると
「確認しませんと」
コンコン
「どうぞ」
「失礼いたします」
「あの、さっきのこと本当ですの」
「勿論よ、体の不調を整えるのが私の仕事、いえ、最高のコンディションまで持っていってあげるわ」
「お願いいたします」
じゅるり
着替えたマックイーンのテイスティング(触診)を終えて施術にはいる。
「仰向けに寝てちょうだい。それじゃあいくわよ」
まずは左肩を押さえて、曲げた左膝を押して体を右に捻る。反対側も同じようにして何回か行う。
「足ツボ押すわね」
大腸や小腸、胃などの消化器系のツボを集中的に押す。
「んっ!少し、痛いっん!ですわっ!んん」
「やはり消化器系に疲れが出てるわね。暴食したでしょ」
絶妙な力加減でマックイーンを奏でる。
「少しっっ、バイキングで、あん、食べすぎましたのっ」
悶えるマックイーンにホクホクしながらゆっくりと足をほぐしていく。
(これは、足の筋肉の張り方が想像以上ね)
思った以上に熱を持ち硬くなっている。丁寧にほぐしていく。
「ひゃん、声がでてしまいますわ、んん」
普段出さない声に恥ずかしくなり顔が赤くなってしまう。
「腸のマッサージをするからお腹触るわよ」
「はい」
指は立てずにゆっくりとお腹に「の」と描くように手を滑らせる。
(もっちりお腹ぁハムハムしたいわぁ、おへそを可愛らしい)
少しぽっこりしたお腹の感触を堪能しながら腸の働きを促す。
「それじゃあ、お腹にこれを挟んでうつ伏せになって」
お腹にあったかくなるホットクッションを挟みこむ。
(やっぱり、足があのダメージならお尻も硬くなっているわね)
普段ならもっと柔らかいだろうお尻も筋肉疲労から硬くなっている。
(さぁ、最高の柔らかさに戻るのよ!!)
ゆっくりととねっちりとお尻の筋肉をほぐす。
「下半身のダメージが大きいわ、長距離練習を大分無理して行ってたんじゃないかしら?」
「はい」
声に元気がない。
「理由を聞いても?」
「焦りですわ」
マックイーンはポツリポツリと話してくれた。家からの期待と周りが成功していく姿、取り残されてるような不安。それを取り除く為に練習に打ち込んだと。
「そこまで理解しているなら大丈夫よ。それにこのダメージから回復したら一気に世界が変わるわ。だから、少なくとも2日は下半身を休めなさい。体幹や柔軟の強化に当てるの。筋肉は回復させなければそのまま壊れてしまうわ。疲労が回復を上回っている。声をかけて良かったわ」
返事はない。
「明日は1日スイーツよ、ここまで体をいじめたんだものご褒美をあげなくちゃ」
「わかりましたわ」
ふふっと笑うマックイーンとお尻を堪能する女医だった。
「最高ですわ〜」
サツマイモパフェをパクつくマックイーン。
最上段にはソフトクリームとサツマイモプリン、中層には抹茶ゼリーにサツマイモクリームをかけたゾーン。最下層には生クリームに細かく刻んだ芋けんぴ。
「パクパクですわ〜」
お次は、サツマイモアイスとバニラアイスが乗っかったワッフル。それぞれ単体で食べても良し、のっけて食べて良しの一品。
「大丈夫なのかマックイーンは?」
サツマイモケーキを持ってきたコック長が少し心配そうに呟く。
「何、問題ない私がリセットしたからな」
サツマイモ羊羹とお茶を楽しみながら同じ席でマックイーンを堪能している女医。
「ひゃ〜マックイーンさん、オグリさんみたい」
サツマイモパンとニンジンジュースを楽しむライスシャワーは空になった容器の山に驚く。
どうやら限定スイーツを制覇するようだ。
「マックイーンさん、ほっぺ」
ライスシャワーが指でほっぺについたクリームを取ってあげ、マックイーンの前に出した。
「パクっ」
「「「?!」」」
見せた指に食いつくマックイーンはクリームを食べ、スイーツバキュームを続ける。
「えへへ、マックイーンさんったら」
驚きはしたが嫌ではなかったライスは可愛い一面を見せるマックイーンに微笑むのだった。
(天使や)
ホッコリするコック長と
(何故行動に移さなかった私!!)
指パクの機会を逃したと苦悶する女医だった。
その後、機会を窺うも時折ライスがほっぺをハンカチで拭いてあげた為女医の野望は潰えた。
(ライスシャワー、楽しませてもらうからなぁ)
密かにライスにロックオンした女医であった。
UA数やお気に入り数の何処かの区切りで、アクションコック長やテイオーとマックイーンのシリアスやりたいです。
頑張ります。